京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

研いで使ってみた。

2014-12-13 21:20:09 | 道具箱
研いで使ってみた。

3面すりあわせの要領も少し解ってきたのでその砥石を使って研いでみた。

前日柚山氏よりアドバイスを受けて教えて貰った時に砥石は1000番からいきなりキングG1で仕上げるというのである。今回私もやってみる事にしました。この砥石二つであります。

そして先日紹介したこの冶具を使いました。

使った鉋は「太閤」ハイス鋼の鉋です。この鉋を試したのは俗に言うリキザイという鉋のはで鍛冶屋さんが焼きを入れた物ではないそうです。その鉋が何処まで切れてくれてコストパフォーマンスの高さを知りたいのです。

まず裏を綺麗に仕上げて行くのですがG1の上にパウダーWA10000番で立て研ぎをして仕上げています。表を1000番の中砥で研いでいきます。冶具で刃角を決めているので返りはすぐに出ます。無駄な所は砥がない。もうその後は裏を先ほどの砥石で仕上げます。この後表を仕上げるのですが冶具に夾んである刃を少し後ろにずらします。こうする事によって刃角が少し立ち刃先だけが研げるようになります。刃先はこんな具合。本の少しキラリと光るぐらいしか仕上げていません。砥石目が残っているのは仕上げより後ろが1000番その後ろが刃角を決めるのに研いだ400番の痕跡。人に見せるのが恥ずかしいです。

これで使ってみるとまるで見違えるほど切れるのです。引きはあくまでも軽く。

左から厚い順の鉋屑ですが削るストレスは全くありません。

気をよくして薄くしていくと8枚目でここまで来ました。私にしては上出来です。

先日まで横ズリするのに使っていた鉋が大変身ししっとりとした切れ味に仕上がりました。冶具とこの研ぎ方は削ろう会専用だと思っていたのですが普段の仕事にはとても役に立つ研ぎでした。

アドバイスをいただいた柚山様ありがとう御座いました。

削りを楽しんで外へ出ると冷たい冬の空になっていました。

風邪が流行っています。皆さんお気を付けて。良い週末を。

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