世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

小沢の声明文、質疑を読み聞き。初めから政倫審出席に条件はついていない!

2010年12月31日 | 日記
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小沢の声明文、質疑を読み聞き。初めから政倫審出席に条件はついていない!


今日は2010年の日本政治の総括と11年の展望などを書いてみようかと思っていたのだが、なにやら気に障る報道があったので、その件を検証する。

岡田や菅が28日の小沢一郎の政倫審出席表明の声明文及び会見中の質疑を通した一連の言葉や文章をもって「条件付き」は認めないといきり立ったのが事の発端。

筆者としても“どうだったろう?”と確認の意味で、声明文と会見時のビデオをじっくりと検証してみたが、小沢は出席の為の「条件」は付けていない。

己の潜在意識に疑心暗鬼を抱えた、多くの腐れマスメディア諸君や菅民主党の連中には、小沢が例示的に表現した「例え」に過激に反応したに過ぎない事実は明白だ。 小沢一郎の政倫審への出席は「己の身の潔白証明」に意味はない。政治家としての「説明責任」をする段階は過ぎた。しかし、菅政権の国会運営に役立つのであれば、趣旨は違うだろうが「政治的判断」で出席する、と云うものだった。

つまり、菅政権の予算成立の為、国会常会がスムーズになるようなら、身を賭して協力したい、と述べたのである。読み書き見聞きが正常な範囲の人々なら、そのようにしか受け取れない。まぁ菅直人と岡田への厭味くらいはあっただろう(笑)「挙党一致」を何度となく口にしている。

たしかに、小沢が国会運営をスムーズに動かす為の犠牲なのだから、政倫審開催の時期に関し、政治的局面打開に「俺を利用してくれ」と岡田と菅に「エール」と「アドバイス」を送ったのだから、当然「例えば」「或いは」と云う形容詞を枕に「例示して教えてやる」先輩としての気持や老婆心は覗える。

おそらく、この国会運営の為の政治的判断だと云う部分を強調する為に、例示もその趣旨にベストマッチする例示が使われたに過ぎない。 まぁ政治家としての「手順を踏む」一種なのだが、小沢一郎流石だ、ドジは踏んでいない。その点は見事である。ただ、その一連の言動を「濁った眼」を持つ、腐れマスメディア連中と菅民主党が、メッセージを間違って受けとめただけの事である。それに、常識的に考えても「政倫審」は国会が開かれてから行われると思うのが当然だろう。だから、例示もそのようになったに過ぎない。

つまり、そもそもマスメディアや論説員や岡田・菅が誤解や歪曲又は意図的に言葉尻を捉え、小沢一郎のメッセージを受け取ってしまっただけのことであり、社説まで書いた馬鹿たちが居る。(笑)おそらく、朝日・読売・毎日は、共同・産経・時事のように、能天気に「小沢氏、条件は付けていないと軌道修正」のような記事を書けなかった、と云う事だろう。 報道と云うものが、このような経緯で本当の趣旨とか発言が、少しずつ拡大され又矮小化されて伝わる典型のような現象を目の当たりにする。

推測だが、小沢は自らの会見と声明文の内容を、ただちに勘違いして受け取られ、「条件付き」が主人公のように動きだした事に危惧を感じたのだろう。特に民主党新人議員に親父のような配慮をしてきた関係上、正月に地元に帰り支持者との懇談で、独り歩きしている「条件付き」で悩まされる議員の立場を慮った発言をしたのだろう。ただそれだけのことである。

「条件付き」と勘違いか、歪曲したマスメディアは、素直にこの事実を報道出来ない事情と、もう一つ大きな事情がある。

それが、小沢一郎が民主党新人議員の「条件付き」で地元で苦境に立たせない為の配慮を報道する事が、小沢一郎の意図に乗る事になるからだ。小沢が得をする情報など出したくない。そう云う短絡的心情も働いているのだろう。いやはや、日本のマスメディアは「腐れ」どころか「溶解」に近いものになっている。

晦日になっても、批判のコラムを書かなければならない虚しさはあるが、批判すべきものが存在する以上、これも哀しき現実である。本来であれば、来年こそ「いい年に」、と締め括りたいものだが、当分そのような晦日が来る予兆はない。


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朝日新聞が米国企業事情を引き合い、暗に日本企業の狡さを批難?

2010年12月30日 | 日記
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朝日新聞が米国企業事情を引き合い、暗に日本企業の狡さを批難?


今朝の朝日新聞が何を思ったか、米特派員発で米国の企業がリーマンショック以降、日本の企業の真似をして内部留保に精を出し、積極的な雇用や設備投資に後ろ向きになり、貯め込んだ資金は後を引かない自社株買い、増配、企業買収などに投じられている、と報道している。

日本の輸出関連企業の場合、この記事より悪質な事は周知の事実。GEのジェフ・イメルト最高経営責任者は臆面もなく、「経営者は単純に、先行きへの自信をもてないでいる。だからコストがかかる雇用増や設備投資に踏み込むことができない。日本が最近経験してきた状況とまったく同じことが起きている」と日本の企業を師として防衛策に出ていると語っている。

日本企業の場合、米国企業以上の各種優遇税制の恩恵を受け、小泉・竹中が行った製造業派遣をフルに活用し、内部留保を今現在も黙々と貯め込んでいる。にも拘らず、菅直人と云う大馬鹿者は「腐れマスメディア」の大合唱に煽られ企業減税を目玉政策にして、数年後には庶民から「社会保障の充実の為に」と消費税導入をしようと云うのだから、国賊と謂われても文句はないだろう。たしかに、歴史に名を残せる総理だ。

最近シャープの亀山で起きた交通事故のドキュメントを観ていたら、マイクロバスに乗っていて被害にあった人々が全員外国人派遣労働者であった事に驚いた。小泉・竹中の製造業派遣解禁は、驚くなかれ派遣でさえ日本人ではなく外国人労働者を安く雇うと云う流れにまで一気に向かっていたのだ。

つまり、派遣社員まで日本人が排除されつつある実態があるのだ。このような実態と菅直人の「一に雇用、二に雇用、三に雇用」の発言は何だと云うのだ。

その上である、米企業の師である日本の主たる企業は日本の企業のように見えるが、必ずしも日本の企業とは既に言い切れない。

1992年以降、日本の上場企業の外国人持ち株比率は、概ね増加の一途を辿り、平均で28%を超えている。事業法人の比率も精査すれば外国資本がメインの場合もあるので30%以上になっているだろう。菅直人は、国民から消費税と相続税で金を召し上げ、このような実態の日本企業の法人税を減税しようと云うのだから、国賊と呼んでも怒られる心配はない。

ちなみに政治献金も出来ない外国人持ち株比率が50%を超えてた企業は、ソニー、日産自動車、ヤマダ電機、ドン・キホーテ、富士フィルム、キャノン、ローム、オリックス、中外製薬、JCOM等々。

外国人株主比率が40超えが、コニカミノルタ、ヤフー、ヤマハ発動機、レナウン、HOYA、三井不動産、花王、ファナック、野村証券、セコム、スズキ、島忠、任天堂等々。

前原でお馴染の松下政経塾・パナソニックは28%、政治献金する為に50以下を死守していると云う訳ではなさそうだ(笑)*上記数値は常に株式なので流動する。

以上に挙げた、よく見かける日本の企業だと思い込んでいる有名企業も株主構成からみると、純然たる日本企業とは言い難い。これがグローバル経済における株式市場・大企業の実態だ。勿論、この現象を批判しているわけではない。ただ、日本人の庶民の金が、これら企業を優遇する為に、これ以上召し上げられるのが良いのか悪いのか、議論を要するだろうと言っているだけだ。

まぁ、現時点では日本人労働者を多く雇用しているだろうが、外国人株主比率に全従業員(派遣含む)外国人比率や国内設備投資比率等々を加え、将来的には「日本企業属性度」と云った優遇税制の導入も検討に値する。

思えば、前経団連会長の御手洗のキャノンは国人持ち株比率が50%を超えていたし、派遣労働者問題でも酷い事をしていたし、輸出比率も80%を常に超えており、消費税は還元で丸儲けしている。

解説が難しいというか、理解できない愚民が多いかもしれないが、もう少し真面目に日本企業の問題点も国民レベルで議論すべき時が来ている。グローバル経済下での、企業の社会的責任を吟味してからでないと、彼らへの税金を云々するのは拙速過ぎるだろう、と筆者はアバウトに思う。


≪ 米企業、貯め込む手元資金 162兆円、高失業率の一因
 米企業が巨額の内部留保をためこんでいる。総資産に占める割合は半世紀ぶりの水準に達した。企業は利益を上げているのに、先行き不安から設備投資や雇用 増に回していない。高い失業率や経済回復が遅れる一因になっている。
 米連邦準備制度理事会(FRB)が今月発表した米資金循環統計によると、金融機関を除く米企業は今年9月末時点で、現預金や短期で現金化できる証券など の手元資金を1兆9300億ドル(約162兆円)保有。前年同期から14%増え、過去最高になった。
 不動産や設備を含む総資産に占める手元資金の割合は7.4%。1959年以来51年ぶりの高水準となった。  米企業の手元資金は2008年秋のリーマン・ショック以降、急速に増加した。金融危機で資金調達が難しくなった経験から自己防衛に動いたとみられるが、 景気が緩やかに回復して各社の業績が改善している今も傾向は変わらない。
 総合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)の9月末の金融部門を除く手元資金は、前年同期の2.5倍に当たる130億ドルに膨らんだ。「GEは攻めに転 じる」。(CEO)は14日、投資家向け説明会で現金を有効活用する方針を示した。ただ、示した使い道は自社株買いと増 配、企業買収だ。
 株価上昇につながる自社株買いや増配は、株主からは歓迎されるが、景気全体への直接の影響は不透明。米投資運用会社会長のニール・ヘネシー氏は「経営者 は単純に、先行きへの自信をもてないでいる。だからコストがかかる雇用増や設備投資に踏み込むことができない。日本が最近経験してきた状況とまったく同じ ことが起きている」と話す。
 現金があり、思い切った投資もしないため、歴史的な低金利にもかかわらず借り入れは減る一方。FRBによると9月末の米企業の銀行借り入れは1年前から 9%減った。
 豊富な手元資金は雇用増ではなく企業買収に向かう。米パソコン大手デルは13日、外部記憶装置メーカーを約9億6千万ドル(約800億円)で買収すると 発表した。デルは別の外部記憶装置メーカーを巡って米ヒューレット・パッカードと買収合戦を繰り広げたばかり。投資家から「潤沢な手元資金を再成長にどう 生かすのか」とのプレッシャーを受け続けてきた。
 企業買収は、自ら雇用増や設備投資するよりも成果が出るまでに時間がかからない「手っ取り早い投資」だ。しかし、買収後は重複部門を削減して経営効率化 を図るのが一般的で、かえって雇用減につながる可能性さえある。(ニューヨーク=山川一基)≫ (101230:朝日新聞)


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勝負有り!菅にカードなし あるのは仙谷が懐に隠し持つ「匕首」だ

2010年12月29日 | 日記
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勝負有り!菅にカードなし あるのは仙谷が懐に隠し持つ「匕首」だ


市川海老蔵の緊急記者会見で小沢記者会見がTVから消えた、とネット社会が怒っている。スピンと云う腐れテレビの意識的操作も疑われる。偶然と言えば偶然だが、スピンと考える方がスッキリする。

今さら「腐れマスメディア」の一挙手一投足にどうこう言っても始まらない、当面ほっておくしかない。 小沢が政治の主導権を回復するまで、忍の一字なのだろう。

菅直人が恒例の小沢一郎新年会に合わせて「公邸開き」をする、と「腐れマスメディア」が官邸筋の話として伝えているが、菅直人の口から直に聞かされてはいないので真偽は不明だ。小泉ばりの「踏み絵作戦」は話題性はあるが、万が一、「公邸開き」より、小沢新年会の方が盛況と云う可能性もあるのに、そんなリスクを負う勇気はあるだろうか。まぁ、どっちでも良い話だな。

小沢一郎の「政倫審出席会見」でテンヤワンヤだった、マスメディアの取材も一段落した。民主党幹部や野党の遠吠えが出揃ったようだ。勿論、「腐れマスメディア」の歪曲解説も出揃ったので、そろそろ包丁を入れる事にする。

先ずは、時事通信を中心に、本人が直に言葉にした情報だけをピックアップしておこう。

*岡田氏はこの後、党本部で記者団に「出席を決断したことは評価したい」と述べる一方、「役員会で決定した方針に沿った形で政倫審に出席してほしい」と述べた。また、鉢呂氏も「通常国会前に説明してもらう党の方針に従ってほしい」(つまり、国会開会前に政倫審に出ろと言っている)

