アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

C62の雄姿を思い出して・・・

2017-04-19 20:00:00 | 鉄道写真(SL)

古くからの仲間内よりSL撮影のお誘いを受けたが叶わなかった。日程そのものが致命的だったが、どうもこのところ撮影に対して意気が上がらない。ちょっと自分の意識の中で変化があることは事実だが、撮ってナンボの世界で、あれこれ詰らぬことばかり考えて動いていない自分がどこか情けない。心の整理とともに、もっとしっかり時間を見つめないと流されてしまうだけ。反省しきりの今日この頃である。

かつてこの早春の時期に撮影したC62ニセコの写真。

初めてこのC62の雄姿を拝んだのは、復活運転から1年経った1989年だった。SL現役時代を知らないアントンKにとって、今までの復活した蒸気機関車達とは別格ということは、迫るC62を初めて見た瞬間にわかった。多くの諸先輩方の語り草になっていることも納得できると思った。その衝撃は大きく、この年から運転終了の1995年まで運転日に合わせての渡道が開始した。掲載写真は、蘭島の直線を力走するC62ニセコ号。この日は、カマが不調だったのか超低速で迫り、直線に入った途中から力行し始めた。とにかくデカイというのが最初の印象。だからか吐く煙の量も多く、場合によっては、あたり一面の景色を一瞬にして替えてしまう。この時もそうだった。風で煙が舞い、霧の中から飛び出してきたような画像になった。

1995-05-04   9263レ   JR北海道/函館本線:蘭島-塩谷にて

 


都電7000形引退

2017-04-16 10:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

都内では唯一となった都電荒川線で長年活躍していた7000形がこの度引退になると聞き、都内散策を兼ねてカメラハイクしてきた。

この荒川線。今やアントンKには日常何のご縁もない路線なのだが、かつて都電が都内を縦横無尽に走り回っていた昭和40年代、通学で毎日お世話になっていた電車なのである。34系統、渋谷から金杉橋まで走っていた都電に乗車し通学していた古い人間だ。大きく変貌してしまった渋谷駅の今のバスターミナル、ちょうどヒカリエという商業施設の前に、停留所があった。特徴ある東横線の扇形の屋根を毎日見ながら、電車に乗りこんでいた懐かしい日々。もっとも当時はこの路線は7000形ではなくさらに古い6000形だったと思うが、今回黄色に赤帯の車体が復活し、お別れのヘッドマークを取り付けたというので出向いてきたという訳だ。

満開の桜には間に合わず残念だったが、ならば現代の象徴ともいうべきスカイツリーをバックに撮影してみた。大部分が専用軌道になり、かつてのようないわゆる路面電車の雰囲気は無くなってしまったが、地元に根付いた庶民の足として今後も活躍して行くことだろう。

2017-04        都電荒川線  7001形         


いすみの桜並木

2017-04-15 10:00:00 | 鉄道写真(私鉄)

今年は思いのほか桜が長く楽しめた。出張の合間、あまりにも綺麗に咲いていたので少しだけ寄り道。

山影から浮き上がるように咲き誇る桜並木を見ていると、本格的な春の訪れを感じることができる。あとで調べてみたら有名ポイントらしいが、ゆっくりとした空気の中のんびりと単コロが近寄ってきた。

2017-04                千葉県/いすみ鉄道:東総元付近

 


30年目の春を迎えて

2017-04-12 20:00:00 | 鉄道写真(EL)

今春のダイヤ改正は、JR30周年の節目の年に当たるちょっと感慨深いダイヤ改正となった。今思い返してみても、やはり30年という歳月は途方もなく長い。いつの間にか、アントンK自身の人生も国鉄時代よりJR時代の方が長くなっていることに気づかされる。最も多感な時期に鉄道写真の魅力に取りつかれ、それを何となく、でも気持ちを入れてここまで引きずってきた感覚がしている。

これまで撮り溜めた写真は、それなりに量が増えてきたが、だからと言って今後も同じことを繰り返していて良いのかという命題に最近は直面している。

ここで何度か昔のネガフィルムをスキャンしていると書いてきたが、その作業が全て終わったとしても、ある程度の達成感と理由のない安堵感は味わえるかもしれないが、心の充実とはほど遠いように思えてならないのである。出会いがあれば、同じだけ別れがあるように、長年腰を据えて鉄道にカメラを向けていれば、誰だってその時代時代を記録することに繋がり、たまたまある時代を生きたという証拠にはなるが、何の独自性もないのではないかと思えてならない。偶然にもアントンKは、国鉄からJRに移行した時代にたまたま写真を撮っていたということだけで、残っている写真には何の価値もないように思えてしまうのである。価値観なんて人それぞれ。趣味で、好きで撮影してきた訳だから、誰に何を思われようが構わないが、今では、自分の中で時代とともに撮影に対する思い入れが減っている事は事実のようだ。

カメラを持って、一期一会の瞬間に出会い感動し、その瞬間を切り取る写真撮影の魅力は素晴らしい。アントンKにはこれからも一生の宝物だろうが、これまでとは違った撮影に対する考え方や時間の使い方も、この節目の年を迎えるにあたり考えさせられている。

移りゆく季節、満開の桜を横切る65PFを見て、今年はそんな想いがこみ上げてきた。

2017-04   新鶴見操車場にて


池上線~春もよう

2017-04-09 20:00:00 | 鉄道写真(EC)

仕事の合間に立ち寄った目黒川界隈。ちょうど桜が満開で誇らしげだ。

今年の桜は、寒い日が続いたおかげで長く楽しめそうだがどうなるか。運よくクラシックスタイルが登場し、まさに花を添えた。

今年の春、思い出の一コマ。

2017-04    東急池上線 1017F   五反田付近