北のEF58の続きで、上越スジの夜行列車だった急行「天の川」秋田行き。
アントンKが鉄道撮影を始めた時代には、まだ上信越線に多くの夜行列車の設定があった。能登、鳥海、天の川、越前、北陸。ざっと列記しても客車列車で5本。電車の夜行も含めればさらに増え、今に思えば最も鉄道が輝いていた時代だったと言える。この時代、信越線経由の「越前」のみEF62が担当、上越線周りは全てEF58のけん引だった。しかし老朽化していた北のゴハチに代わり、EF641000番台が1980年に登場すると、徐々に優等列車への充当が始まってしまうのだった。
そんな過渡期に大宮駅で撮影した急行「天の川」。この時点では能登と北陸はロクヨンセンに置き換わったいた。やはりゴハチには20系客車が似合うと感じながらシャッターを切った1枚。この時、ロールアウト仕立てのEF64は、現代でも活躍している訳で、変わりゆく鉄道風景を懐かしんでいる。
1981-08-29 803ㇾ EF58136 急行「天の川」 東北本線:大宮駅