アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ヘッドマークへの憧れ~ED79

2023-10-20 21:00:00 | 鉄道写真(EL)
 ヘッドマークを掲げて走る列車というのは、外国の列車には無く日本独自のものらしい。今まで諸外国で全く走っていないかと問われれば定かではないのだが、列車最後部には着けても、毎日定期的に機関車の前面にマークを掲げることは無かったと聞く。こんな話と聞くと、ヘッドマーク装着は実に日本的な発想であることに気づき、どこか誇らしげに感じてしまう。これも日本人の情感に触れるワビサビに通じる感覚なのだろうと納得してしまうのだ。
 思えばアントンKも、鉄駆け出しの頃には東京駅のEF65Pのヘッドマークにどれだけ憧れただろうか。歴代の機関車に同じマークを掲げて毎日走ってきたことを想うだけで胸が熱くなったものだった。そしていつか寝台に寝そべって遠く旅をしてみたいと思っていた。たった機関車に掲げられたマークだけで、そんな妄想までするなんて幼稚に思われるかもしれないが、今でも心のどこかに同じ想いが残っているのは変わらない。
 最後の夜行急行列車として、晩年マニアで人気が出た「はまなす」。アントンKも、定期的に急行列車にヘッドマークを付ける列車として誕生当時から気になっていた列車だった。廃止になるまで乗車することは叶わなかったが、カメラに何度か収める機会はあった。青森と札幌を結ぶ急行だから、本州側はED79、そして北海道内は青いDD51がけん引していたが、アントンKのお気に入りは海峡線専用機であるED79の方で、日の長い季節はよく会いに行ったものだった。赤い車体に黄色いマークが凛々しく、後ろに続くブルーの車体とのコントラストも特急列車然としており魅力的だったことを思い出している。掲載は、はるばる津軽海峡を越え安堵の表情を見せ青森に進入する急行「はまなす」。東北線のキロポスト740キロと、海峡線のキロポスト0キロとが交差する青森駅。そんなキロポストの間をゆっくり進むED79は、王者の風格に感じたのである。
2007-07-21      202列車 急行「はまなす」 ED79 13       青森駅

 


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