Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

薄幸と幸薄

2004年05月21日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、薄幸と幸薄でした。

ひとりきりで映画を観た後、
仕方なしに満員電車に乗り込んだため、
全く見たくなくても、幸薄そうな女性が、
目の前で携帯メールを読み書きしている、
その画面が目に入ってきます。

その女性は、大変失礼な話ですが、
もうすぐ午前様な電車に乗り込んでることもあり、
とてもとてもお仕事でくたびれた様子で、
とてもとても幸薄そうな外見の人だったのです。

そんな幸薄そうな人が、変な語尾をつけた、
いわゆる女の子らしいカワイイ文章を書いているのです。

女の子なので当たり前のお話なのですが、
その人が幸薄そうだったというだけで、
なぜだかとても不思議な光景に見えてしまいます。

普段溜めてるものがあるのかなぁ、とか、
無理に友達に合わせようとしてるのかなぁ、とか。

外見だけで人を判断するのは良くないですけどね、
あの不思議さはなんなんでしょう。

ごめんなさい。。。

しかし、この幸薄という言葉、
文字を裏返すだけで、その印象がわりと変わります。

薄幸と呼ぶと、
その後に美少女なんていう名詞がつきそうです。

チョット素敵です。

幸薄と呼ぶと、
それだけでとても活気がなくなってしまいます。。。

不憫で抱きしめたくなります。

お話は華麗に吹っ飛びますが、
こんな風に思える、日本語の語感というのは、
やはり面白いものです。

私はリズムのある文章にするために、
誤ったクセのある表現をよく使いますが、
それはそれでまた、楽しいものです。

つくづく日本語っていう言語はいいです。

電車内で見かけた幸薄そうな女性も、
薄幸の美少女と呼べば、
とたんに不思議な女性から、素敵な女性になります。

という変な締めで。

今宵 いろはにほへと 夢はちりぬるを♪