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■ 川原湯温泉 「笹湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<川原湯温泉 「笹湯」>
(群馬県長野原町川原湯、10:00~20:00(4-11月)/10:00~19:00(12-3月)、300円、0279-82-2244(長野原町企画観光課))
紹介ページ (@nifty温泉)

吾妻の名湯、川原湯温泉にある共同浴場。
川原湯には外来客に開放されている共同浴場が、「王湯」「聖天様露天風呂」、そして「笹湯」と3軒あり、なかでも「笹湯」はもっともジモ専的。


【写真 上(左)】 冬の外観 (2003-2)
【写真 下(右)】 表札

温泉街下手の美容院の前の路地を吾妻渓谷側に下った、えらくわかりにくいところにあります。
木造の風情あふれる浴舎。料金箱に300円を入れて入場。


【写真 上(左)】 入口 (2003-2)
【写真 下(右)】 料金箱

外観はかなり年季入っていますが、なかは清掃がいきとどきビシっと綺麗。
こういうところはさすがに温泉県、群馬の共同浴場です。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 木組みの天井

木枠の脱衣棚&脱衣場から数段下がった浴場にタイル貼4-5人の湯船。
タイルの配色が絶妙で、渋い味わいを醸し出しています。
熱湯浴槽ながら、天井の高い湯屋建築なのでこもりはさほどありません。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2

まっ黒に硫化したカランは水のみ。アメニティ類一切なし。
土曜13時で独占。

白い石膏の析出のでた金属パイプの湯口から60℃は確実にあるゲキ熱湯を5L/minほどの絞り投入。湯口のよこにはコップがおいてあります。


【写真 上(左)】 源泉の説明
【写真 下(右)】 湯口

底面から自然流下しているらしくオーバーフローはないですが、お湯の感じからしてまちがいなくかけ流しでしょう。

このときは内床が乾いていたのでおそらく一番湯。
で、お湯は当然ゲキ熱です。
湯もみだけではまったく対抗できずやむなくホースで水投入。46℃くらいまで落として入りました。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

ただ、ここは熱湯好きの常連さんも多いようなので、安易に加水しないのがマナー。
出した水はかならず止めていきましょう。

ほぼ無色透明のお湯には白~うす茶の羽毛状の湯の花がたくさん舞っています。
のどにスルスルと入っていく芒硝泉特有の味に、よわい塩味とたまご味がきいて美味。
アブラ臭とイオウ臭がまじったような独特な川原湯臭。

ただ、「王湯」や「丸木屋」にくらべると川原湯臭は若干よわめのような気もするので、新湯源泉は元湯源泉にくらべ、きもち温泉臭はよわいのかもしれません。
たしかに、神社下の新湯足湯より、「王湯」下の元湯泉源の湯気ほうが川原湯臭は強いと思います。


【写真 上(左)】 湯の花
【写真 下(右)】 湯色

きしきしとヌルすべが入りまじるアルカリ硫酸塩泉特有の湯ざわり。
迫りくるような力づよい浴感は熱湯のせいだけではなく、泉質によるところが大きいと思います。
浴後もつよい温まりがあってなかなか汗が引きません。

ここは「王湯」や「聖天様露天風呂」にくらべて空いていて、昼間ならゆったりと名湯、川原湯を楽しむことができます。
本来ならばジモ専になりそうなこのような浴場まで、外来者に開放していただけるのはありがたいことです。
とくに入浴マナーに気をつけて入りたいお湯です。

Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 78.9℃、pH=7.3、湧出量=測定せず(掘削自噴)、成分総計=1.89g/kg、Na^+=297mg/kg (44.87mval%)、Ca^2+=314 (54.42)、Fe^2+=0.22、Cl^-=522 (53.16)、SO_4^2-=577 (43.44)、HCO_3^-=50.0 (2.97)、HS^-=2.6、陽イオン計=618 (28.8mval)、陰イオン計=1150 (27.6mval)、メタけい酸=89.1、メタほう酸=31.9、硫化水素=1.5 <H13.8.20分析> (源泉名:川原湯温泉 新湯)

※ ここは以前、元の湯ないしは元の湯・新湯混合泉をつかっていた記憶がありますが、このレポ時には新湯単独泉の分析書が掲示されていました。

<温泉利用掲示>
加水:利用者が随時 加温:なし 循環ろ過:なし 塩素系薬剤使用:なし  

〔 2009年11月3日UP (2002年から複数回入湯、レポは2006年6月入湯時) 〕


E138.42.20.525N36.32.46.802
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