ペナン市で合弁相手の役員と昼食をご一緒させていただいた時に、話題がフマキラー研究所のことになり「見学しますか?」という問いに「YES!」と答えた私。
この会社は日本のフマキラー社とも合弁をしており、東南アジア各地にいくつも工場を持っていますので、東南アジアで販売されているフマキラー製品はこの合弁会社の工場で造られています。
考えてみればフマキラーの研究所ですから対象は「蚊」と「ごきぶり」だったのです。
研究所に入って最初に見たのが東南アジアで発生するいろいろな「蚊」のゲージでした。
もしかして「マラリア蚊」もいるのでしょうか?と聞くと、当然いますという答えに「エ!」と後ずさりした私。
説明をしてくれたのは大学で生物学を学んだ女性研究員でしたので、そう怖がってはみっともないと思い中に入ってみました。
すると突然ゲージの中に研究員が手を入れたのです。すぐにその手には蚊がうようよ集ってきたのでビックリして呆気にとられたのですが、なんと平気な顔をして手を引き抜いてニコニコ笑っている。
さすがに毎日研究しているだけに「蚊」を嫌がるわけにもいかないのでしょう。
次にゴキブリが飼育されている部屋へと案内されたのですが、東南アジアのゴキブリと聞いただけで寒気がしたので、部屋の外からガラス越しに見るだけで退散です。
ここでは飼育されている「蚊」のうち雌だけ20匹を一定の広さに試験室に放し薬効を確認しているそうです。飛んでいる蚊が何分で墜落するなどの治験だそうです。
帰りがけにフマキラー製品をお土産にもらったのですが、日本では使用できそうもないので現地で暮らしている社員に使ってもらうことにしました。