「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

S0 #32「審判」(原題『Apple of Discord』)追記

2017-07-20 16:57:55 | シーズン0
覗いて下さる皆様、有難う御座います(ペコリ)


下らないS0で御座います(ペコリ)

一応S0 #30「死地」「告知」の続き・・・・と流れは・・・・背景は・・・・
という御理解でお願いします。
こんな5人が検事局の廊下をウロウロしたら迷惑だろうナァって(笑)
単純にそう思った次第で。

原題『Apple of Discord』 = 不和のりんご

ギリシヤ神話です。パリスの審判、ですね。
邦題の審判は、キリスト教の「最後の審判」ではなく
ギリシヤ神話の「パリスの審判」です。私の頭では。

トロイ戦争の発端となる「不和のりんご」
トロイ戦争の英雄アキレウス(アキレス)の両親の結婚式。
王ペレウスと女神テティスの結婚式。
多くの人間、そして神々が招待されたが
不和と争いの女神エリスは、招待されなかった。
その復讐として、エリスは1個のりんごを宴席に投げ入れた。
りんごには文字が刻まれていた「最も美しい女神に」

その文字を読み、我が物と名乗りを挙げたのが
大神ゼウスの妻ヘラ 愛と美の女神アプロディーティー
そして知恵と戦いの女神アテナ

この3人の女神が火花を散らす・・・・誰が審判ができる?
そんな怖いこと・・・・皆さん、遠慮しますよね。
ゼウスは、羊飼いのパリスに審判を委ねた。
このパリス、実はトロイ国の王子。

3女神は、パリスの買収に乗り出す。
ヘラは、アジアの王の座を
アテナは、戦いの勝利を
そしてアプロディーティーは、最も美しい女を与えると

パリスが選んだのは、アプロディーティー。
そして最も美しい女とは・・・・スパルタ王の妻であるヘレネ。

つまり人妻を・・・・
アプロディーティーの恋の魔力により、パリスに恋するヘレネ。
そして2人は恋の逃亡に・・・・

これがトロイ戦争の発端です。

なんで浮かんだかって?
審判=パリスの審判、というか・・・・
多分、カッター=最も美しいって連想だったのかもね?(そうかい?笑)

それで浮かんだのかも・・・・そんな感じで。


ローガンとマッコイって、どうしてそんなに仲が悪いのかしら?

と、ゴーレンがカッターにどんな反応をしたか、見たいわ(笑)
・・・・・・・って自分が書いたのだがね。

ルーポに新たなライバルが・・・なんだそれ???(笑)

ゴーレンは、単に「綺麗だな」って感覚なんだろうが
ルーポにしちゃ、穏やかじゃないし・・・・

でも最も描きたかったのは、茶化すザック、ですかね(笑)


まぁ下らないので、笑って下さいね~では(ペコリ)


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S0 #32「審判」(原題『Apple of Discord』)

2017-07-20 16:56:16 | シーズン0
ここは検察局・・・・ゾロゾロとガタイのいい方々が歩いている。
それも3人も・・・狭い廊下が、一層狭くなる。
通り過ぎる検事やスタッフは、迷惑顔だが
そんなこと、気にしちゃいない3人の男達・・・

「おい、勢いで検事局に来たが、一体どうするんだ?」
「どうするって・・・つまり誰が誰を警護するかってことか?」
「そうだよ。どういう風に組み合わせるんだ?」
「適材適所ってことだな」
「て、て・・・・敵がどうした??」
「だから・・・・四字熟語はダメだって、ザック・・・」
「あぁ、スマン、ボビー。マイクの存在を配慮しなかったよ」
「え?オレがいないってことか?オレはココにいるぞ」
「・・・・マイク・・・分かっているよ・・・・」
「一体どういう考えで、マイクがウチの部署に・・・」
「う~ん、僕の考えでは・・・ウチの捜査班はエリート集団というのは建前で
 本当は、厄介者の集まりではないかと」
「オッ!いいこと言うネェ、ザック。
 オレが厄介者なら、ボビー、あんたも厄介者だってことだな」

「何を言うか!(結構マジですゴーレン)
 俺は、この捜査能力を買われて・・・この部署に配属になったんだ」
「ヘェ~、じゃどんな捜査能力なんだよ。教えろよ」
「それは・・・・プロファイルとか・・・心理的な分野とか・・・」
「んじゃ、オレも能力を買われたのさ」
「ヘェ~どんな能力なんだい、マイク。教えてくれよ」
「よく聞けよ・・・!
 オレの能力は・・・・人を怒らせることだ!どうだ!!」

「いやいや、さすがだよ、マイク!
 それは、僕には真似できないよ・・・・大した能力だ」
「ヘヘヘ~、どうだ、ボビー」

「・・・・ザック・・・あんた、マジで言っているのか?」
「うん、真面目だよ。大した能力だよ。怒らせるんだって」
「・・・・ザック・・・あんた、イイところの坊ちゃんだから・・・・ 
 その一種のマヌケさが、あんたの能力かもな(一応嫌味のゴーレン)」

「あぁ、僕のこと、分かってくれるんだね、ボビー。
 僕はあまり考え込まないようにしているんだよ。
 考えすぎて、身動きができなくなるからね」
「オッ、ザック、アンタも考えないのか?オレと一緒だ」
「そうだよ、マイク。一緒だ(微笑むザック)」

「・・・・マジで転属を考えねば・・・俺の身が危ない・・・・」

悩むゴーレンを無視して、歩いているローガン&ニコルズ。
と、いきなり!
向こう側から、これまたガタイのいい2人組が現れる・・・・

「オッ、ルーポじゃないか?で、そっちは・・・確か・・・SVUの・・・」
「そう、SVUのステイブラーだ。よろしく」
「どうしたんだ?検事局に用件でも?」
「あぁそうだ。急いで来たんだ。
 俺とステイブラーは、ある事件でカッター検事と一緒に仕事をしているんだ。
 そしてさっき27分署に戻ったら、
 カッター検事が狙われていて護衛が必要だって聞いて。
 どんな様子か聞きに来ようと・・・ステイブラーにも声をかけたんだ」

「もう、エリオットでいいよ。ルーポ」
「エッ?・・・あぁ、分かったよ。エリオット。
 じゃ、俺もサイラスと・・・」
「いや、あんたはルーポだ。サイラスは、読み難い。なぁ?」

といきなり同意を求められるCIトリオ。
ウンウンと頷く3人・・・・

「ほら、決まりだ。あんたはルーポで決まり」
「・・・・どっちでもいいけどな・・・(ちょっと不本意なルーポ)
 で、そちらの3人さんは一体?」
「あぁ、カッター検事も狙われているが
 マッコイ検事も狙われているそうで・・・その護衛だよ。
 俺たちも、カッター検事の護衛も兼ねているのだが・・・」
「いや心配御無用だよ。カッター検事は、俺とエリオットで警護する。
 あんた達はマッコイ検事を担当してくれ」

「エッ?俺もカッター検事担当なのか?ルーポ?」
「嫌ならマッコイ検事を担当しろよ、エリオット」
「・・・・いや・・・カッター検事で異存ありません・・・」

「ほら~、マッコイってSVUでも嫌われているようだぜ。
 あいつ・・・誰に好かれているんだよ」
「犯罪者とか?」
「アシスタントの女性とか?」
「そんなアシスタントに手を出すなんて、はるか昔のことを・・・
 今は、もう、そんな元気ないだろ」

「いや、マッコイ検事に詳しいな、マイク。
 君がマッコイ検事担当に適任のようだな」
「オレ?それは無理だって」

「何が無理なんだ?我儘言ってるんじゃないよ、マイク」
「フフ~フ~ン、じゃ見てろよ、ボビー。
 オレが今から証明してやるよ」

と、いきなり小走りで、あるオフィスの前で止まるローガン。
見守るゴーレン&ニコルズ ルーポ&ステイブラー。
デカイのを避けるように歩く検事さんやスタッフの方々・・・・
かなりどころか、完全に迷惑になっている御様子・・・・

そのオフィスをノック。入室するローガン。
声が・・・・言い争うというか、一方的に捲くし立てる声が・・・・
ガバッと出てくるローガン。
ドアが開いた瞬間、声が聞こえる・・・・「出て行け!!!」
マッコイ検事の声だ・・・・

「・・・何やったんだ、マイク」
「いや~マッコイに『オレが守ってやるぜ。ありがたいと思えよ』って言ったら
 喚きだしたんだよ・・・・相変らずだネェ・・・だから嫌われるんだよ。ナァ?」

「・・・・・いや、それで怒らない奴って、誰だよ・・・・」

「ホラ、オレはマッコイ担当は無理だって。
 そうなると・・・・カッター検事警護グループってことだな」

ニンマリするローガン。いきなり焦りだすルーポ。
ルーポ、ニコルズに向かって・・・・

「勘弁して下さいよ。マイクのお守りをしろって?
 俺はエリオットのお守りをするんですよ。加えてマイク・・・
 あのマイク・ローガンのお守りなんて・・・・
 まだ、俺では荷が重過ぎますよ・・・・」

「う~ん、でもボビーも困るんだろ?」
「エッ?ゴーレン刑事ひとりですか?俺が??
 それは・・・・俺、猛獣には慣れていないんで・・・・」

「あぁ?誰が猛獣だって?(怒)」
「いや・・・CIでの活躍の噂はかねがね・・・・
 どうにかして下さいよ、ニコルズ刑事」
「じゃ、マイクとボビー、コンビでどうだ?」
「コンビじゃありませんよ。エリオット加えてトリオですよ」
「じゃステイブラー刑事は、SVUに御帰還いただいたらどうだい?
 彼にも仕事があるだろうし・・・・」

「いや・・・・SVUでもしっかり言われてきたんですよ・・・
 『しばらく戻らなくても・・・・そちらに専念してくれ』って・・・・」
「フゥ~ステイブラー刑事のSVUでの立場が、目に浮かぶよ・・・」

「じゃ、こうしたらどうだ? 
 私がステイブラー刑事とマイクと一緒にカッター検事の警護を。
 ルーポ、君はボビーと一緒にマッコイ検事の警護を。
 これでどうだい?」

「いやいや・・・・それはダメですよ・・・
 俺はカッター検事の警護担当ですから?」
「担当?なんだそれは?決まっているのか?」
「決まっているというか・・・・まぁ自主的にってことで・・・」

