アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

We Are X

2016-12-18 10:00:00 | 音楽/芸術

YOSHIKIを中心とするX JAPANが、今年も紅白歌合戦に出場することが決まった。

アントンKは、90年初頭の年末、紅白歌合戦を自宅のTVで見ていた時、NHKホールのパイプオルガンを弾くYOSHIKIを見て、直感的にこれはただ者ではないということがわかった。それ以来、彼らの音楽を遡る形でのめり込んで行くことになるが、あれから25年以上の歳月が流れ、今年もこうしてTVで彼等の雄姿を見られることはファンの一人として非常に嬉しく思っている。それは、今や誰もが知っているメンバーの自殺や宗教による洗脳により、このX JAPANというバンドの活動は10年以上封印されてしまうからだ。

その活動休止も2008年に解かれ、現在はまさに世界を股にかけての活動となった。なかなかアントンKとのスケジュールが合わず、ライブには参戦できなくなったが、来年のジャパンツアーには、久々に彼等のパワーを教授しに足を運びたいと思っている。

そんな彼等の特集が昨日TV放送されたので観てみることにした。主に最近の近況を映像で綴った内容であったが、YOSHIKIの自分達が音楽や活動していくことで、多くの人々を勇気づけ元気にすることができるという新たな思いが語られていた。確かに彼等の音楽で、どれだけ苦難や逆境から救われたことか・・・

YOSHIKIが昔から言っている、「音楽に垣根はない。クラシックとロックの融合を目指す」という考えには大いに賛成だ。普通は全く異質のものと思われがちだが、結構繋がりも多いと感じることがあるのだ。実際これまでのYOSHIKIの楽曲は、クラシックからの引用も多いし、決してかつてのロック音楽にはあり得なかった転調や楽曲の構成は、この言動をまさに表していると感じている。これらについては、多くを語ると止めどなくなるので、来年に期待しつつこの辺で止めておく。


特徴あるEF10の横顔

2016-12-17 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

毎年恒例となった朝練仲間との忘年会も終わり、いよいよ今年も押し迫ってきた。アントンKにとって今年は公私ともに変化の年だったから、かなり感慨の深い年となったが、来年は何事にも攻めの姿勢で臨んで行こうと思っている。自分に出来る事は、全てやり尽くすくらいの気持ちで物事を進めたい。具体的には書かないが、趣味の世界でもさらなる展開を考えているところだ。

忘年会で話題に上がった昔撮影した機関車から、飯田線時代のEF10の写真。アントンKがまだ駆け出しの時代で、友人と二人当時のユースホステルに連泊しながら撮影旅行に行った時のもの。この266列車は、運用上定期重連の列車だった。もちろん回送を兼ねていたので、次位のパンタは片方しか上がってはいないが、飯田線というローカル線で、F級の機関車の重連は、当時を思えば珍しく、この列車を中心に撮影したことを思い出す。

この日は、初めて見たEF10の重連であったが、二軸貨車2両という編成に唖然とさせられたことが懐かしい。EF10という電機は戦前型だが、製造時期により形態が色々あって楽しめる。写真の21号機~は、ご覧のように車体が極端といってよいほど丸く、前面にあるナンバープレートは車体とはツライチにならず、外側には隙間が出来ている。夏の日差しが前面に当たり、ナンバープレートの影が隙間から落ちていて何ともユニーク。こんな個性丸出しの機関車が現存していたら、さぞ話題になるだろう。当時から地味な電機ではあったが、アントンKの中では今も思い出深い電機の一つとなっている。

1976-07-21    266レ  EF1021+22     飯田線/中部天竜にて


碓氷峠~EF63夢のあと

2016-12-14 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

先日、東北線に12系客車を使って急行列車を唄った団体列車が走った。

最後の客車急行として全国的に有名になった「はまなす」も廃止され、急行列車自体が郷愁を誘う過去の列車となった現代では、今回のような懐かしさを誘った旅行企画の列車もビジネスに成りえる。あの12系の普通の客車に乗るため予約が殺到したと聞いたが、今後はこの手の列車も増えていくのだろうか。しっかり先を見据えた車輛達の保存を心がけて、我々ファンを楽しませてほしいと思っている。機関車には、やはりそれに相応しい客車も必要なのだから・・・

今回の列車は、EF81に12系客車6両というものだったが、どこかアントンKにはスペシャルな雰囲気はなく、昔で言うところの成田臨や創臨に見えてしまうため、ここでは12系繋がりで信越線の多客臨の写真を掲載。

ご存知碓氷峠、旧丸山信号所跡で撮影したスキー臨。12系は10編編成だった。正確にいうと、この列車は回送列車であり、前日の夜行で下った長野行きの急行列車の返却回送列車として碓氷峠を下っているシーンになる。これを撮影した時は、あと数年でここが廃線になるなんて考えもしなかったが、冬の昼下がり、一人のんびりと列車を待っていたことが非常に懐かしい。

1991-02-09  回8304レ  EF6324+25+EF6241  JR東日本/信越本線:横川-軽井沢

 