*公明党の山口氏は「問責の問題が解決されなければ国会審議には応じられないか」との質問に、「(公明党の主張は)従来言ってきた通りだ」問責の効果は(通常国会でも)残る。所管する委員会審議などには応じられないのが原則だ」

*輿石東参院議員会長は内閣改造について「国民から『民主党は何をして いるんだ』という声もある。改造を一つの契機として、もう一度、民主党政権、菅政権に信頼を取り戻す一つの方法として考えているとすれば、そうした方がい い」と述べた。

*菅総理は「大きな前進だ」と評価、続けて「役員会では早くけじめを付けようという声が大勢で、次の通常国会が始まるまでに政倫審に出席されたいと決定した。小沢元代表にもこの党の決定に従ってもらいたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。(役員会の決定にすべて従わなければ、離党勧告もあると含みあり)

*前原誠司外相は28日の記者会見で、「出ると表明したのは一歩前進だが、前提条件を付けているのは極めて分かりにくい。堂々と出て、自らの潔白をおっしゃるのが筋ではないかと思う」

*小沢・鳩山両氏「問責がこのままでは国会審議は進まない」(仙谷、馬渕への問責決議の方が重いと云うこと、ついでに菅総理問責も用意するらしいからね)

*大畠章宏経済産業相は、「いろいろ考えて決断したのではないか」とした上で「よかったと思う」(大畠君は鳩山派だったね)

*自民党石破政調会長は、「小沢氏が政倫審に出るから仙谷氏らの問責がなかったという話にはならない」と明言。

*逢沢一郎国対委員長は「小沢氏の問題が国会審議の妨げになっているとは言っていない」指摘(自民党は、先ずは国会で議決された問題を処理してみせろ、と云う姿勢だね。小沢問題は証人喚問を主張している)

*逢沢氏と漆原良夫公明党国対委員長は電話で会談し、小沢氏の条件付きの出席は「事実上の政倫審拒否だ」との認識で一致。(野党が国会運営に協力しないのなら、政倫審に出るタイミングがなくなると云う小沢の会見要旨はたしかに考えてある(笑))

*みんなの党の渡辺喜美代表は「単なるアリバイづくり。証人喚問逃れだ」と批判。(証人喚問出来るわけないけど、小沢は証人喚問も全然怖がっていないよ)

*たちあがれ日本の園田博之幹事長は「小沢問題が一段階進んだという評価は全くしていない」(この人は曲者だからね、何を考えているか判らん)

*たちあがれ日本の平沼赳夫代表は「政局に動きが出てきたので年が明けたらわれわれの出番が必ずある。民主党とは当面、連立に参加しないと決めたが、日本は危急存亡のときにあり、わが党が中心となって政界再編のために働く場が必ずある」(正直意味は不明です)

*菅総理は内閣改造について、「次の通常国会までに強力な体制を作りたい。そう考えて、いろいろと今考えているところです」仙谷由人官房長官や馬淵澄夫国交相の交代も念頭にあるのかの質問に「人事について今申し上げることはありません」(菅の頭の中は、小沢離党勧告の切り札を切る機会がないかと覗っている。そして、親小沢議員を政権に抱き込む戦術を残している)

まぁ、直の発言はこんなものか。たいして小沢戦術を読み切ったコメントと云うより、このように言うだろと云う範囲のツマランコメントばかりだ。

「腐れマスメディア」の論調は解説記事にせよ、社説にせよ、「小沢の意志表明は遅きに失した。菅の政治決断(離党勧告)に追い込まれた結果だろうが、出席に条件をつける点は如何なものか?」と云う点で共通している。論調のイニシアチブは時事の田崎が取ったようである。

朝日新聞などは、小沢起訴年明け間近!と唐突に、これみよがしな記事を配信している。その上で、さぁ小沢一郎は追い込まれた、離党勧告は間近に迫っている、強制起訴も間近だ。ここは慌てず騒がず、菅直人は初心貫徹と云う事だ、と煽っており、小沢氏に近い党常任幹事会メンバーなどの更迭、国体委員会幹部の刷新を示唆している。ここまで来ると、食うか食われるか権力闘争の山場の連続になるだろう。 菅民主党の多くの反小沢幹部と閣僚、我が国の腐れマスメディア全社相手の小沢一郎の闘いが一段とヒートアップしてきた。

幽霊審査員疑惑に揺れる検察審査会の議決の有効性問題も、起訴が東京地裁に行われた時点から、司法の俎上に乗るわけだが、小沢側に不利に展開するとは限らない。下手をすると、朝日の論調通り小沢の危機になるのか、僥倖になるのか、実は公判前手続きから難関が検察担当弁護士らの肩にのしかかったいる。早い話、本職の地検特捜が起訴に出来ないと判断した証拠で(新材料なし)、無い事まで加えて起訴しようと云うのだから、公判前にアウトになるか、証拠採用の時点でアウトか、そんな訴訟である。

今か今かと「小沢起訴」を手ぐすね引いて待っているのが仙谷由人だ。法務省を通し、東京地裁に圧力をかけ、裁判官の将来を左右する裁きだ、と脅している可能性は高い。しかし、あまりに無謀であれば、裁判官も訴訟指揮の腕を振るうレベルに至らない事もある。

仙谷は自分の問責による内閣改造の前に、兎に角「小沢起訴」次に「離党勧告」「除籍」又は機密費を投じて野党から「議員辞職勧告」などを持ちださせる道まで模索しているだろう。つまり。仙谷の懐には「匕首」が隠し持たれている。

このゴロツキ政治屋の懐から匕首を出させないために、小沢側がすべきことは切り崩しを受けつけない団結だ。その意味で小沢の新年会は盛況である必要がある。樽床伸二、細野豪志、輿石東、松本剛明、松井孝治、鳩山由紀夫、原口一博等々の議員が菅仙谷の切り崩しの甘言に乗らない事だ。

小沢排除の挙党一致など、胡散臭くて野党にも、選挙民に理解して貰える態勢ではない。出来たら、小沢新年会は200人を目指すべきだろう。 公邸開きでは、菅は数で小沢側と張り合うつもりはない言っているようだが、「思いの外お集まりいただき」等とヘラヘラ語り出すのが菅直人だ。馬鹿げたような数集めだが、こう云う権力闘争では充分な闘いのツールだ。

そうそう、その上で臨時両院議員総会開催の準備を怠らない事だ。今日でも明日でも出せる状況にしておく必要がある。民主党幹事会の人事刷新など吹っ飛ぶような、民主党の最大の意志決定1月中旬「党大会」を待たずして、両院議員総会のパワーを前面に打ち出すチャンスを狙うべきである。「戦略核」ではないが、持っている事が抑止効果のもある、仙谷の懐匕首を凌駕する専守防衛の武器なのである。ここ1カ月が民主党の権力闘争の山場だ。どちらも武器はまだ所持しているが、小沢側の武器の方が優勢なようだし、国会運営をスムーズに運営する、本予算を必ずと通すと云う大義において優っている。

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小沢一郎の戦術と決断 「輿石さんがそれほど言うなら政倫審に出ますよ」

2010年12月28日 | 日記
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小沢一郎の戦術と決断 「輿石さんがそれほど言うなら政倫審に出ますよ」


今夜は小沢一郎と輿石東の二人芝居に気づいたので、一筆したためる。この推測が当たると、小沢の新党は消える。チョット個人的には残念だが、致し方ないのだろう。

先ず現時点における小沢の政倫審出席に関するスタンスは「国会運営がスムーズに行くなら、身を賭す決意だ」と云うものだ。菅も岡田も「野党からその点の担保はない。しかし自浄能力を示す事が出来る。故に支持率さえ上がれば、野党も無闇な審議拒否など出来ない」と云う馬鹿げたメディア・ファッショ論調に乗っかかているだけだ。

しかし、よく考えて頂きたいのだが、27日の大仰な民主党役員会の菅と岡田は、実は小沢一郎・輿石東の二人に嵌められたのだ。

なぜなら、菅と仙谷・岡田は必死の決断で「小沢一郎の政倫審出席」に拘り、国会開会までに答えを出すと言い切った。決議しても、党の決定に従わない場合、党としては何らかの処置をしなければならない(離党勧告)、と云う公式な見解を表した。 ここが味噌である。

小沢は自らの「政倫審出席の価値」を徹底的に高めることに成功したのだ。実は「証人喚問」だって経験済みで、特に刑事被告人になるプロセスに入っている小沢一郎にとって、政治的道義的責任の国会における説明など「屁の河童」なのである。

ただ、40年間政権に近い位置で政治力学を我がものにしてきた小沢一郎は、自らの「政治行動の一挙手一投足の価値」を最大限に生かす術を身につけている。単に政治理念と哲学だけで生きているヤワな政治家ではない。ここのところ小沢一郎の座右の銘「百術不如一誠」だけに捉われると、展開を見誤る。

小沢一郎が一面的(単純)な人間であるなら、40年間権力の近くで生きてこと自体が奇跡になる。筆者はそこまで小沢一郎を神格化する事には躊躇いがある。一部の小沢シンパの方々からは叩かれそうだが、国民の為の政治を実行しようと云う時の小沢一郎と、政治権力闘争に入った小沢一郎がまったく同じ感性を働かせて、事に対応することはない。

小沢一郎は27日の役員会での菅・岡田の発言を「小沢政倫審出席」の代表と幹事長の担保としてしまったと見る事が出来る。つまり、政倫審に自ら出席するか、決議をさせてから出席するか、フリーハンドを手に入れたのである。政倫審への出席など、小沢にとって政治的に「蛙の面に小便」なのだ。にも拘らず、反小沢民主党に価値を上げさせ、マスメディアにも価値を上げさせる協力をさせたのである。

27日の役員会で輿石東参院議員会長が「通常国会までに出てきてもらうよう努力する」と今まで絶対反対の主張を変えたと喜んでいる馬鹿メディアがだいぶいるようだが違う。小沢一郎の政倫審出席を説得したのが輿石東参院議員会長という流れを作ったに過ぎない。 小沢と輿石の二人芝居だ。

その策に菅・仙谷・岡田がまんまと嵌められたということだ。小沢が政倫審に出席したら、菅は小沢へのカードを失うことになる。素直に菅総理の命令に従うのだから、後は何も言えない。もう周知の事実で、「いや今度は証人喚問も必要だ」とは口が裂けても言えないだろう。そこまで言ってしまうと政権与党では完全になくなる。逆にそれを口にした瞬間、衆議院の菅政権不信任案に賛成する「大義」が生まれる。

甚だしく穿った読みをすると、菅・岡田・小沢がたかが「政倫審出席」の政治的価値を否応なく高めて、国会運営に利用しようとしたと云う考え方もあるが、常識的には考えられない。

ただ、小沢一郎のレベルの政治家になると、少なくとも取巻きをも煙に巻く演技くらいは容易にするであろう。多分、今回の戦術は輿石と小沢の二人芝居だ。見事だ!

問題は国会を開いても野党側が“小沢証人喚問だ!”“問責の仙谷と馬渕を更迭せよ!”で攻められた時、菅直人は小沢への証人喚問にまで舵を切る事は出来ない。舵を切っても小沢に痛痒はない。それよりも政権運営が出来ない方が辛くなる。つまり「破れかぶれ解散」の目が強く見える。だから、小沢は事あるごとに「常在戦場」と衆議院新人議員に語っている。 この戦術に自信があったので、小沢はシンパ勢力の議員達に「動くな!」と命じていたのだろう。

朝日を除く時事通信他は単純に事実を追っていたが、政局の朝日は流石に、この流れに??をつけている。なんだか変な具合になって来たと、星浩は気づいたようである。“遅かりし由良之助!”


