アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

新潟色 復活か!?

2016-12-24 10:00:00 | 国鉄時代(カラー)

現代の電車には、近郊型と呼ばれる形式など無くなってしまった。考えてみると、国鉄時代の電車は、特に新性能電車と言われていたグループには、通勤型、近郊型、急行型、特急型ときっちりと形式が区別されていてわかりやすく、またそこが国鉄の国鉄らしさだったと思う。塗装の塗り分けも、その色も全国統一されたルールがあり、たとえ鉄道に詳しくなくとも実に理解しやすい。

国鉄がJRとなり来年で30年、今でこそ国鉄型を求める鉄道ファンは珍しくなくなったが、いよいよ電車においても、機関車においても代替わりの時期が迫っていると思わざるを得ない。そんな流れを受けて、消えて行く国鉄型車輛を懐かしい昔の塗装に直して走らそうとする傾向が全国各地で見られる。中には国鉄時代の車輛だが、当時にはなかった色分けにしてみたり、JR化後の車輛達に国鉄色とばかり、疑似塗装を施したりして、昨今は何でもアリ状態になってきてはいるが、鉄チャンに限らず、一般の乗客達にとっても、地元のマスコット的な車輛として所有され存在していることは、活性化という点からも良いことかもしれない。

新潟地区でも、昨今その数を減らしてきた115系について、来年に向けて新潟色を復活させようという動きがあるようだ。もとは70系と呼ばれる旧型電車の色分け、雪国でもはっきりと識別できるようにと塗装された、何とも派手な色あいだった。アントンKも初めて見た時は、少なからず度肝を抜かれた想いだったが、当時まだ走っていた修学旅行色よりも渋く、良い意味で田舎くさい地方の電車のイメージに映っていた。さて、現代版新潟色。どんな趣きでの登場となるのか、今から楽しみだ。

掲載写真は、今や有名撮影地となった鯨波界隈を行く70系ローカル。こんな色合いだからこそ、カラーで残すべきだったが、例によってモノクロ写真が多く、カラーでのコマ数は限られてしまう。

1978-05-21    1329M   Tc76087x4B    信越本線/青海川-鯨波

                        Nikon FTN 105mm   ER