Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

生活リズム

2004年05月16日 23時58分43秒 | 1分間スピーチ
今日は、生活リズムでした。

昨晩、映画観て飲んだ高校の同級生が、
流れでそのまま我家に泊まりました。

テレビをつけたら、
たまたま放映してた「冬のソナタ」の、
ネタバレあらすじを同級生から聞いて、
それはいい話だね、と素直に感動したりもしました。

そのお話の主人公ならば、
奥様方にヨン様が受けるのも、とてもなるほどです。

…なんて思ってたら、
同級生がコンタクトを外してメガネかけた、
その姿は、まさにヨン様でした。

今後は、ヨン様似として茶化しましょう。

そんなこんなで布団に入って電気を消してから、
1時間くらい延々話しまくって寝かせない、
私にとって例のヤツで歓迎しつつも、就寝しました。

ヨン様似が午後から予定があるとかで、
目覚ましをかけて7時30分に起きる予定だったのですが、
もう5分、もう10分と、徐々に起床時間を引き延ばし、
結局ヨン様似は9時くらいに起きてました。

一方の私は目覚まし前の7時頃に起きてしまい、
以降、ずっと電気も点けず、
PCをコソコソいじって起き続けていました。

夜遅く寝たにも関わらず、朝早く起きれたという恩恵を、
二度寝で台無しにするなんて、どうにもしたくないのです。

私の早起き後の暇つぶしは、他の人と過ごすと、
いつでもどこでも起こる事象だったりします。

この辺の生活リズムの違いは少しならいいですが、
きっと一生は耐え切れないなと思うので、
結婚しても奥さんとは別室となることでしょう。

というか両親もそうでしたし、
男の方が家事全般を引き受けるのと同じように、
それが当たり前な気がしてます。

話は若干変わりますが、
ビッグフィッシュ』を鑑賞して、
両親のお話を書いて多くの人に伝えたい、
と心から思いました。

昨年DVDで鑑賞して同じく号泣した、
『バック・トゥー・ザ・フューチャー』も、
結局は、父親と母親のお話ですしね。

このふたりを超えるのではなく受け入れて、
その中で改めて自分の生活リズムをつくり直すことが、
今の私には、とても大事な気がしています。

またも上手い締めですな。ふむ。

映画生感想『ビッグフィッシュ』

2004年05月16日 21時53分31秒 | 映画
久しぶりにひとりきりで映画を観に行きましたが、
この作品はひとりきりで観て良かったです。

鑑賞中、何度も号泣してしまいました。

帰宅後、泣き疲れて仮眠してしまったくらいですから、
この涙の量は、よっぽどです。

今後迎えるであろう自分の結婚や子供の誕生、そして両親の死、
そうした人生の節目節目に観たら、また違う印象を受け、
また違う涙を流すこととなるでしょう。

もはや評価云々や演出がどうこうではなく、
この作品は、私の人生にとって、
最も大切な作品と言えるかもしれません。

ただし、ひとつ勘違いされると困るのが、
この作品、あからさまな感動作品ではありません。

私はひねくれ者なので、
感情移入をさせたキャラを辛い目に合わせたり、死なせたりして、
わかりやすく感動を誘発するような作品だったら、
その浅はかさに大笑いしてしまいます。

ということで、少しあらすじを。

自分の人生に関するホラ話が大好きな父親と、
その話に事実を見出せず反発する息子。

父親に死期が近付くものの、依然としてホラ話を止めず、
母親との出会いなど、様々なホラ話を息子の嫁に聞かせる。

息子は、それらのホラ話の整合性を調べる内に、
事実を脚色した、それぞれの話に潜む真実の大切さを知り、
死に際にようやく父親の真意を理解する。

文字にするとやはり感動話っぽいのですが、
描写は基本的にコミカルなファンタジーで、
泣かせようというものではありません。

しかし、淡々と描かれるホラ話のひとつひとつに対して、
深い父親の愛情があることに気付いた後は、
そのホラ話ひとつひとつを観る度に、
涙が自然と流れてきました。

というのも私の父親が、
やはりホラ話好きなのです。

私が就職して横浜に来るまで一緒の家で過ごした22年間、
自分の過ごした青春時代の思い出にだけでなく、
日々の出来事にまで、いちいち必要ない脚色を加えた、
様々なホラ話を聞かされました。

