アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

最後の特急運用~ゴハチの花道!

2020-04-25 14:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

今年2020年という年は、世の中大きな節目を迎え、変化点と成りうる時代の幕開けになるのではないかと想像している。こんな時世だから、今の段階では何もかも悲観的に考え過ぎてしまいがちになるが、発想を転換すれば好機到来と考えられなくもない。要は心の持ちようでこの先が見通せる気がしてならないのだ。

アントンKにとっても明日への活力を見出すべく、自粛ながらの愉しみは怠らないよう心掛けているが、この履歴簿が示す通り、ここ数か月線路端やコンサートホールに出向ないでいる心の空洞は穴埋め出来てはいない。楽しみにしていた列車たちもことごとく運休になり、またここ数年来、集中して鑑賞してきた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会も途絶えてしまった。年間プログラムを心の支えとして生きていたアントンKだったから、楽しみにしていた楽曲たちが次々とキャンセルされる現実を恨んだ。そんな想いが心に募って重怠くのしかかっていた時、SNSで彼等のテレワーク演奏を聴き涙が止まらなくなった。コンマスの崔氏をはじめとした、オーケストラメンバーの方々の演奏姿が、小さなマス目に散りばめられたネット上での合奏は、ホールで聴く生演奏に匹敵するほどリアルに心を熱くし、彼等の演奏したい舞台に立ちたいという気持ちが、その数分の中に爆発していたのである。その蓄積された彼等の想いが、いつかきっと演奏に反映されるだろう。その感動を彼らとともに味わいたい。その日が来るまで、アントンKはずっとずっと待ち続ける。

客車列車「踊り子」も今回で一区切り。こんな時世でなかったら、集中して昔を思い出すことも無かっただろうから、良かったと考えることにする。東京機関区の最後の特急運用ということで、当時は注目していたこの「踊り子」号だったが、一通りの撮影を終えてしまうと、自分の中ではマンネリ感が生まれいい加減な撮影になりがち。将来のことをもっと考慮していればもっと違っていたのかもしれないと、残された画像を見ながら振り返るのは毎度のことだ。

曇天の日を狙ってモノクロで挑んだ客車「踊り子」。東京区EF58129号機けん引。機関車が茶色ではないと、ファンもまばらな時代だった。

1983-12-24   9027ㇾ   EF58129   踊り子   東海道本線:東神奈川付近

 

 

 



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