飛び入りで聴いたブルックナー

2016-12-11 10:00:00 | 音楽/芸術

所用の合間のちょっとした時間に、突然思い立ちブルックナーを聴いてきた。

自称「ブルオタ!」と語っている冨平恭平氏の指揮する、オーケストラハモンの第3交響曲である。極論を言って、アントンKにとってオーケストラは何でもどこでも良い。まず生演奏でブルックナーを聴けることに充実感を見い出し、歓びとなるからだ。また今回のように指揮者の先生が、自らブルックナー好きと公言し、過去にもかなり採り上げてきているとなると、さらに興味をそそるというものだ。アントンKは、かつてやはりブルックナーを心の友としている福島章恭氏指揮による愛知祝祭管弦楽団というアマオケによるの第8のCDを入手し、実演奏でもないのに、思いもよらず感動した体験をもつが、まして大好きな第3交響曲ならば、聴かない手は無い。浮足立ってチケットを求めて会場に向かった。

音楽は保存できない芸術と考えるアントンKだが、特にブルックナーについては実演奏で聴きたい。どんなにオケの音色が貧しくても、ブルックナー愛を持った指揮者とそれに追従するオーケストラからは、何か熱いものが伝わってくるからだ。今回の演奏会がまさにそんな演奏会だった。自分の不勉強さで、全く知らなかった冨平恭平氏という指揮者からは、愚直で真っすぐな楽曲に対する愛を受け止められた気がしている。

ブルックナーの第3交響曲というと、いつでも問題になるのが版の問題。問題作と言われた第3を今回第2稿で演奏するところが気に入った。これは演奏後わかったことだが、ノヴァーク版第2稿であり、スケルツォにコーダが追加されて演奏されていた。

とにかく演奏内容について今思い出してみると、第1楽章の出の部分からしてまさにブルックナーの音色に会場が包まれる。大きく堂々とした弦の伴奏に始まり、第1主題までの上り坂の安定した響き。そして全奏での主題の提示。このフォルテで現れた主題の残響が綺麗に消えるまで意識したテンポ設定。これだけとっても、それまでの懐疑感はどこかに消え去り、いつの間にか冨平氏のブルックナーの世界に吸い込まれていった。この安定感は、結局終曲まで継続維持され、誠に充実した演奏を披露したのである。第1楽章の展開部におけるTrのコラールや、そのあとのTbの強奏は、鳥肌がたち、第2交響曲のテーマが再現されるところでは、不覚にも涙が流れた。

続く第2楽章は、アントンKの特に思い入れのある楽曲なのだが、期待以上の演奏に驚嘆してしまった。ここでも、指揮者の冨平氏は、インテンポを保ち一歩一歩噛みしめるように指揮していたが、それが何とも素朴であり、自分の脳裏に色々な場面が現れて郷愁を誘われるのだ。弦楽器の不揃い、管楽器の不安定なトーンなど、そんな小さな細かいたわいもないことなどどうでもよくなり、逆にプレーヤー達の精神性がブルックナーの楽曲を通して伝わってきたように思えた。

続く第3楽章、第4楽章も同じことが言えるが、頑固とも採れる指揮者冨平氏の指揮振り、こうあるべきという楽曲の解釈とでもいうのか、さすがに熟読され研究されているのがよく判り、ブルオタと自称しているだけのことはあると感心した。素人のアントンKが偉そうに言うことではないが、自分の不勉強さも身に染みたと同時に、もっとこういった素晴らしい演奏家たちに出会い、刺激を教授したいと考えた次第。

それにしても、聴衆が半分にも満たないホールで、演奏中に嫌気が差したのか退場する面々が目に留まったが、こんな意気の上がらない雰囲気の中、よくぞこんな演奏を聴かせてくれたとの思いが強い。確かにブルックナーの第3交響曲自体、大衆からは無縁の楽曲だし、わかる人だけついて来い!というような独自性の強い演奏だったから致し方ないのだが、いつか満員の聴衆の前でこういった一期一会の演奏を繰り広げられることを願いたい。

2016-12-10  ミューザ川崎シンフォニーホール

オーケストラ ハモン 第36回定期演奏会

シューベルト  交響曲第3番 ニ長調

ブルックナー  交響曲第3番 ニ短調 ノヴァーク版第2稿(1877年)

 


工臨の季節(EF65PF+チキ)

2016-12-10 22:00:00 | 鉄道写真(EL)

最近めっきりと日の出が遅くなった。冬場の快晴でさえ撮影が厳しくなるこの時期は、朝の工臨が狙い目ということで、ちょっといつもとは違うポイントへ。

東の空が赤く焼け、遠方の工場からの煙を綺麗に映し出す。鳩が飛び交い、まだ薄暗い河に釣り人が糸を垂らしている。空気がキンとして、これはすでに冬の空気感。やがて空が明るくなり、遠くの山々に後光が差す。

目の前の橋梁にも朝日が入り始めた頃、黄金色に輝いた田端の65PFがゆっくりと現れた。この日は短チキ2両編成。模型のような編成をジッと眺めて、どこか幸福感を感じ取る。幸福感は自分の心が決めるのだ。

2016-12     工9759レ  EF651105