父親の言っていること、全てが事実だとしたら、
私の街はどんなにか楽しい場所で、
私の父親はどんな人とも仲良く接することが出来、
そして正義感に満ちた人格者でなくてはなりません。

そんな父親の話に飽き飽きな母親と私は、
テレビに目線を合わせっぱなしで、
聞き流すことが日課となっていました。

しかし、そうして飽き飽き聞く母親自身も、
自分の過ごした青春時代の思い出話については、
どうもホラ話好きに思えます。

母親が必要ないホラ話をし過ぎたせいで、
私はいまだに女性は男を必要としておらず、
汚らわしいものと嫌ってるんだ、と思い込んでいますし。。。

そんなホラ話好きな両親の元で育った私なので、
やっぱり私自身もホラ話をするのが大好きです。

話してることの70%はホラの脚色を加えてますし、
友人に両親のホラ話を披露することも、
わりとお気に入りです。

そうして、しっかり両親の血を引き継ぐ私ではありますが、
正直、両親は早く亡くなってしまえばいい、と思っています。

正確には、いました、です。
この作品を観終えるその瞬間までは、
残酷にもそう思っていました。

というのも私にとって両親という存在が、
あまりに偉大過ぎて、重荷のようにも感じられたのです。

いくら偉大と言っても、
世間一般の誰も私の両親のことは知らないでしょう。

その偉大さは、私だけが知っているのです。

私が知る22年間に渡る両親の生活は、
全て私のためにあった、
と言い切っても決して過言ではないでしょう。

休日、父親と母親が自分のために出かけたのは、
ふたり合わせても片手で数えられる程度です。

父親は飲んで帰るなんてこともありませんし、
私の心臓の深刻さに気付いた小5以降、
社員旅行さえ行っていません。

両親の青春時代についてのホラ話を信じるなら、
共に活動的なはずなのです。

それなのに両親は私を生んだ24歳から22年もの間、
自分のしたいことを抑えて、友達とも連絡せず、
ひたすらに私を見守り続けました。

そんなにも深い愛情を、
ひとりの人間に対して注ぐことが出来るでしょうか。

それとも、いつからか父親も母親も、
人生の中で最もしたいことが、
私を見守ることになっていたのでしょうか。

その真意は定かではありません。

けれど、そんな深い愛情は、
受ける側にとっては、つい重荷と感じてしまうこともあり、
特に私は、自分の心臓がこんなだからそうなんだろう、と、
自分自身に責任を感じてしまっていました。

子供好きなのにひとりっこというところもまた、
どうにもアヤシイとこですし。

私は生まれついて理解の早い子供だったので、
物心がついてからずっと、その大きな責任感から、
両親の望む通りのことしかせず、迷惑もかけない、
いい子であることを演じ切りましたし、
お小遣いを貰い始めて以来、
両親の誕生日や父の日、母の日に贈り物をすることを、
忘れたことはありません。

その想いの大きな表れとして、大学を卒業する歳になったとき、
私は就職して家を出て、千葉から横浜に来ることとしました。

もはや私から離れて、
自分達だけの人生を進んで欲しかったのです。

活動的な両親に戻って、
したいことをして欲しかったのです。

その手助けのために、
旅行やコンサートのチケットを贈ったりもしました。

でも、そんなことは私のお節介、勘違いでしかありませんし、
単に私が重荷から逃げ出したかっただけかもしれません。

なぜなら、そうして離れて3年が経過しても、
両親は新しい人生の糧を探すでもなく、周囲と遊ぶでもなく、
やはり事ある事に私に会いたがります。

私はその態度に、図々しくも、
いい加減に大人になって子離れしろと思っていましたが、
きっと私と会って、つくり貯めたホラ話を聞かせることが、
両親にとって本当にしたいことなんでしょうね。

そんなことを、この作品を観てようやく気付きました。

なにかの台詞で聞いた、
大切なのは、愛する人に愛されること。

私も両親の愛情に応えなければなりません。

いくつになっても、どんなに離れていても、
両親にとって私は愛すべき息子であり続けるのですから、
その事実を忘れてはいけません。

そして私はホラ話の他にもうひとつ両親から授かった、
大切な存在を愛するという感情を、
自分の妻となる人、そして自分の子供に向けて、
人生の全てをかけて伝えなくてはなりません。