*時事通信の記事
≪ 首相、国会招致へ議論主導=追い込まれる小沢氏
 民主党は27日、小沢一郎元代表が衆院政治倫理審査会に出席しなければ、来年1月の通常国会開会までに政倫審で招致を議決することを決めた。党執行部が期限を切って小沢氏に政倫審での弁明を迫ったことで、出席拒否を貫く同 氏は一段と追い込まれた。
 「国民は、国会での小沢氏の説明を求めている。小沢氏が出てこないで終わったら、この党は持たない。国民の信は得られない」。27日午後、民主党本部で行われた役員会。小沢氏の「政治とカネ」の問題について口を開いた菅直人首相は、同氏に政倫審での弁明を求める考えをこう強調した。
  内閣支持率の下落が止まらない首相にとって、小沢氏の問題で毅然(きぜん)とした姿勢を示すことは、数少ない政権浮揚の材料。首相はこれまで「最終判断を求められれば、私が判断する」と繰り返しつつ、岡田克也幹事長に対応を委ねてきたが、この日は普段は加わらない役員会に出席。小沢氏招致で議論をリードし、自らの「指導力」を印象付けようとした。
 同日夕には、記者団の前で「党が決めたことに従えないなら、ご本人が出処進退を含めて考えていただくしかない」と発言。小沢氏に自発的離党を求める可能性にも踏み込んだ。
 小沢氏への対応を決めた役員会では、同氏に近い幹部の間で「揺れ」ものぞいた。平田健二参院幹事長は「政治とカネの問題だけでなく、閣僚が問責を受けた問題もあるではないか」と小沢氏招致への反対論を唱えたが、盟友の輿石東参院議員会長は「通常国会までに出てきてもらうよう努力する」。小沢氏の弁明は必要ないとの立場を微妙に変化させたもので、役員会後、エレベーターの前で首相と偶然顔を合わせ、握手をする場面もあった。
 岡田氏らとの対決姿勢を鮮明にしてきた小沢氏支持の中堅議員も、同氏の「出処進退」に言及した首相発言について「そういう言葉を聞くのは大変残念だ」とつぶやいた。
 当の小沢氏は27日 夜、側近議員らと都内で懇談。「首相や仙谷由人官房長官は絶対に辞めない。普通の人と違う。 常在戦場だ。心の準備はしておけ」。こう檄(げき)を飛ばしつつ、「自分としては、菅さんにいつでも協力するつもりでこの4カ月やってきたのに…」と弱音とも取れる声も漏らした。≫(時事通信)


*朝日新聞の記事
≪ 首相、小沢氏に離党促す 国会招致拒むなら
 菅直人首相は27日、小沢一郎元代表が民主党の決定に反して国会招致を拒んだ場合は「出処進退を含め本人が考えて頂くしかない」と述べ、自発的な離党を促した。内閣改造については「通常国会までにいかに強力な体制をつくるか、しっかり考えなければならない」と検討を示唆。この時間を確保するため、通常国会は1月下旬に召集する方針だ。小沢氏招致を年内に実現できず、たちあがれ日本の連立参加も27日に拒否され、新たな政権浮揚策を迫られた形だ。
 小沢氏の離党は党の分裂につながる可能性があり、内閣改造も政権の要である仙谷由人官房長官の交代の引き金を引く恐れがある。それでも首相が踏み込んだのは、自ら主導した連立工作の失敗と、年内決着をめざした小沢氏招致問題の越年が決まったことで首相の指導力が真正面から問われる事態になったためだ。
 たちあがれ日本は27日、首相から打診された連立参加を協議する議員総会を開いた。首相との会談を重ねた与謝野馨共同代表が連立に前向きな意見を述べたが、「我々が埋没するように政権に組み込まれることは避けるべきだ」(藤井孝男参院代表)などの反対論が大勢を占め、連立不参加を決めた。
 首相は11月に与謝野氏と会談し、平沼赳夫代表の入閣を要請。今月22日には首相の意を受けた岡田克也幹事長が平沼、与謝野両氏と会談して協力を求めていた。  首相は当初、連携相手とみた公明党が対決姿勢を強める中、社民党や新党改革を含む小政党と連携して参院での過半数確保に少しでも近づけ、局面を打開する 狙いだった。だが、支持率が低迷する菅政権に協力することへの抵抗感を払拭(ふっしょく)できず、新たな連立でねじれ国会を乗り切る戦略は頓挫し、通常国会の運営のめどが立たない状態だ。
 一方、首相が執念を見せる小沢氏の国会招致も宙に浮いたままだ。  27日の民主党役員会には首相自ら出席し、小沢氏が自発的に衆院政治倫理審査会に出席しない場合、通常国会までに政倫審で出席を求める議決を行う党の方針を確認した。だが、当初めざした年内の議決はかなわず、小沢氏も強制起訴されることを理由に議決されても政倫審に出席しない姿勢を崩していない。自民、 公明両党も「あくまで証人喚問を求める」として議決に応じない構えだ。≫(朝日新聞)


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マスメディアは国賊だ! 歪曲報道・読売記事“元凶はすべて小沢一郎”

2010年12月27日 | 日記
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マスメディアは国賊だ! 歪曲報道・読売記事“元凶はすべて小沢一郎”


昨日のコラムで指摘した菅直人と岡田が策謀する「挙国一致内閣」の仕掛け人は仙谷官房長官と云う見立てが主流だが、筆者は主犯を「腐れマスメディア軍団」だと推察している。朝日・読売・毎日・日経だ。

この「腐れマスメディア軍団」は根っこに米国CIAが噛んでいるだろうが、現在は必ずしもCIAの命で動いているとは限らない。主に日本の戦後の統治システムに属している既存勢力が「モグラ叩き」の薄汚れたモグラの如く、あちこちから顔を出し、日本の自主独立と小沢一郎の政治理念実現を阻止しようと蠢き、09年の「政権交代の趣旨」を葬り去ろうと悪あがきしている姿だろう。

菅の「挙国一致内閣」を目指す動きが加速したのは、やはり読売ナベツネと中曽根の利害が一致したことに端を発する。朝日新聞は船橋が退社後も大政翼賛的臭いが消えていないところをみると、船橋が別のミッションで動き出しただけ、と読み解いた方がよさそうだ。冗談じゃなく「挙国一致内閣」への入閣もあるやもしれない。笑ってしまうよ、CIAエージェントが閣僚ではね。

常識的に、この「挙国一致内閣」は政局的にみて、自民党や公明党は本音では喉から手が出るほどの話なのだが、「大義」を見出す点で動きがスッキリはしないだろう。今にも、くたばりそうな内憂外患菅政権に塩を送るほど、政治的大局観で自公政治家が動くとは思えない。どちらかと云うと、菅政権を解散総選挙に追い込む方がベストだと勢い込んでいる勢力の力が強いだろう。

むしろ今回、菅と岡田が動き回る背景には、小沢側からの強いプレッシャーがあるに違いない。小沢の政治手腕を失い、連合の協力が曖昧になり、浮動票が離れて行く状況で、政権を維持する手立てが「挙国一致内閣」の方向性しか残っていないのだから、ナベツネの「大連合構想」の話に飛びつく事になってしまう。

今頃、自民党の主だった幹部に、ナベツネと中曽根、そして「腐れマスメディア軍団」が根回しに精を出しているのだろう。 たしかに、現民主党政権の進もうとする道は、自公政権と何ら変わりはなく、逆に既存勢力を強化する方向にさえ動いているのだから、既存勢力側に根本的に異存はない。

異存がなくてはならない国民の側も、クリスマスにお正月、帰省家族の大移動もあり、政治以外に気を配る日々なので、政治など構ってはいられないのが生活者の感慨だろう。 火事場ドロウボウさながらに「挙国一致内閣」の目途をつけようと菅・岡田、隠れて仙谷・前原・枝野が動いている。勿論、「腐れマスメディア軍団」も手を変え品を変え、自公など野党議員の助平根性を擽り、民主党議員の反小沢を強化しようと試みるだろう。

以下の読売の記事などは、与野党議員への「ナベツネ配信メルマガ」のような記事であり、笑ってしまうものである。しかし、大した理念もなく政治家になっちゃった政治屋にとっては、それなりの効果を持つ脅し記事を書くものである。

*≪民主党が小沢一郎元代表の国会招致問題を巡って揺れる中、同党の「最大勢力」である衆院当選1回の議員は、地元で党運営に対する批判を真正面から浴びている≫

*≪60代が中心の囲碁集会では「小沢さんが国会で説明しないと、民主党は統一地方選で話にならんよ」「離党してもらった方がすっきりする」などと小沢氏の問題で集中砲火を浴びた。≫

*≪立ち寄った喫茶店の女性店主は「『もう次は民主党に入れない』という人ばかりだ」と、地元に渦巻く不満を伝えた≫

*≪地元に渦巻く不満を伝えた。幹線道路の交差点でマイクを握った岡田氏は「『政治とカネ』の問題に決着をつけないといけない。しっかり年末年始で立て直したい」と訴えた≫

*≪統一地方選で県議選に出馬予定のこの市議が「逆風の中で活動している」とぼやくと、出席者からも「いつになったら政権は安定するのか」「民主党が 一枚岩でない。結束してもらわないと動きにくい」と厳しい意見≫


てな具合に、誰かが言ったのか、言わせたのか知らないが、間接的に小沢一郎排除さえ実行すれば、民主党に支持が戻ると言わんばかりの筋立てを披露して、民主党議員の不安な心を揺さぶっている。こう云う記事を「仕込み記事」というのだが、そもそも浮き草のような民主党議員には充分な脅しとなるのも事実だろう。

一種のメディア・ファッショと云うものだが、日がな一日テレビ新聞で「腐れマスメディア軍団」の天敵・小沢一郎の「政治とカネ疑惑」を書き立て、喚き立て、薄汚れた政治の権化であるような喧伝は効果がある。相当の国民が「怪しい」と思うに至るだけのイメージ作りに成功している。今その仕上げに、菅政権の弱味を握り、最後の小沢排除に動いているのが事実だろう。

岡田幹事長本人も「怪しい」と思い込んでいる気持をビデオジャーナルで語っていた。幹事長がそうなのだから、議員も思うだろうし、国民もそう思うのを馬鹿と言い切れないところがある。これこそがメディア・ファッショの見本のようなものなのだろう。

大連立構想と「挙国一致内閣」が日本という国家を、何処に向かわせようとするのか、「腐れマスメディア軍団」も言論界の端くれなら、その全体像を語った上で、捏造でも、拡大解釈でも、憶測でも、報道すれば良かろう。しかし、まずは国家観、日本の21世紀の方向性。これを語らずに、ただ国会がスムーズに流れることが目的の野合とするなら、それが大間違いで、糾弾に値する。そのような「腐れマスメディア軍団」を称して国賊と言う事に憚りはない!

何としても、このメディア・ファッショに打ち勝つためには、小沢・鳩山ら「政権交代勢力」の結集と、その勢力の怒りに満ちた発信力を期待したいところである。正直、集結力と発信力では「腐れマスメディア軍団」に負けている。今でも、「小沢窮地」という趣旨の記事で満載だ。

筆者も微力ながら、毎日真実を伝えようとしているが、効果が報われる日が来るのか否か。イヤ、その日を信じて黙々と語り続けるしかないのだろう。民主党では小沢一郎一人が孤軍奮闘しているように見えてしまう。小沢からの指示もあるようだが、菅と「腐れマスメディア軍団」の必死度が伝わってくるだけに、「窮鼠猫を食む」にならないようにして貰いたいものだ。


≪ 「小沢氏、説明を」民主1回生、地元で逆風 
民主党が小沢一郎元代表の国会招致問題を巡って揺れる中、同党の「最大勢力」である衆院当選1回の議員は、地元で党運営に対する批判を真正面から浴びている。次期衆院選に向け、統一地方選を通じた地盤固めを図る中での逆風に、戸惑いを隠せないでいる。 
岡田康裕氏(兵庫10区)は25日午後、統一地方選の兵庫県議選に立候補する民主党新人を伴い、同県高砂市内をあいさつ回りした。 60代が中心の囲碁集会では「小沢さんが国会で説明しないと、民主党は統一地方選で話にならんよ」「離党してもらった方がすっきりする」などと小沢氏の問題で集中砲火を浴びた。
岡田氏は衆院政治倫理審査会の委員を務めるが、「小沢先生には、何度でも説明していただきたいと思っている」と述べるのが 精いっぱいだった。 
立ち寄った喫茶店の女性店主は「『もう次は民主党に入れない』という人ばかりだ」と、地元に渦巻く不満を伝えた。幹線道路の交差点でマイクを握った岡田氏は「『政治とカネ』の問題に決着をつけないといけない。しっかり年末年始で立て直したい」と訴えた。
 勝又恒一郎氏(比例南関東)は25日午後、神奈川県茅ヶ崎市で開かれた民主党市議の後援会会合に駆けつけた。 統一地方選で県議選に出馬予定のこの市議が「逆風の中で活動している」とぼやくと、出席者からも「いつになったら政権は安定するのか」「民主党が 一枚岩でない。結束してもらわないと動きにくい」と厳しい意見。勝又氏は「おっしゃる通りだ。国政に皆様の意見を持ち帰りたい」と深々と頭を下げていた。(2010年12月26日17時50分 読売新聞)≫


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「脱小沢」で「大連立」「挙国一致内閣」に命運かける菅直人

2010年12月26日 | 日記
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「脱小沢」で「大連立」「挙国一致内閣」に命運かける菅直人


現在の菅政権で、自由に動ける、傷がついていないのは菅直人と岡田幹事長だ。ゴロツキ官房長官仙谷由人はひとまず隠れ人ということだろう。 この二人が、連合の幹部連中に呼び出された。

どういう基準で選ばれたか判らない顔ぶれだが、現民主党政権中枢二名(菅・岡田)と旧トロイカ体制(小沢・鳩山・輿石)の面々だ。 連合側から、挙党一致の政権運営を促されたが、菅・岡田は現状が挙党一致だと嘯く始末。なにが何でも「脱小沢」に徹すると改めて宣言しただけで終わった。

