“ bird ”

2016-02-29 | 日記

    

きのうの朝。久し振りに朝日の当たる部屋になった。背景を桃色に塗って、青いリボンをつけた白い鳥のポートレートを、その日早起きをして描いた。白は雪の白で、また鳥は白い鷺である。純白の雪に朝日の光りがキラキラして、まるで宝石箱を覆したような光景に大きな白い鷺が何処かへ飛び立って行った。雪の上には何も餌がなかったからである。その白い鳥を、桃色の背景が僕のスケッチブックに記憶する。

         桃色は喪失のかけらを記憶する雪の白さの儚くなりぬ