「フ~ン・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 それで僕を納得させられると?」
「・・・・・・・・・・・・・・じゃ、どうすれば?」
「フム・・・・・・・・・・・・・・・・正直に答えてくれ。
 ルーポ、君はマッコイ検事が嫌いだからカッター検事に付くのか?
 それともカッター検事が好きだから、カッター検事に付くのか?」
「・・・・・・・・・・・えっと・・・・・こ、後者・・・・ですかネェ・・・・(大汗大汗)」
「フ~ン・・・・・・・(ニヤッとニコルズ)
 分かった・・・・君がボビーとカッター検事の警護をしてくれ。
 私はステイブラー刑事とマイクと一緒に、マッコイ検事の警護をするから」

「エェ・・・ボビーと一緒ですか・・・」
「じゃ、ステイブラー刑事とマイクのセットと組むかい?」
「いや・・・・仰る通り、ボビーと組みます・・・・」

「よし、じゃ、こういう風に組み分けよう。
 私とマイク、ステイブラー・・・・エリオットの3人でマッコイ班。
 ルーポとボビーの2人がカッター班だ」
「・・・・おいおい、オレがマッコイ担当かよ?
 さっきの見ただろ?ザック。
 オレの顔を見たら、マッコイは怒り狂って悶死しちゃうぜ」
「そうなったら嬉しいだろ、マイク。
 マッコイ検事の寿命を縮めるチャンスだぞ」
「ほぉ、そうか・・・・よしよし・・・・このチャンスを逃す手はないか」

「オレ?オレもマッコイ班ですか?」
「うん、エリオット。不満かい?」
「いや~不満とかじゃなくて・・・・マッコイ検事、苦手なんで」
「マッコイ検事が得意な刑事っているかい?」
「・・・・・・・そうですよネェ・・・・」
「それに、君はボビーと一緒にいたいのかい?
 あのボビー・ゴーレンと???」
「いや・・・・マッコイ班で結構です・・・・」

「ゴーレン刑事・・・オレと一緒に組むんで。
 よろしくお願いしますよ」
「うん、こちらこそ。ルーポ刑事・・・ルーポでいいか?」
「ええ、でもサイラスと呼んでも・・・・」
「いや、ルーポと呼ばせてもらおう(断言)」
「はい・・・・(ちょっと哀しいルーポ)」

「ところで・・・俺はカッター検事と馴染みは無いのだが・・・
 どんな人物なんだ?」
「う~ん仕事熱心で・・・」
「そりゃ誰でもだろ?」
「えぇまぁ・・・・結構毒舌で人を追い詰めるし・・・・」
「そんな奴、そこ等中にいるだろうが」
「・・・・・ウ~ン・・・アッ、美人です!美人!!」
「美人?そうなのか?」
「えぇ大丈夫です。美人です。本家のヒロインですから!」
「そりゃ楽しみだ。よし早速会いに行こう!
 じゃなくて・・・・警護に行こう!」

と何故か機嫌よくルーポと歩き出すゴーレン。
それを笑顔で眺めるニコルズ・・・

「よし、ボビーも機嫌よく行ってくれたな。
 今度は僕達だな。よしマッコイ検事に挨拶に行こう」
「オレも?オレが行ったら、まだ喚き出すぞ」
「う~ん、でも仕方ないよ。仕事だからね。
 検事が喚き出したら、個人的な感情を捨てるべきだって言えばいいよ」
「オッ!さすがだなザック。よし、そう言おう」
「・・・・オレは何をすれば・・・」
「何って、マッコイ検事の護衛だが」
「・・・・・本当に。警護だけですか・・・?」
「何言ってるんだよ、エリオット。
 買い物係りにでもなりたいのか?」
「いやマイク、買い物係りは僕がなるよ」
「!!!!!お願いだから、俺をマイクとマッコイの間に置いていかないで下さい!!!
 買い物係りでも、ゴミ当番でもなんでもしますから・・・・」
「・・・・分かったよ、エリオット。
 そんなに怖がらなくても・・・・大丈夫だよ」
「大丈夫って・・・・どの辺が?
 マイク・ローガンとジャック・マッコイですよ。
 誰がこの2人と同じ部屋にいたいと思いますかって」

「ふ~ん、そうなのか・・・・じゃ面白いことが始まるんだね」
「・・・??ってニコルズ刑事・・・・」
「僕もザックでいいよ。だって、何が起こるか期待するじゃないか」
「期待って・・・・恐怖以外の何ものでも・・・・」
「ふ~ん、じゃ動画撮影でもしておくかな」

「・・・・・ザック・・・・あなたの勇気が恐ろしい・・・・」

「何ゴチャゴチャ言ってるんだよ、エリオット。
 ほらマッコイのオフィスに入るぞ。
 ほらエリオット、こっち来いよ」
「エッエエッ?何するんだ、マイク・・・押すなよ・・・・
 ちょっと!俺が最初に入るのかよ?」
「ヘヘヘ~いきなりオレだと、マッコイの楽しみが半減するだろ。
 だから・・・・最初にあんたが入って・・・次がオレだ!」
「いや、考えたな、マイク。いい作戦だよ。
 よしエリオット、行ってくれ」
「・・・・・なんでオレが・・・・」
「ホラ行くぞ、それ!!!!」


・・・・・・・・・・・・その後公開されたニコルズの動画は
一部の方々に、かなりの評判となったが・・・・・
証拠物件として押収され、今は証拠保管室に眠っている・・・・・




はい、下らん下らん
次で色々(ペコリ)


 
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S0 #31「告知」(原題『The Annunciation』)追記

2017-06-16 16:23:50 | シーズン0
頭の隙間に浮かんだので。
忙しくて頭をフル回転(自分なりに)していたら~
疲れたのか、隙間にポッと出てきたガタイのいい刑事さん3人。

『CI』のゴーレン&ローガン&ニコルズは、
私にとって、いい遊び相手、というか・・・・漫才トリオ?(笑)

ガタイのよい3人が、ゴチャゴチャと言い合っている様子は、楽しいかと。

ゴーレンがローガンを気に入らないのは・・・・
なぜ、このエリート集団にいるのか?でしょうか??(笑)
いや、それはゴーレンだけではなく、多くのファンも同じ疑問を(笑)

そこにニコルズが加わると・・・・大したことは起こらんが。
ただ、普通の会話が面白いかと。

この3人に守られるカッターは、まさしく姫君、ですね(御意見無用)
3人のナイトに守られるヒロイン・・・・さすがだわ!(笑)

でも、ルーポが不在なので・・・自分以外がナイトになったと知ったら・・・
いや、別に書こうとは思わんが(笑)

この3人に守られるマッコイは・・・・・まさしく不穏な空気ですね。
あぁ、この4人でレベルの低い会話で盛り上がっても面白い。
そこに「私がジャックを守るんだぁ!!」
と、ストーンが乱入しても面白いかも(ホントかよ・笑)

ストーンも武闘派(素の方はね)なので、十分大丈夫かと。


原題『The Annunciation』 これはキリスト教の受胎告知のことです。
Annunciationには、布告とか予告等との意味があります。
これがThe Annunciationと表記されると・・・・受胎告知、という意味になる。

受胎告知は、分かりますよね。
大天使ガブリエルが、聖母マリアにキリストの受胎を告げたこと、ですね。

このシーンは、音楽や文学、とくに絵画で頻繁にテーマとなっています。
絵画では、普通は・・・・
天使が静かに重々しくお告げをする姿。
そして、そのお告げを敬虔に受け止めるマリアの姿。
人物の他にも、暗示するモノや色彩もあって、読み解くのが楽しい。

しかし・・・・絵画の中には、ちょっと毛色の変わったものもあって・・・
「困っちゃうナァ~そんなこといきなり言われても」
的にちょっと身を引いたり、ちょっと戸惑いどころか不満顔のマリアもいれば
そんなマリアをちょいと「もう断りはできんぞ」的に睨んでいるガブリエルもいて。
そんな絵画を見るのも楽しい、と私は思っています。

で、マッコイの護衛依頼は、まさに天の声(ホントかよ?笑~)
それを拒否ろうとする姿が・・・・被ったので。

そういう理由で。

まぁ、ちょいと笑って頂けたら(ペコリ)



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S0 #31「告知」(原題『The Annunciation』)

2017-06-16 16:20:46 | シーズン0
NY市警本部 重要事件捜査班
ダニー・ロス警部のオフィスに呼ばれる3人の刑事の姿が・・・・


「集まってもらってすまない。ちょっと急な用件が入ったのでな」
「え~別に構いませんよ、オレは」
「あぁ、お前はいつも構わないだろうよ、マイク」
「アァ?なんでアンタはそういつもケンカ腰なんだよ(怒)」
「ほら~、やめろよ。子供じゃあるまいし」
「アァァ?アンタもオレにケンカ売るのかい、ザック?」
「なんでも自分に向けられる言葉は、ケンカ売りかよ。
 相変らずガキの発想だな」
「アアアァァァァ?」

「!!!!やめんか!!!!いい加減にしろ!!!!」

・・・・・・・ブツブツと言いつつも大人しくなる2人の刑事。
ロバート・ゴーレンとマイク・ローガンだ。
そして2人を見つめながらニヤニヤしているのはザック・ニコルズ刑事・・・・

「・・・・用件を言うぞ。ケンカをさせるために集めたのではないのだからな。
 市警から緊急の連絡が来た。
 検事局の検事が狙われているらしい。どうも相手は殺すつもりのようだ。
 それでその検事の護衛に誰か派遣して欲しい、という依頼が来た。
 誰か、検事の護衛に行ってくれないか?」

「エ~、なんですかソレ?」
「なんでウチに?それはちょっと違うような・・・」
「う~ん、それは重要事件といえるのかどうか・・・」

「いや、実際には市警では色々あって・・・・
 まぁ正直に言うと、誰も護衛になりたくないらしい・・・・」

「おっと、職務違反では?」
「しかし相手にもよるだろう。犯人が名立たる凶悪犯で自分が危険になるとか」
「または・・・・護衛する検事が嫌われ者とか」
「オッ、いいこと言うネェ、ザック。オレ、アンタに賛成だわ」
「そりゃどうも、マイク。君の支持を得られて嬉しいよ」
「ザック、あまり難しい言葉使うなよ。マイクが理解できないからな」
「アアァァ?ボビー、アンタ、本気でオレとやり合う気かい?」

「!!!!!!!だまらんか!!!!!子供か?君たちは!!!
 真相はどうか分からんが・・・・3人で行くか?
 いや3人で行ってくれた方が、ウチもしばらくは平和に・・・・」

