システムを開発する際には、事前に条件定義をすることが重要 なのですが、日本の場合にはあいまいな部分を残してしまうケースがあり、それが完成間際になってトラブルの原因になるようです。
私が子供の頃のことですが、父親からタバコを取って欲しいと言われたのでタバコを渡すと、なぜ灰皿とマッチを一緒に持って来ないのかと怒られました。
タバコと言われたら、付随するものを考えて持って来なさいという教えです。
気を回す、おもんばかる、相手のことを考えて行動するということが日本の社会では必要なので、小さい子供の頃からしつけられたのだと思います。
これは日本社会の基本がお互いのことを思いやることになっている、農村型の閉鎖された人間関係にあるのだと思います。
条件定義という行為は、何をいつまでにやり遂げるということを、明確かつ詳細に定義することで、少しでもあいまいな部分を残さないのが理想ですから、もしかすると日本の社会文化にたっぷり浸かっている人ほど苦手な行為になるはずです。
これを頼んでいるのだから、気を利かせてくれてもいいはずと言われる可能性がある依頼主との仕事には、ご注意を。
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