春の日に

2012-04-27 | 日記

          

新緑が光を透かして、こういう自然を背景にたたずむブロンズを見ると、より一層金属の肉体は精彩を放っているように思う。金属が肉体化している。

わるガキの頃修学旅行で見た印象は、こういうものは遥か彼方のものに過ぎなかった。でも、今またこうして向き合うと当時とはまるで違う、より身近に見ることができる。身近というのは心理的といっていいのか精神的とでもいうのか …  「 思えば遠くへ来たもんだ 」 という思いに充たされる。

人は何故思い煩うのだろう …。制作者フランソワ・オーギュスト・ルネ・ロダン ( 1840-1917 ) はなぜ一人の才能ある愛すべき女性を狂人に追いやったのだろう …。この像を見る全ての人は男女問わずこういう疑問について、自分自身の内省として真摯に考えなければならない、と思う。何故と言って、折角こういう名作と面と向かうのだから。 ( … という思いです )

 


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