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●「米国」が太陽のような扱われるメディアの世界から逃れて
筆者は特別に親ロシアでもなければ、親プーチンでもない。無論、親中でもないし、親習でもない。ただ、現状の日欧米のメディアの論調は、アメリカと云う国が“太陽”であり、その周りを、それなりの距離を保ちグルグル回る惑星。或いは準惑星、小天体、衛星などだけが実存しているような枠組みで、常に語られている。つまりは、太陽系以外の世界は、この宇宙には存在しないような19世紀のような幼稚な宇宙観だけで書かれた科学書を読まされているようなものだと思う。
ゆえに、筆者は意図的に、ロシアや中国の情報を流そうと努めている。残念なことは、これらの国が主体的に発している情報に接すること、非常に難しい。中国の情報はたまに出てくるが、北朝鮮やシリアが発信する情報に触れることもほぼない。我々は、ウンザリするほど、アメリカの情報には接するし、そのプロパガンダ的影響も、空気のように受けているのだから、メディアリテラシーとしては、それら情報をいい加減で遮断して、新冷戦構造な方向が存在している世界のヘゲモニーの芽生えを捉えるためには、最も知る機会の多いロシア・プーチンの話に耳を傾けることを、意図的なくらいに実行しないと、単なる動物農場のラジオ放送を聞く豚さながらに他ならないと思うからである。
当然、プーチンの発言にも、ロシアの発言にも、プロパガンダは多数埋め込まれているだろう。しかし、日欧米メデァのアメリカ的価値に洗脳されたデモクラシーと金融資本主義とグローバリズム世界の汚染されたと言っても過言ではない、新たな世界秩序が、どの辺にあるかを探るために、一方的情報世界にだけ身を寄せて、その言説を鵜呑みにしてしまう愚は、知性の欠片くらいはあると思っている人間には、恥辱的罠にみすみす嵌るようなものだと自認している。
一時、「Gゼロ」と云う言葉があったが、現実はそれほど極端に推移していない。G7がG8になり、アメリカがロシア排除の原理からG7に戻したわけだが、どちらにしても、これら7か国、或いは8か国であっても、世界秩序を充分コントロールなど出来なくなっている。こりゃあ無理だと云うことで、中国、インド、ブラジルなどを含むG20にまで参加国を拡大したが、それで世界の物事が決められるかと言えば、もうそういう時代でもなくなった。COP21において196カ国が参加しないと意味のないような地球と云う星の運命を議論する必要まで出てきている。結果的に、守れそうもない目標値を設定するだけでも、大事になっきている。
アメリカでは、他国の問題解決でリーダーシップを発揮するスーパーパワーは不要だという考えがある。アメリカの国益だけを考えれば良いという内向きな考えがあるが、中々結構な不遜な思考だ。何が不遜かと言えば、他国に問題を惹き起こすことで、スパーパワーの必要性を他国に思い知らせているのが、アメリカなのだから、自国の利益だけ考える、自制の効いた大国になれるものならなってみて貰いたい。しかし、彼らが世界に振りまいたデモクラシーと金融資本主義とグローバリズム世界こそが、アメリカに恩恵を齎すのだから、自国のためだけに生きようとするアメリカは憤死するだろう。
いや、言い方が判り難いようだ。アメリカはデモクラシーと金融資本主義とグローバリズム経済で、世界中の国を汚染することで潤うメカニズムを作っているので、他国に茶々を入れずに、国益を追求できない体質の国になっている。ゆえに、良くなろうが、悪くなろうが、アメリカは崖から落ちるまで、そのマスターベーション的世界戦略を中止することは出来ない。自ら招いたリーマンショックに端を発したFRBゼロ金利政策はピリオドを打ったが、主犯の国が立ち直り、従犯の日欧、発展途上国は青息吐息のままだ。本質的に、アメリカは、自ら膨れ上がってしまったパワーのコントロールが出来なくなっているのだから、次世代が、どれ程この国の所為で、迷惑を蒙るのか、予想もつかない。
*時間経過は無視して、プーチン記者会見の目についた部分を、スプートニクの記事を中心にまとめておいた。スプートニクの日本語訳(原文)のままなので、多少読みにくい文章アリ。
■プーチン大統領の年次記者会見 LIVE
スプートニクが毎年恒例となっているプーチン大統領の大型記者会見を放送。一連のテレビ局は、同記者会見を生放送する予定。プーチン大統領が大型年次記者会見を初めて開いたのは2001年。今回で11回目となる。
★RT: 米国の新しい大統領との関係にはどんなことを期待するか?