「いや、俺は今からエイムズと外に捜査に出かける予定が・・・」
「あ、そうだったのか、ボビー?ソレは急ぎなのか?」
「えぇ勿論です。
 (とオフィスの外を見るゴーレン。そこには手を振るエイムズの姿が)
 ほら、エイムズも早く来いと・・・・」
「ン?どう見ても、アレは“バイバイ”っていう風に見えるがな」
「何言ってるんだよ、早く来い、だろ。
 もう、そんなことも分からんのか、マイク」

そこにノックが。ひょいと顔を覗かせるウィーラー。
「あの~どうもボビーが忙しそうなので
 アレックスとの捜査、私が一緒に行くことにしましたから~。
 ボビー、どうぞごゆっくりって、アレックスからの伝言よ。
 マイク、そういう訳だから・・・あなたもごゆっくり~」

と、そう言い残すとサッサと消えるウィーラー。
相棒に捨てられて、ちょっと呆然のゴーレン&ローガン。

「そういうことなら、ボビーとマイクに行ってもらうとするか」
「・・・・フム、私は必要ないってことだな、ダニー」
「いやザック、君にも行ってもらわないと・・・この2人では不安だ・・・・」
「不安は分かるが、面白いかもよ、ダニー」
「相変らずだな、ザック・・・・
 君の楽しみで、私のキャリアを棒に振りたくないよ」

「え~オレが行くんですか~?」
「警部、俺は頭脳派なので、そういう護衛に役に立つかどうか・・・」
「ハァ?頭脳派?アンタ、昨日現場で暴れまわっていたじゃないか。
 容疑者に殴りかかったって・・・・」
「・・・・・一体誰から聞いたんだ、マイク」
「いや、みんな知っているよ」
「・・・・・だから誰から聞いたんだよ。そいつを締め付けなきゃ・・・・」
「アァ?アレックスだよ。アンタの相棒。みんなに触れ回っていたぞ」
「・・・・・・エイムズ・・・・」

「それにさぁ、アンタが頭脳派なら、オレも頭脳派じゃないのか?
 なんといっても、この捜査班にいるんだからさぁ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだと・・・・・・?」
「ンン?聞こえなかったか、ボビー。
 アンタが頭脳派なら、オレも頭脳派ってことだろって言ったんだよ」

と、いきなりゴーレンを背後から羽交い絞めにするニコルズ。
間一髪でニコルズの行動が早かった。
ローガンを殴りつけようとしたゴーレンだったが、失敗に・・・・

「フゥ・・・マイク、あまりボビーを刺激するなよ」
「ア?刺激って?オレ、本当のことを言っただけなんだが」
「離せザック。一発殴らないと、気が治まらん」
「いや~ボビー、マイクを殴っても頭の中は治らんぞ」
「それでも、一発は・・・」
「え?オレを殴りたいのか、ボビー?
 あぁあぁ、だから武闘派なんて言われるんだよ。ヘッヘッへ~」
「こいつ・・・・!」

「・・・・揉めるのなら、護衛に出てからにしてくれ。
 ザック、お前は止めたいのか嗾けたいのか・・・?」
「う~ん、どっちだと思う、ダニー?」
「・・・・多分・・・・・嗾けだろうなぁ・・・アァ・・・」

「話を戻そう。ボビーとマイクは離れていてくれ。
 さてダニー、一体誰を警護するんだ?」
「あぁ・・・(メモを見ながら)あぁ、マッコイ検事だ。
 ジャック・マッコイ検事。おエライさんだから、検事局も慎重なんだろ」

「エェ?マッコイかぁ・・・・オレ、降りるわ」
「おい、マイク。なんだそれ」
「いや、オレ、マッコイ、嫌いなんだわ。マッコイも俺が嫌いだし。
 おっと、そうなるとオレをマッコイは、以心伝心ってことか~?
 ウン、俺、冴えているナァ(ニヤニヤ)」
「好き嫌いで仕事は選べんぞ、マイク」
「ホワァ?オレは選ぶけどナァ?」

「・・・・一体誰が、マイクをココに配置したんだ?
 誰かの推薦か?または誰かの陰謀か??」
「それは、前任のディーキンス警部だよ、ボビー。忘れたのか?」
「マイクに関しては、記憶を削除するよう心掛けていいるから」
「・・・・・懸命だな、ボビー」

「オレ、行きませんよ。警部。
 それになんでウチに依頼が来たのやら・・・・どこからの依頼ですか?」
「ン・・・(メモを見るロス)27分署からだが」
「あぁ~、それなら分かるわ。
 27分署の刑事なら、誰もマッコイの警護になんか行かないし」
「ふ~ん、そうなのかい、マイク」
「そうそう、嫌われているからナァ、マッコイは。
 いっそのことって思っている奴もいるかもな」

「警部・・・・俺も遠慮させて下さい」
「君もか、ボビー。君もマッコイ検事が嫌いなのか?」
「いや、好きか嫌いって訳ではなくて・・・以前の事件で・・・
 マッコイ検事とは、見解の違いが明らかになって・・・」
「何ゴチャゴチャ言ってるんだよ、ボビー。
 結局はマッコイが嫌いなんだろ。なに遠まわしに言っているんだよ」
「なんでもかんでも、ストレートに言えばイイって訳じゃないだろ、マイク!
 誰もが、アンタのように単細胞ってわけじゃないんだからな」
「た?た?たた・・・?なんだって?」
「・・・・・・・・フォロー頼む、ザック」
「えぇ、面白いじゃないか、マイクは。見ていて楽しいよ」
「ヘヘヘ~そうか、ザック。喜んでくれて嬉しいよ」
「・・・・・・マイク・・・・・」

「どうも決められないようなら、もう3人で行ってくれ。
 それかザックひとりで行くか・・・しかしひとりは・・・」
「そう、ひとりは寂しいよ・・・誰か一緒に行こう」
「って警護って急ぎじゃないのか?
 こうやっている間にも、マッコイが狙われているとか・・・」
「そうだろうなぁ」
「んじゃ、もう少し粘ろうっと(ニヤッ)」

呆れ顔のロス警部。そこに電話が・・・
電話を取り、話すロス。そして・・・・

「警護する検事が増えたぞ。新たに狙われたのはカッター検事だ。
 どうもカッター検事は、人を怒らせるのが得意らしい。
 以前も警護の依頼があり、その時は27分署の刑事が行ったそうだが」
「・・・・・ルーポだな」「ルーポ刑事だな」「・・・そうなのか?」

「あ~じゃ、オレ行きますわ」
「俺も。仕事は選べませんしね」
「おっと、2人共カッター検事と聞いたら、急にやる気が・・・
 ふ~ん、じゃ僕もうわさのカッター検事の顔を拝みに行こうかな」

「フ~、やっとまとまったか」
「行ってきます」「行ってきます」「じゃダニー、連絡するから」
「おい、ボビー!マイク!マッコイ検事も護衛しろよ!!
 ザック、ちゃんと2人を見張っていろよ」

「・・・・ダニー、僕は超過勤務扱いになるかい?
 マッコイ検事とカッター検事の護衛、ボビーとマイクのお世話・・・・
 仕事が多すぎないかい?それに2人のお世話は重労働だよ。
 精神的にも肉体的にも・・・・」
「・・・・・金持ちなんだから、金にこだわるなよ」
「いや、その超過勤務の手当で飲みに行こうぜ」
「・・・・・この3人でか?」
「そう露骨に嫌な顔をするなよ、ボビー。仲間だろ」
「俺は一度も仲間とは思ったことはないよ、マイク・・・・」
「ちぇ、冷たいナァ・・・あぁ、恥かしがり屋さんなのか~」
「・・・・・・こ、コロす・・・・・!」
「うん、仲がいいナァ、ボビーとマイクは。
 僕も2人を見ていて、愉快になるよ」
「・・・・・アンタも同罪だよ、ザック・・・・」

「まぁまぁ落ち着けって、ボビー」
「そうそう深呼吸・・・フゥ~息吸って~」
「・・・・・・・・・・(銃の装備を確認するゴーレン)・・・・・」

そして、とにかく3人を放り出して、ちょっと満足げなロス。
そしてそして、オフィスの面々の笑顔・・・・



**********************



あ~バカみたいな話だわ。
んじゃ、説明は次で(ペコリ)



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S0 #30「死地」(原題『The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yagá)』追記

2017-05-23 11:51:19 | シーズン0
すいません・・・・なんか書きましたわ(笑)

先日名古屋へ行ってきました。
その帰りの特急電車(しらさぎ)の中で、思いついたので。
思いついたら・・・・書かねば!(笑)

原題『The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yagá)』

The Hut on Fowl's Legs = 鶏の足の上に建つ小屋
これは = バーバ・ヤーガ(Baba-Yagá)の小屋、ってことです。

バーバ・ヤーガというのは、ロシア民話に出てくる魔女。
深い深い森に住んでいる、人喰い魔女です。
森に迷った人を、小屋に招き入れて~古今東西、ありますね。

鶏の足の上に建つ小屋っていうのは
小屋は高床式の小屋で、その足元が鶏の足のようでってこと。
この小屋・・・・迷い人が来る道が入口になるようになっています。
つまり、どの方向から迷い人が来ても、その道が入口になるように
クルクル回転できる小屋・・・鶏の足で、ね。

ロシアの作曲家ムソルグスキーの作品
組曲『展覧会の絵』の第9曲目が、
「鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤーガ」となっています。

・・・・・・ラヴェル編曲の管弦曲が有名ですが
ムソルグスキーの原曲はピアノ曲ですので・・・・
ピアノ演奏で聴くことをお勧めします(ペコリ)

まぁ、鶏の足の上に建つ小屋 、といったら バーバ・ヤーガ。
これがセットになっている・・・・と考えて良いと思います(笑)

邦題の「死地」は、
まぁバーバ・ヤーガの小屋 = 死地、だし。
マッコイとストーンが、ギャンギャン吠える法廷は
ルーポ&ステイブラーにとって、まさしく死地、では?とか(笑)

・・・・・まぁ、誰にとっても死地だろうけど。
ついでに、死地は法廷外でもだろうし、ネェ(笑)

なんでルーポ&ステイブラー、なんだぁ?
いやいや・・・・・思いついたのに、理由はナッシングってことだわ。

まぁ、読んで笑って頂けたら幸いで御座います。


ではでは(ペコリ)

