アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

今を生きる蒸機たち~D51498

2018-02-04 17:00:00 | 鉄道写真(SL)

今年はいつになく蒸気機関車に関心が向いている。

もうかれこれ30年の歳月が経ってしまったが、D51が関東で復活した時、珍しいことも手伝ってよく撮影に出かけていたが、即座に手ごわい相手ということを悟り、それ以後なかなかカメラを向けられずに時間が過ぎた。決して電機やまたは電車のような箱ものと言われるものの方が撮影しやすいとは言わないが、蒸機の方が被写体により情感が伴なう事が多いと感じられるからだ。蒸機そのものは、黒い塊だが、その走りには、煙や音、そして何と言っても機関士さんが大事が写真のファクターとなる。これらを日本各地の風景の中に置いた時、イメージが膨大に広がっていく。もちろん蒸機に限ったことではないが、そこに気象条件等が加わるのは、おそらく蒸気機関車だけだろう。今後、アントンKより長生きするであろう蒸機たちを、出来る限り末長く見送り、思い出に残る自分だけの名場面を脳裏に焼き付けていきたい。新たに復活を遂げた山口線のD51を皮切りに、今後は現状の機材で全国のSLを撮り直そうと考えている。

今回は、今年復活30周年を迎えるD51498。SL磐梯会津路号の試運転列車を掲載。磐梯町を出たD51は、一気に翁島まで25パーミルの連続勾配を上る。途中更科信号所内がレベルとなるが、延々と続く連続勾配にさすがのD51も息を切らせながら喘いで迫り来る、磐越西線の中では最も見せ場のシーンだ。アントンKはこの時、立ち上がる煙に驚嘆し、爆音で迫り来るD51を見て五感がしびれた思いがした。

1998-12-29   試9244ㇾ  D51498   JR東日本/磐越西線:更科信号所-翁島