我々は米国との関係発展に用意があり、かつそれを欲している。我々は米国民の信任を受けた大統領ならそれが誰であれともに働く用意がある。
*筆者注:現在のオバマであり、次の大統領と云う意味だが、どちらかと言えば、もうオバマへの期待はあまり多くないと思っているのかもしれない。本格的話は、次の大統領としようと言っているようにも思える。この点は、時事通信が、一旦プーチンの発言を流したが、瞬間的にウェブ上で削除していたことからも、うかがい知れる。
★最初の質問者はコムソモリスカヤ・プラウダ紙記者、経済危機脱出の見通しについて
経済は外在的要因と石油価格に依存してはいるが、危機のピークは過ぎている。企業活動や工業生産の成長も安定化が見られる。プーチン大統領が答えた。また、資本の流出は著しく低減され、対外債務も削減されている、とプーチン大統領。
プーチン大統領―ロシア経済は危機のピークが過ぎている プーチン大統領は「統計ではロシア経済は全体として危機のピークを過ぎた事が示されている」と語り、今年第2四半期からは「企業活動に安定化の兆候が認められている」ことを指摘した。 プーチン大統領はこれに関して、すでに9月、10月の時点で前月比で0.3%、0.1%のGDP成長率が認められたことに注意を喚起している。大統領は、5月からは工業製品の生産縮小は停止されており、9月-10月にはこの指標の成長が認められていると補足した。 プーチン大統領はまた、ロシアは制限が存在するにもかかわらず、国際金融機関に対する債務義務を完全に履行していると指摘した。大統領は、ロシアの 対外債務は2014年度比で13%縮小し、資本流出も著しく縮小しており、今年第3四半期には純資本流入が認められていると語っている。
★ロシアとトルコの関係悪化について質問が相次いだ。
記者らはロシア大統領に対し、トルコ国民とトルコ政府指導部とを等イコールで結ぶには当たらない、との大統領自身の先日の発言を思い起こさせた。ビジネスや投資に 関するトルコとの協力について、また、ロシアで学ぶトルコ人学生についてなど、全体的な状況についても質問が上がった。
プーチン大統領 ― トルコは自らのリアクションによって、皆を極めて具合の悪い状況に追い込んでしまった トルコ政府は敵対的行動をとった。Su-24を撃墜し、今度はNATOを隠れ蓑にしようとした。しかし、ロシアはトルコにとって繊細な問題についてもトルコと協力を行う準備ができていた。トルコは自らのリアクションによって、皆を極めて具合の悪い状況に追い込んでしまった 我々は我々に民族的に近しい人々とのコンタクトを続けねばならない。チュルク語を話す民族はこれまでもこれからも、我々のパートナーであり、友人 だ。しかし、トルコ指導部と我々は、話をつけることが難しい。我々と彼らの間に合意があった時でさえ、彼らは我々を背中から撃つのだ。よって、私は、近い 将来関係が改善する見込みはないと思う。我々は制裁措置を取らざるを得ないだろう
★トルコはスホイ24撃墜という敵対行為を行ない、NATOの陰に隠れようとした。
プーチン大統領は年次大記者会見でこう語った。 プー チン大統領は次のように語っている。「我々は、トルコ政権が我々の軍用機に対し、これを撃墜するという行動に出たことは非友好的というものではなく、敵対行為だと考えている。軍用機が撃墜され、我々の人間が殺されたのだ。我々を特に憤慨させたのは、これがもし不慮の事態であったならば、こういう場合は普通 どうするのかということだ。すぐさま受話器をとって、互いに説明しようとするだろう。(トルコは)そうするどころか、さっさとブリュッセルへと逃げてい き、…NATOの陰に身を隠そうとした。だがこんなことがNATOに必要だろうか? やはり要らない話だとことは言われたようだが。」
プーチン大統領はまた、ロシアが地対空ミサイルS-400を展開したことで、トルコはすでに以前のように罰せられることなくシリアの領空侵犯は行なえないと強調した。 「彼ら(トルコ政権)は我々がそこから逃げ出すと思っていたが、いや、ロシアはそんな国ではない。我々はシリアにおけるプレゼンスを拡大し、軍用機 の数を増やした。現地にはロシアの対空防衛システムは無かったが、今やS-400が配備されている。以前はトルコは現地を飛行し、常にシリアの領空侵犯を 行なっていたが、今や(飛びたければ)飛んでみるがいい。」
★プーチン大統領、アサド大統領について「統治者を決めるのはシリア国民のみ」 シリアのアサド大統領に関するロシアの立場は一貫している。誰が自分たちを統治するかを決めねばならないのは唯一、シリア国民である。
