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みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

新年の祝福

2016-01-01 00:00:00 | Everyday is special
あけましておめでとうございます。

1月1日は12月25日のクリスマスからちょうど一週間。
カトリック教会では「神の母聖マリア」の祭日として降誕祭を引き続き祝います。
また、年の初めに神さまの祝福と平和の恵みを祈ります。

「主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔を向けてあなたを照らし
あなたに恵みを与えられるように。
主が御顔をあなたに向けて
あなたに平安を賜るように。」
(民数記6章24-26節)

祝福と訳された元のラテン語は‘Benedictio’で、「良いことを言う」ことを意味します。
神さまの言葉は力強い励ましであり、生きる力となります。
家族の中でもお互いに良い言葉で祝福し合うと、平和で幸せな年の初めを過ごすことができるでしょう。

皆さんにとって、この年が神さまの祝福で満たされますように。

Merry Christmas!

2015-12-24 16:00:00 | Everyday is special
救い主のご降誕、おめでとうございます。
この日、世界中のすべての人が、あたたかな愛を感じながら過ごすことができますように。

山形聖マリア幼稚園のクリスマス会は、18日、山形テルサのアプローズという立派なホールで行われました。
園児の皆さんが、がんばって練習してきた姿を見ていたので、感激もひとしお、涙が出るほどでした。
みんなこの日がいちばんよかったね。


これは、クリスマス会のリハーサルの風景。

また、22日には終園式としてクリスマス礼拝が、カトリック山形教会の聖堂で行われ、園児の皆さんは保護者の方々といっしょに参加しました。
この日は、園児の皆さんがずっと準備してきたイエスさまへのプレゼントがありましたので、ぼくも、イエスさまと皆さんへのプレゼントとして、歌を一曲、ギターの弾き語りで歌いました。
歌は「きみは愛されるため生まれてた」という、元々は韓国語の聖歌です。
緊張してうまく歌えなかったけど、拍手をいっぱいいただき、かえって感激しました。


山形教会の聖堂で行われたクリスマス礼拝。


というわけで、これから主の降誕ミサがささげられます。
皆さんも、よいクリスマスを。

上の写真は、今年の聖堂の馬小屋。

ふぉと日記10周年記念?

2015-11-23 22:00:00 | Everyday is special
ふぉと日記10周年記念、というわけではないのですが、二つうれしいことがありました。

一つは、9月に五島に巡礼に行ったときの写真が、小さなフォトコンテストに入選しました!
下五島の『しま』フォトコンテスト」です。

上の写真ですが、これは久賀島(ひさかじま)の旧五輪(ごりん)教会の内陣を、柵の「窓」から撮ったものです。
世界遺産に申請されている教会群の一つです。
まさに、信仰の世界遺産を感じさせる空間でした。

現地のポスターでこのコンテストを知り、こっそり応募していたのですが、実名で応募してしまったので公に出てしまいました。
賞品はまだ届いていませんが、地元特産品とのことで楽しみにしています。

もう一つは、サンパウロから出ている『家庭の友』2015年12月号にぼくの書いた文章と撮った写真が載りました!
山形の友人、瀧山寺のご住職との交流記です。
サンパウロのネットショップなどでお買い求めいただけます(300円+送料)。
どうぞお買い求めください。

姜尚中先生のこと

2015-11-16 10:00:00 | Everyday is special
パリでの凶悪なテロ事件で犠牲となった方々、ケガをされた方々のために祈ります。
また、世界中の人々が、安心して暮らすことのできる日が一日も早く来ますように祈ります。


さて先月、姜尚中(カン・サンジュン)先生と直接お話しする機会に恵まれました。
その時のことを、山形教会のお知らせにも書かせていただきましたので、ここにも掲載させていただきます。

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 10月に開かれた東北地区私立幼稚園教員研修大会の記念講演会は姜尚中先生が講師で「子どもとともに未来をきずく」との演題でお話しくださいました。

 姜先生のことは、以前NHKのドキュメンタリーで詩人の加島祥造氏と対談されているのを見てから興味を持ち、その後大震災をテーマにして書かれた小説『心』を読んで深く感銘を受けていました。
また、カトリックの雑誌『福音宣教』にも今年2回にわたって「苦難の意味」についての講演録が記され、大変深く共鳴していました。

 そこで、研修大会の実行委員長さんにお願いして、講演会場にお着きになった姜先生に個人的な挨拶をさせていただきました。

 姜先生は、講演の中で、これからの幼児教育は、視覚中心のITやスマホが取りまく環境の中で、身体感覚を大切に養うようにしてほしいと訴えられました。
また、本当の自立は子どもの存在そのものが承認されて初めて可能になる、すなわち「自分はここに居ていいのだ」と本人が心から感じるようにすることが大切である、と指摘され、ここでも身体感覚、特に声(聴覚)を大切にした関わりを持ってほしいと言われました。

