「宗教臨」という言葉も聞かなくなった・・・。
国鉄時代には、この手の団体臨時列車が多数運転されていて、いわゆる時刻表には載っていない列車がたくさん走っていた。当時のアントンKは、線路端でそんな列車に出くわすと、突然の出来事に対応が付かず、いつも涙を飲んでいたことが多かったのだ。そしていつかとことん撮影したい、と意気込んで撮影した写真が今回のもの。早朝からカメラを構え、定点撮影のごとく覚悟を決めて撮っていたことを思い出している。
当時の宗教臨とは、富士宮にある創価学会へと向かう団体客を乗せており、全国から身延線富士宮に向けての列車があった。当然ながら、東海道線経由で乗り入れ、大部分が客車列車だったから主に東京機関区のEF58けん引がけん引していた。もちろん当時の東京区にはEF5861も在籍しており、運が良ければ出くわすこともあったのである。あれから40年以上の歳月が経ち、こんな臨時列車の存在すら忘れてしまいそうになる。が、普段見られないEF58が宗教臨を牽いてやってきた時の感動は、今でも忘れられないでいる。楽しかった。
掲載写真は、そんな宗教臨の画像。この日は、撮影データによると、6314ㇾ(EF58124)・6344ㇾ(EF58154)・8346ㇾ(EF5861)と立て続けに上ってきている。この3本のうち、8346ㇾのみ12系客車で、他は一般客車で上ってきて往年の「高千穂・桜島」か?と錯覚するくらい印象的だったことを思い出している。大昔の楽しい思い出。記憶から消される前に・・
1976-05-05 6314 EF58 124 東海道本線:真鶴-根府川
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます