世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●舛添要一陣営総崩れの“危機” S学会と公明党に深い溝、自民、連合内も分裂気味

2014年01月30日 | 日記
無念なり: 近衛文麿の闘い
クリエーター情報なし
平凡社


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●舛添要一陣営総崩れの“危機” S学会と公明党に深い溝、自民、連合内も分裂気味

 細川・小泉連合を支持する筆者には朗報だ。おそらく、細川陣営に親近感を持つ人々にも朗報だろう。無論、選挙運動の真っ最中なのだから、確信的に状況を説明するわけにはいかない。あくまで、筆者の推論、連想ゲーム的話だと思っていただこう。ただ、一定の事実関係は、それぞれ個別の情報については、信頼のおける筋からの情報や事実を重ね合わせた上の推論である。

 まず、最も驚いたのは28日の日本中の新聞、一般紙のすべてに、公明党ではなく、S学会が全面広告を掲載したことである。筆者は、この事実を29日夜まで知らなかったので、目が点になった。以下は日刊ゲンダイが伝えている記事の一部である。日刊ゲンダイの記事を全面的に信頼するのは無理として、S学会が公明党とは別の形で、「人間を信じる。平和と核廃絶を信じる」と云う言葉を深紅の文字で全面広告を打った事実は否定しようがない。陽動作戦と云う疑念もあるが、マスメディアを抱き込んでいる状況で、考えにくい作戦だ。

≪ 池田名誉会長が脱舛添指令 創価学会一転「原発ゼロ」の細川支援に
 「人間を信じる。平和と核廃絶を信じる」――。きのう(28日)の朝刊を広げると、飛び込んできた深紅の文字のメッセージ。創価学会が一般紙に掲載した全面広告だ。
 池田大作名誉会長(86)は26日、毎年恒例の「平和提言」を発表。広告は提言を受け、〈これまでの取り組みを一歩進め、青年部を中心にグローバルアクションキャンペーンをスタートさせ〉る旨を伝えたが、広告掲載の規模は半端じゃない。
 いわゆる朝・毎・読・日経の主要全国紙をはじめ、北は北海道新聞から南は沖縄タイムスまで、全国津々浦々の地方紙にメッセージを載せた。
 「核廃絶」は「脱原発」にも結びつく。実は2年前の平和提言でも、池田名誉会長は「原発に依存しないエネルギー政策への転換を早急に検討すべき」と、脱原発に 踏み込んでいた。都知事選で細川―小泉コンビが脱原発を掲げる中、莫大な広告費を払った全国への「檄文」は首都決戦と無関係とは思えない。
 学会関係者は「細川支援にカジを切った。すぐさま舛添支援を撤回するわけではないが、そう捉えて構わない」と、絶対匿名を条件に明かす。…… ≫(日刊ゲンダイ)

 上記の記事の真偽はわからないが、このS学会の名で宣言されたとなると、公明党がこの宣言を無視して原発再稼働、エネルギーのベストミックスなどと云う戯言に、ホイホイ同調する立場に影響をもたらすに違いない。筆者は寡聞にして、S学会の池田大作名誉会長がご健在なのかどうかも確たる情報はもっていない。しかし、S学会の資金に裏打ちされない限り、全面広告を出せるはずもない。ただ、この「人間を信じる。平和と核廃絶を信じる」と云う文面がイコール都知事選にも有効に作用するかどうかは確定的ではない。ただ、S学会内に「反舛添勢力」が一定以上の力を持っていることの証左ではあるだろう。60万票と云うS学会基礎票の半分でも「反舛添」になれば、舛添君は、S学会と公明党の溝に巻き込まれ、巻き添えを食う(笑)。

 舛添要一の酷さは、もう語る気にもならないが、ここにきて宇都宮健児の権力欲亡者ぶりがネット上で拡散気味である。この方は、弁護士として十分な弱者救済の正義を貫いていたのだが、どうも日弁連の会長に就任してから、幾分人格に変調をきたしたようだ。まぁ日弁連会長ともなれば、かなり政治性を帯びてくるのは自然の成り行きで、非難は出来ないが、晩節に問題を抱えてもいるようだ。中坊公平氏を思い出す。筆者の記憶では、小沢一郎関連の検察審査会の補助弁護士選定で、あの仙谷由人とつるんで、何らかの工作をしたのではないかと云う疑惑を持った時の、日弁連会長である。宇都宮の出馬表明も、東京新聞へ、本人がリークし、既成事実化させたのではないかと云う疑惑も生じている。

 細川・小泉連合の方は、ネガキャンなど他人事のような勢いで、東京中を席巻し、多くの聴衆を獲得し魅了ている。細川の方向と小泉の方向を合わせた思想を、「自由社会主義」という、この流れはEUでは近時、定着しつつある。細川の支持表明している文化人も、錚々たる顔ぶれだ。「澤地久恵 瀬戸内寂聴、宮崎駿、ドナルド・キーン、菅原文太、茂木健一郎、赤松良子、下村満子、野中ともよ、湯川れい子、宮台真司、なかにし礼、福島菊次郎…。」まだ、吉永さゆり、加藤登紀子、落合恵子、大江健三郎等々は明確な意思表示はしていない。ただ、落合恵子女史は宇都宮の裏切り行為で大恥をかかされたようだから、乾坤一擲の天誅打擲を宇都宮陣営に加えるかもしれない。

 29日には、御年91歳になられる瀬戸内寂聴氏が、細川街宣に寒風吹きすさぶ中、京都から駆けつけ、「何を感動したかと言うと、お二人には本当に情熱がある。今の若い人より情熱がある。生きて行く上で死ぬまで人間は情熱を失ってはだめなんです」、「穏やかな生活を捨てて止むに止まれぬ気持ちになって立ち上がったということは素晴らしいこと」、「(戦前、戦中より)90年生きてきて、今の日本が一番ひどい」と言い、余生を反原発の殉じると言い切った老尼僧の姿は、感動を呼び起こした。

 細川陣営に耳よりの話を披露しておこう。まずは自民党だが、どうも積極的に舛添応援に腰が入ってないようだ。全議員に、東京在住の支持者一覧を出すように石破が指示していたが、回収できたのは半分以下らしく、石破は怒り心頭、“テロだ、そんなヤツ死刑だ”とは言わなかったろうが(笑)、命令に切り替えたそうである。半分やる気をなくしている。上述のS学会の全面広告から受ける挫折感のようなものが支配的だそうである。

 もう一つ、素晴らしい耳よりも伝授しておこう。舛添支持を出した、連合東京の話だ。東電労組出身の大野と云う男の顔を立てただけの支持表明であり、実際の支持行動は、各単組の判断に任せる決定になっている。電力総連、自動車総連など、原発からの恩恵を享受している組合は、舛添で行くようだが、組合員の4割を占めるUAゼンセンは細川支持を明確にしている。あっと驚く、党知事選の結果が出るかもしれない。マスメディアの嘘八百調査の正体がばれるかもしれないし、決定的状況になってから、“手の平返し”世論調査に舵を切るのかもしれない。まぁ、以上細川陣営への、景気づけの情報を集合させた自画自賛コラムである。真偽のほどは、ご自分で確かめていただこう。

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