しかし、大の大人が10人近く集まって、互いに建前が交わされただけ、と云うのも不自然だ。何らかの意図が働いたか、手順を踏んだのではないか見るべきだろう。 問題は、どんな意図か、何に向けての「手順」なのかと云う事だ。

突飛もない「たちあがれ日本」との連立構想や小沢の新年宴会にぶつけるような、菅の元日の公邸新年会や、一連の国会運営を見る限り、菅政権が異様に赤裸々に「脱小沢」を仕掛けている。 政権を握っている有利な側が、何故にこれ程までにミエミエの「脱小沢」行動に走るのか?ここが考えどころなのだろう。

菅直人は23日に朝日の星、読売の橋本、毎日の岩見と懇親会を開き、引き続き藤井元財務相、石井一と意見交換を交わしている。今や「脱小沢」が正義の御旗であると言わんばかりの勢いで走っているのだ。極端な見方をすれば、“民主党の政権交代時のマニュフェストは全部捨てましたのでヨロシク!”と宣言した様相を見せてきている。

多分、ここがポイントなのだろう。 菅と岡田の頭には民主党内での「挙党一致」は既に死語になっている様相だ。国内の政治勢力すべて「挙国一致内閣」が目標と推察するのが妥当だろう。

つまり、目標がデカクなったのだ、大連立だ。自民も公明も国民新も社民もみんなもたちあがれも、全員で一緒になって、国難に対処すべき時だと云う、大連立で「挙国一致内閣」を御旗に据えようと画策しているのだろう。大政翼賛政治体制の樹立である。

所謂「脱小沢」の「大連立構想」に相手の意志などお構いなしに、猪突猛進走りだしたと読むのが妥当だ。追い込まれた証拠だが、一笑に付し、捨ておける策謀とは言い切れ問題でもある。

腐れマスメディアの連中も、徹底的に捏造報道で支援する約束をしたと読み解くのが妥当だ。 米国は小泉以上に隷米姿勢を崩さないのなら、日本の首相がなに党の誰であっても構わないし、霞が関・財務省・外務省・防衛省・法務省の振り付けで動くなら官僚組織もオッケーだ。

腐れマスメディアも勿論オッケー、経団連も勿論依存無しの「挙国一致内閣」の誕生を構想しているのだろう。 野党も「挙国一致内閣」は垂涎の的だろうから、悪い話ではない。勿論、転がり込むかもしれない与野党逆転支持率を見せられて、自民党は迷いを持つことだろう。しかし、森も動き、石原も動いている現状では、据え膳に喰らいつく可能性は大いにある。

ただ、菅直人が総理と云う点で一致が見られるかどうかは不明だ。小沢に勝てるなら、菅は最終的には副総理でも良い位に思っているかもしれない。

「挙国一致内閣」の誕生に「民主党内の棘」である小沢一郎、仙谷由人、馬渕は排除と更迭だろうが、「挙国一致内閣」「大連立」の一政党になる民主党の幹事長とか政調会長に仙谷がなっても大きな問題にはならない事になる。パズルのピースをはめ込んだ結果の大作戦である。

腐った鯖のような目つきの菅直人は、権力の座と云う課題にのみ、緻密な機能を果たすようである。今回の場合、小沢一郎に勝つことだけが目標かもしれない。

この隷米外交防衛と消費税10%政治は、米国の国益に沿い、霞が関の利権温存を有利にし、腐れメディアの延命装置にもなる。すべてが丸く治まると云う、中々の捨て身技である。

見捨てられるのは、誰あろう「主権を持つ国民」である。しかし、腐れマスメディアの大合唱が愚民の層を洗脳出来れば、国民を見捨てる政治はいとも容易く行いうるものと云う読みだろう。

ここまで来ると、小沢一郎も当然状況を把握している。おそらく、それを確認する意味で、連合の古賀会長を引っ張り出し、菅の本音を確認したのだろう。この菅と岡田の策略は、座して見つめていると成就する可能性はある。何せ支持率が僅かに向上しているとはいえ、権益なき野党暮らしの悲哀に翻弄されている自民党公明党だけに、この餌は魅力的だろう。

ここでどのような選択、権力闘争に打って出るか、小沢一郎と鳩山由紀夫の一大決心があるかないかだろう。早い話、菅直人は「民主党」を売ろうとしていると云う事だ。

ウッカリすると、菅は27日の役員会で小沢一郎に「離党勧告」を出さないとも限らない情勢だ。菅直人は瀬戸際権力闘争に突入している。大人な振りをして見つめていると、後もどりできないリスクを抱えるかもしれない。年内に急遽内閣改造を実施して、親小沢議員の樽床や原口、細野らを閣僚に起用するような切り崩しの暴挙に出るかもしれない。

両院議員総会開催の請求が可能な時間的余裕はあるのだろうか?ないのなら、新党を無理矢理でも作るか、それともあくまで政治の王道として「天命」に従うのか?息づまる権力闘争が、まさに始まっている。


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米国依存症から抜け出さない限り、日本が生き残る道はない

2010年12月25日 | 日記
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米国依存症から抜け出さない限り、日本が生き残る道はない


最近の菅直人政権の動きに関わらず、我が国の領土も国民の富も、場合によれば生命さえも、我がモノと信じ切って疑わない米国と云う国家の事を、国民は真剣に考えるべき時代が来ていると思う。

筆者も脳裏にはあるのだが、意外に米国の事にまで思いが及ばず、日本の政局を考えたりする。時には、日本が米国からの支配によって構成されている国家だと云う事を認めない人もいる。教科書も立派に敗戦から立ち直り、世界有数の経済大国で民主主義と天皇を象徴とする主権在民の独立国だ、と教えている。真面目に、日本は完璧な独立国家だ、と信じ切っている人々もいる。

勿論、建前を書かなければならない文部省検定の教科書は、民主主義制度をとる「独立国家・日本」と教えるのは当然かもしれない。しかし、最近筆者は事実に則していない建前論で教科書が書かれ、教師がそう語って良いものかどうか、疑問を持っている。法治国家の建前論も然りである。

まぁ子供の頃から、現実論を聞かされ夢を失うのも考えものだが、建前論が理想論並に現実離れしている場合、その建前論は虚偽論に限りなく近いものになってしまう。建前論がどれ程嘘なのかと云う事実は、学べば学ぶほど判ってくる。しかし利口なやつは、その事実に目をつぶり、したたかに生きる方が得策と判断すれば、口を拭った生き方を選択する。

つまり、建前論を逆手にとって生きて行くのだ。その狡猾な生き方が出来るのは国民の中でも極小数で、選ばれたエリート達のみである。象徴的には東大などエリート大学を卒業した連中が構成する高級官僚組織へと変貌していく。彼等の多くは、必ずしも大金持ちになるわけではないが、現役時の権力の掌握と行使。老後の小金持ちと社会的ステータスと叙勲などを生甲斐にする。

戦後の復興時には、高級官僚の組織は米英駐留軍と効率の良い働きをし、日本の戦後復興に大いに貢献した。しかし、あくまで過去形である。東西冷戦の崩壊とともに、GHQ以降の米国支配、その支配を効率よく実行する高級官僚組織の実相は、徐々に変質した。

誤解を怖れずに大雑把に問題を捉えるなら、資本主義にとって、好きライバルであった社会主義と云うイデオロギーが崩壊した事で、唯一残された資本主義自体が方向性を失った。その象徴が米国資本主義の衰退である。

この衰退には様々な要因があるが、資本主義経済の根っこにある利潤追求と云うミッションを追求するあまり、実は自ら自殺的行為にまで走ったのだと思われる。 その典型が製造業における、安価な労働力を求める生産拠点の海外拠点化である。貧困と膨大な人口を抱える海外に生産拠点をシフトすることで、目先の利潤追求機能を大幅に向上させた。*最近、菅政権は製造業の空洞化などの理由で法人税の減税を閣議決定しているが、日本の法人が米国企業の二の舞を演じるほどバカではない。早い話、あれは経団連の脅しに過ぎないのに、おバカな政策減税そのもので笑ってしまう。

知的財産権と云う枠組を世界的に構築し、その囲い込みで利益の上前を撥ねる悪知恵競争にうつつを抜かしたのである。そして、有り余った財力を金融資本主義と云う悪魔のような「打ち出の小槌」の遊びに興じ、最終的にはリーマンショックとサブプライムローンに行きつくのである。

その間に、BRICsなど米国金融資本主義が巧みに利用していた積りの地域が、膨大な国土や資源や人口を背景に、製造業を中心とする資本主義経済のメインプレーヤーとして台頭してきた。知的財産権など抽象的パワーと実体経済を支えるBRICsのパワーでは、思いの外、後者が強い事が今知らされている。また、この安価な労働力が魅力であった国々の人口が、今後モノを購入するマーケットに変身する事態となっている。

製造業の拠点を失った先進国は、知的財産権や金融で楽をして利潤の追求を目論んだのだが、博打打ちのような金融資本主義経済はマネーをネズミ算的に肥大化させる経済であり、最終的にネズミ講の世界に嵌り込んだのである。それが米国経済の現実である。

色々目先を誤魔化す経済指標を発表しているが、明らかに捏造情報だ。 米国の国力は完全にマヒしている。それ故に、軍産複合的製造を持って、資本主義の原点、製造を復活させようと躍起なっている。勿論、軍産複合産業からの派生的商品群も多いので、平和的製造もあるが、基本は武器の輸出で生きようと試みている。

つまり、地球上に全面的平和が訪れることイコール米国製造業の完璧な崩壊が約束されているジレンマを抱えているのが、米国経済であり、オバマの苦しみなのである。謂わば「理想と現実」と云う事だが、日本などの政治の「理想と現実」に比べ非常に深刻なバッティングであり、極めて物騒なバッティングだ。

何せ「理想」では「核兵器なき世界」の実現を掲げ、対話と交渉を通じた国際紛争の解決を目指すと発言しただけでノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領だが、「現実」では軍産複合体が潤い続けるイラク、アフガン戦争を抱え、理屈は別にして米国民の銭を吐き出している。勿論、それだけでは足りないので、支配国である日本の国民の銭も吸い取られている按配だ。

数年後には、戦費を賄いきれなくなるばかりか、誤魔化し経済指標の捏造にも齟齬が生まれ、マジ破綻の現実を目にする可能性は大いにある。仮にマジ破綻が起きない場合は、地球上の何処かで、華々しい戦火が火ぶたを切っている時だろう。その場所が、東アジアでない事を祈るのみだ。

否、米国の真正経済破綻は日本の富が30%程度、自動的に消滅する。財政赤字がどうのこうののレベルを吹っ飛ばす事態かもしれない。いやはや、どちらに転んでも、悲惨な現実が待ち受けていると云う事だ。

にも拘らずだ、菅民主党政権は米国に恭順の意を現し、政権の安泰を担保して貰おうと隷米の姿勢を崩していない。官僚組織も経済界も野党もマスメディアも米国賛歌を止めるにやめられない「蟻地獄」に嵌っている。現在動いている政局が、どのような方向で決定されるか判らないが、「蟻地獄」志向の既存勢力が幅を利かせている状況は暫く続くだろう。

しかし、資本主義の機能が疲労現象を起こし、また時代の要請を充分に満たしきれない状態になっているのも事実だ。利害損得を抜きにして、世界で起きている大きな潮流に眼を向ければ、欧米の世界を牽引する役目は、ほぼ終わったと観るのが正論だろう。耳が痛いかもしれないが、経済大国を謳歌した我が国も、「経済大国日本」と云う金科玉条看板を自ら小さなものにしていく勇気も求められているような気がする。その点では欧米と日本は同様なのだ。まだ衣食住のマーケットで莫大な市場を形成する国家と国民がゴマントいる現実から目をそむけてはいけない。彼らのニーズは生命維持のレベルなので、自然発生的マーケット。このマーケットは強いのだ。

まだまだ豊かさが充分ではないと思う人々もいるだろうが、世界の潮流は先進国に味方していない。その辺は経済学だけではなく、哲学・社会学・生物学的に理解すべき領域だ。簡単には納得しないだろうが・・・。

それに既得権益勢力が現在享受している「権益秩序」を破壊し、構築し直すのだから、既存勢力はすべて何らかの抵抗を試みる。前述の既存勢力には労働界まで含まれるから、そこからの脱却は容易ではない。しかし、世界の潮流は、望まざるとも刻々とその地位の移動を求めてくる。

その時までに「普通の独立国」になっていないと、比較的早い段階の米国の衰退につきあわされる羽目になる。 ここ数年で、日本は自立する精神で脱隷米を真剣に考えなければならないのだろう。戦後の秩序の多くを改革する事だから、国民の多くがそれなりの痛みを感じるだろう。しかし、その痛みを怖れるあまり、「秩序維持」に執着して、危篤に陥らない道を選ぶのが賢明だ、と最近は強く感じる。


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日本の民主主義定着を阻んでいるのは、誰あろう新聞テレビだ!

