みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

志賀郷

2013-05-18 12:00:00 | Everyday is special
今回の綾部旅行では、父方と母方の祖父母のお墓参りもすることができました。

まずは、父方の祖父母のお墓ですが、綾部市郊外の志賀郷という田舎にあります。
祖父と父の出身地ですが、祖父の生前から場所が移り、この地には家は残っていませんでした。
が、いまだに本籍だけは残してありますし、先祖のお墓もこの地区の墓地にあります。

その日の午前中、お墓の簡単な掃除とお参りを済ませてレンタカーで綾部教会に向かおうとするぼくに話しかけるおばあちゃんがいました(84才とおっしゃってました)。

茨城から墓参に来たことを説明すると、そんなに遠くから来たんだったら少しうちに寄ってらっしゃい、ここでとれたお米をあげるから、としきりに勧めてくださるので、断るのも悪いと思ってお宅までいっしょに行き、お米を一升もスーパーのレジ袋に入れて持たせてくださいました。
そして、干したクマザサもたくさん大きな袋に入れてくださったのですが、こちらは新幹線で帰るからと遠慮しました。
さらには、お庭に咲いていたきれいなお花も2輪くださいました(赤い椿。お墓に生けさせていただきました)。

その日初めて会った見ず知らずのぼくに、これだけ親切にしてくださって、とてもあたたかい心になりました。

帰ってから、さっそくお礼状を小さなお菓子といっしょに送ると、わざわざお電話までいただきました。

いまは祖父母も両親もこの世にはいませんが、このおばあちゃんのおかげで、また志賀郷に行きたいという気持ちになりました(亡くなった母より2才だけお若いので、自分の母のような感じでした)。

おばあちゃん、どうもありがとう。
お米、とても美味しかったよ。
また伺わせていただきます。
どうぞお元気でお過ごしくださいね。

神に感謝。


上の写真は、そのお米がとれたであろう田んぼ。ぼくの心の原風景にもなっています。



ここは、志賀郷の中でもいちばん奥の地区になります。屋根の形が昔のままです。



これは、カトリック綾部教会前の昔ながらの銭湯。ここのお湯はとても熱かったのを覚えています。のれんがかわいらしいですね。

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