アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

時代とともに・・・

2024-06-01 08:00:00 | 日記
 銀座の山野楽器が今後CD販売を止めてしまうらしい。
 これは8月からのことで、銀座以外の山野楽器では今まで通り販売は継続される。先日本当に久しぶりに山野楽器銀座店を覗いて、昔に比べてCD等の売り場が随分と縮小してしまったことに驚いたばかりだったが、こんなニュースが飛び込んでくると、今はそんな時の流れなんだと変に納得してしまった。
 自分自身を振り返ってみても、フィルムを装填して写真を撮っていた時代からすでに20年。約3分しか撮影できない8ミリ映写機が、ビデオカメラに変わり、VHS→8mm→DVと移り替わってHDメモリに落ち着いたと思ったら、デジタルカメラの急成長。同時に携帯スマホの動画を含んだ撮影。今やビデオカメラは、デジカメやスマホに取って変わられた。まさにこの流れに沿うように、音楽鑑賞の在り方も変わったと言わざるを得ない。昭和時代は、新譜の情報が欲しいがために、その類の月刊誌から情報を得て心待ちにしていた。発売日を目指して日々を過ごし、当日は一目散にショツプに駆け付けたものだった。もちろんLPやCDの陳列棚を隅々見渡す時のワクワク感は今でも忘れられない気持ちなのだ。しかし現在はというと、雑誌等の紙媒体は大半が淘汰され、御多分に漏れずネット情報に頼ることになる。買い方も様変わりしてしまった。ほとんどがネット注文、即日配達の時代なのである。銀座山野からCDが消えても不思議ではないと強引ながら納得させられてしまう訳だ。
 CDそのものの生産もピーク時の3分の1になったとのこと。ソフトでさえネット配信で聴く時代なのだそうだ。そうなると所有するという喜びはなくなり、いつでも聴けるという感覚が人を怠惰にしてしまう気がしてならないのだ。
 今年はブルックナー200年イヤーにあたり、今までにない企画のCDが発売される。もっとも廃盤の復刻だったり過去の演奏の再発売が多いように見えるが、実際の演奏会でも随分と取り上げられているので嬉しい限り。海外の来日オケでも演奏予定に組まれているので、久々に鑑賞したいと思っているが、果たして日程が合うだろうか。ブルックナーも鑑賞したいが、今年はインバルのマーラーを聴きたいところ。都響でチクルスが始まっているので、是非とも足を運びたいと思っている。
掲載画像は、そのエリアフ・インバル。今年で88歳。自分も歳とる訳だ。
 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