2010年12月24日 | 日記
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日本の民主主義定着を阻んでいるのは、誰あろう新聞テレビだ!


昨日の岩上氏の小沢一郎インタビューをつぶさに観ていたが、まさに政治の本堂を生きる政治家である事を、あらためて感じた。信心と云う領域の支持者も存在するが、論理的に信ずる価値のある政治家だと納得した。

今回のインタビューを聞いていて、目新しかった点は、日本のマスメディアと官僚組織を厳しく批判している部分だ。それを目を皿のように視聴していた筈のマスメディアが、小沢の発言をどのように報道するかウォッチしてみたが、マスメディアへの厳しい批判は全社見事にスル―していた。(笑)


≪ 朝日はインタビュー事態を無視、如何にも視聴などしていないと云う態度に終始している。これもワザとらしく情けない。

毎日は「小沢元代表:菅政権批判『早晩、見放される』」とインタビューで強調したとも思えない政権批判にスポットを当てた。

読売は11月のAPECで、胡錦濤国家主席と小沢がさり気なく会談したこと初めて知ったと報道している。たしかに、菅直人は会うだけでもやっとだったのだから、相手側から話そうよ、と言われた事実は注目ニュースだ。しかし、取材する機能不全と情報の裏取りしない日本のマスメディアの正体が暴露されたような新情報である。

時事通信は「小沢氏、国会招致重ねて拒否」、「船長釈放「禍根残した」=小沢氏」と政権批判にスポットを当て、政局絡みになる事を望むような報道をしている。田崎らしい。

産経新聞も政局を煽る報道に終始している。”【激突ふたたび】小沢氏、ネットで上機嫌な政権批判 「原理主義者・岡田氏は変わらずだ」”と報道。

共同通信も「小沢氏、胡主席と11月に会談 APEC来日時」と報道。菅直人が必死で会談だか歓談だか、三顧の礼でお願いしまくって実現にこぎ着けた胡錦濤国家主席との歓談を相手側から望まれて行われた事への衝撃を素直に報道している。

日経は“小沢氏、中国船長釈放「事実上、菅内閣が命じた」”と報道。インターネット動画サイト・ユーストリームとまで紹介、一番小沢インタビューを詳しく報道している。勿論、マスメディア批判はスル―している。≫


筆者は今回の岩上氏の小沢一郎インタビューを観ながら、日本のマスメディアの病根を探ろうとしていた。筆者をはじめ1万人程度が全編生中継で見聞きした「小沢インタビュー」をどのように報じるのか、愉しみにしていた。特捜検察のリーク情報や政府のリーク情報と違い、事実が既に知られてしまった情報をどのように扱うのか、観察した。

結論から言うと、間違いなく日本のマスメディアは嘘つきなのだな~、と素直に思った。まったくの真正虚偽を語るのはネトウヨさん等だが、マスメディアは自分達に都合の良い事実をつまみ出し、その語彙又はフレーズを「見出し」として、読者を印象操作に導いている事実が判明した。

このマスメディアの真実を隠し、事実の一部を自分達に都合の良い情報に仕立てるのが、おそらく現マスメディアの有能記者と云う事になるのだろう。虚偽報道はしていない、と云う強弁は成り立つのである。

小沢のマスメディアの問題点、既得権は白紙で見直す、といった発言は大変に都合が悪いので、全員スル―した。独立国としての外交・防衛、政策と財源問題は「小沢の持論だ」と云う一言で逃げを打って、内容に触れようともしない。

国民が知りたいのは、小沢一郎が政権を握ったら、日本はどのような国になるかが、未だに知りたいのである。菅直人が何も出来ない政権である理由が知りたいのである。持論だのと一言で片づけるのは、あまりに無謀だ。 結局、日本のマスメディアの報道は自分達に利益になる事実を繋ぎ合わせたり、伝聞の裏取材もせずに、見てきたようにニュースを語り、本物の嘘ではないアリバイを用意し、最終的に自分たちの権益を守る為だけに、公器を使い報道していることが証明されている。

完璧な作り話ではない点が職人なのだが、国民は文字の職人が創る選択報道を真実と思い込み、自分の生活や社会・政治の事や、国家の防衛とか財政を考えさせられるのだから、気の毒というか、こりゃ間違った判断をしても不思議ではない。

しかし、民主主義、報道の自由、表現の自由において、情報の真偽は国民個人の自己責任に帰結するのだから、堪ったものではない。

小沢一郎は明らかに、このマスメディアを変えないと、日本の民主主義も法治国家も成立しないと喝破した。年齢的にネットと云う物への認識が遅れたのは致し方ないだろう。これからですよ!小沢さん。ネットメディアを徹底的に駆使するのです。そして、既存メディアがキャッチ出来ていない事実を、ネットで流すのが一番です。

日本のマスメディアは、既得権益を死守。それを破壊する小沢一郎を徹底的に抹殺しょようと今後も動きます。逆に言えば、彼等の生活防衛戦になっています。崇高な国益意識などありません。米国依存主義と市場原理、スポンサー確保、無能な政治家を手玉に取り、世論に阿る政治家を御していたいのが、彼等日本のマスメディアです。

おそらく、日本の民主主義、国民主権の政治実現の最大の元凶は日本のマスメディアでしょう。正直、米国や官僚や政治家が積極的に強く影響しているわけではありません。彼等は、どちらかと云うと都合良く尻馬に乗るとか、権益上都合が良いので介入するとか、その類です。

しかし、国家の方向性が、極めて僅かな人間たちの、自分たちの権益の為に破壊されるなど、断じてあってはいけない事です。

是非、小沢さんは、幹事長時代同様に週一のペースで記者会見を、ネットメディアで開く事をお薦めします。日ごとに視聴者が増えます、間違いありません。昨日が1万人と言うけど、後日録画で視聴する人をカウントすると、3万人。小沢一郎の言葉を100人のブロガーが紹介すれば、1000人拡散として、10万人に伝えられます。筆者の場合ですと4000人/1日ですので、相当拡散します。

持論を何度でも語るのも構いませんし、本気で取材するフリーのジャーナリスト連中の疑問に答えるのも非常に効果的です。

なんだか途中から、小沢一郎への手紙のようになってしまったが、書き直しも奇妙な具合になるので、コラムと云う事で勘弁していただこう。(笑)

もう日本にはマスメディアは要らない。テレビはすべて有料配信に切り替えようではないか!銭を貰えるか貰えないかの真剣勝負の報道が観たい!だいたいが広告費だとか不動産収入で糊口を凌ぐ新聞なんて、真実が書ける筈はない。スポンサーのご機嫌伺い報道なんて、読みたくも観たくもない。全てのマスメディアの消滅を望む。生き残りたいのなら、取材せよ!足で歩いてネタを探せ。空いた口に放り込まれるリーク情報を待ち望む姿勢を放棄せよ!


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小沢一郎の達観 何があっても「天命」があれば政治は如何様にも行える

2010年12月22日 | 日記
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小沢一郎の達観 何があっても「天命」があれば政治は如何様にも行える


筆者は小沢一郎の政治理念と人となりに魅力を感じ、どんどん「小沢支持」に傾倒していった。ついつい、政治的技術論に走るコラムを書いてしまう傾向が強い。時には、一歩引いた政治の見方も必要だと気づく。今夜はそんな気分で書ききってしまう。

西松献金問題を皮切りに、日米の既得権益を守ろうとする全ての勢力から、小沢一郎排除の抵抗を受け、今や「刑事被告人」にまでなろうと云う状況に至っている。しかし、彼は立派に国民を目覚めさせ「政権交代」と云う「民意」を実現した。

このような小沢排除の論理の根本には、日本を「政権交代」に導き、国民に民主主義を考えさせた「主権は国民のもであり、政治家はその代表だ」と云う至極当たり前のことが行われる事を嫌うと云うか、困る勢力が存在していると云う事に尽きるだろう。

この小沢排除の元凶とも言える国内外の既存勢力と、あろうことか民主党身内の反小沢勢力が共鳴する形で結託するに至り、四面楚歌のような様相を呈しているのが現状だ。 筆者などは小人なので、代表選であれだけ歴然たる政治家の差を見せつけられたのに、所属議員の半分以上が菅直人に投票した時点で、民主党はアウト政党と半分以上匙を投げていた。

しかし、小沢は菅直人が呆れるような挙党一致(脱小沢)を構築し、正義の味方のような顔をするゴロツキ政治家につき合い続けた。そして、小沢一郎は民主党の政権運営をハラハラしながら見守り続けてきたのである。

しかし、国会が閉会すると「小沢・政倫審招致」と云う反小沢の札を菅直人は切った。そして最終的には差しの会談で小沢を「罵倒」するに至ったのである。理由が何であれ、己の政権の支持率アップと野党との「大連立」と云う餌に惑い、小沢一郎が邪魔だと云う理由で「小沢抹殺」に全力を挙げだしたのが現状だ。

民主党を政権与党に導いた恩人中の恩人、大先輩を罵倒、挙句に「離党勧告」を出してしまうかとか、「証人喚問」で虐め抜いてやるぞなどと、もうサディズム政権になり果てている。革マルの内ゲバ闘争も最後はサディストの集団になっていましたっけ。もうケモノ道ですよ。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いって事かどうか別にして、ここまで来ると政治論理から見ても狂気の沙汰に菅直人は走りだしたようだ。正直、菅直人の思い通りに「小沢いじめ」を実行しても、菅政権が浮上することはないだろう。挙句に自公やみんなの党との大連立も為し得ないだろう。その連立に目が出る時は、「菅排除」「仙谷排除」は自明のことである。

筆者はここまで来ても怒りも見せず、理不尽の限界点を完全に超えているにも関わらず耐え忍ぶ小沢一郎の姿に、正直苛立ちを禁じ得ない。ケツを捲って2,30人で良いから新党作って出て行こうよ、と叫びたい衝動に駆られていた。それとも、小沢一郎は疲れ果ててしまったのか、体調が好くないのかも、とか個人的事情にまで考えを及ぼしていた。

しかし、小沢一郎が「政局」と云った日々刻々と変容する状況に右往左往する政治家ではなくなっている客観的事実に考えが及んだ時、ひょっとすると小沢一郎は菅直人ら「反小沢党内勢力」の思い通りやらせておくしかないと腹を括っているのかも、と云う考えに至った。

筆者の政治権力テクニックの問題より、ひとつ高みに位置する政治理念に裏打ちされた政治哲学があるのだと云う部分に気づいた。 最終的に、証人喚問であろうが、離党勧告であろうが、除籍であろうが、すべて受けて立つと腹を括っている事も考慮すべきだと思うに至っている。

そうすることで、日本に民主主義が根付き、国民の為の政治が行われるのなら、犠牲になっても構わんと云う腹が小沢一郎に出来ている可能性もある。

この「小沢一郎サンドバック」と云う不条理極まりない状況を見守る小沢支持者は、相当の忍耐を要求される。現役の政治家で国益を第一に考えている最大の実力政治家が無惨に殴られ続ける状況を見守るだけの国民は屈辱でもある。 しかし、小沢一郎が民主党に居ようと、無所属になろうと、小沢一郎は小沢一郎で、彼の政治理念も哲学も消えることはない。彼が政治家で居る限り、彼の政治は必ず生きてくる。その理念と哲学を生かして日本と云う国体を再生しない限り、日本の独立も民主主義も幻そのものなのだから、いずれは実現する。それを選択するのは、誰あろう国民そのものだ。少々勢いのない推察だが、そう云う考え方で小沢一郎が、現在の政治状況を見ている事も考えておきたい。

23日・天皇誕生日に岩上安身氏と小沢一郎のUst生中継が17時から行われる。岩上氏がどこまで小沢の本音に迫ることが出来るか、非常に愉しみだ。皆さんも忘れずに視聴してください。


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見えてきた菅・仙谷の姑息な戦術 小沢の「新党結成」さえ封じ込めれば

2010年12月21日 | 日記
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見えてきた菅・仙谷の姑息な戦術 小沢の「新党結成」さえ封じ込めれば


どうも漏れ聞こえてくる情報を総合的に分析すると、菅・仙谷らの稚拙な「小沢一郎抹殺」戦術の全貌がぼんやりと見えてきた。相当レアな情報だが、書いておこう。

今になってみると、菅直人、仙谷、前原、岡田等へのミッションは、「小沢一郎抹殺」の先兵として雇われたに過ぎない姿が見えてきた。誰に雇われたか、特定は難しいが、米国・電通勢力・霞が関(検察・司法含む)勢力・マスメディア・言論界・経済界・野党ら既得権勢力で、且つ隷米市場原理主義勢力の総力を結集した複合利権集団である事は間違いない。組織であり個別の実態は見えにくい。その複合勢力と小沢一郎との知恵比べであり、菅政権は小間使いと云う事のようだ。

