日々是好日

この週末は、予定通り関西まで出かけてきた。大学時代の鉄道研究会同期合宿が開催されたからだ。我々の年代は、社会人になってそろそろ節目を迎える年代であり、社会的にも、そして個人的にも共通した想いが募るものだ。数十年ぶりに会う懐かしい友人とも顔を合わせ、宴を囲み語り合う至福の時間は、長旅の疲れも吹き飛ばすほどのエネルギーがあった。普段は気にもかけず忘れているかもしれない彼等は、アントンＫと同じ時間を今まで過ごし、多々葛藤と闘いながら今日を迎えられたと思うと、お互いとても暖かい気持ちになるものだ。もうわからない事の方が多いだろうが、今まで一生懸命生きてきたことが理解できた時、とても勇気づけられてしまった。まだまだ頑張らなくては・・・と。

日々是好日

予報通りに週末にかけて低気圧が本州に接近。こういう外せない時に限って予報は当たってしまう。よほど行いが悪いのかと凹む気持ちが頭を支配するが、予定通りアクセルを踏む。撮影目的だけなら少なくとも自動車移動は変更しただろう。しかし予定通りの行程を走り、旧友とともに過ごした道中も、これまたどこか懐かしく昔話に花が咲いてしまった。

まだ見たこともない色の103系電車が走っていたので、沿線の紫陽花とともに1枚。懐かしい103系のお顔が色鮮やかな紫陽花たちの一部に感じるように狙ってみた。悪天候を楽しむほどの心の余裕はなかったが、旧友たちの笑顔で、これほどまでにパワーチャージできることを忘れていた。心の拠り所は案外身近に感じられるのかもしれない。

2019-06-16　　　　　　103系　　　　JR西日本/播但線：福崎付近