アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

話題の多かった広島のゴハチたち

2019-05-29 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

EF58がまだ現役時代、一番撮影がし辛かったのは、竜華区と広島区のゴハチたちだった。それはアントンKがずっと関東在住だったことに起因するが、逆に長岡区や高崎第二区のゴハチたちは、比較的早い時期から目に留まり、機番を気にしてからは撮影完了することも容易だったように思う。とは言っても、北のゴハチたちは、形態で言えば統一感があり、東海道スジのゴハチ達からするとバラエティには少し欠けてしまう印象だった。

そこへいくと、東海道本線をいくEF58達は、その台数もさることながらかなりのバラエティがあり撮影者を飽きさせなかった。特に関東への定期運用を持たなかった広島区のEF58は、晩年にはゴハチ末期を思わせるほどの改造車が続々と現れ、我々ファンを驚嘆させたのだ。パンタグラフのPS22化や、一体ヒサシ装着は、その代表格と言えるだろうか。まだ形態が綺麗な機番が多く存在していた時期ではあったが、16号機のように大窓機でありながら一体型ヒサシが装着されてしまうと、なかなか出会えない関東で、気ばかり焦ったものだった。

掲載写真は、山口線蒸機復活運転にかこつけて、山陽本線で広島区のゴハチを狙いに行った時のもの。この時には、荷37ㇾが広島区のゴハチ重連で運転されていて話題には事欠かず、仲間とともに動き回ったことが懐かしい。綺麗な原型小窓を保っていたEF588号機だったが、ご覧のように広島区の象徴でもある一体型ヒサシが付いている。この角度から見ると、案外悪くないと感じるのだが如何だろうか。海沿いの山陽線を爽快に走り抜けるゴハチは、細かい形態云々など吹き飛ぶほど、とても魅力的に見えた当時のことを思い出している。

1979-08-03  回9402ㇾ  EF588      山陽本線:富海付近にて



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