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S0 #30「死地」(原題『The Hut on Fowl's Legs (Baba-Yagá)』

2017-05-23 11:47:43 | シーズン0
・・・・・ジャック・マッコイが、まだ検事であった頃の検事局のある日



検事局の廊下の椅子に座っているサイラス・ルーポ刑事。
狭い廊下に、ガタイのよいルーポは、ハッキリ言って邪魔(笑)
迷惑そうに避けて通る人々の視線を避けながら
少し身を縮めているルーポ・・・

そこに、またもやガタイのよいエリオット・ステイブラー刑事が。

「おい、何してるんだ?」
「あぁステイブラー刑事か・・・俺は人を待っているんだよ」
「検事局でか?」
「カッター検事と会う約束をしているんだ。
 俺が担当した事件の裁判で、俺が証言をするってことで」
「それ知っているぞ。バーデン事件、だっったっけ?
 確か、出世街道まっしぐらの銀行マンが捕まったって」
「そう、それだ。真面目そうで実直で、オマケに頭も良いって男だよ。
 動機はまだハッキリしないが、女性が憎かったのかネェ。
 女性を襲う事件だった。でも性犯罪要素が薄いってことだった。
 ・・・・どうもカッター検事は、会議が長引いているようだな。
 だから俺はココに居るってことだ」

「そうか・・・まぁ俺も同じかな」
「検事の誰かに呼ばれているのか?」
「そうだ。いや違うか。検事じゃなくて、秘書のグェンって人だ。
 伝言をもらったんだ。〇〇時に検事局に来てくれって」
「グェン女史なら、秘書課でも大分上の方の人だ。
 フゥ~ン、ステイブラー、何やらかしたんだ?」

「いや、違うって。小言を聞きに来たんじゃないって。
 事件のことだよ。SVU総出で取り組んでいた事件のことだよ」
「あぁアレか?ストラスブル事件だろ?
 容疑者が捕まったって聞いたが」
「そう、容疑者は捕まった。俺が逮捕したんだ」
「へぇ、やるじゃないか。お手柄だな」

「いや、そんな勇敢な話じゃないよ。
 連続少女誘拐事件ってカテゴリーに入るんだが。
 プロファイルが、どうも当てにならなくて・・・
 狙われたのが少女だけじゃなくて、もう少し年上というか・・・
 主婦やキャリア女性風な被害者もいるし。
 捜査混乱しちゃって。もう振り出しに戻ろうって。
 捜査の発端になった被害者のアパートの住民に、話を聞きに行ったんだ。
 被害者宅の階下に住んでいた、地味で無口な書店員が容疑者だったんだが。
 同僚達は「奴は絶対違う」って言ってさ、無視してたんだよ。
 一応専門家が出したプロファイルにも、全く掠りもしていないし。
 でも俺の担当区域だったし・・・「何も異常なし」って書き込む為に行ったんだよ。
 そうしたら・・・偶然犯行の手がかりが見つかった、ってことだよ」

「へぇ。でもそういう勘って大事だろ。やはりお手柄なんだよ」
「まぁお褒めに預かっておこうか(微笑)
 ・・・・・まだ時間ありそうだな。ちょっといいか、ルーポ」

と言いながら、どこからか椅子を持って来るステイブラー。
どっこいしょ!っとルーポの隣に座り込む。
・・・・・・・・廊下を通る方々、大迷惑(笑)

「ん?なんだ?」
「いや・・・正直・・・相談に乗って欲しいんだが」
「ンン?相談?だって俺達、そんなに親しい訳じゃないぞ」
「それは分かっている。でも、親しくないからこそ言えるってこともあるだろ。
 そういう種類の話なんだ・・・いいかな?」
「あぁ構わんぞ。どうせ待っているだけだしな。なんだ?」
「いや、俺、今悩んでいるんだわ・・・相棒のオリビアのことで」
「相棒って?ベンソン刑事のことだろ。どうした?」
「最近どうも意思の不疎通と言うか・・・機嫌も悪そうだし。
 昨日なんか、パトロール中に無言で大溜息付くんだぜ」
「お前が、何かやったんじゃないか?それ以外ないだろ」
「いや、それが全く思い当たらないんだわ」

「でも、それって、俺、何も言えんぞ。
 サッパリ理由も成り行きも、お前達の性格も分からんのだし」
「だからこそ、客観的な意見を聞きたいんだよ。
 それにルーポ、あんた、評判良いしな」
「俺が?どんな評判なんだ?」
「いや、仕事ができるってことだけじゃなくて
 人当たりも良いし、一緒に仕事したい刑事さんって感じで」

「なんだそりゃ?」
「だから・・・仕事には厳しいが、人には優しい。
 まぁ女の失敗は有名だがな(笑)」
「・・・・もう言うなって・・・勘弁しろよ・・・」
「俺って、どうも、人との付き合いがダメで。
 悪気は無いのだが、人を不愉快にするというか・・・」
「今ひとつ配慮が無いってことか?」
「まぁそういう言い方もあるだろうなぁ」

「あまりにも率直に言い過ぎるんじゃないか?
 言葉も、または行動も、さ」
「う~ん、それも思い当たるナァ」
「ヨメさんに聞いてみろよ。一番身近にいるんだからさ」
「・・・・・・・・ヨメのことは・・・・言わんでくれよ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・そうだったな・・・・・・・・スマン・・・・・・」

「じゃ、自分ではどう思っているんだ?」
「いや・・・子供の頃のことが影響しているんじゃないかって?
 よくTVドラマなんかで、そういうこと言うだろ?
 親とか家庭環境とか、そんなことが関係しているって」
「ふ~ん、じゃ専門家に頼ればいいんじゃないか?
 ほらスコダ博士とか。あの人、結構親身になってくれるぞ」
「それも考えたんだが・・・・でも仕事で頻繁に会うだろ。
 なんか・・・・そりゃプロだから仕事に影響することはないだろうが。
 俺の方が・・・・照れるというか、本音を言えないというか・・・」

「あぁ分かるわ。それなら・・・・今思い出したんだが・・・・
 ステイブラー、ストーン弁護士って知っているか?
 元検事局にいて、“鬼のストーン”とか言われていた検事なんだが。
 今はゴールドの弁護士事務所にいるんだがな。
 彼自身も精神的な悩みがあったらしくて。
 自分でも勉強したりして、結構詳しくなっているんだって。
 ちょっとしたことでヒントでもくれるかも、と思ってな」

「へぇ、あんた、そのストーン弁護士と知り合いなのか?ルーポ?」
「いや、カッター検事から聞いた話なんだよ」
「じゃ、カッター検事が親しいのか?」
「いや・・・それは無さそうだわ・・・・どちらかと言うと仲が悪そうだし」
「じゃ、誰が親しんだ?」
「う~ん、マッコイ検事らしい。年も近いし、気が合うようだって」
「マッコイ検事かぁ?俺、あの人、苦手だわぁ」
「・・・・俺もだよ・・・あの人、直ぐ吠えるしナァ」
「全くだ」

と、そこに小走りでカッターが登場。
書類の束を抱えて。しかし表情は、何気なく明るい。

「お待たせした。すまなかった。ルーポ刑事。
 ステイブラー刑事も、よく来てくれた。
 グェン女史に頼んだのは、私だよ」

3人、カッターの執務室へ。
「すまない・・・・また会議が入ってしまったんだよ。 
 コーヒーでも飲みながら、落ち着いて説明したかったのだが。
 手短に説明しよう。ルーポ刑事が担当したバーデン事件。
 そしてステイブラー刑事が担当したストラスブル事件。
 この2つの事件の容疑者2人に、接点があることが分かって。
 実はこの2人は兄弟だったんだよ。別々の里親に育てられたようだ。
 そして、これまた驚きなんだが、
 互いの犯行に協力しているようで・・・・互いが共犯者ってことになって」

「俺が逮捕した、出世街道の銀行マンが?」
「俺が捕まえた、地味で無口な書店員が?」

「そうなんだよ。そして・・・・この2人が兄弟だってことから・・・・
 大分昔の事件なんだが、トーマ・シュバリエ事件って知っているかな?
 これは自分の妻を殺したってことで、シュバリエが逮捕されたのだが。
 しかし蓋を開けてみたら、他にも女性の殺害に関与していると分かって。
 妻が自分の犯行を察したから殺した、と検察は見ていたんだが。  
 ・・・・しかし裁判では無罪に。検察の立証が完全ではないってことでだ。
 そして、この兄弟の父親がシュバリエだってことが、分かったんだ」

「なんと!」
「父息子、そろって殺人御一家ってことですか?」

「勿論、まだ証明されてはいない。
 でも、検察はそう見ている。私もそう思っている。
 それに、当時のシュバリエ事件を担当した検事の話だと
 今回の息子達の犯罪の被害者達は、
 父親の被害者達と何かの接点が見出せそうだ、と・・・」

「へぇ・・・凄い大掛かりな事件になりそうですね」
「そんな大事件を担当するなんて・・・・検事、スゴイですよ」

「いや~私も担当するが、補佐としてだよ。
 これほどの事件は、まだ私には荷が重過ぎる・・・・
 今回はシュバリエ事件を担当したジャック・・・マッコイ検事が主担当になった」

「マッコイ検事!」「ですか!!」

「あぁ、だから刑事達も証人として協力してもらいたいし
 また今後の捜査にも、ぜひ協力していただきたい。
 いや、協力ではなく、
 もう自分の担当事件として積極的に手も口も出して欲しい。
 担当はジャックだが、
 様々なことは私の役割になるだろうから。
 だから刑事達は、私と行動を共にってことになろうかと」

「カッター検事と一緒なら!」
「・・・・何、喜んでいるんだよ、ルーポ」

「ストラスブル事件の方は、まだ分からんが
 バーデン事件の方の弁護士は、ベン・ストーンが担当することになった。
 知ってるか?元検事の“鬼のストーン”って呼ばれていた人だ。
 今はゴールドの事務所にいる。
 バーデン事件の容疑者の銀行マンは、かなりの資産家らしい。
 里親も同様で・・・・だから十分な教育を受けていたようだな。
 ゴールド事務所の一流弁護士を雇う金には、不自由していないってことだな。
 それにストーンは、精神的分野に精通している。
 今回の事件では、当然両親のことを突いてくるだろう。
 検察としては油断ならないどころか、負けも視野に入れねば」

