多言語コーディネーションが業務の中心です。
問題解決ガイドのひとりごと。



従来の翻訳会社としての営業スタイルは、他の翻訳会社との違いを強調できるものではなく、結果的には翻訳の内容やチェック体制などをアピールする等という他社と同じような事をやっていました。

あるいはこんなソフトを駆使しているとか、データベースの活用をして費用対効果で優位になりますというようなアピールも、振り返ってみれば他社との違いを際立たせるようなものではなかったのだろうと思います。

翻訳の需要が激減したという事はなかったのですが、日本の輸出産業として重要な位置を占めていた家電業界が、この数年で世界市場で負けてしまったという事が翻訳業界に与えた影響ははかり知れず、結果として安値受注とそれに伴う力技としての長時間労働を強いられているというのが翻訳業界の実態だろうと思います。

そんな環境から一歩でも抜け出そうと、経営のあり方から業務内容の見直し等を進めてきたのですが、思っている事をいかに実行するのかというギャップと、意識改革の難しさ等があって、効果が具体的になるまでには相当な時間がかかっていました。

正しい方向に向かっているはずという確信と、業務成績の実態とのかえりに「この方向で本当に良いのか?」と自問自答する日が続いているというのが正直なところです。

ところが、11月頃から少し光が見えてきたような気がしています。もう少し頑張れそうな勇気が湧いてきました。



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12年前に受注した宣伝用のDVDをあらためて見たのですが、今見てもその仕組みや内容が良いことに驚きます。

新横浜のR社にまったく別な用件で訪問したのもかかわらず、ヨーロッパで営業促進するための宣伝用DVDをアラヤで制作するということになったのが12年前のことでした。

当該の商品は競争が激しかったコンパクトカメラで、R社製品の特徴を売り込むことが目的でした。

その特徴が5点ありましたので、それぞれを30秒程度で紹介することと、ナレーションは英語で行い字幕で多言語化というシステムのDVDにしました。

制作期間が1カ月という条件でしたので、夢中になって制作協力してくれる会社を探し、基本的な仕組みやシナリオなどを考え、制作にかかりながらお客様との打ち合わせをこなしながら完成することが出来ました。

突貫作業であったにもかかわらず、今見ても完成度は高かったのは不思議なのですが、むしろ焦点が定まっていたことと時間が無かったことが幸いしたのだと思います。

たまたま最近、札幌市でコンテンツ制作を支援するという制度があることを知り、アラヤサッポロでコンテンツを制作することを検討しているのですが、12年前の先品をあらためて見直してもらったところ非常に参考になったという現象が起きました。

12年前も結構高いレベルの仕事をしていたことに、あらためてビックリしています。



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専門的な知識や技術を持った人たちの集まりであるとの自負もあり、それなりの評価もしていただいてきましたので、ある意味での職人集団的な企業であることに誇りを持っていました。

しかし、こんな知識を持っています、こんな技術を持っていますとアピールしても、他社との差別化を図ることは事実上不可能で、営業担当の人間的な営業力で受注競争に打ち勝つしかないという実情がありました。

いわゆる翻訳を主とした会社は、それぞれの特徴があるにしても品質を第一に打ち出しながら自社の優位性をアピールしています。

どこのホームページを見ても、アピールしている内容は大同小異とも言えますので、選ぶ立場の人からすればどこも一緒に見えてしまいます。

このような実情を冷静に観察すれば、いつまでも職人集団でいるわけにはいかないと判断すべきだったのですが、ようやく気付いたのは2年ほど前のことでした。

さて、どのように変身すべきなのか、その道筋はどうすれば良いのか、どこから手をつけていくのか、誰も教えてくれない道を、気付いた2年前から少しづつ歩き始めました。

目標は提案型企業になることですから、どうありたいという形は見えていますが、どう進めばそこにたどり着くという指南書はありません。

でも継続することによって少しづつ形になってきました。もうすぐだとも言えるくらい近づいています。

 



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一般財団法人さっぽろ産業振興財団が、札幌市で活動している中小企業を支援して下さる補助金の中に「IT利活用促進事業費補助金」があります。

中小企業が積極的にITを利活用することを後押しする施策なのですが、アラヤサッポロ株式会社は2015年度に応募して採択された企業7社の中に入ることが出来ました。

IT利活用ということですので、アラヤサッポロでは翻訳者などの外部の協力者に業務依頼をするためのソフト開発をすることを目標にしたのですが、具体的には「ネットワーク構成による発注先との双方向運用管理システム」を作ると決め、その内容で応募し採択されました。

いろいろな言語の翻訳者にはそれぞれ得意の分野がありますので、受注した業務内容に最も適した翻訳者に委託したいのですが、それを実現するためには膨大な時間と担当者のスキルを必要とする事になっていました。

翻訳者などの詳細な情報はデータとして蓄積されていますが、それを検索するにしても担当者の記憶にある実績を頼りにしなければ検索に無駄な時間がかかり過ぎるという実態があり、せっかく見つかった翻訳者に連絡してみると休暇中だったり他の仕事で手いっぱいという事もあります。