それゆえ、あり得ない代表選の勝利が転がり込んだのである。菅も仙谷も代表選のカラクリに手は染めていない。第五検察審査会の強制起訴議決にも関与していないだろう。 そのうようなミッションの政権は、政治のリーダーシップや政策で評価を受ける心づもりなど皆無なのだから、官僚丸投げの政権運営も計画通りと云うことだ。すべては、小沢一郎を日本の政治の場から消えて貰う事を強く望む、既得権勢力で、且つ隷米市場原理主義勢力の権力が集結し、あらゆる政治シーンで夫々のな勢力が、様々な権力を行使した結果だと云う事だ。

米国・電通勢力・霞が関(検察・司法含む)勢力・マスメディア・言論界・経済界・野党・労働界らと民主党菅政権が謂わば「既得権益複合連合体」となり、たった一人の政治家・小沢一郎に襲いかかっている構図が明確になって来た。

我が国の内外の権力は、上記のあらゆる組織を持って、日本の権力の90%を握っているに相違ない。その90%の権力が、寄ってたかって小沢一郎を政治の土俵から追い出そうとしている。 それに対して、小沢一郎には今現在、10%の権力さえ握っていない。握っているのは「政治理念とそれを実行しようと云う信念」だ。

この数%に烏合の90%が襲いかかっている。誰が考えても一瞬で勝負がつきそうな勢力図だ。しかし、良い勝負をしている。畏るべし小沢一郎!敵側からみれば往生際の悪い男と云う事だ。(笑)

さて、ここに来て90%の勢力の思惑が見えてきた。年内に小沢一郎が何らかの形で「新党結成」に動けないように画策することが至上命令となっていると云う事実だ。 どうでも良い政倫審招致に時間を掛け、ごそごそ動き、次には野党が証人喚問で騒ぎだす状況を作り、やるやると見せかけながら、ひっぱる。

もうこの時点で、2010年は過ぎ去り、年は当然明ける。民主党分裂の危機は一応回避出来ると読んでいるのだろう。兎に角、小沢一郎が政治的決断がし難い状況の演出が菅直人と岡田に与えられたミッションだ。 年を越せば、小沢側の勢いはしぼむ。重大な分裂の危機は免れる。年明けには、小沢への強制起訴が行われる可能性が高い。

起訴イコール「離党勧告」そして間髪いれずに「除籍」と云う強硬手段に出ることは間違いがないようだ。 なぜこのような人の道に外れたような所業が可能なのか?まぁ90%の何らかの権力を握る人間達は組織化されている事で、個人的贖罪意識が欠落しているとも言える。みんなで渡れば怖くないのが、人の常だ。凡人とは、そう云うものだ。

最も明確に菅政権に約束されている事実は「支持率を上げてやる」と云う報酬だ。これは簡単だ。マスメディアが小沢除籍後、世論調査の数値を、お得意の鉛筆で操作すれば良いのだ。一気に60%の支持率は無茶だから48%程度の支持率に落とし込むのだろう。呆れてモノも言えん!

「抱きつき系・支持率依存症政治家」の末路そのものだ。この約束だけは、完全にある。菅直人は、ひたすらその約束を履行しようと必死なのだ。

どうものんびりしている余裕が小沢一郎にもなくなっている。もう受け身では、90%の権力勢力に完全に包囲されてしまう。勝負に出るべきタイミングを考えざるを得なくなった。争いを避けようと努力した小沢一郎だが、もう受け身で事態を切り拓くのは無理と結論づけるだろう。

九分九厘、臨時の両院議員総会開催請求をすることになるだろう。 もし、両院議員総会の開催を請求しない時は、一気に「新党結成」或いは「一部野党との連立新党」に動くかもしれないし、菅政権の動きを封じる「一部新党結成」と云う技術論的政治手段を取るかもしれない。

今日からの1週間は、日本再生の関ヶ原になる可能性が出てきた。2010年12月29日辺りに、ガラガラポンもあり得る政局になって来た。特に、小沢シンパの方々にとって、2010年の暮は、忘れられぬ年末になる可能性は充分にあり得る。筆者もアンテナを何倍にも伸ばし、情報のキャッチアップに努める。乞うご期待!


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小沢一郎を最も知るジャーナリスト渡辺乾介が語る真実

2010年12月20日 | 日記
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小沢一郎を最も知るジャーナリスト渡辺乾介が語る真実


岩上安身氏の幻のジャーナリスト・渡辺乾介インタビューは圧巻だった。何と持病を持つ渡辺氏が3時間にわたり、岩上氏を相手に、小沢一郎の政治史を語った。

ここで筆者が稚拙な解説分で、渡辺氏の真のジャーナリスト魂に裏打ちされた訥々とした語り口のニアンスを汚す事は出来ない。渡辺氏の発言すべてを肯定するものではないが、小沢一郎の今後の政治的方向性を随所にちりばめた訥々とした語り口は貴重だ。

最も印象的だったことは、小沢一郎が国民の為に行う政治にとって、その政治理念が最重要であり、その実現には政権が必要であり、結果的に政権のとれる政党づくりに励むことになる。しかし、国民の為になる政治理念の実現の為なら、政党はどこでも良いのだと云うニアンスは記憶にとどめておくことにしたい。

逆に言うなら、小沢は小沢の政治理念が実現する為になら何でもする覚悟の出来た政治家だと云う事だ。場合によると、その政治理念の実現が他の政治家によって為されても是とする考えもあると云うことだ。

このような政治家は、政治家連中も怖がるし、官僚も怖がるし、日本の支配層も怖がるし、宗主国米国も怖がる。怖がると同時に疎ましいわけで、常に小沢一郎は嫌われ「排除」の圧力がかかるのは当然の成り行きみたいな部分がある。

ここまで信念で生きる政治家は、たしかに何らかの利権で生きる政治家にとって、小沢との並走は苦痛になるのだろう。非凡を嫌うのが常人の常であり、距離を置いて眺める分には構わないが、小沢一郎に接近すると政治家の性(さが)のような広い意味の利権が遠のく。これは平均的政治家にとって苦痛があるのは事実だろう。それを知っていながら、妥協しない小沢一郎と云う男は、何と云う男なのか。今夜はあらためて、小沢一郎を再認識した。

筆者は政治家でなくて良かった(笑)おそらく、小沢一郎に最後までついてゆく前に、何らかの誘惑的利権に眼球が濁ったことだろう。

渡辺乾介(政治ジャーナリスト):
1943年新潟県生まれ、上智大学文学部新聞学科中退、左翼活動家でもあった。記者クラブに属さない在野ジャーナリスト集団のボス的存在でもあり、様々な中傷もあったが、大手メディアが流したデマが主流の話のようだ。
1993年週刊ポストの政治関連記事のキャップ的存在、心臓と脳内出血で倒れ、養生、回復。著書『首相官邸』、『還流』、『あの人 ひとつの小沢一郎論』、『小沢一郎 嫌われる伝説』など。「ケニー鍋島」のペンネームで『永田町仰天日記』や政治漫画『票田のトラクター』の原作も手掛ける。 VIMEO:IWAKAMIYASUMI対「渡辺乾介」インタビュー是非、視聴なさることをお勧めして、今夜のコラムに代えさせていただく。


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小沢一郎の政倫審出席よりも、両院議員総会は乗り切れるのかね?菅直人

2010年12月19日 | 日記
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小沢一郎の政倫審出席よりも、両院議員総会は乗り切れるのかね?菅直人


マスメディアは、小沢の政倫審出席問題に国民の目を向けさせようと躍起だ。小沢一郎の「政治とカネ」以外に政治を語るテーマを失った如くだ。

菅の硫黄島遺骨収集も沖縄訪問もただの演出、三流演出家の政治パフォーマンスに過ぎない。それよりも、菅政権が決定すると云う「新防衛大綱」や「税制改正・法人税引き下げ」等の議論こそがマスメディアのなすべき報道だ。 「新防衛大綱」や「税制改正・法人税引き下げ」などの方向性は、日本をトンデモナイ方向に導くものである。

「新防衛大綱」は米国の唯一の食い扶持になりつつある戦争屋(軍産複合体)を利する政策以外の何ものでもない。「税制改革」は一見良さそうに見える部分もあるが、如何にも小手先な改革で、心棒と将来展望に欠け、マクロ経済的視点では実は国力を失う結果になるだろう。

これらの一つひとつのテーマは報道する側には扱い難いテーマであり、避けて通る気持は判る。多くの読者や視聴者のレベルに合わせて報道している、と彼等は嘯く。しかし、ジャーナリスト魂が疼かないのか?難しくても、国益に関する問題を、国民に知らせるのが報道の務めだろう。 馬鹿でも判るテーマが良いテーマ。小沢一郎の「政治とカネ」「政倫審出席問題」などは、到底国益云々の話ではない。国益に関わる問題から、国民の目線を混乱させる為に、創られたテーマに過ぎない。何とも生甲斐と云うもの失った連中だ。金さえ稼げれば、矜持など知ったことではないと云う事なのだろう。今さらだが、言ってはいけない愚痴と怒りが、心の中で行き来する。

さて本題だが、小沢一郎の「政治とカネ」について証人喚問ではなく、政倫審で自発的に「弁明せよ!」そうすれば、民主党の自浄能力を国民が認め、支持率も急回復、本予算の国会審議及び野党の協力する、と云うのが菅民主党の主張だ。

それに対し、小沢一郎は問題が司法の場に移っているので、政倫審に出席する理由がない。そもそも潔白な自分が何を弁明すれば良いのか、皆目見当もつかない。仮に政治上、政倫審の出席が民主党の政権運営に有効に作用する、と云う担保があるなら出席も吝かではない。しかし、何一つ担保されているものがない。野党と正式に小沢政倫審出席に関する話し合いすら行わず、国会運営が有利になる、自浄能力が認められ支持率が上がる等、とらぬ狸の皮算用につき合う気はない、と云う主張である。

岡田幹事長をメッセンジャー扱いした小沢一郎は、20日月曜日午前中に菅直人とも会談する運びになった。Wメッセンジャーとの無駄話である。しかし、「私が決めた!」のキャッチコピーで調子に乗る菅直人だけに、この決断で「私が決めた」の真打にしようと云う腐れ切った腹が見え見えだ。ただ相当に小沢一郎が怖いらしく、岡田も同席させるのだと云う。情けない!

まぁ当然小沢は「なに寝言を言っているのだ。連戦連敗の菅君には政権担当能力がないのだよ。選挙には負ける、政策は小泉自公政権回帰、「人からコンクリート」政策ではないか。菅君、君は自民党以上に自民党政治をしている、反動だよ。俺が政倫審に出席したら、民主党の政権運営にプラスになるのか?」

菅直人は「先ず支持率が回復します。自浄能力も国民に伝わります。当然政権運営もいい方向に向かうでしょう。それに、政倫審に出席されることでガス抜きが出来ると云う事は、小沢さんにとっても良い事かと我々は考えているのです」

小沢一郎「野党と出席問題で根回しはしたのか?そして、運営協力は担保されたのか?」

菅直人「その辺は岡田君に任せています、岡田幹事長どうですか?」

岡田幹事長「ムニャムニャ・・・それは好ましい事だ、と公明党の方が・・・」

小沢一郎「誰と誰が話し合ったのかね?」

岡田幹事長「それは、そのように仙谷官房長官から聞かされておりまして、具体的状況は・・・」

小沢一郎「つまり、何一つ担保はないちゅうことだな。やはり出るのは無理だな、悪いが断る」

菅直人「いや小沢さん、それでは民主党内も野党もおさまりがつきません。そうなると、我々としては政倫審委員会で出席の議決をせざるを得なくなるのですよ」

小沢一郎「するのは君の判断だよ、菅君。少なくとも今、君は民主党代表だからね。するなら議決することだ、それも政治判断の一つだ、頑張ってくれ」

菅直人「苦渋の議決だと云う点、お判り頂けたようで感謝します。それなら議決を待たずに…」

小沢一郎「何度も言わせるなよ、俺は出ないよ。民主党の政権運営にマイナスの結果を生む危険はおかせんよ」

岡田幹事長「そうなると、国会の議決を無視する小沢さんと云う事に・・・」

小沢一郎「君の政権では、選挙で連戦連敗しても誰も責任を取らんようだが、「選挙は最大の国民の議決」と云う事わきまえた方が良い。それに、問責とかいうヤツで、国会で議決された閣僚が二人もおるな」