「・・・・・と言いながら、何気に嬉しそうですが?検事?」

「いや・・・・つまり・・・・マッコイvsストーンってことじゃないか。
 ジャックは、昔の事件の解明に執念を燃やすだろうし
 相手がベン・ストーンなら、絶対容赦はしないだろう。
 つまり、ガチのジャック・マッコイを直ぐ傍で見れるってことだ。
 勉強にもなる。当然だ。
 そしてそれ以上に・・・・この2人のガチ対決を見れると思うと。
 正直、この時期に検事局に居れたことを感謝しているよ。
 しかしこれが最も重要なことだが、この悲惨な事件を解明したい。
 被害者は、もう戻ってこない・・・しかし・・・・ 
 何か分かって、抑止や防犯に寄与できるかもしれない。
 そう思ってな」

「さすが!カッター検事!あなたは素晴らしい!!」
「・・・・だから、何で喜んでいるんだよ、ルーポ?」

「2人共・・・・ジャックが苦手なようだが。
 いや、言い訳はイイよ。ジャックの評判は分かっている。
 しかし・・・内緒だが、案外単純なんだよ。
 ちょっとした差し入れ・・・スイーツなんか喜ぶよ。
 実際、何か食べながらいつも仕事しているからね。
 実は、私も、時々差し入れして、一緒に食べているよ。
 ・・・・・・おっと、もう行かなくては」

と、また書類の束を抱えて、執務室を出るカッター。
ルーポ&ステイブラーも一緒に。
挨拶し、立ち去るカッター。
その後姿を見つめるルーポ&ステイブラー。

と、カッター、振り向き
「差し入れ、アイスもイイと思うよ。
 今から暑くなるからな。ジャックはアイスクリームが大好きなんだ」

去って行くカッターの後姿を見つめながら・・・・

「アイスだってよ」
「アイスか・・・・アイス・・・アイス・マッコイってことかぁ?」
「あぁ、ソレ、俺も考えたわ。語呂が合っているよな」
「・・・・なんか、俺、本人の前でボロッと言っちまいそうだわ」
「俺も・・・・ついボロッと・・・・」

「もし、本人の前で言ったら・・・・」
「あぁ、俺たちのキャリア、終わりだな・・・・・」



*************

あぁ、下らん(笑)色々は次で(ペコリ)







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S0 #29「紳士たち」(原題『What are Little Boy Made of?』)

2016-10-23 14:37:44 | シーズン0
ある朝の重要事件捜査班・・・
ある者は、デニッシュ片手に、PC画面を見ている。
また、ある者は、それ程切羽詰っていないのか、コーヒー片手に新聞を読んでいる。

そしてゴーレンは、山積みの資料を、丁寧に精査中・・・
その様子は、まるでデスクにしがみ付いているようだ。
対照的に、ローガンは、脚をデスクに乗せ、欠伸を噛み締めている・・・

執務室から顔を出し、警部のロスが声をかける・・・

「ゴーレン、ローガン、チョッと来てくれ」

のそのそとロスの執務室へ入る2人・・・・

「なんですか?」
「あぁ、今日は、エイムズとウィーラーは、別の捜査の協力をしている。
 だから、今日はココには来ない」
「ヘェ?」「いや、聞いていませんが」
「あぁ、私も今朝連絡を受けたんだ。
 売春の囮捜査に協力して欲しい、ということだ」
「エイムズが?」「ウィーラーが??」
「あぁ、そんなにビックリすることもあるまい」
「いや~、わざわざコチラに頼まなくても、女性警官がいるでしょ?」
「そうですよ。なんで、コチラに?」
「いや、勿論担当部署には女性警官が5人所属している。
 しかし・・・どうも今日は、皆都合が付かないようで・・・」
「ハァ?」「それは、無いでしょ?」
「いや・・・・2人はプライベートな用事で、休暇を取っている。
 1人は、昨夜の乱闘事件に巻き込まれて、顔を腫れ上がらせているそうだ。
 そして・・・あとひとりは、妊娠8ヶ月で、この捜査には無理だと」
「いや~妊婦に欲情する奴もいますよ」
「それもアリだろうが・・・わざわざ妊婦を危険に晒す必要も無かろう」
「で、あと1人は?」
「あぁ、その女性警官も、妊娠中らしい」
「なんと、おめでた続きの部署なんだ」
「それはめでたいが・・・妊娠何ヶ月なんですか?」
「・・・う~ん・・・妊娠1ヶ月らしい・・・」
「それは・・・まだ目立たんでしょ?」
「というか・・・1ヶ月で、どうして分かるんですか?」
「いや、これは本人からではなく、夫の刑事からの申し出らしい。
 夫が言うには、間違いなく妊娠していると、断言しているとか」
「ヘェ、覚えがあるってことか?」
「でも、まだ捜査には大丈夫では?」
「あぁ、そう説明したそうだが・・・俺の妻子をどうしてくれる!と怒鳴り込んだそうで」
「・・・・・はぁ・・・」「それで、コチラに白羽の矢が?」
「あぁ、私が聞いたところでは、2人共やる気満々だったらしい」
「本当ですか?」「そんな囮捜査を?」
「いや・・・たまにはお守りから解放されたいと2人が言っている、らしいが」
「・・・・・オレ?」「・・・・オレのこと??」

「まぁ、イイじゃないか。とにかく2人はいないんだ。
 今日は、君達2人でコンビを組んで欲しい」

「ハァァァァァァ????」(デュエットで)

「そんなに驚くとは・・・・意外でもあるまい。
 私の見たところ・・・案外気が合うかも、と思うのだが」

「ハイィィィィィィィ?」「どこが???????」

「いや・・・しかし現実問題、2人と組もうとする刑事もいるまい。
 それを考えると、2人で組むのが妥当かと」
「いや、妥当で片付けられても」「気が合うとは、とても思えませんが」
「しかし、2人で一日中内勤していても・・・他の者が困るし」
「なんで、困るんですか?」「オレ、大人しくしていますよ」
「いや・・・困るというよりも、迷惑だと・・・」
「迷惑・・・」「迷惑・・・」
「いや、2人共気を落とすことは・・・」
「いや、落としていませんよ」「えぇ、全く」

「そうか・・・じゃ、今日は2人で頑張ってくれ」
「いや、コンビを組むのは・・・」
「嫌ではありませんが、捜査姿勢が全く違うので・・・」
「好きや嫌いではない。仕事だ。分かっているな」
「んじゃ、しょうがない。オレが、お守りしますよ」
「はぁ?ローガン?君がオレのお守りをするってことか?」
「そうは聞こえなかったか?」
「フッ、笑わせるな。オレが君に面倒を見てもらうという考えが、本末転倒だ」
「ほ、ほ、ほほ??なんだって?」

「ゴーレン、分かる言葉で言ってやらないと」
「あぁ、失礼。ローガン。
 つまり、間違っているってことだよ」
「何が間違っているんだよ、オイ!」
「フン、根本的に間違っている。オレは誰の世話にもならんよ」

「エェ?」「それは・・・」

「なんでですか?警部まで?
 オレが、そんなに危ない奴ってことですか?エェ?」

「いや、いや、違うよ、ゴーレン。
 オレは、そういう意味で、言ったんじゃないよ。
 お守りじゃない・・・いや、なんと言うか・・・」
「お世話?」
「いや・・・警部・・・オレ、何がなんだか??」

「警部、オレはローガンとは組めませんよ」
「警部、オレは構いませんがね。オレ、ボビー、好きだし」
「す、すき~??」
「いや、好きって、あの、そういう意味じゃなくて・・・」
「私の執務室で、漫才はやめないか、2人共」

「・・・それじゃ、こういう案はどうだ?
 私が、今日君達と付き合い捜査する。コンビじゃなくトリオだな」
「警部と?・・・」「・・・警部と?」
「・・・嫌なのか?私と組むのは?」

「嫌じゃありませんよ、勿論(顔が裏切っているローガン)」
「そうそう、ただお手数をかけることが申し訳ないと(顔裏切り2なゴーレン)

そんな2人の顔色を敢てスルーするロス。

「さて、じゃぁなぁ・・・
 まず、オープニングのラストのシーン、私が真ん中だな」
「エッ?」「警部が、ですか?」
「嫌なのか?」
「いや、嫌じゃありませんが・・・」「それは、根本的に違うかと」
「ンン?何が違うんだ、ゴーレン」
「いや・・・オレが主役なんで・・・一応・・・」

「ほぉ、主役主張かよ」
「フム、私は脇役てことか。それは失礼した、主役君」

「いや・・・しかし、それが世の道理ってことでは」
「世の道理を語るか?ゴーレン??」「いや、君が語ってはイカンだろ、ゴーレン」

「いや・・・しかし・・・」
「分かった分かった。ゴーレン、君が真ん中で行こう」
「ちょっと待った、警部。ゴーレンが真ん中だと、困ることが」
「なんだ?」「何が困るんだ?」

「いや~、ゴーレンが真ん中だと・・・
 警部、俺達、画面からはみ出しませんかね?」
「ホォ、それは考え付かなかったよ、ローガン」
「でしよ?でも、ちょっと考えれば、分かることで」

「おい、ちょっと待て、ローガン。
 それは、常識外れで失礼だろ。体型等々は・・・」
「常識を語るか?、ゴーレン」「おぉ、常識勝負とは!」

「じゃ、この3人で、常識を語れるのは、誰だと思っているんですか?」
「オレ」「私だ」「・・・・・・そんな自信たっぷりに・・・」


執務室の外から、その様子を見ている重要事件捜査班のメンバー達・・・

「おい、誰か止めて来いよ。もう昼前だぞ」
「・・・・一体誰が止められるんだよ。ゴーレン、もうブチ切れ一歩手前だぞ」
「それに、誰も執務室に入りたくないよ・・・まだ死にたくない・・・」
「おいおい、だ誰かエイムズ呼べよ。もうエイムズしかいないって」
「エイムズには、連絡とれないって。囮捜査中だからな」
「じゃ、どうするんだよ。野放し、かよ」
「おっと、オレ、捜査に行かないと。今日は急ぎだからな」
「おい、逃げるのかよ」
「んじゃ、オレも逃げるわ。これは凶悪犯を相手にするようなものだからな」
「おいおい・・・今日内勤する者は・・・?って居ないし」


******************

いつも通り、下らんわ。

原題『What are Little Boy Made of?』は、マザーグースから。
意味が分かれば、つけた意味を分かって頂けるかと。
あぁ、邦題の「紳士たち」は、当然笑い的に、ですね。

