風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

骨と皮/死の九相図——小町、皇女、オフィーリア

2016-06-06 12:36:57 | イベント告知/予告/INFO
インプロビゼーションの音楽と、二人のダンサーそしてホイト芸のパフォーマーに、デッドなポエトリーが絡む異様にアングラなひと夜を二部構成でお送りします。

『骨と皮/死の九相図——小町、皇女、オフィーリア』

(音方)浅原ガンジー(asなど)、室坂京子(Key),柳原たつお(B)
(ダンサー)遠藤栄江、田中奈美
(パフォーマンス)黒田オサム
(ポエット)フーゲツのJUN、平山昇
2016年6月25日(土)18:30 開場 19:00 スタート
(観覧料)1,500円+1ドリンク
(会場)新井薬師Special Colors

生前に後世にまで語り継がれるほど伝説的な美女だった小野小町にして、その「死」に際しても、肉体が朽ちて、鳥獣に食われ、腐敗して地上の芥となりおおせるまで「九つ」の段階があるのだ。
嵯峨天皇の妃だった檀林皇后も美女で知られたが、亡き皇女とならしめてもやはり「九相図」が描かれた。
それは、「地獄図」同様の絵解きされた仏の教えのエキスを伝えるものだったが、源信『往生要集』よりもさらに虚無をたたえたような絵図にとどめられ、山林に放置された中世までの葬制の潔さが、好ましい!
(ボク自身が「樹木葬」の実践者のためだけではないだろう。)
ガートで燻りながら焼かれるあの「死」の臭いを思い出しながら、言いたい。メメント・モリ!    (文責:JUN)

✻画像写真は今回のテーマにそったものとして、敬愛する日本画家である松井冬子さんの『浄相の持続』(2004年)をお借りしております。

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