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■ 川原湯温泉 「王湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<川原湯温泉「王湯」> (群馬県長野原町川原湯、10:00~18:00(冬季~17:00)、300円/入浴のみ、0279-83-2960)
紹介ページ (@nifty温泉)

吾妻の名湯、川原湯温泉には「王湯」、「笹湯」「聖天様露天風呂」の3つの共同浴場があります。王湯は川原湯温泉の奥、川原湯神社の門前にあり、Pは建物前と神社下に数台分ありますが満車のことが多いです。

石+木造切妻屋根の風情ある外観、源頼朝公開湯のいわれにちなむ、笹竜胆の紋が誇らしげ。
入って右手階段下が内湯、階段を下りずに廊下を渡ると露天。ともに男女別です。なお、渡り廊下の下に「元の湯」泉源が湯煙をあげています。



露天は鉄平石造6.7人。山肌に張り付いているようなロケで眼下に渓谷が望めます。
石膏まみれの金属パイプからの熱湯源泉投入+カランからのうめ水少量投入。パスカル方式の排湯+オーバーフローのかけ流し。湯口にはコップあり。
お湯は、ほぼ微白濁でうす茶の浮遊物が少量。芒硝味微塩味にしぶ焦げイオウ臭。内湯よりヌルすべが強く、とろみ、鮮度感、温まり感とも劣りますが、内湯ではみられなかった指先の青白発光がこちらにはありました。



受付横の階段を下りると内湯脱衣所があり、浴室はさらに階段を下った所でここにもサブの脱衣所があります。天井が高くすこぶる雰囲気のある好みの浴場です。よく笹湯は地元(通)向き、王湯は観光客向きと言われますが、王湯も笹湯に劣らず十分風情があります。
石枠鉄平石+伊豆石造の入り心地のいい湯船は4.5人。石から突き出たパイプ(右/A、左/B)と窓側の塩ビパイプ/Cの3本の熱湯源泉投入とカランからのうめ水投入。ここも湯口にコップがあります。槽内注排湯はなく、切欠から流し出すかけ流し。
ここに限らず川原湯共同湯の湯口のお湯は異常に熱いので要注意。さわると確実にやけどします。(湯船も全般に熱め)
なお、3ケ所の共同浴場のうちシャワーがあるのは王湯の内湯のみです。
カラン1、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜11時で独占!~4人とめずらしく空いていました。



ほぼ適温のお湯はやや黄色味を帯びた透明で、白~灰色の羽毛状の湯の花がふわふわとただよっています。アブラ臭としぶ焦げイオウ臭が醸し出す独特な川原湯臭が強く香ります。3本の湯口はニュアンスが微妙にちがいます。
湯口A:川原湯臭強く、弱塩味+芒硝味+微たまご味、ゲキ熱。
湯口B:しぶ焦げイオウ臭が卓越、微塩味+芒硝味+微たまご味、熱い。
湯口C:AとBの中間でAにちかい、ゲキ熱。
きしきしととろみを帯び、肌に喰い入るような力強いお湯で温まり感が半端じゃありません。トドになっているとまたぞろ入りたくなる後をひくお湯はやはり名湯です。
弱加水が残念ですが、水を入れないとすぐに熱くて入れなくなってしまうのでやむなしか。

3ケ所の共同湯のうち、王湯の内湯がいちばん川原湯臭が強い気がします。鮮度を求めるなら笹湯、川原湯臭狙いなら王湯内湯か?(笑)

こんなすばらしい共同浴場がダムに沈んでしまうのはとても残念。これから水没までに何回か訪れることになりそうです。

データ1:王湯建物前掲示
含食塩石膏硫化水素泉 72℃、Na^+=232mg/kg、Ca^2+=230、Cl^-=287、SO_4^2-=577.6、メタほう酸=65.54 <分析年月日不明>

データ2:王湯露天(川原湯新湯)
Ca・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 78.9℃、pH=7.7、成分総計=1.53895g/kg、Na^+=250mg/kg、Ca^2+=225、F^-=1.2、Cl^-=308、SO_4^2-=595、HCO_3^-=36.6、陽イ計=480.35、陰イ計=940.8、メタけい酸=88.7、メタほう酸=22.7、遊離硫化水素=2.0 <分析年月日不明>

データ3:王湯露天(川原湯温元の湯、新湯混合泉)
含硫黄-Ca・Na-塩化物・硫酸塩泉 71.6℃、pH=7.1、湧出量:測定せず、成分総計=1.96g/kg、Na^+=289mg/kg (43.69mval%)、Ca^2+=321 (55.62)、Fe^2+=0.01、Cl^-=576 (55.56)、HS^-=1.2、SO_4^2-=584 (41.62)、HCO_3^-=45.8、陽イオン計=616 (28.8mval)、陰イオン計=1208 (29.2mval)、メタけい酸=88.4、メタほう酸=37.8、硫化水素=1.0 <H14.6.27分析>

<温泉利用掲示(露天)> 加水:あり 加温:なし 循環濾過:なし 消毒処理:なし

〔 2002/01/03レポに加筆 (2002/01以降10回ほど入浴) 〕


E138.42.14.197N36.32.39.353
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