ゴーレン&ローガン&ロスの会話は、
まぁ、誰の台詞かは、御判断下さいマセ(ペコリ)

では(ペコリペコリ)





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S0 #28「不吉」(原題『Cassandra』)

2016-06-29 16:23:34 | シーズン0
マンハッタンの中心街。だが、ちょっとした小道に入った店。
一見単なるオフィス・ビルに見えるが、穴場的バーがあるのだ・・・・


「ハ~イ、お疲れ様~。やっと週末だわ~」
「ハイハイ、お疲れっと。さぁ、飲もう!」
「さぁ、食べよう!」
「・・・アビー・・・いつも通り、食い気優先ねェ・・・」

「ほら、食べて飲んで。足りる?グラス、もっと頼む?」
「イイわよ。ひと先ず一杯やろう・・・コニー、今夜の幹事、あなただっけ?」
「そう、私よ。ココ、予約取るの大変な店なんだから」
「ヘェ~よく見つけたわね。誰かに教えてもらった?」
「ウン、ほら、以前に陪審員やって、私を気に入った人が~」
「って、コニー!陪審員と話すのは禁止では?」
「いやだぁ、いきなり真面目モードなの、セリーナ?
 ちょっと話しただけ。勿論裁判が終った後にね。
 幹事になったから、オシャレな店探しているって話したら、教えてもらったのよ」
「そうなんだぁ・・・コレ、美味しいよね(モグモグ)」
「そうそう、アレックス。いっぱい食べてね。ホラ、これもどう?」
「ちょっと・・・なんで、アレックスの前に、お皿がいっぱいなの??」
「・・・・アビー・・・幾らでもオーダーしても、いいのよ・・・・
 だから、アレックスに噛み付くの、止しなさいよ」

「・・・お疲れ~フゥ~やっと逃げ出せたわ。
 オッ、私にもグラス・・・あぁ、アリガト、コニー」
「いえいえ、どうしたの、ジェイミー?遅れちゃって」
「ウ~ン・・・もう一杯くれる?・・・フゥ~美味しいワァ(と3杯目に突入)
 ジャックの機嫌を取っていたのよ・・・
 だれ?ジャックの機嫌を損ねたのは?」
「え~?」
「ほんと?いや、私じゃないわよ」
「ジャックの機嫌が?全然知らなかったわ」
「・・・もしかして・・・私?」
「何か、心当たりがあるの?コニー?」

「え~・・・ほら、裁判中にジャックがメモに落書きするでしょ?
 何か熱心に書いている振りして・・・みんな、知っているでしょ?」
「ウン、知ってる・・・で?」
「裁判が終った後、書いた絵を自慢げに見せるから・・・
 いや、私も精一杯頑張って、褒めようとしたのよ。
 で、『猫そっくりですね』って言ったら・・・」
「犬だ!でしょ?」
「・・・・そう・・・猫じゃなくて犬なんだって。ビックリだわ。
 だって、どう見ても!逆さまにしても、横向きにしても、猫よ、あれ」

「・・・だから、ジャックは犬の絵しか描かないんだって」
「ジャックが見せる四足動物は、犬ですね、と言えばイイのよ。
 それで、丸くおさまるんだから・・・」
「だって・・・耳が三角だったのよ!三角は猫でしょ?」
「だから・・・ジャックには絵心なんかないんだから・・・犬って言っておけば?」

「そうそう。絶対犬しか描かない、らしいから。
 でも、なんで、あんなに自信持ってるの?誰か、ウソでも褒めた?」
「イエイエ、そんな無謀なこと、しないわよ」
「そうそう、それにどう見ても、褒めるような絵では・・・」

「私、褒めたことあるわ。スゴイって。そっくりだって」
「・・・・アレックス・・・あんた、なんてことを・・・」
「このコ、なんでそんなことするのかしら?恐ろしい・・・」
「だって、トラそっくりだったのよ。模様もあったし」
「今度はトラ?・・・・一体、どうなっているのよ?」

「つまり、コニーのひとことでジャックの機嫌が悪くなり、
 私が宥め役として、苦労したってことね」
「私のせいなの?だって、誰が見ても・・・そうでしょ」
「それは問題じゃないのよ。ジャックが絵を見せたら、犬!これは決定事項」
「・・・なんて、厄介な・・・」
「で、ジェイミー、どうやっ、機嫌直してきたの?」
「また、ジャックの好物でも買ってきた?」
「アビー、あなたじゃないんだから・・・」
「じゃ、何したの?ジェイミー、教えてよ」
「大したこと、しないわよ。
 みっともない、いい年して。犬でも猫でもどっちでもイイでしょって言ったのよ。
 そして、皆に分かってほしいのなら、象の絵でも描いたらどうですかって、言っておいたわ」

「・・・・恐ろしい・・・」
「相変らず、怖いもの無しね、ジェイミー・・・」
「なんで?象の絵なら、長い鼻で分かるから、と思って」
「いや、ジェイミー、そういう問題じゃないって」
「あらそうなの?セリーナ・・・
 あぁ!週明けに、キリンでもいいかも、って言っておくわ」
「・・・・鬼のようね、ジェイミー・・・」
「じゃ、私、今度はライオン描いてって、ジャックにお願いしておくわ」
「いや、止めなさい、アレックス・・・あんたも別の意味で・・・」

「ちょっと話題変えるけど・・・ロンドンから来ている、あの背の高い人、知ってる?」
「あら、知らなかった?アビー。
 私、接待役しているから・・・マイクが案内役なのよ。
 ロンドンの検事さんだって」
「あぁ、そうなんだ。
 いやマイクが、はしゃいでいるの見たから・・・誰?って感じで」
「う~ん、マイク、故郷から来たから、喜んでいるのかもね」
「えぇ?マイクって、UKの人?」
「そうよ。設定では、ベースボール好きのアメリカンだけどね。
 UKのマンチェスター出身よ。多分フットボール好きに違いないわ」
「へぇ~過去を隠す男か・・・なんか格好いいわね」
「そう?」「そう?」「そう?」「そう?」
「・・・・・そんな、皆で合唱しなくても・・・・」

「で、ロンドン検事、なかなかいい男、じゃないの?」
「ウン、そう思う。マイクも、大いに乗り気だしね」
「ヘェ~」「へぇ~」「へぇ~」「へぇ~」
「・・・・・今度の意味深な合唱は、なんなのよ?」

「そうだ!いいこと、考えちゃった!」
「多分ロクでもないことだろうけど、一応聞くわ、セリーナ」
「ロンドン検事、NYの警察にも、興味ないかしら?
 ほら、起訴や裁判維持には、警察との連携が必要でしょ?
 だから、NYの協力関係を見せるのも、イイかも?って。どう、コニー?」
「そうね・・・いい考えかも。
 だって、NY観光しても、どうしようもないし・・・刑事さん達に会わせるって事?」
「そうそう。捜査や検察との関係なんて、話してもらって・・・
 きっと、ロンドン検事も、関心あると思うわ」
「いい考えね、セリーナ。
 で・・・・あぁ、そういうことか・・・」
「なに?なに?」
「セリーナはね・・・ルーポ刑事を呼ぼうとしているのよ」
「ホェ~。なになに~?・・・そういうことかぁ」
「なにそれ?全然分からないわ」
「じゃ、ジェイミー、私が説明してあげるわ」
「って、アレックス、あなた、分かっているの?」
「分かっているわよ。
 ルーポ刑事を呼んで、いい男のロンドン検事に嫉妬させるんでしょ?」
「はい、お見事!正解で~す!!
 アレックス、特別にスペシャル・パフェ、頼んでもいいわよ」
「わぁ===!ボーイさ~ん、オーダーお願い~」
「ちょっと、私も頼んでいい??」
「・・・いいわよ、アビー。そんなに焦らなくても・・・」

「さすが、腐女子の発想ね、セリーナ。さすがだわ」
「ね、面白そうでしょ?乗る?コニー?」
「乗る、乗る!じゃ、週明けにアーサーに話してみるわ」
「あくまでも、業務を優先にして考えて。有益な研修に、っと。
 よしよし・・・その時は、みんな、見に来るでしょ?」
「勿論」「勿論」「勿論」「ちょっと待って!」
「なに?ジェイミー、あなたも見に来るの?いつも乗り気じゃないのに」
「もう1つ、いい考えがあるわ。
 ほら、ロンドンでも、性犯罪は大変な捜査のはず・・・
 性犯罪特捜班からも刑事を呼んだら、どうかしら?
 ほら、ステイブラー刑事とか・・・」

「・・・・さすがだわ、ジェイミー・・・それはいい考えね」
「わぁ!修羅場を、さらに修羅場にするってわけね・・・」
「いや~楽しみだわ・・・週明け、頑張って仕事に行く気力が湧くわ」
「ジェイミー、飲んで飲んで!浴びるほど飲んで!」
「いや、言われなくても飲んでるわよ、彼女」

「それって、当然検事局に集めるんでしょ?コニー」
「当然よ。だから、アーサーの許可を貰って・・・あら、ジャックの許可も必要かしら?」
「一応話しておいたら?
 アレックスが、ライオン描いてって言う前にね」
「一応、マイクの上司なんだし・・・でもジャックの参加は御遠慮させてね」
「そうそう、マジな研修になっちゃうと、面白くないしね」
「ふ~、面白みの無い検事局、せっかくの楽しみをぶち壊されたくないって」
「・・・・でも、私ひとりで、仕切れるかしら?」
「大丈夫だと思うけど・・・コニー、不安なら・・・
 セリーナ、オタクの腐女子として、応援してあげてはどう?」
「いいわよ。こういうことって、席順も大切だし・・・
 コニー、月曜にアーサーの許可が取れたら、連絡して。
 一緒に考えましょうよ。
 私、週末にどう仕切ればいいか、友達に教えてもらってくるから」
「どんな友達よ・・・誰?」
「ほら、ゴールド弁護士事務所のビンセントが・・・いいと思う」

「あら、彼もオタク?セリーナの仲間なの?」
「へぇ~彼、事務所内でも優秀で通っているわよ。彼も・・・そうかぁ」
「セリーナ、親しいの?」
「うん、イベントで知り合ったのよ。で、裁判所でもバッタリ。
 どうも友達がいないみたいで・・・で、仲良しってことね」
「オタクの友情か・・・いいよね。趣味が一緒ってことは」
「そうそう・・・じゃ、彼に色々聞いてくるわ」
「うん、お願い。特に揉めだしたらって部分よろしく」
「えぇ、揉めるのが楽しいんじゃないの?」
「そりゃそうだけど・・・一応ね。で、揉めるの待っているの?アビー?」
「・・・・いや・・・・そんなわけじゃ・・・」

