2014年の春のダイヤ改正を迎えると、最後まで残っていたブルトレ「あけぼの」は、多客時のみの運行に格下げ、列車番号も9000番台に成り下がってしまった。この頃、いよいよ沿線には撮影しようとする若者達があふれ返り、どこも一目見ようと活気に溢れていたことを思い出す。寝台チケットを取ることも一苦労だったとか。時代の流れとは言え、こう次々と長距離列車が消えていくと、どこか恨めしく思っていたのも事実。あれから早4年が経ち、すでに懐かしさが漂うが、客車列車自体を新しい発想で残存出来なかったのかと未だに考えてしまう。日本には、そういった文化が根付いていないから諦めるしかないのだろうか。本当に無念でならない。
ヒガジュウのカーブで捕らえた臨時「あけぼの」。言われなければ、その姿はそれまでと何ら変わらない。しかし長い歴史ある「あけぼの」の最後の姿とすると、どこか哀愁に満ち寂しさが漂っているように感じてしまうのは、アントンKだけであろうか・・・
2014-08-17 9022 あけぼの EF641030 東十条付近