「VAN」ジャケットの石津謙介さんが24日に亡くなった。93歳だったという。いや、ボクは当然、「JUN」派(笑)だったからVANには思い入れはないし、それに第一アイビー(IVY)・ルックが大嫌いだった。しかし、「メンズ・ファッション」というジャンルをこの国で打ち立て、おしゃれや持ち物と言うかグッズに気を使うと言う消費型男性(!)を生み出した功績は否定できないだろう。
実は、VANジャケットは現在も1着持っているのだが、これはあまりに着るものを持っていないボクを哀れんで、友人がくれたものである。その優しさゆえに未だ、大事に所持している(大橋さん、ありがとう!)。
当時の広告を探してみた。「デラパン」と略称していた「平凡パンチ・デラックス」(週刊誌だった『平凡パンチ』の増刊号で、隔月刊だった)が見つかった(写真参照)。左が、1968年JANUARY(通算15号)、右が1968年DECEMBER(20号)である。ともに「punch mode show」というコーナーだが、完璧にVANの協賛広告頁である。
髪をきれいに七三にわけ、ブレザーコートとフォーマル・ウェアーで決めている。下の記事にあるが、黒のタキシードと白のタートルネックが新しい!と提案している、たしかに、ジャケットとタートルネックのカップリング自体ははやったが、その組み合わせは50年代の実存主義(サルトル世代と言った方が早いかな)ファッションでもあった。よく、共産党のオルグ担当の党員なんかもやっていたような気がする(笑)。
ボリス・ヴィアンや、ジュリエット・グレコが一番似合って(若いひとは知らないかもしれない)ファッションリーダー的だった。当のサルトルが、実存主義ファッションをしている写真はボクは見たことがない(笑)。
「VAN」は1978年に多大の負債をつくって倒産、現在のブランド名「VAN」は身売りされたものである。
ところで、ネットでも新聞の訃報にも書いてあるこの下のくだりには、ボクは異義がある。事実誤認であると思われる。
「「VAN」を着て銀座に集まる若者を称する「みゆき族」という流行語も生まれた。」(毎日新聞WEBニュース)
「ブレザーやボタンダウンのシャツに白靴下の「アイビールック」は、東京・銀座に集まる「みゆき族」を生み出すなど、その後の若者風俗にも大きな影響を及ぼした。 」(朝日新聞およびasahi.com)
このくだりの異義については、明日書くことにしよう。
ともかくもメンズファッションの仕掛人で、起業家でもあった石津謙介さんのご冥福を祈ります。
実は、VANジャケットは現在も1着持っているのだが、これはあまりに着るものを持っていないボクを哀れんで、友人がくれたものである。その優しさゆえに未だ、大事に所持している(大橋さん、ありがとう!)。
当時の広告を探してみた。「デラパン」と略称していた「平凡パンチ・デラックス」(週刊誌だった『平凡パンチ』の増刊号で、隔月刊だった)が見つかった(写真参照)。左が、1968年JANUARY(通算15号)、右が1968年DECEMBER(20号)である。ともに「punch mode show」というコーナーだが、完璧にVANの協賛広告頁である。
髪をきれいに七三にわけ、ブレザーコートとフォーマル・ウェアーで決めている。下の記事にあるが、黒のタキシードと白のタートルネックが新しい!と提案している、たしかに、ジャケットとタートルネックのカップリング自体ははやったが、その組み合わせは50年代の実存主義(サルトル世代と言った方が早いかな)ファッションでもあった。よく、共産党のオルグ担当の党員なんかもやっていたような気がする(笑)。
ボリス・ヴィアンや、ジュリエット・グレコが一番似合って(若いひとは知らないかもしれない)ファッションリーダー的だった。当のサルトルが、実存主義ファッションをしている写真はボクは見たことがない(笑)。
「VAN」は1978年に多大の負債をつくって倒産、現在のブランド名「VAN」は身売りされたものである。
ところで、ネットでも新聞の訃報にも書いてあるこの下のくだりには、ボクは異義がある。事実誤認であると思われる。
「「VAN」を着て銀座に集まる若者を称する「みゆき族」という流行語も生まれた。」(毎日新聞WEBニュース)
「ブレザーやボタンダウンのシャツに白靴下の「アイビールック」は、東京・銀座に集まる「みゆき族」を生み出すなど、その後の若者風俗にも大きな影響を及ぼした。 」(朝日新聞およびasahi.com)
このくだりの異義については、明日書くことにしよう。
ともかくもメンズファッションの仕掛人で、起業家でもあった石津謙介さんのご冥福を祈ります。
JUN派って自分流ってことですか?
ブランドには詳しくないので定かではないけれど
シックで細くて長い服を取り扱ってるブランドがそういう名前だったような記憶もあります。
それは確かにVANを着ている風月のJUNさんより、絶対によく似合ってる。
そうだ、あの黒マントの風月のJUNさんも、きれいだとは思わなかったけれど(笑)個性的でかっこよかったですよ♪
すみません、変にズレました^^;
なかなか先見の目があった訳ですね。
で、この「JUN」のカットラインは細身で、ベル・エポック調なユニセックスを感じる。ある意味では、「JUN」のデザインはすぐ後に来るサイケやヒッピーファッションにも共通するスタンスを持っていた。ただ現在はコンセプトが「コンテンポラリー・ベーシック」に変わっているようです→http://www.junmen.com/concept/index.html
婦人服ブランドの「ROPE」にも南仏的なリゾート(ROPEはサントロペから取られた)の優雅さというか、セレブのイメージコンセプトがあるらしいのですが、ヨーロピアン的という意味では共通点なのでしょう。→http://www.rope-jp.com/concept/index.html
ただ、細身のカットラインというのは、60年代の男女問わない流行でありましてボクが名前が同じだから気に入ったという単純な理由が一番大きいかも知れません。
それにしても
>そうだ、あの黒マントの風月のJUNさんも、きれいだとは思わなかったけれど(笑)個性的でかっこよかったですよ♪
このくだりには、なんて反応していいか分からないのでありがとうございます、と言っておきます。(^.^);