最近めっきりと日の出が遅くなった。冬場の快晴でさえ撮影が厳しくなるこの時期は、朝の工臨が狙い目ということで、ちょっといつもとは違うポイントへ。
東の空が赤く焼け、遠方の工場からの煙を綺麗に映し出す。鳩が飛び交い、まだ薄暗い河に釣り人が糸を垂らしている。空気がキンとして、これはすでに冬の空気感。やがて空が明るくなり、遠くの山々に後光が差す。
目の前の橋梁にも朝日が入り始めた頃、黄金色に輝いた田端の65PFがゆっくりと現れた。この日は短チキ2両編成。模型のような編成をジッと眺めて、どこか幸福感を感じ取る。幸福感は自分の心が決めるのだ。
2016-12 工9759レ EF651105