「アッ、私、そのロンドンさんに、お土産もらったわ」
「なんですって!」
「アビー、落ち着いて・・・アレックス、何もらったの?」
「う~ん、ロンドンのティークッキーだって。
 いっぱいあるから・・・どうぞって」
「アレックス・・・ロンドンさんと知り合い?違うよね?」
「うん、知らない人・・・でもお菓子、くれたの」
「・・・・アレックスの特殊能力って、もう世界規模?」
「国や民族を問わないようね・・・もうこうなるとホラーよ」
「アビー、そんなに悔しがらなくても・・・・
 アレックスにくっ付いていなさいよ・・・もらえるから」
「・・・・そんなぁ・・・・」
「アビー、デラックス・パフェもオーダーしてもいいわよ・・・元気出して」
「・・・ありがと・・・セリーナ・・・」
「あぁ、ボーイさん、私もお代わり~」
「ジェイミー、ホント、底なし沼ね」
「ジャックも恐れるはずよ・・・・」

「で、クレアは、来ないの?誘ったでしょ?」
「えぇ、勿論。でも先約があるって」
「あら、旦那はボルティモアへ出張だって聞いたけど」
「御主人じゃなくて・・・えっと・・・(メールチェック)
 ・・・あぁ、ベンから夕食に誘われたって」
「何!」「何?」「何!!」「なんですって??」
「ベンが誘ってくれたから~なんだけど・・・」
「そりゃ行くわよ」「そうそう」「断らないって」

「なんで?ベンってベン・ストーンでしょ?ケチってこと?」
「いや、ベンはケチでは無いわよ」
「それは言える」
「ただ・・・タイミングが・・・ネェ・・・」
「どういうこと?」
「コニー、あまり知らないか・・・
 ベンっていう人は・・・例えば・・・・
 そう、例えば・・・会議中にトイレに行きたくて我慢して我慢して・・・
 終ってダッシュでトイレに駆け込んで・・・・フゥ~ってな顔で廊下に出たら・・・
 いきなり、食事に誘われて~ってなんか、タイミングがどうも~って人。
 この説明でわかるかナァ?」
「・・・・意味不明だけど、ニュアンスは分かる気がする・・・・」
「同感」「同じく」「そんな感じ」
「悪い人じゃないんだけどね」
「うん、悪い人じゃないわよ。私、好きだわ、ベン」
「そうでしょうとも、アレックス。
 検事局に来る度に、キャンディ貰っているんだから」
「・・・・・もうベンよりも、アレックスの魔法が怖いって」
「ジャックまで手懐けているし・・・・」
「アーサーも、時間の問題ね・・・」
「もしかして、アレックス、検事局の真の支配者、とか?」
「・・・セリーナ・・・いかにもオタク発想よ、それ・・・」

「あら、メールが・・・噂のクレアだわ・・・
 なになに?・・・・ベンとの夕食終了、だって。
 えっと~屋台のプレッツェルを公園のベンチで~が夕食らしい・・・
 怒り狂ってコッチに来るって・・・・」
「一体、どんな理由でクレアを誘ったんだろ?そこ、気になるわ」
「今に来るわよ・・・聞いたら?」
「そうそう、荒れたクレアが来るってことは・・・
 (フゥ~)このシャレたお店も、今回限りってことね・・・」
「また出入り禁止=?やれやれ・・・」
「で、今夜のクレアお世話係は・・・誰がする?」
「・・・・ジェイミー!!!」(大合唱)
「また、私~?私ばっかりよ」
「だって・・・ジェイミーの言うことなら、彼女、聞くし・・・
 それに、アビーが運び出すのを、手伝うから・・・」
「分かったわよ・・・・アッ、お代わりお願い」
「・・・・まだ飲むか・・・・地球の裏側まで底なしね・・・」

「・・・・・ちょっと~!!!聞いてよ~!!!!!」
「オッ、来た来た!クレア~まぁ、座って座って~。
 て、ベンがどうしたって~????」



********************

長々とS0、で御座います(ペコリ)
今朝、洗濯機からの洗濯物取り出し&食器洗い&自分の洗面と化粧。
この3つを(なぜか)同時にやろうと企んだ瞬間、パッと浮かんだので。
(これ、ホントです)

パッと浮かぶのは良いが、書くのは時間かかる・・・(泣き)
でも、頭ン中に残しても、ど=しよ=もないし(そうだそうだ!)
で、書きましたわ。

原題『Cassandra』=カサンドラ
名前は聞いたこと、あるかと。
でもどんな人?でしょうかね?

ギリシヤ神話に登場するトロイアの王女。
アラ、、ヘクトルやパリスの妹か・・・そうかそうか(なんだよ、自分・笑)

太陽神アポロンの求愛を受けいれる代わりに、予言の力を手に入れる。
しかし、その力を得た瞬間、
将来アポロンが自分に飽きて捨てる、という予言が見えて・・・
その結果、アポロンを拒絶。
怒ったアポロンが、彼女に呪いをかける。
それは、真実を予言するが、誰にも信じてもらえないって呪い、で・・・・

トロイア戦争の原因や、戦いのあらまし等々。
予言して警告するが、誰にも信じてもらえない・・・
その結果(ってカサンドラひとりの責任ではないだろうが)
トロイアは滅び、カサンドラもギリシヤ軍の手に落ち・・・哀れな結末に。

子供の頃、この話を読んで
「すっげぇ!酷いことするなぁ」と思った記憶が。

真実を予言するのに、誰にも信じてもらえないって・・・・
ある意味、究極の拷問って気もした。
いやいや、ギリシヤ神話、人間、分かっているナァって(ウンウン)


読んで笑って頂ければ、幸いで御座います。

では、またユル~ク、お会い致しましょう(ペコリ)

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S0 #27「そして、切る」(原題『Moirai2』

2016-02-14 16:05:50 | シーズン0
ジャック・マッコイの執務室
ノックして・・・一応返事を待つローガン・・・

「どうぞ・・・・入るな!」
「・・・・どんな挨拶なんだよ、マッコイ・・・・久しぶりなのに・・・・」
「入るな、と言っただろう。そこから、コッチへ来るな」
「・・・一体、検事って、こんなヤツばっかりなのかよ」
「知らん。とにかく、私とは縁切りだ。さようなら」
「・・・・一体、俺が何したって言うんだ??」

「さぁな・・・思い出すのも不愉快だ」
「あぁ?さっきストーンも、愛想無かったが、あんた程じゃなかったぜ」
「ベンの所に行ったのか?あ~、ローガン・・・あんたはホントに・・・」

「一体、ナンなんだよ?俺が、何だって言うんだ?」

「何も無いのなら・・・もう、イイだろ?帰れよ。
 今日の付き添いは、誰だ?」
「付き添いって・・・・俺は、保護者同伴かよ?」
「・・・・同伴してくれる誰かがいるだけ、有り難いと思え」
「・・・アンタが、一番酷いよ、マッコイ」
「褒めて頂き、有難うよ・・・さぁ、帰れ」

「いや~じゃ、アンタに嫌がらせするために、もう少し・・・
 あぁ、警備員はストーンが呼んだから、御心配なく(ニヤリ)」

「・・・・(マッコイ、受話器を取り)
 あぁ、ジェイミー・・・・そこにもしかして・・・・いる?
 ちょっと俺の所に来てくれないか、聞いてくれ・・・イイって?じゃ」

「・・・・なんだ?どこに電話したんだ?」
「まぁ待っていろ・・・待っていたいのならな・・・・
 そこから、動くな!入ってくるな!!」
「ヤレヤレ・・・どんな横暴な検事さんなんだよ・・・・」

ヤレヤレと思いつつも、マッコイをからかえて、御満悦なローガン。
そこに・・・

「あら!マイク!!ひっさしぶり======!!!!
 元気だった~?確か、左遷・・・もう戻ったの?」
「・・・・クレア・・・・あんた・・・いたのか・・・・」
「えぇ、ゴールドの事務所で働いているんだけど、今日は打ち合わせにね。
 ジャックから電話が・・・あなたが来ているって・・・」
「そ、そうか・・・(執務室のマッコイに)
 あんた・・・よりによって・・・クレアかよ・・・やりやがったナァ!!(睨みつけ)」

「だから、早く帰れと言っただろ。
 相変わらず、人の言うことを聞かんから・・・私も手段を選ばんよ」
「クッッッッソォォォ!」

「あら、2人で何仲良く喋っているの?」
「いや、クレア、もうローガンは帰るってよ」
「あら、そうなの。じゃ、私と一緒にちょっと・・・」
「いや、俺も仲間と来ているから・・・・仕事中なんだよ、クレア・・・・」

マッコイ、再び受話器を
「ああ、マイク?そこにゴーレン刑事が・・・
 あぁ、もう帰ってもらってもいいぞ。ローガンは、用事ができたようだから」

「なに、勝手に言ってるんだよ、マッコイ!」
「入るなって!!じゃ、クレア、好きにしてくれ。またな」

「えぇ、ジャック・・・有難う・・・さぁ・・・ローガン・・・
 私と、懐かしい昔話でも・・・・」
「マッコイ!頼むから!!これからは、あんたの言うこと、聞くから。
 助けてくれ!頼む・・・・・!」

「ちょっと遅かったなぁ、ローガン・・・無事だったら、また会おう」
「オ、オイ・・・・」

ローガンの声が遠くに・・・・


*******************
ローガンとクレアって・・・・なんかあったっけ?(知らん・笑)
多分何もないと思うが・・・じゃ、ナンでこんなこと、書いたんだよ、自分!(笑)

ウ~ン・・・
目指したのは!
ストーン&マッコイに追い返されるローガン、ですわ。
目的は達成できたので・・・・まぁイイかぁ(笑)

原題『Moirai』=モイライ ギリシヤ神話から
まぁ、運命の三女神ですね。
運命の糸を、クロト=紡ぐ ラケシス=測る アトロポス=切る
こういうことで。

ここでは、紡ぐ=カッター 測る=ストーン 切る=マッコイ、で。
と、自分では割り当てようと・・・・した次第で(ペコリ)


久しぶりのS0!!

入院中の白姫様が、なんとか乗り越えてくれて・・・その嬉しさの余りに!

