京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

京都の鍛冶屋さん。

2007-12-23 11:48:57 | 道具箱
京都の鍛冶屋さん。

この鉋珍しく京都産の鉋です。以前は何人かの鍛冶屋さんが居られたと聞いていますが今では私が知っている人は3人になりました。

その内のお一人で京刃物・重春さんの鉋です。

鋼はスーパー鋼で出来ています。私が感じるにはやはりスーパー鋼は同じ重春さんの白鋼と比べると研ぐのに時間が少し多く掛かります。

それでも研ぎ上がると確かに長切れがするように感じました。

自分で思っていたよりも引きが軽いのは以外でした。

どの鍛冶屋さんの刃物も手が届かなくなってきている今ですが重春さんの鉋は価格も低く抑えられて約1人手間でかい求められます。

噂ではこの鍛冶屋さん元々刀鍛冶らしく鋏から過多なまで器用にこなされて相談するとほとんどの物を作ってくれます。

鉋の頭の形も相談に乗ってくりますのでありがたい存在です。

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2 コメント

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アウトローな大工さん (Unknown)
2008-01-13 09:25:49
アウトローな大工さんいつも興味のあるお話しありがとう御座います。楽しみでなりません。勉強になります。鑿の鑢を替えてやってみますまだやり残しがありますから。
ありがとうこざいます。




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Unknown ( アウトローな大工)
2008-01-10 18:21:40

京の鍛冶屋さんでは、伝統的に矜持力のあ
る老舗の地場産業で,長年使用されて来た大
工刃物以外の変わった形の刃物工具や伝統的
建築金物も見られるので、鍛冶屋さんを尋ね
て注文するのも面白いですよね。

少し前の時代は、木工機械商・鍛冶屋さん
・問屋さん・工匠具店・目立て屋さんの方々
は、現場や作業場に来て細かい注文を受けて
下さったり、貴重な情報を教えて下さいまし
た。

特に問屋さんは、行商で全国をまわり取引を
されてましたから、色々な生産地の大工道具
や現場先(地方)の工匠具関係の情報なども教
えて頂きました。
又、当たり前に他の生産地の大工道具も
 研究されていましたね。

 実際に作業内容を見て頂いて、鍛冶屋さん
 の前で拵えた理想とする刃物の木型や夫々
 の形や刃物の研ぎ味と切れ味を比較して、
 細かい指摘や議論などをすると、話しが早
 く鍛冶屋さんから他の鍛冶屋さんへの紹介 も有り、必要とする道具を早く手にする近
 道でした。

 みなさん何処でも同じような事されてます ね。

 定年退職された棟梁の方々の中にも新たに
 一職人として、全国を渡り歩き修行される
 方も居られます。

 これから先もその時その時代の技術のTOOL
 で、手業の仕事をする訳ですから大切な事 ですよね。

 以前、手砥ぎが出来る 粉末ハイス鋼
・スーパー鋼(高硬度焼入れ仕様) 
・兼房HS-3などは、中南米産リグナムバイタ (ハマビシ科の広葉樹) 
・阿弗利加産ブビンガ(マメ科属の広樹)
・ヤシの木(高級家具材用)などを、加工する 時にも使いましたが、他の電動工具の刃具 などもこの時は加工屋さんレベルの物を揃 えなければ大変でした。

 それと気になったなんですが、鑿のかつら
 の面を三厘程取る時に使う鑢は、角型の方
 が当たる接地面が二点なので、安定してき れいに削れて具合が良いですよ。
 
 細かい事ですがお試し下さい。
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