 姜先生の政治学者としての洞察とコメントは大変鋭いものがありますが、語り口はいたって穏やか。
穏やかなのは語り口だけではなく、じつは彼の人間への限りないあたたかな眼差しがあるからこその優しさであると思っています。
その優しさの背景には、彼が在日二世として生きてきたこと、大切な息子さんを自死でなくされたことなどの、大変つらい経験があったからこそと思います。
そして、クリスチャンとして、神様の限りない愛を体験されているからこそとも言えるでしょう。

 講演会のあった日、わたしはモンテッソーリの東北地区研修会に出席のため福島に新幹線で行くことにしていました。
ちょうど姜先生も同じ新幹線にお乗りになると聞いておりましたので、ホームで先生をお待ちしていました。
先生がお一人でホームを歩いてこられたので、また挨拶をさせていただき、先生の乗られる先頭車両までいっしょに歩きながら話をすることができました。
長野県の伊那谷に住まわれている詩人の加島氏はご高齢だけれどもお元気だとのこと、わたしも長野県出身であること、司祭として転勤族であることなどなど。
最後に先生の方からまた機会がありましたら会いましょうと握手をしてくださいました。わたしは大変感激して、ますます姜先生のファンになりました。
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姜先生は、近年暴動が起こったフランスに、とくに移民問題について取材に行かれたとのこと。
テロや紛争のない国際社会になるためにはどうしたらよいのか、ぜひ伺ってみたいと思いました。

写真は、先月行ってきた蔵王の紅葉。



中央ロープウェーからの景色。奥に見える山が竜山。



いつものブナの小道。



ブナの小道の先に行き着くのが不動滝。三脚を持参しなかったので、スローシャッターで水が流れるようには撮るのはあきらめ、水しぶきが止まるように撮ってみました。


そうそう、忘れてました!
このふぉと日記が2005年11月11日に始まって満10周年となりました!!
更新の頻度は少なくなったものの、ここまで続くとは思いませんでした。
これも、神さまと皆さまのおかげです。
どうもありがとうございました!!!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

五島巡礼(2)

2015-11-14 10:00:00 | Everyday is special
すっかりご無沙汰しておりますが、元気にしております。
山形市内はまさに紅葉真っ盛りで、とても美しいです。

さて、9月に行った五島巡礼の旅のつづきを綴ります。

上の写真は、井持浦教会前のバス停。
五島の教会にはフランス人宣教師が多かったためか、それぞれの「ルルド」があります。
井持浦教会のルルドが日本最古とも言われています。


これが井持浦教会。



これは、小さな玉之浦教会前に広がる入り江。



大瀬崎の景色。これは、ハワイのモロカイ島を思い出させました。



五島は、もしかしたら日本のハワイと言えるかもしれません。それだけ美しい景色が広がっていました。



カトリック新潟教区の信徒大会

2015-10-31 16:00:00 | Everyday is special
忙しさにかまけてご無沙汰している内に10月も終わりとなってしまいました。
今月は、多くの行事や仕事に追われておりましたが、神様と多くの方々のお助けのおかげで何とか乗り越えてくることができました。

10月10-11日は、カトリック新潟教区信徒大会が、山形県寒河江市のホテル・シンフォニーアネックスを会場として開催され、新潟・秋田・山形の各県から200人もの方々が参加しました。

今回のテーマは「福音の喜び―イエスの喜びがわたしの喜びとなるように―」で、菊地司教様の講話の後、教皇フランシスコの使徒的勧告『福音の喜び』序文5をテキストに、じっさいに分かち合いを行いました。

分かち合いについては、そのやり方をしっかりと押さえておかないとうまくいきません。
そこで、東京教区の幸田和生司教様の「聖書の集い」のやり方を踏襲して行いました。
東京教区のこちらのHPをご参照ください。)

200人もの参加者がいたので、それを15のグループに分けても、一グループ12~13名と大きくなってしまいますが、時間はたっぷり取ってあります。
各グループの参加者の顔を見ているだけで、とてもよい分かち合いが行われていることがよく分かりました。

今回、とてもうれしかったのは、とかく日本人ばかりの大会になってしまうところに、新庄教会から15名ものフィリピン出身で日本人と結婚した女性たちが参加したことです。
そして、彼女たちも、それぞれ日本人のグループに入って分かち合いに参加したことに、ぼくは大変感銘を受けました。
20年も30年も、山形県の最上地区という田舎でがんばってこられた方々です。
日本語によるコミュニケーションはちっとも問題ではありませんでした。

それにしても、山形教会の皆さんはよくがんばりました。
ぼくが4月に赴任してからの短い準備期間でしたが、本当によく話し合って準備されたと思います。
心からおめでとうと申し上げたいと思います。