岡田幹事長「あれは野党の一種の嫌がらせでして、それは小沢さんもご存じでしょう」

小沢一郎「菅君、あの二人の議決が野党の嫌がらせだと言うなら、「政治とカネ」ドウじゃコウじゃと云うのも嫌がらせと同じだろう、違うか菅総理」

菅直人「・・・・・・」

岡田幹事長「いずれにしても、議決と云う流れが出来ておりまして・・・」

小沢一郎「もう話しても無駄だな。何とでも君らの思うようにすれば良いだろう。しかし、結果責任は決断した者に取って貰う事になる、菅君良いね」

菅直人「どういう事です?その結果責任というの」

小沢一郎「そんな事を説明する義理はない。責任は責任だよ。兎に角、挙党一致の民主党をアピールし、政権交代時の民主党にすることが、支持率回復の原点ちゅう事だよ」

岡田幹事長「小沢さん、それでは党内の反発を招きます。総理が出席を決定したの、応じない党員がいると云うのは如何でしょう。もっと激しい流れが出来てしまいます」

小沢一郎「流れは出来るものではなく、作るものだぞ。誰かが作っているから出来るものだ。まぁそれも政治の判断の一つだな、思う存分考えてやれることをヤル決心は、決心だ」

まぁこんな程度の話合いだろうが、迷いに迷うのは菅直人と岡田幹事長だ。仮に小沢一郎の政倫審出席が実現した場合は仙谷と馬渕の問責決議による更迭が約束された場合のみだろう。注意すべきは、菅・岡田対小沢の三人の会談だけの約束で小沢は呑まない。証人を加えるだろう。

しかし、その線は薄い。菅直人が小沢一郎との話し合い決裂で「離党勧告」「除籍」等の決断をするかしないかの段階に入っていく。

実はマスメディアが国民目線、民主党議員目線を政倫審出席(政治とカネ)云々に向けようと必死だが、勝負はもう臨時両院議員総会の場に移るものと思われる。

両院議員総会での結果如何で、菅直人の代表更迭もあり得るし、小沢一郎の別動隊新党が立ちあがるかもしれないし、ドラスティックに小沢新党の誕生まであるだろう。

12月は日本の方向性にとって、9月の代表選以上の重大な局面に向かっている。 筆者は概ね小沢側に有利に事が運んでいると推察する。これほど支持率の低い菅直人の政権運営を信じる馬鹿議員は相当数減少していると見るのが妥当だ。にもかかわらず、馬鹿は死んでも治らないのであれば、これ以上馬鹿とつき合う事は、馬鹿が感染する。早々に隔離、または避難するのが賢明な選択だと言えるだろう。


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「小沢カード」増殖中! 腐臭漂う菅政権・朝日・TBSに異変あり!

2010年12月17日 | 日記
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「小沢カード」増殖中! 腐臭漂う菅政権・朝日・TBSに異変あり! 


先ずは、臨時両院議員総会開催の請求に必要な民主党全国会議員の1/3の署名が集まった事は大きい。1/3の議員が署名することが重要だった、あとは雪崩を打つのが政治の潮流というものだ。 週明け早々に岡田幹事長が小沢一郎の政倫審出席議決を取るだろうと云うのが、腐れマスメディアの今日昨日の見立てだ。しかし、岡田がすんなり議決を強行するかどうかは疑問だ。議決を出しても、小沢一郎に強制力を与えるものではない。現民主党菅政権の姿勢を示すと云う事が言いたいのだろうが、誰に向かって、何を訴える議決なのか性格が曖昧な議決を、ただ強行した実績が残るだけだ。

こんな曖昧な性格の議決は、民主党政権樹立の大功労者の一人を生贄にしてまで延命を画策する菅民主党の性格を国民にあらためて示す事になるだろう。野党自公は小沢の証人喚問まで、兎に角理屈抜きに攻める腹のようだ。ここで手を打ったら、谷垣の首が飛ぶ。公明の山口の態度は煮え切らないが、ここで菅直人に力を貸す事は、来春の統一地方選の重視の党是からいっても不可能だろう。公明党が許しても、学会が許さない。

実は国会議員の殆どが、小沢一郎の「政治とカネ」はマスメディアが創った捏造イメージである事を知っている。ただ損得で、見て見ぬふりをしているに過ぎない。有権者である国民も「少し変じゃないか?」と眉つば状態で、ことの推移を見守っている。テレビ洗脳愚民は専ら「政治とカネ」を信じ切っているだろう。

おそらく、絶対に小沢が悪い事をしていると思い込んでいる有権者は15%。小沢に政権を握られたくないと積極的な反小沢層が15%。合計30%が完璧な反小沢だ。残り50%のうち、35%はその時の状況次第でどちらにも転ぶ浮動層だ。確実に小沢支持を掲げる有権者層は15%とみて良いだろう。 このような状況下で、民主党政権樹立の立役者・小沢一郎を「生贄」として、誰に差し出し、何を訴えるのか?マスメディアと世論に差し出すのが目的で、「クリーンとオープン」を訴え、支持率の回復を願うのだろうが、支持率はビクともしないと見るのが妥当だ。否、もしかすると雪崩を打って、更なる急降下と云う結末になるかもしれない。

そこまで、岡田も仙谷も馬鹿ではないだろう。極めて下賤な政治家たちではあるが、まるっきりの阿呆ではないのだから、政倫審議決への躊躇いは大いにあるし、「離党勧告」など端から頭にないと思われる。 仮に政倫審議決を持って、両院議員総会が開かれたら、小沢一郎側には「政治家としての矜持・大義が与えられる」この事は、意外に大きなファクターだ。逆に、小沢側にあらゆるカードを渡してしまうような結果になる。

小沢を揺さぶる手持ちカードがゼロになる愚行をするとは思わない。まぁ最近は菅直人が「私が決断!」を愉しんでいるから、うっかり決断するかもしれない。否、やれることは何でもしてから総理を降ろされようと腹を括っているのかもしれない。(笑)

両院議員総会が開かれたら、何が起きるか?小沢が政倫審に出席するしないの問題など、議論にもならないだろう。逆に政倫審出席を議決した岡田幹事長、参議院選以降、悉く選挙に敗れた責任追及の嵐になる。また、国会で議決された問責決議案の履行の方が理屈上優位だ。仙谷と馬渕の更迭だ。(馬渕は前原の身代わりだが)この時点で、筆者は民主党議員の60%以上が反菅の姿勢を見せると思っている。

生半可な修正で、民主党の旗印が選挙においてマイナスに作用する「大きな世間のうねり」に対抗できるとは思っていない。支持者の新年会で、謂い繕える態勢を窮乏するに違いないのだ。 両院議員総会の議決が伯仲した時、乃至はまかり間違って菅優勢に動いた場合は、この夏の参議院選当選者及び衆議院選単独比例当選議員の中から、親小沢系議員20名程度の「小沢別動新政党・日本一新党(仮称)」の旗揚げもあるだろう。(この事はZAKZAKも憶測記事で書いている)

彼らには、潤沢な政党助成金と秘書軍団の猛烈な選挙支援が約束される。勿論、小沢一郎には公式に関係のない新党だが、いざ鎌倉時には十二分な基地となる。参議院の問責決議案無視は国会軽視も甚だしく、参議院議員にとって大義は充分だ。 是々非々新政党の誕生は菅政権の崩壊に直結する。

小沢・鳩山グループはっ民主党内に残り、菅直人に挙党一致政権の運営を強く主張し、衆議院2/3議決に歯止めをかけ、民主党の更なる軌道修正を主張する。正月を越す間に、未だ反小沢の議員達に、支持者の「挙党一致がなぜ出来ない」との疑問が強く発せられるのは、時の流れだろう。愚衆も上手に使うのが政治だ。

それにしても、急に我が国を支配していた60年間の体制に、色んな変化が起きている。朝日新聞主筆でCIA情報提供者と噂の高い船橋洋一が退社することになった。65歳の定年規定と云う解釈も可能だが、必ずしもそれだけではないかもしれない。駐米大使へ等と云う噂もあるが、前原が間違って総理にでもならない限りないだろう。

諫早湾開門で上告断念も農水省は最後まで上告方針で進めていたようだが、前後の見境なく「私が決断!」と叫び、突然上告断念宣言したようだ。世論政治の典型総理の菅直人、彼にとって、政治なんてどうでも良いが、総理の椅子だけは失いたくない。支持率が上昇しそうなアイディアは全部こなしたいのだろうが、その意味不明な努力が一段と支持率を下げることは自明なのだ。

沖縄にも行くらしいが、何を仲井真知事と話してくるのだろうか?総理が知事にひょうけん訪問ですか?どんな土産を持っていっても、流石の仲井真も辺野古移転だけは容認の道は閉ざされている。沖縄県一括交付金特別区にするからとか言うのだろうが、首を縦にした瞬間、仲井真知事リコール運動が始まる。そんな事は百も承知の知事が動く筈がない。仙谷は訂正こそしたが、本気で「沖縄辺野古は甘受せよ」と言ったのだ。

しかし、船橋洋一の退社と関係があるかどうか判らないが、朝日新聞の沖縄辺野古問題に関する「世論調査」は注目に値する。日米で合意した「普天間移設先は名護市辺野古とする」を59%の人が「見直して米国と交渉すべき」となった。「そのまま進める」は30%だった。これは沖縄県民ではなく、全国3000人調査の結果だ。以前であれば、このような数値が出ても操作した筈だが、今回は手つかずのようだ。自民党支持者でも「見直し」が「このまま」を上回っていた。こんな状況で菅直人が沖縄に行って何をするのだ?世論政治家の名折れではないか!

この世論調査は実は12月の4,5日に行われたのだが、船橋の退社が決定するまで報道を控えていた状況だ。この辺に、船橋洋一退社によって、朝日新聞の論調が変化する可能性も出てきた。勿論、小泉以降の大本営報道機関・隷米の穢れた罪が消えるわけではないが、変わらないより変わった方が良いだろう。ここ一カ月の朝日新聞の偏向の偏向は注目に値する。

TBSの「朝ズバ」における、森ゆうこ議員の独演会が実行された裏も考えておく必要がある。みのもんた、与良正男、杉尾秀哉、高木美也子らを相手に一歩も引かず独演、反小沢5人衆を論破した姿は見事だが、それを許す局側の動きがあった可能性も見逃せない。どこか、本気で5人衆が闘っていなかったきらいがある。

案外、TBSが後藤謙次(毎日記者・三宝会)が報道した水谷建設元会長のトンデモナイ偽証を、真実だと報道した問題で、何かが動き出した事を示唆している。つまり、TBSに圧力がかかり出したのだ。この事実も朝日新聞の世論調査報道同様、チェックの要ありの状況だ。

朝日新聞の船橋洋一の退社、同社が温めていた「世論調査」を報道。三宝会・主宰福本邦雄氏の死去、後藤謙次(三宝会)の水谷建設偽証・疑惑報道へのメス。そうそう、その上大林検事総長の引責辞任もあった。

どのようにこれらの事実が結びついているか、まだ充分に分析は出来ていないが、何かが大きなウネリで動いている。少なくとも、小沢一郎への息も切らさぬ逆風を遮り、押し戻す猛烈なパワー(どこの誰かは知らないけれど)が動き出した感がある。新小沢の皆さん、今回は相当期待してよさそうです。気持ちのいい新年が迎えられるかもしれません。

PS:前日「首相が決断した事例」を諫早湾上告断念以外思い浮かばず言葉に窮し立ち往生した仙谷官房長官が、菅総理に嫌味でも言われたのだろう、打って変ってずらずらと30項目の「首相が決断した事例」を14分間にわたり一方的に並べ立てた。もう笑い話である(笑)

「どうして、政倫審出席問題で、首相は決断しないのか?なぜ会わないのか?」との質問には「党務や国会関連の政務は、岡田幹事長が首相に代わって引き受けることに実質上なっている」とムニャムニャと答えた。菅総理にも同様の質問がぶつけられたが、「岡田幹事長から話があれば検討する」ムニャムニャと「会う」とは一言も発しなかった。どうも、戦意を喪失、謀略も底をついた感がある。


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敗戦国という壁を前にして 「現実と理想」、「今日と明日」

2010年12月16日 | 日記
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敗戦国という壁を前にして 「現実と理想」、「今日と明日」


筆者は民主主義で資本主義な日本で生を受け、現在まで生きている。その上、憲法で自由主義をも認めて貰い、申し分この上ない生活を送っている。個人的生活と云う次元では、文句の一つを考えることすら難しい。

しかし、最近、心が晴れることはない。特にうつ病と疑われる症状があるわけでもない。まぁ厳密な心理検査などで、人を病人にする趣味のある精神科医にでも出遭えば「軽度の鬱傾向がありますね。一番軽いお薬出しておきましょう」などと言われるかもしれない。(笑)

どこがどのように晴々としないのかと云うと、多分日本で起きている様々な出来事を見て、そう思うのだ。そんなに多くの人々を知っているわけではないので、個々人の話ではない。あくまで、総体的な日本人に関して晴々としないのだ。筆者の性格がひねくれているからと云う見方も可能だ。しかし、病的に斜めからしか物事が見えないほど酷くもない。勿論、その晴々としない日本人の一人として筆者自身もいる。

