京都・重春。 2016-10-13 21:27:29 | 道具箱 京都・重春。 京都はいいなぁ~。こんなに良い刃物屋さんがある。 いろんな刃物作っているよ。 京都の植木はさみ。 彫刻鑿。 大鉋。槍鉋。非売品 どこから聞いてきたのかこんなお客さんも来てるよ。 料理包丁。外人さんに人気あり。 もちろん平鉋も。 これ何包丁?檜皮? そういえば畳屋さんも来ている。 変わった刃物も作ってくれる。 履いたところに置いてある看板? やっぱり京都はいいなぁ~。ILOVE Kyoto にほんブログ村 リフォームのご相談はこちらまで « 素晴らしいチョウナの世界。 | トップ | 奴らと削ろう会。 »
4 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 よしむらさん (辰年の蟷螂) 2016-10-22 00:15:29 私は昭和五十八年の春に千葉県立市川工業高等学校建築科を卒業して、大工に成る為に、京都府南部の親方に弟子入りしました。私が使う道具は全て、親方より与えられた借りものでしたので、段々と自分で道具を揃えていかなければならない状態でした。いや、本来は当たり前の事なのですが、大工に成りたいと言いながら道具に全く興味が無く、建築にも関心が無い私に、親方が雷鳴を轟かせて『お前、何時まで、そんなぼろい道具つこうてんねん!何のために毎月小遣い渡しとる思おてんねん!少しは自分の道具揃えたらどないやねん!!』でした。それでも、興味が無い者(私)は無いのですが、親方が怒るので仕方なしに、何処へ行けば良い道具の店があるのか聞いてみますと、寺町三条に「伊勢屋」があるから、そこ行ってみぃ!と、言われました。仕事の都合で平日が休みの日が出来たので親方の言う通り、「伊勢屋」さんを訪ねました。だいぶ古い店構えで、少年の私は入りずらいのですが、何とか重たいガラス戸を開けて店主を呼び出しますと、京都弁の大変丁寧な(京都中心なので当然ですが)おじいさんの店主が応対して下さいました。目的の道具を買い求めたい旨を伝えると、『私どもには、そのような道具は、おいてしまへん』との一言・・私は、ははーん、こりゃあ俺が若い衆だから、なめてやがるな、ははーん、そうか・・・と感じて再び、目的の道具を出して下さいと、お願いしました。しかし「伊勢屋」の店主は『なんぼおたずねされても、うちには、あらしまへん、残念ながら・・・』と、仰いますので、こちらも粘りました。暫くお互いに無言の状態が続きますと、「伊勢屋」さんの店主が『そこまでいわはるのでしたら堀川三条に、よしむらという店があるさかい、いかはったらよろし。今、電話すっさかいお待ちやしとくりゃす・・・あーもしもし・・』と、よしむらさんを紹介して下さいました。まだ京都の地理が解らない状態の私でしたが、寺町三条の「伊勢屋」さんから西へ堀川通りまで行って北へ上がれば直ぐの店と教えられて、ひたすら三条通りを歩きました。現在の様に賑わっている三条通りではなかったです。「伊勢屋」さんの店主に教わった通り、堀川三条を北へ進んで、「よしむら」という店を探しましたが、いくらさがしても道具屋さんはありません。道具があるのは刀鍛冶の「重春」という御店くらいです。仕方なしに、その「重春」さんへ入って、「よしむら」さんという道具屋さんはどちらにございますか?と聞きました。すると、親子と思われて、着ているシャツに火の粉が当たった痕を付けた二人の方が『おたくさんですか?今、伊勢屋さんから紹介あったんは・・』と仰られました!ビックリして私は、「えっ!では、こちらが、よしむらさんですか?!」と聞き、納得した次第です。それから、目的の道具を買い求めて、それ以後も幾度か道具を揃えに参りました。その時の道具は、今でも活躍しています。久しく訪ねていませんが、「重春」さんは私が最初に自分の鉋を買った御店で、忘れる事はありません。はんなり様 返信する よしむらさん (はんなり) 2016-11-29 22:45:25 本当にこの鍛冶屋さん人当たりが良いです。私もこのお店の道具以外の包丁や爪切りも買い求めました。お話を聞かせて貰うと奥の深い方でよ。 返信する 重春 (植木屋) 2016-12-05 22:36:39 お聞きしたいのですが、よしむらさんと言うのは鍛冶師さんのお名前でしょうか? 返信する 名前 (はんなり) 2016-12-13 23:20:12 はい。名字です。重春がお店のお名前です。 返信する 規約違反等の連絡 コメントを投稿 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
、京都府南部の親方に弟子入りしました。
私が使う道具は全て、親方より与えられた借りものでしたので、段々と自分で道具を揃えていかなければならない状態でした。
いや、本来は当たり前の事なのですが、大工に成りたいと言いながら道具に全く興味が無く、建築にも関心が無い私に、親方が雷鳴を轟かせて『お前、何時まで、そんなぼろい道具つこうてんねん!何のために毎月小遣い渡しとる思おてんねん!少しは自分の道具揃えたらどないやねん!!』でした。
それでも、興味が無い者(私)は無いのですが、親方が怒るので仕方なしに、何処へ行けば良い道具の店があるのか聞いてみますと、寺町三条に「伊勢屋」があるから、そこ行ってみぃ!と、言われました。
仕事の都合で平日が休みの日が出来たので親方の言う通り、「伊勢屋」さんを訪ねました。
だいぶ古い店構えで、少年の私は入りずらいのですが、何とか重たいガラス戸を開けて店主を呼び出しますと、京都弁の大変丁寧な(京都中心なので当然ですが)おじいさんの店主が応対して下さいました。
目的の道具を買い求めたい旨を伝えると、『私どもには、そのような道具は、おいてしまへん』との一言・・
私は、ははーん、こりゃあ俺が若い衆だから、なめてやがるな、ははーん、そうか・・・
と感じて再び、目的の道具を出して下さいと、お願いしました。
しかし「伊勢屋」の店主は『なんぼおたずねされても、うちには、あらしまへん、残念ながら・・・』
と、仰いますので、こちらも粘りました。
暫くお互いに無言の状態が続きますと、「伊勢屋」さんの店主が『そこまでいわはるのでしたら堀川三条に、よしむらという店があるさかい、いかはったらよろし。今、電話すっさかいお待ちやしとくりゃす・・・あーもしもし・・』と、よしむらさんを紹介して下さいました。
まだ京都の地理が解らない状態の私でしたが、寺町三条の「伊勢屋」さんから西へ堀川通りまで行って北へ上がれば直ぐ
の店と教えられて、ひたすら三条通りを歩きました。現在の様に賑わっている三条通りではなかったです。
「伊勢屋」さんの店主に教わった通り、堀川三条を北へ進んで、「よしむら」という店を探しましたが、いくらさがしても道具屋さんはありません。
道具があるのは刀鍛冶の「重春」という御店くらいです。仕方なしに、その「重春」さんへ入って、「よしむら」さんという道具屋さんはどちらにございますか?と聞きました。
すると、親子と思われて、着ているシャツに火の粉が当たった痕を付けた二人の方が『おたくさんですか?今、伊勢屋さんから紹介あったんは・・』と仰られました!
ビックリして私は、「えっ!では、こちらが、よしむらさんですか?!」と聞き、納得した次第です。
それから、目的の道具を買い求めて、それ以後も幾度か道具を揃えに参りました。
その時の道具は、今でも活躍しています。久しく訪ねていませんが、「重春」さんは私が最初に自分の鉋を買った御店で、忘れる事はありません。
はんなり様
お話を聞かせて貰うと奥の深い方でよ。