そんな作業をしながら20カ国語以上の手配をするだけでも大変だという事が想像していただけると思います。

そこで新システムは翻訳者とのネットワーク構成を前提とすることにしました。つまりシステムには翻訳者たちからも操作をしてもらってスケジュールや翻訳者の事情などを記入してもらうのです。翻訳者が他社の仕事をしている可能性もあるのですが、仕事の入り具合を正確に入れていただくことで双方のメリットになるので、画期的な考え方になっていると思います。

アラヤサッポロの担当者がデータを検索しながら最適な翻訳者にたどり着いたときには、翻訳者の空き具合とか事情なども自動的に把握できるようになりました。

作業依頼のメール(英文メールが多い)を送るのですが、その場合には送るであろう例文がテンプレート化されて用意してあるので時間短縮が可能になりました。

新システムが完成しましたので、現在は試行運用しておりバグなどを整理しながら夏ごろには本格的な運用をしたいと考えています。

昨日「平成28年5月18日」は昨年度採択された7社の中から2社が選ばれて事例発表する場を作っていただきましたので、アラヤサッポロの三浦世子さんがパワーポイントを使って発表する事になりました。

発表後の反響は好意的なものが多く、三浦さんはこれからIT利活用しようと考えている企業の方々とたくさん名刺交換をさせていただきました。

このシステムは多少の手直しをすれば、多くの企業に発注などをしている会社でもすぐに活用出来る可能性もありますので、積極的にアピールしていきたいと思っています。



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従来はこんな事が出来る、こんな商品がある、そんなサービスがある等を言って他社との差別化をアピールするのが普通の事でした。

その為には社員教育を充実して社員の知識や技術的な優位性を保つ必要があると思っていましたが、残念ながら実際には教育の時間も充分にとれず、毎日の仕事に追われていたというのが実態でした。

しかし、仮に社員教育を充実させる事が出来たとして、他社と比較して優位性を構築出来たかと言えば、そんな事は不可能だったのではないかと判断せざるを得ません。

いわゆるコンテンツホルダーという会社目的を充足するための努力は、ある意味で砂の上の楼閣だとも言えるからです。

会社目的をプラットホーマーに変えたとたんに、突然ハッキリと視界が開け、努力すべき事柄や方向性を見定める事が出来たので自分でも驚いています。



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経営をしていく中で個別案件だけでなく業務分野や事業全体でも、その実態を掌握しておく事の重要性は誰でも知っています。

しかし報告書や会議での報告によって確実にその実態をつかみ取る事は不可能と言って良いほど難しいのです。

事業の実態は数字をつかんでいれば99パーセント分かると言う人もいますが、事業の将来性や問題点などを浮かび上がらせて理解する事は難しい。

その時々で行われる会議と称するものでは、問題点の指摘や出てくる提案などを整理することは出来ても、長期的なビジョンが描きにくいからです。

そこで事業の実態をビジュアル化するという発想が必要になってきます。

事業をビジュアル化(視覚化)する事によって、事業が立体的に浮かび上がるように感じられるので、いろいろな関係者からクリエイティブなアイデアが出てくる事が期待できるようになります。

これからの経営者には、ビジュアル化するという能力も求められる時代になったのだと思います。

 



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今から12年前の2004年4月2日にアラヤ株式会社を設立し、代表取締役に就任しました。

準備段階では日本橋人形町に小さなスペースを借りて、今は退職してしまった金原さん一人で会社設立に諸手続きをしてもらい、お客様になるであろう先のリスト作りや本格的な事務所探しをした事を思い出します。

2月末から設立するまでの短い時間は濃密でしたし、設立メンバー全員がワクワクするような情熱で熱気溢れる雰囲気だったのは楽しい思い出です。

4月発足以降から本格的な受注にいたるまでの苦しい期間があろうとは、まったく頭になかったのですから今から思えば笑ってしまうぐらい楽観的でした。

5名いた設立メンバーはその後いろいろな事情で離れていき、現在は私と大村さんだけが残っています。

大村さんは札幌で執行役員として現地責任者をお願いしており、まだまだ私と一緒に活躍し続けてくれるものと期待しています。

私はこれからもしばらくは仕事を続けると決心し、あと8年は嫌がられても居続けることにするつもりです。(笑い)

今日は4月1日ですから勝手な発言でも許されるはずと・・・・。



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翻訳者への発注を主体とした新システムが完成しましたので、検証、テスト稼働をしているのですが、このCONTAというシステムの活用方法だけでなく、発展性を考えてみると面白いほど可能性があることに気付きました。