プーチン大統領は17日、モスクワで開催の年次大記者会見で次のように語っている。 「我々の立場は変わらない。それは原則的なものだ。我々が考えるのは、誰が、いかなる基準で、いかなる規則で自分たちを統治するかを決めねばならないのは唯一シ リア国民のみだということだ。誰がどこで率いるべきかなど、当事者ではない誰かがどこかで誰かに対して押し付けることなど、我々は決して同意しない。」 プーチン大統領は、ロシアはシリア危機の解決にあらゆる手を尽くし、「どんなに状況が複雑であろうとも、見つけうる解決が全ての方面に受け入れられるものとなるよう全力を傾ける」ことを約束した。 プーチン大統領はさらに、ロシアの航空宇宙軍はシリア軍の攻撃作戦を支援すると強調。大統領は、ロシアはシリア軍と、「ダーイシュ(IS、イスラム 国)」を相手に戦うシリアの武装反体制派の尽力の統合に成功しつつあるとの見方を表した。大統領は、ロシア航空宇宙軍はこうした反体制派の尽力もシリア政 府軍の尽力と同様支援していくと指摘した。
★プーチン大統領 ― 我々は国連決議準備に関する米国の提案を支持する。シリア政府もこれを支持するはずだと思う
米国も欧州も、中東情勢に最高度の憂慮を覚えている。ロシアはあらゆる手立てを尽くして危機の解決に協力する」 「また、我々は、シリア軍の侵攻、ならびに、『シリア軍と反テロ連合の力を結集させる』とのオランド仏大統領の提案を支持する
★プーチン大統領 ―――我々はウクライナ紛争の激化に利益を見てなどいない ロシアはウクライナに制裁を導入する気はない。我々はウクライナ紛争の激化に利益を見てなどいない。むしろ我々はその解決に利益を見ている
★トルコストリームに関してプーチン大統領
―――それは相手方次第だ
■プーチン会見の数日前に行われた米ケリー国務長官との会話
ロ米 モスクワでの会談でシリアのテロリスト根絶で合意 15日にモスクワで行われたプーチン大統領及びラヴロフ外相と米国のケリー国務長官との交渉は、実質的なものだった。
ロ米両政府は、テロリズムのような現代の悪を根絶する覚悟を確認した。ラヴロフ外相は、クレムリンでの会談を総括し、このように指摘した。
ラヴロフ外相は、次のように総括しているー 「交渉は、具体的で実質的なものだった。注意の中心に置かれたのは、ダーイシュ(IS,イスラム国)やテロリズムとの戦いの活性化 に関連し、シリア危機調整に向けて、事をいかに前進させるかという課題だった。ダーイシュ(IS,イスラム国)や「アル=ヌスラ戦線」その他のテログループは、我々すべてにとって共通の敵であり、我々は、そうした悪を今根絶する覚悟を確認した。 ロシア及び米政府は、シリアにおけるテロリズムとの戦いに向けた作業を、より打ち合わせのなったものとするのを助ける今後の措置の 数々について同意した。実際面で、今後のいくつかの措置が合意された。それらは、並行してなされている我々の仕事を、今までよりも効果的でかつ調整された ものにするのを助けるだろう。 ロシアと米国は、他の国際シリア支援グループ各国に秘密で、行動する事はない。」
一方米国のケリー国務長官は、クレムリンでの記者会見で
「米ロが効果的に共同作業をすれば、世界全体が勝利する」と指摘し、次のように述べた―
「米国とロシアが、一緒になって効果的に働けば、両国は勝利し、世界共同体全体も勝利する事は、疑いない。 我々の会談は、基本的に、シリア、テロリズムとの戦い、そしてウクライナにテーマを絞ったものだ。私は改めてプーチン大統領に対し、米国は、ダーイシュ(IS)と戦うためにロシアと働く用意があると事を確認した。
米国は現在、シリアの体制の交代を目指いてはいない。米国と我々のパートナー国は、シリアでの所謂体制変更を.目指していない。 我々は、将来もアサド氏が指導者で有り得るとは思っていないと言ったが、現在我々が注意を集中しているのは、この問題に関する意見の食い違いではない。 交渉では、政治プロセルにアクセントが置かれた。その過程で、シリア国民は、自分達の国の将来について決定を下す事になるだろう。」
なお、モスクワでの交渉では、ウクライナ危機もテーマとして取り上げられた。ラヴロフ外相は「ロ米は、ウクライナ問題調整のために、あらゆる可能性を利用するだろう」と述べ、次のように強調した― 「我々は、ウクライナ危機調整をめぐって、意見を交換した。ロシアも米国も、プーチン大統領とオバマ大統領の間で達成された合意の 数々を発展させてゆく中にある。我々は、ミンスク合意やノルマンジー・フォーマットを支持し、ミンスク合意を完全に遂行するために、自分達が持っているあ らゆる可能性を利用してゆくだろう。」
プーチン大統領とケリー国務長官の会談は、クレムリンで15日夕方、ラヴロフ外相も出席して、3時間以上に渡って行われた。 ≫(以上引用はスプートニク)
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