世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

●どうなる?名護市長選、都知事選、山口県知事選 「ストップ ザ 安倍」のフラグはためくか

2014年01月08日 | 日記
これからの日本、経済より大切なこと
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●どうなる?名護市長選、都知事選、山口県知事選 「ストップ ザ 安倍」のフラグはためくか

 今回の都知事選はことの他重要な国政並の選挙になるだろう。現時点では、立候補の意志表示をしているのは宇都宮健児、田母神俊雄、舛添要一の3名だ。ここで候補者が打ち止めとなれば、舛添が俄然有利となるだろうが、突然、都民が心を入れ替え、「ストップ ザ 安倍」を合言葉に悔い改めないとも限らない(笑)。ただ、次の都知事に、オリンピック開催のきらびやかさを求める有権者が多いかもしれないと云う点を考えると、宇都宮では地味過ぎるとか、舛添では下品過ぎるとか、弱点がないわけでもない。田母神は無理筋過ぎるだろう。

 ただし、田母神は無理筋とはいえ、石原慎太郎、平沼赳夫、櫻井よしこ等が個人的支援に乗り出せば、泡沫候補扱いは出来ないだろう。一定の支持票は集まめるだろう。安倍首相とも情緒の部分では共鳴し合う田母神だけに、注目は集まる。米中韓はじめ世界の視線が田母神の歴史認識を通して、あらためて、日本の歪んだ保守や右翼の本音を確認する事になるかもしれない。官邸にしてみれば、これ以上、国家主義的日本の本音を田母神に代弁されることを封印したいのが本音だろう。機密費で出馬辞退がベストだが、出馬を表明してしまった以上、手の打ちようはなくなったとみる。

 現時点でみる限り、舛添が一番手であり、宇都宮が二番手という感じだが、「ストップ ザ 安倍」という機運が盛り上がりでもしたら、舛添と宇都宮は良い勝負になる可能性もある。田母神に想像以上に保守や右翼の票が流れれば、宇都宮当選の目も残される。まだ去就のハッキリしない東国原英夫だが、当選確率の低い都知事選に出るよりは、宮崎県知事選に出馬する可能性の方が高いだろう。周囲からおだてられて、半分その気になっているのがアントニオ猪木だという。昨年夏、維新の会から参議院に当選したばかりなのだからまさかと思うが、ああ云う人の心は読めない(笑)。その他でも噂の領域から出ていないが、細川護煕元首相や鳥越俊太郎の名前も聞かれる。筆者が一番適任だと思う田中康夫の名前は殆ど浮上していない。

 細川護煕が出馬の場合、脱原発主張の小泉純一郎が絡むのだろうが、安倍自民と対立する軸は“脱原発”一本に限定されるので、「ストップ ザ 安倍」のインパクトは消え、供託金没収はないとしても、当選する確率は極めて低い。そんな確率の低い勝負に出てくる必要があるとは思えない細川護煕だけに、噂の範囲で終わるのではないかと思われる。その点からいけば、鳥越俊太郎の出馬は、「ストップ ザ 安倍」の勢力の集約の可能性が大いにあり、宇都宮自身が、鳥越の応援に回る可能性もあるだろう。

 鳥越の都知事立候補は「ストップ ザ 安倍」のシンボル的存在になるし、ニュウトラルからリベラルまでの勢力を集結させるだけのイメージはある。しかし、直腸がんから始まり、左右の肺、肝臓に転移、現在小康状態を保っているようだが、健康面における不安は拭えないだろう。また、極めてまともな希少価値のあるジャーナリストの能力が、都知事選への立候補や当選によって失われるのも、残念な気がする。07年には民主党から、都知事選への出馬を打診されたが、療養中を理由に断っている。仮に出馬するにしても、民主党公認では、敗北が約束されたような選挙戦になるので、是非無所属での出馬が望ましい。その場合、同氏の病状も回復過程にあることを示すわけで、鳥越ファンとしては、喜ばしい事である。

 「ストップ ザ 安倍」を象徴的に旗印に出来る都知事候補は、間違いなく鳥越俊太郎なのだ。宇都宮の場合、あまりにもリベラル過ぎて、共産党色のイメージが都知事選などでは、マイナスに響くような気がする。間違いなく、弁護士として弱者の立場に立つ活動は尊敬に値するが、日弁連会長として、どのような手腕を発揮したのかと云う点では、特筆に値する業績は確認できない。以上が、現時点での下馬評込みの都知事選を眺めての感想だ。ただ、今回は選挙のない年として位置づけられているが、意外にも注目すべき選挙が立て続けに起きる年になった。安倍の運命を悪い方向に導く導火線かもしれない。

 仲井真沖縄県知事の目を覆いたくなるような醜悪な裏切り行為の後で行われる辺野古を抱える名護市長選挙が「ストップ ザ 安倍」選挙の第一弾となる。辺野古移設反対を主張する現市長稲嶺進と移設容認の末松文信前自民党県議との一騎打ちだが、公明が自主投票というスタンスを取ったので、現職の稲嶺が一歩優勢な感じだが、今の安倍官邸は、勝つ為なら何でもする様相なので、安心は出来ない。そして、前述の東京都知事選があり、続いて山口県知事選がある。この山口県知事選は当選時から肺の疾患で公務が儘ならなかった山本繁太郎知事が辞意を明らかにして急遽行われる。この知事選は2月末の実施が予定されている。前回、山本に食い下がって次点になった飯田哲也は、その後も地道に現地でワークショップなどを行っていただけに、安倍の地元とは言え、「ストップ ザ 安倍」の可能性も充分ある。

 上記の名護市長選、東京都知事選、山口県知事選の3連チャン地方選の結果如何では、「ストップ ザ 安倍」と云う意味不明であるが、日本にも世界にも、好ましい旋風が巻き起こるかもしれない。2月も終わりに近づけば、消費増税が目の前に迫り、国民の意識も流石にかなり具体的悩みに変わってくるわけだ。ただ一つ気になるのは、2月7日からソチ冬季オリンピックが開催され、23日まで、NHKは五輪一色で国民の目を紛らわせることになりそうだが、流石に都知事選をローカル扱いはしないだろう。そして、11月には沖縄知事選である。そこまで安倍晋三が総理の椅子に座っているかどうかも見物だ。

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