菊地司教様の日記は、大会の後すぐに更新されました。さすが早いです。

写真は、今年の蔵王の紅葉。大会の終わった翌12日に撮りました。
今はもう、里にまで紅葉が降りてきています。


これは、大会期間中展示された各地区を紹介するブース。山形地区の紹介ブースは、キルトがとても目立って、暖かい感じがしました。

五島巡礼

2015-10-10 09:30:00 | Everyday is special
このところ多忙な日々が続いています。
今週は、山形県宗教者懇話会の祈りの集いが羽黒山の出羽三山神社で行われ、参加してきました。
また、今日と明日はカトリック新潟教区の信徒大会が山形地区で開催されます。

忙しいながらも何とか時間を作って、9月のシルバーウィークに長崎の五島に巡礼に行ってきました。
五島に行くのは初めてで、今回はいわゆる下五島、福江島と久賀島に行ってきました。

長崎から船に乗って・・・♪と言えば「神戸」ですが、ジェットフォイルでの船旅は、天気にも恵まれ揺れが少なく、たいへん快適でした。
福江に着いてからはレンタカーで島を巡ります。

まずは、水の浦教会。1938年献堂。



白を基調とした美しい教会です。
聖堂内は撮影禁止となっていましたので写真はありませんが、鶴岡教会を思わせる、とても美しい聖堂でした。

そして向かったのが楠原教会。1912年献堂。



こちらは重厚な煉瓦造りで、男性的なたたずまいです。




ファサードの裏側は、和洋折衷で、かわら屋根が美しいです。






教会上の敷地は、以前乳児院か何かがあったとのことで、美しい聖母像がたっていました。



これは楠原牢屋。
いわゆる五島崩れの迫害の中で使われた牢屋が復元されています。

明治初期の五島での迫害の歴史は壮絶なものがあります。
が、信教の自由は、彼らの捧げた命によって獲得されたことを、今回深く学ぶことになりました。

最近気に入っていることば

2015-09-26 18:00:00 | Everyday is special
ご無沙汰しております。
幼稚園の建替え工事が始まったり、教区大会の準備があったり、修道会の仕事があったり、毎日忙しくしてしまっていますが、元気です。

最近気に入っていることばから。

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「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」

ソフトバンクの社長は「髪の毛の後退度がハゲしい」とからかわれて、こう反撃した・・・。
(「折々のことば」朝日新聞2015年8月8日朝刊より)
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すごく前向きで、しかも楽しいですね。
そのユーモアで返す心意気も見習いたいものです。


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人間到る処青山あり
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これは、じんかんいたるところせいざんあり、と読みます。
世の中どこにいっても骨を埋める場所はあるのだから、どこへでも行ってみなさい、との意味です。
「にんげん、いたるところあおやまあり」なんて、けっして読まないように。


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落胆は傲慢のしるし。
あなたはまだ、自分の力に頼っているのです。
Disappointment is a sign of your arrogance.
You are still depending on yourself.
(「福者マザー・テレサ カレンダー2015」ドンボスコ社より)
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とても厳しい言葉です。
神のみ旨のままに生き、すべてをゆだねることの、なんと難しいことか。
カレンダーの片柳神父の撮ったマザーの写真を見ると、いつもハッとさせられます。

写真は、8月の蔵王にて。まだつぼみのリンドウ。

災害お見舞い

2015-09-13 17:00:00 | Everyday is special
この度の、茨城県と宮城県での河川氾濫による災害のお見舞いを申し上げます。

常総市にある常総教会は、ぼくがつくば教会にいたときに担当していたところです。
さいわい教会は何ともないとのことですが、所属する方々の状況については、まだ知らされていません。
いまだに不明の方がおられるとのことで、なんとも悲痛な思います。
家を失ったり、床上浸水になったりされた方は多く、ただ祈るばかりです。

亡くなられた方々のご冥福を祈ります。
そして、すべての皆さんが安心して暮らすことができる日が一日も早く来ますようにお祈りします。

フィリピンからは無事に帰ってまいりましたが、風邪をもらってきてしまいました。
今回は、熱はそんなに高くはなりませんでしたが、鼻水やのどの痛み、咳が残り、いつもより回復に時間がかかってしまいました。

風邪も流行っているようです。
どうぞご自愛くださいますように。

写真は、先月蔵王で撮ったヤマシャジンの花。

8月21日は西本神父命日

2015-08-25 17:00:00 | Everyday is special
突然ですが、フィリピンからこんにちは。
修道会の仕事で先週から訪れています。

前々から計画して合わせたわけではないのですが、ちょうど8月21日の叔父、西本至神父の命日に、こちらにいることになり、ミサをささげることができました。
もう丸5年経ちます。
短いようで長かったような、でも、記憶はまだ新鮮です。

以下、当時のふぉと日記の記事を備忘のためにリンクしておきたいと思います。


2010年8月26日の日記

2010年9月3日の日記

2010年10月29日の日記

2010年11月6日の日記


写真は、マニラに向かう途中の景色。
小さな島の上に雲ができています。
海面は、とても穏やかで、少し鏡面のようになっています。