世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●ダボスで墓穴、安倍晋三への順風の風向きが変わりそうだ 今日の株価は暴落寸前

2014年01月24日 | 日記
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●ダボスで墓穴、安倍晋三への順風の風向きが変わりそうだ 今日の株価は暴落寸前

 世の中と云うか、人生は本当に上手く出来ている、生きる人すべてに平等のチャンスが訪れ、平等に苦難も与える。幸運と云うものは、突然目の前に落ちてくることもある。幸運が落ちてくると云うことは、不幸も落ちてくると云うことだ。安倍晋三と云う人に、1年半程度の間に、両方の出来事が起きようとしている。紆余曲折を経ながらも、経済上向きと云う強弁を支えている、唯一の打ち出の小槌、株価に異変が起きつつある。NYダウの調子も悪い。FT指数も芳しくない。

 日経新聞は“もたつく”相場にいら立ちを露わにしている。16,000円の節目が回復できないと苛立っているのだが、今日になって、その節目は一層遠ざかり、日経平均は300円以上下げている。先物の売りがかなり出ており、厳しい展開だ。原因を、中国の指数の所為にしたり、円高に振れていることに解を求めているが違うだろう。“アベノミクスは今年も買いだ”などとほざいたまでは良かったが、靖国参拝以降は、風向きが変わった。名護市長選が皮切りだが、イルカ漁問題も意外にダメージになっている。

 ダボス会議における安倍の不用意な発言も、日本の安倍政権と云うものの性格を如実に表してしまった。菅官房長官が必死にとりなしているが、あの文脈では、発言の趣旨を「戦争前夜」と受け止められても致し方ない。口は災いの元である。話す相手国の歴史認識を踏まえ、発言の内容は吟味すべきで、機微に触れる事例など出すものではない。この辺は、本人の教養の問題だ。それでなくても、安倍政権はどうなのよ?と思われているヨーロッパのメディアと話すときは、アメリカと話すより注意が必要だ。国内の雰囲気で話してしまったら、メディアの餌食だ。記者クラブなんてものは、日本にしかないことを知らないのだろう(笑)。

 24日から186回通常国会が召集される。中継は視聴していないが、今日は、首相の施政方針演説など政府4演説だけなので、どうでも良いが、月曜日からの国会論戦で、安倍晋三の体調がどうなるかも、個人的には気の毒な病気だと思うが、政治上は逆風の一つと言えるだろう。予算委員会における首相の対応が注目される。なにせ、150日間もあるのだから。その間に、東京都知事選があるわけだが、マスメディアは鼻薬が効いているのか、細川候補に関する記事が嫌に少なく、報道上、ナッシングにしてしまいたい本音が顔を出している。毎日が、小泉を引き合いに面白い記事を書いている。

≪ 都知事選:注目の小泉劇場 自民ピリピリ警戒感
 東京都知事選が告示された23日、東京・永田町の政党関係者の話題は立候補者ではなく一人の応援弁士の動向で持ちきりとなった。安倍晋三首相が「政治の師」と語る自民党の小泉純一郎元首相だ。この日、小泉氏は「原発ゼロ」で共鳴する細川護熙元首相と連れ添い、久々に街頭演説に立った。
 「原発ゼロで東京は発展できる、日本は経済成長できる。この夢はやろうと思えばできる夢だ」。午後3時過ぎ、東京・渋谷のハチ公前広場。指揮者のような手ぶり、冒頭から声をからして絶叫する独特のスタイルに「あっ、小泉」と通行人らが足を止めた。
「やらなければならないと思った時、年を取っても老人じゃない。若返る」「本読んだり、歌舞伎を見たり、音楽会に行くより、今燃えている」。数百人に膨らんだ聴衆 は寒空の下、小泉節に耳を傾けた。
 新宿駅前で小泉節はさらにエスカレート。「世界に『原発ゼロでも五輪はやれる』と宣伝した人たちが、今になって『小泉がばかげたことを』と批判する。どっちがおかしいんですか」。傍らで聞いていた民主党幹部は「この人と2005年の郵政選挙(衆院選)を 戦ったんだよな。そりゃ、負けるよ」としみじみ語った。
 舛添要一元厚生労働相の支援に回った政府・与党の批判も細川氏ではなく小泉氏に向かった。自民党の石破茂幹事長、公明党の山口那津男代表は記者団に「都政がワンイシューで語られるべきものとは考えない」と口をそろえ、菅義偉官房長官は記者会見で「スローガンだけの選挙には、さすがに都民もうんざりしている」と批判した。組織力で圧倒的に優位な与党幹部らの執拗(しつよう)な批判には余裕ではなく「小泉劇場」再演への警戒感がにじんだ。この日演説会場に偵察隊を送り込んだ自民党幹部が漏らした。「(小泉さんは)湿った火薬と思うが、爆発すれば吹き飛ばされることもある」
 与党は告示前に「小泉劇場」を封じようと「脱原発」の争点はずしなどを狙ってきたが、「細川もりひろ」「小泉純一郎」の2枚の垂れ幕を下げた選挙カーは選挙期間中、「原発ゼロ」を都内随所で訴える予定だ。
 「ひまをもてあました小泉がばかなことを言い出した。原発が怖いと言うのはセンチメント(感傷)だ」  原発容認の田母神俊雄氏を支援する日本維新の会の石原慎太郎共同代表は、新橋での演説で、かつて蜜月だった小泉氏を酷評した。  ≫(毎日新聞:影山哲也、高橋恵子)


 昨日紹介した「週刊ポスト」の選挙予測のように、物事が展開するかどうかわからないが、風向きが変わったのは確実だ。安倍政権の唯一の強みは、世界のファンド勢力のマネーの力である。その世界のマネーが、日本市場への懐疑を強めれば、取柄もなくなる。都知事選の期間は、是非、株式市場に逆風を吹かせて貰いたいものだ、おやおや、今覗いたら、日経平均は390円安、暴落だ。円も103円台を切りそうな塩梅。ますます、風向きは変わりつつある。名護市長選に続き、都知事選で、その変わった風向きを確かなものに出来るかどうか、都民の見識にかかっている。

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