では日本人のどこの部分が一番気になるかと云うと、最後の世界大戦に敗北し、敗戦国となったと云う烙印が我々の頭の上に覆いかぶさっている事ではないか、とさり気に思うのである。この部分を日本人が自分たちの力で取り除かない限り、敗戦国・国際連合の敵国条項のレッテルがついて回り、国際的に独立国家として認知されない無力感があるのではないかと思うのである。

日々の生活の中で敗戦国とか、それによる不利益とか差別を感じるわけではない。外交であるとか、防衛であるとか、国際協調とか、そういう政治分野の問題を観察する時に、つくづく、敗戦国と云う重しが、我々日本人の思考に様々な条件が突きつけられているように感じる。多くは、米国からの圧力と云う形で現れるのだが、09年政権交代を前後して、そのステルスのようだった圧力が、あらゆる局面に姿を現すようになっている。

最近の40代以下の人の中には、そんな敗戦国意識なんて全然ないし、仕事をしていても感じることはない、と断言する人々が増えている。敗戦を体験、乃至は影響を受けた層でも、その昔、そんな事があった位の記憶になっている人々もいるだろう。たしかに、経済や科学や文化の面で、この敗戦国というレッテルが非常に大きな障害になることはない。しかし、三権(司法・行政・立法)と云う国家権力の中で、敗戦国の影響は未だに大きい。ここで特に声を大にして叫ばなくても、感じる人は感じている。

この敗戦国故の影響は必ずしも全てが目に見えるわけではない。官僚制度などは、敗戦に関わりなく明治政府から営々と続いていると云う見方も出来る。しかし、敗戦後、戦勝国である米国によって、その官吏としての矜持は変質した。戦後の経済復興が官僚の意識も変え、経済成長主体の官僚組織に変貌していった。勿論、功罪相半ばする話であり、善悪の問題ではない。

日本は国体を立憲民主主義におくわけだが、立憲の基礎となる日本国憲法が成立した経緯、そして現実的解釈の場では、我が国の三権機関を通して、戦勝国の国益が優先させられている。勿論、多くの宗主国からの無謀な要求の幾つかは、立法・行政・官僚組織の抵抗で戦勝国・米国が妥協することはあったが、方向性は常に民主主義の堅持と云う美名のもと、米国の国益が優先された。

この米国の国益と云うものが常に安定したものなら、国民もその奔流に気づき、何らかの異論が噴出するのだが、米国の国益は4年から8年のサイクルがあり一定しない。大統領が変わるたびに軸足がチェンジし、風向きを変えるので、想像以上に気づきにくい。

戦後60年、米国の国益に翻弄されながらも、戦勝国と敗戦国の支配関係は、経済・防衛の分野で、それなりに有効に機能していた。しかし、その支配・被支配関係の有効性は、東西冷戦と両国の経済成長に裏打ちされたものであった。この二つの良好な関係を維持するファクターが失われたのが現在である。

米国が日本を支配する重要なファクターが消失し、日本も隷属する大義がなくなったわけだが、戦後60年間以上続いた腐れ縁は、おいそれと離婚を申し出ることさえ憚られる如く外堀が埋められている。精々、家庭内別居を申し出てみると、夫のDVが炸裂しそうな按配になり、別居の話さえ立ち消えになりかけている。時に夫は、一人で暮らす怖さを妻に例示しながら、「だから多少の不満は甘受するのが賢明だ」と諭すのである。

しかし、この腐れ縁というもの奇妙な魔力を持っているので、麻薬依存のような症状に陥ることもある。変わらない日常と云う麻薬の怖さである。つまり、この変わらない日常が60有余年にわたり享受した被支配国日本をかなりの部分を覆っている。国体の三権だけへの影響ではない、経済界、学界、法曹界、言論界に及び、また一般の生活者をも波及的にカバーしているのが現状だ。

将来の破綻が頭で理解できても、今日この日を生きる為に、将来不安はさておいて、60年一日の如き日常を送ろうとしているのが、今の日本であり、日本人なのではないだろうか。 このような将来不安に目を閉ざし、目の前の日常を消化する処に、筆者は日本人の閉塞感の元凶が存在すると考える。

おそらく、日本人の多くは、このような被支配国であるにも関わらず、その既得権益の中で、多くの人が一定の利益を享受し、現在も享受していると云う問題もある。この一定の利益の分配に与かっている人々が国民の半数以上に昇る現在の日本の状況は、支配国の統治が上手く作動していると云う皮肉な事実にも出遭うのである。

その分配が幾分不公平であっても、国民が現実の国家構造で利益を得ている事実は重い。その僅かであっても配分利益を失うような、国家改革を嬉々として受け入れる土壌が育っているとは言い難い現実がある。セーフティーネットから運悪くはみ出してしまった人々にスポットを当てれば、如何にも国民の多くが酷い目にあっているかのように見えるが、実は他人事として、画像に映し出された異次元の世界を眺めているだけと云う状況のようだ。

しかし、日本人の心は晴れ晴れとしていない。それが将来への不安であることはたしかだ。そして、その不安を打ち消す些細なアリバイを求め、一喜一憂しているような気がする。人間が衣食住で生きると云う状況を一定の範囲で満足させられ、確実に来るかもしれない将来的危機に眼を閉じる状況が、今の日本の閉塞感であり、政治の混迷かもしれない。

今は大丈夫です、多分明日も大丈夫です。ただ10年後のことは不安です。でも、それを考えると憂鬱になるから考えません。筆者の社会学の真似ごと分析が正しいとは思わないが、現在の我が国を考える一つの切り口ではあるだろう。

この考えを、現在の政治の状況に合わせて考える時、あらゆる政治家はどんな切り口で、政治家としての選択眼を持つのか、極めて興味深い。特に、民主党の政治家が、どのように日本をみつめ、どのように行動するのか、今後も注視していきたい。

政治と云うもの、どうしても過程が大切になる。強烈なイニシアチブを取るにしても、プロセスのアリバイが必要だし、大義も必要になる。民主党の権力闘争は、此処2週間が山だが、ドラスティックな新党が誕生するまでには、まだまだ紆余曲折がありそうだ。

人間と云うもの、「現実と理想」「今日と明日」この繋がっているようで必ずしも連動し切れない問題がテーマで生きて死ぬのだろうか、とフト考えるのだが、皆様はどのように考えられるのだろう。今夜は生臭い政局から一歩離れて、青春気分になっている。政局で熱く燃えている方々には、ツマラン!お話かもしれない?では、おやすみなさい


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酩酊朦朧状態の菅直人政権に、戸惑いだした米国とマスメディア

2010年12月14日 | 日記
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酩酊朦朧状態の菅直人政権に、戸惑いだした米国とマスメディア


酩酊朦朧状態の菅直人が支持率の限りなき低下と茨城県議選の感想を
「2010年度補正予算でかなりの成果があったが、県民に伝えきれなかったのが大きな原因だ。政治とカネの問題で十分にけじめをつけられなかったことが重なった」等と益々心身耗弱発言に終始している。

また「節操無き抱きつき魔」菅直人は、小沢一郎の政倫審への出席について「小沢氏は代表選で、国会が決めれば出席すると約束しているので、約束を守ることが本人にとっても党にとっても良いことだ」と知ったような発言をした。マスメディアの得意な話術だが、話が違うぞ!代表選時点で、オマエは検察審査会の「強制起訴議決」を知っていただろうが、小沢一郎は公平公正な検審の議決が当然出るものと信じている状況であり、司法の場に問題は移行する前の発言だ。

継ぎはぎの嘘を言うべきではない! この辺過去の言葉尻を捉え、都合よく過去と現在進行形をつぎはぎする術は、朝日新聞の星浩が得とする技で、ホテルオークラのスイートルームで手とり足とり伝授されている姿を想像する。死んだ目と男とニヤケ男が機密費を囲んで家庭教師、ゾッとする後継だ。(筆者の妄想だがね)

13日夜のテレビ朝日に星浩が出て解説をしていたが、ポイントごとに事実関係の説明を、すり替えと継ぎはぎを挿入し、小沢一郎を貶める解説に終始していた。 弘中弁護士よ、そろそろ朝日新聞とテレビ朝日相手に、名誉毀損の訴えを起こそうよ。これ以上、星浩や大越健介の好き勝手言わせておくと、日本の愚民の脳はロックされてしまうぞ!もう手遅れかも知らんが、やるだけはやってくれ!

岡田幹事長は委員会で小沢一郎の政倫審出席問題で「出席がない場合は党で決めなければならない」、「役員会で(小沢氏招致を)頻繁に取り上げる必要はない」と述べ、小沢が応じない場合、離党勧告などの処分に関しては「想定していないし、考えてもいない」と否定した。結局、振り上げた拳の降ろし場所を探そうと苦慮している。岡田君、君はババを引かされたのだよ、仙谷・前原の罠に嵌められたのだよ。今更気づいても手遅れだがね、輿石さんが言っているだろう「『一任』なんか取りつけても、自分が苦しむだけだぞ」(それでも良いのなら、俺が一言添えてやる)もう岡田幹事長も終わりだね。

 仙谷由人は13日の記者会見で「安全保障政策は中期的に見れば日米同盟深化と日韓連携の強化。沖縄の方々もそういう観点から、誠に申し訳ないが、こういうこと(基地負担)について甘受していただくというか、お願いしたい」と沖縄県民に被害者になってくれと哀願している。

明らかに菅政権幹部は、何をどのように舵を取って良いのか判らなくなっている。恥を忍んで、小沢一郎に詫びを入れれば済むものを、馬鹿な連中である。

実は茨城県議選の菅民主党の大惨敗の報道見出しに注意を払っていたのだが、朝日と読売は「惨敗」と云う言葉を必死で呑みこんでいた。毎日、産経、時事、共同は「惨敗」と云う言葉を平気で使っていた。最近は反民主と云うサイドに立つ右翼紙との誉れ高き産経新聞が、民主党の実情を嘘つきの中では嘘の少なさで報道している。甚だ奇妙なことだが、事実は事実だ。産経のWEBに行って、世論調査の詳細を参考までに見られることをお薦めする。

現在、日本のマスメディアの記者クラブ「金太郎飴報道」の姿勢は崩れ出したと見るべきだろう。この現象は目立たないのだが、そここに報道の一枚岩報道に齟齬が生まれている。小沢一郎に関する報道にも若干の温度差が生まれてきている。菅政権を叩くか、擁護するかも一枚岩ではなくなった。米国礼賛の方向性も曖昧になり出した。この現象の要因を一つに限定は出来ないが、幾つかの要素が考えられる。

*親竹下・反小沢の権力・報道・秘密結社風政治団体「三宝会」を束ねていた「永田町のフィクサー」こと福本邦雄氏の死去。

*米国オバマ民主党政権が機能不全に陥り、属国・日本の政局などを構っている余裕がなくなった。当面小沢を金縛りにしてあるから、その他の政治家が出てきても問題ない。菅でも、谷垣でも、渡辺でも問題はない状況なので、ルース駐日大使に任せておこうと云うモラトリアム状態。

*検察の不祥事、海保の流出ビデオ、警視庁の機密情報漏えい、ウィキリークスなど霞が関が当たり前のことだがリークと云う身勝手なプロパガンダ報道に神経質になっている。検察を代表する官僚からのリーク情報が非常に限られた範囲にとどまり、取材能力のないマスメディアは、継ぎはぎだらけの過去の情報を最近の出来事のように記事にするしかなくなっている。

*民主党の崩壊が具体性を帯びてきたので、本気で政局を各社競争の土俵に上り出した。以上以外にも、色々あるのだろうが、要因はこの辺にしておこう。

民主党の報道の扱い、菅政権の実情、民主党内の党内抗争、小沢一郎の政治資金・強制起訴など、どのような扱いで報道するか、各社に温度差が出てきた。その辺は、日々の見出しを観察していると手に取るように判る。このような現象は歓迎すべきものだが、もう暫く現象の推移を見て見ないと何とも判断つかない。

案外米国の国防省・国務省・ジャパンハンドラーズ等の勢力内で変化が起きていて、日本のメディア統制が効かなくなっているのかもしれない。これも、一時か恒久的か判断はつかない。

いずれにせよ、星浩がわざわざ報道ステーションに出てきて、過去の事実と現在を継ぎはぎして小沢一郎に関する問題を蒸し返しだしたと云う事は、民主党内の権力闘争で小沢側が押し返してきている(優勢)状況に、居ても立ってもおられず、しゃしゃり出てきた感がある。

頑張れ親小沢民主党議員、もう一歩だ。すべてのマスメディアが触れようとしない両院議員総会が、明らかに決め手なのだろう。必死で避けて通ろうとしている。間違いなく、ここに小沢側の強烈な反撃の場が用意されるだろう。もう一息だ、137人の署名120人は見えた!後17人、頑張れ!

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