このシステムを少し手直しすれば、日本語で発注手続きをすればタイ国の業者にタイ語で発注書が発行出来て、その連絡をメールで伝えることも可能になるからです。

グローバル調達をしている会社はたくさんあるはずですが、現地業者とのコミュニケーションに困っているようであればこのシステムを活用してもらう事あるかも知れません。

アラヤはこのシステムをキッカケにIT分野で活躍する会社に変身する可能性があると思っています。



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そんなに昔の事ではないのですが、私たちの会社を紹介させてもらう時には「翻訳主体の会社です。」あるいは「翻訳会社です。」と言っていました。

でも今年に入ってからは「多言語をバックグラウンドにした総合サービス会社です。」と言うようにしています。

それを聞いた人は「???」という顔をされるのですが、それで良いと思っています。

何をやっているのか分からないくらい多岐にわたる仕事をしていますので、一言で説明する事が出来ないからです。

「翻訳会社です。」というと相手は納得してくれるのですが、いわゆる翻訳だけやっている会社(時には日英のみ)と理解されてしまっていた可能性もあります。

「いろいろやっています。」と追加で説明をしても、なかなか誤解は解けずというケースもたびたびでした。

「何屋さんですか?」という質問に、簡単には答えられないので「昔は、翻訳会社でした。」というのも有るのかも知れません。



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新しいお客様を訪問した時に「アラヤという名前はどこかで聞いたことがあります。」と言われる事が多い。

そのどこかは不明でも、何かの形で名前を知ってくれている事のメリットは思いのほか大きいと感じています。

どこの誰?から始まるより、聞いたことがあると認識してくれていれば、良い関係になるまでの時間が短いからです。

オフィスをギャラリーの中で働くような環境にしたいと思い、めったに見られないような内装にしたことも一役かっている事は間違いありません。

どんな方も最初にオフィスを見ると驚き、好意的な感想をいただいていますので、いつの間にかそんな事も評判になっているのかも知れません。

これからも「聞いたことがあります。」から「知っていますよ。」になるよう努力を続けたいと思っています。



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過去のアラヤでしたら単なる翻訳チェック作業の仕事と認識して、時間単価×工数=○○ のような見積書を提出したであろう案件がありました。

発注していただくお客様もほぼ同じような認識だったと思うのですが、その案件がなぜ発生したのか、どのように進めるべきなのかを分析してみると翻訳チェックをする前にやるべき事がハッキリ見えてきました。

当然のように分析・設計した結果をWBSでまとめ、お客様との打ち合わせを進めていくと、お客様の方でも事前にやるべき事を同じように認識していただく事が可能になりました。

事前があれば事後の評価も大事なのですが、それもお互いの共有認識からスムーズに結論が出てきます。

こうして単なる翻訳チェックと思われていた案件は、お客様とアラヤが協力してチェック基準作りをすることから、事後の評価基準まで完成させておくというプロジェクトに変わっていきました。

このようにしておけば、今後どのような事態が起きても対応できますので、お客様は社内外での説明責任を果たす事が可能になります。

同様なケースが発生した時にも、どの様にすべきかが明らかになったと喜んでいただく事も出来ました。

この仕事の受注は過去と新時代を区別するようなエポック的なものであったと思っています。



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アラヤサッポロ(株)のホームページが完成しましたのでアップします。

新しいコンセプトをご理解していただければ幸いです。

http://www.alasa.co.jp/



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会社を維持発展させていくためには新規取引先の獲得は必然なのですが、なかなか一筋縄ではいかないくらい困難が伴います。

会社が忙しい状態であれば新規にエネルギーを注ぐ時間も意欲も湧きませんし、仕事があまりないという時にはライバル会社も必死ですから新規の獲得は上手くいかないということに。

このようなことは分かっていても抜本的な解決策が見当たらないというのが昨年までの実態でした。

しかし継続的に粛々と新規取引先にアプローチをすることをしていたら、最近になって「なるほどこういう事か!」と実感することが多くなりました。

やはり継続は力なのです。



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アラヤがお世話になっている金融機関の担当者が、なぜか4月の人事異動でほとんど交代してしまいました。

そんなことで新しく担当されることになった人に、アラヤの創業の経緯から業務内容まで詳しく説明することが多くなりました。

その中で取引先からの受注内容などにもふれることになるのですが、創業当時には主力であった業務が最近では大きく変化していることなどをお話しますので、自分でも改めてその変化を噛みしめることに。

まあなんと波乱万丈だったのだろうか。

まだまだ先があるので前を向きながら歩いていこう。



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新たに海外市場に展開しようとしている企業にはたくさんの課題があり、その課題を一つ一つ解決をしなければならない担当者は本当に苦労をしています。

国内市場のみでは将来性がないということで、海外市場に展開するにしてもノウハウも情報も限られたものでしかなければ五里霧中ということに。

新規開拓をしているとそんな課題を抱えた担当者にめぐり合うことも珍しくありません。

製品紹介はカタログでは影響力が乏しいのでプロモーション動画が出来ないか?しかも海外顧客にアピールするような。

ドイツの代理店開拓をするための情報はないか?

まだまだいろいろな事がありそうです。

私たちはそんな課題にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。



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