                 2016年2月14日 リィン

あら、バレンタインデーでもあったわ。
んじゃ、これは、検事長に!!!

      
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S0 #27「紡いで、測って」(原題『Moirai1』

2016-02-14 16:03:43 | シーズン0
検事局 マイク・カッターの執務室

「じゃ、この方針通りでの証言で・・・まぁ練習通りでOKだがね。
 明日、法廷で。よろしくお願いするよ、刑事」
「分かりました。それほど難しい事件でもないですし・・・
 俺の証言が、必要かどうかも、よく分からんのですが・・・」
「いや、あなたの証言は必要ですよ、ゴーレン刑事。
 あなたの証言は、まぁいわゆるダメ出しってことで」
「・・・・(怪訝な顔のゴーレン)ダメ出し・・・ですか?
「(おっと、恥かいたぞ、のカッター)
 いや、言葉を間違えた・・・ダメ押しってことですよ(フー)」

「あぁ・・・(ホッとした笑顔で)分かりました・・・
 いや、前回の証言が、影響したのかと心配で・・・」
「エッ?いや、私は、何も知らないが・・・何かあったのですか?」
「いや、以前の証言では、カーヴァー検事が、酷く怒ってしまい、
 私としては、それ程ドジったとは思わなかったのですが、何故か・・・」
「あぁ~、カーヴァー検事は、ちょっと完璧主義的な面があって・・・
 それ程気にすることはありませんよ。私も、検事には怒られっぱなしですよ」

「(カッターの気遣いに、ちょっと感動のゴーレン)
 有難う・・・そういってもらえれると、気が楽になりますよ」
「それはよかった・・・明日の法廷では、私がリードしますから。
 練習のように、気負わず自然体で答えてくれれば、何の心配も要りませんよ」

「(一層、心遣いに感激!なゴーレン・珍しく満面の笑顔で)
 カッター検事・・・あなたのお心遣いは素晴らしい。
 私のような、単なるいち刑事に・・・」
「何を・・・ゴーレン刑事の仕事ぶりは、検事局でも評判ですよ。
 カーヴァー検事が、一手に引き受けていますでの、
 なかなかお会いする機会がありませんでしたが・・・
 私も、刑事とは、一度一緒に、と思っていましたよ。
 だから今回・・・私も、御一緒できて、非常に嬉しく・・・」

「いや・・・俺は・・・ちょっと・・・」
「あぁ、申し訳ない。刑事は、私のような若輩では、御不満も・・・」
「いやいや!そんな・・・ちょっと・・・いや、俺も嬉しいです」
「それなら、よかった。
 今回は、仰るとおり、それ程難しい事件ではありませんが、
 被害者の遺族の為にも、万全を尽くしたい。それが私の方針です。
 だから、ゴーレン刑事、あなたに証言をお願いしたのですよ。
 一緒に捜査したローガン刑事では・・・おっと、口が過ぎましたね(苦笑)」

「??・・・ローガンが何か?
 俺も、極最近付き合いが始まったばかりなので、よく知らないのだが」
「いや、私も知らないのですよ。
 しかし・・・まぁ、これも検事局の不文律なのでしょうが・・・
 ローガン刑事は、どうも宿敵がいるようで・・・」
「し、宿敵、ですか・・・?なんだ、それ?」

「いや、私もよく知らないのですよ。
 実際、ローガン刑事とは話したこともないし・・・
 しかし、先輩検事の話では、ローガン刑事は検事局最大の鬼門のひとつ、だそうで」
「それは・・・(実際自分が鬼門じゃなくて、ホッとしているゴーレン)
 俺も分かりませんね・・・ローガンは、イイ奴だと思っていますが」
「う~ん、私からコメントは、何とも・・・
 いや、ローガン刑事は、どうでも・・・
 私は、今、あなたのことだけに集中したいんですよ、ゴーレン刑事」

カッターの全く何の邪心も意図もない=しかし、もしかして口説き文句?の言葉に
ちょっとだけ、ドキッとしたゴーレン・・・
こりゃ、退散したほうが良さそうだと・・・
「では、明日、また来ます・・・それじゃ」

と、執務室を出ようと・・・が
「あぁ、待って下さい、刑事。
 この資料をお渡ししないと・・・・」

と、資料を渡そうとするカッター。
何気に手が触れて・・・思わず手を引っ込めるゴーレン。
エッ?とカッター。
そこに呼ばれもしないのに・・・ローガン登場。

「おい、ゴーレン、これ忘れているぞ。
 (と、いつものゴーレン・ファイルを持って来て)
 ゴーレンが忘れた!とエイムズが喚いているので、俺がお使いを・・・
 なに、焦ってるんだ?
 あ~、あんた・・・カッター検事だろ?そうだ、そうだ。
 こんな男前、検事局じゃ、珍しいからな。よろしく!」

と、カッターの手を握り、力強く握手。
驚きながら、伝説の(笑)ローガンを見つめるカッター。

「いや・・・初めまして・・・ローガン刑事・・・
 私は、マイク・カッターと・・・」
「そうそう!あんたもマイク、だってな。同じマイクだよ、俺も(ニヤニヤ)
 いや~、まぁ、ありふれた名前っちゃ、そうだがな(ひとりで大笑い)
 いやいや・・・マイクって呼ばれたら、2人で振り向かなきゃ・・・なんちゃって」

大声で話すローガン。勿論局内は「鬼門の男」出現でザワザワ・・・

「ンン?なんで、俺を見ているんだ・・・?あぁ・・・いや分からんなぁ。
 なんだ?俺が、珍しいのか?」

ちょっと不意打ちを食らい、押され気味だったが・・・
さすが!心理捜査!なゴーレン。周囲の反応を、的確に判断し
「有難う、ローガン。さぁ、署に戻ろう。
 カッター検事、じゃ、明日に」

と、ローガンを誘い、去ろうとするが・・・
「おい、そんなに急ぐなよ、ゴーレン。
 なんだ、もっとのんびりしようぜ。ここには結構知り合いもいるんだ、俺」
「いや・・・もうイイだろ」

と、ローガンの腕を掴んで・・・しかし!ローガンの方が鍛えているので(笑)無理なゴーレン。

「カッター検事・・・ちょっとコーヒーでももらえるかい?
 今日は、外回りでバテバテで・・・座りたいんだよナァ」

その遠慮なさに、驚くゴーレン。分かっちゃいたが、コイツ・・・
「そりゃ、失礼だろ、ローガン。
 カッター検事だって、忙しいんだ。もう戻ろう」
「いや~、検事って、思うほど忙しくないんだぜ。知らないのか?
 ほら~カーヴァー検事も・・・」
「頼むから、カーヴァー検事の話なんか、しないでくれ・・・(汗ッのゴーレン)」
「えぇ?なんでだ?おい、なに焦っているんだ、ゴーレン」

「あぁ、コーヒーくらい、構いませんよ。どうぞ」
「ほら~、感じがいい男だナァ、カッターさんは・・・俺の知っている検事は・・・
 あぁ!そうだ!
 俺、ちょっと挨拶に行って来るわ」
「ど、どこに・・・」
「えっ?どちらに?」

「あ~ストーン検事だよ。いるだろ?もういないのか?」
「いや・・・いますよ・・・」
「ほら、いるんだ・・・まだいるのか?長いナァ・・・
 俺、長い間会っていないから、ちょっと挨拶でも・・・」

「でも、アポが…って行っちゃったし・・・いつもアンナ感じですか?
 ローガン刑事は?」
「いや、今はいつもより・・・大人しいかと・・・」
「あぁ・・・まぁ、私の知ったことじゃありませんし・・・
 お茶でもどうですか?ゴーレン刑事・・・
 どうせ、ローガン刑事は、まだ帰らない様子だし・・・」
「(フ~とゴーレン。しかしカッターと一緒がちょっと嬉しいから)
 では、お邪魔して・・・でも、ちょっと電話を・・・
 もしもし、エイムズ・・・ローガンが検事局に・・・頼んだのか?
 エッ?自分が行こうとしたが、勝手に持って行っちゃったって・・・
 あぁ、分かった・・・検事局が殺気立っているから・・・
 一体誰をローガンの押さえ役に・・・お、俺??いや~
 俺、武闘派じゃないし・・・う~ん、まぁ、様子見てるわ・・・」


ローガン・・・・一応ノックを・・・で、返事待たずに入室
ベン・ストーンの執務室
ストーン、書類仕事中だが、侵入者も見て・・・・

「帰れ」(笑)

「おいおい、冷たいナァ、ストーン。久しぶりだろ」
「あぁ、久しぶりだ。じゃ、帰れ」
「相変わらずの愛想の無さだナァ・・・元気か?」
「あぁ、元気だし、今日はいい天気だ。分かったろ、帰れ」
「・・・・・スゴイ歓待だな、ストーン。いやベンでいいか」
「名前で呼んでいいと、許可した覚えは無いぞ。
 私は、親しい者にしか、名前で呼んで欲しくない」
「じゃ、俺が呼んでもイイってことだな・・・(ニヤッ)」
「一言、聞こう。私を怒らせたくて、ワザとやっているのか?
 それとも、それが素の状態なのか?」

「へへ~、どっちだと思う?
「(ストーン、受話器をとって)警備員を。私の執務室へ」
「おい・・・分かったよ・・・もう帰るから。
 ちょっと挨拶に来ただけだよ」
「私に挨拶する必要はないぞ、ローガン。
 頼むから、君の脳裏から、私を削除してくれ。これは本気だ」
「・・・・んん???、脳裏から・・・削除・・・って・・・????」

「・・・・・・・・・・・・・言い換えよう・・・私を思い出すな!以上だ」

「・・・・分かった、分かった・・・ホント、気難しい男だぜ・・・帰るよ。
 ・・・・でも、コーヒー一杯も出ないなんて・・・」
「ココは、喫茶室じゃない。飲みたかったら、廊下のコーヒー・サーバーへ行け」

「・・・分かったよ・・・もう、証言を頼むって俺の所に来ても、断るからな」
「未来永劫、君に証言を頼むなど、有り得ん。これは、保証する」
「フン・・・俺しか目撃してなかったら、どうよ?」
「事件の担当から降りる。君の証言では、勝てんだろうからな」
「・・・・そうかぁ」

「それ以上口を開くと、物を投げるぞ!帰れ」

一応ストーンを睨みつけて、退室するローガン。
そしてて向かった先は・・・・



 
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