ホラ話をして日々を楽しませたい、
と思えるくらい愛している人達が、
そこにいるのですから。

今度の父の日のプレゼントは、モノを贈るだけでなく、
私が帰宅してホラ話を聞いてあげることにしましょうかね。

…なんて親子関係を思わせるキッカケになる、
素敵な映画でした。

映画生感想『トロイ』

2004年05月16日 16時51分45秒 | 映画
昨日、先行レイトショーを利用して、
『トロイ』を観てきました。

一言で言えば、ドキドキハラハラが延々続き、
3時間近くの上映時間が気にならないくらい、
とても面白かったです。

いい意味で、ハリウッド映画である、という期待を裏切らず、
作品全体が充実してます。

特に一騎打ちの決闘シーンのドキドキ感は、
手に汗握る、という表現がピッタリなものでした。

なんにしても迫力を味わうためにも、
劇場で観るべき作品です。

ただし、正直これは男子向けの映画です。

男性の方々、美形スター軍団に嫌気を感じず、
観てみてください。

以降、ネタバレしないと感想書けないので、
ネタバレ嫌な方は、以降読みませんように。

映画が始まってすぐ、国と国をかけて、
最強の戦士同士を一騎打ちさせる話があります。

ブラットピットの演じるアキレスの敵役として、
相手国から、一目見て誰もが納得するくらい、
オレ強いぜ、的な筋肉隆々のハゲ巨漢が出て来て、
自分の力を鼓舞するようにアキレスを煽るのですが、
アキレスはなにも言わず無言で駆け寄り、
首筋へのジャンプ突き一発で仕留めてしまいます。

これでもうお腹いっぱいの面白さです。大爆笑です。
というか私は一番好きです、ここが。

最近の映画史上最高の噛ませ犬です。

その後アキレスは、主人公とも言い切れず、
もはや誰でもいい状態になりますし。。。

この映画の真の主人公は、
トロイ国の王子兄弟である気がします。

弟のパリスことオーランドブルームが、
同盟国の人妻を奪うことで、戦争が始まるわけですが、
パリスのダメ王子、ダメ弟ぶりがたまりません。

美男子で女引っ掛けるのは上手いけど、
戦闘になるとお兄ちゃんお父さん助けてって逃げちゃう、
そんな典型的なダメ王子です。

オーランドブルームの美男子だけど弱そうぶりが、
ダメ王子のイメージ通りでいいんです。

同盟国の王に女をかけて一騎打ちを挑むも、
王に殺されそうになったら逃げて兄の足にしがみついて、
兄に殺してもらっちゃったりします。

でもそんなダメ王子も一騎打ちで逃げた恥や兄の死を受け、
最後には、冗談でなく本当に、
かの最強の弓使いレゴラスになって、
アキレスのアキレス腱を射抜き殺してしまうんですから、
人は成長するものです。

そんな兄ヘクトルことエリックバナは、
トロイ国の王子であるだけでなく、
ギリシア一と謳われる戦士でもあります。

しかし戦士でありながらも非情にはなりきれず、
自分の妻子や、ダメな弟への愛情が垣間見れて、
その人柄の良さが伝わってきます。

生まれたときから戦士と言って殺しまくる、
アキレスよりも偉大です。

きっと、この作品を通して、
エリックバナの女性ファンは急増することでしょう。

個人的には、もっと怒ってハルクに変身すれば、
アキレスなんて余裕だったのに。。。

ちなみに、出て来る女性は、人妻でも巫女でも、
みな言い寄られた男になびく、という割り切り演出があって、
その潔さが逆に素晴らしいです。

昔の歴史ってわりと女性の気まぐれで動くことがあるので、
そんなものなのかもしれませんが、
でも、そんな単純でいいのかな。。。

その他、合戦シーンでは、おぉと思わせる描写が多々あり、
存分に楽しませてくれました。

トロイの木馬は、アキレスとヘクトルの一騎打ちが面白過ぎて、
もはやおまけでしかないですけど。

人物の顔アップによる演技が多過ぎな気もしますが、
昨今のハリウッド作品はDVD売上も念頭に置いてるらしいので、
そこは大きな心で許しましょう。

なんにしても、こうして長々と語りたくなるくらい、
お話も、キャラ設定も、なにもかも熱い男の子向けな作品で、
ジャッキーチェン映画観た後のように、
自分も強くなれる気がする映画でした。

今後ハゲの巨漢見たら、
無言で駆け寄って首筋にジャンプ突きです。