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●オバマはウクライナ軍事介入を否定 民間傭兵暗殺部隊と云う外交
オバマ米大統領は、ウエストポイント陸軍士官学校の卒業式で演説し、「ロシアは孤立化した」と高らかな宣言をしたが、ロシアの論者はオバマに同情的眼差し込みで、様ざまに論じている。このオバマ大統領の苦渋な胸の内を露呈したのが、「最も素晴らしい金槌を持っていても、あらゆる問題が釘に変わるわけでは決してない」と云う部分である。今夜のコラムの最後の方で、オバマやアメリカンへの愛情あふれるロシアの生の声を読むことが出来る。最後まで頑張って読み切り、世界はどのように動き、「アメリカ教」の熱烈信者の“砂の上の植物群”から脱出してもらいたいものだ。
ここ最近、筆者が“ロシアより愛をこめて”になっているのでは?あるいは猛烈なコミュニストじゃないのか?噂が立っているが(笑)、どちらかと云えば「超」のつく国家主義者だろうと思っている。なにせ、孤立ではなく「孤高な国家日本」を目指しているのだから超のつく民族主義者でもあるだろう。ただし、日本に住んで、日本に税金を納めてくれる人と云う民族なので、人種や出自がどうたらこうたらの能書きはない。安倍君の国家主義とは雲泥の差である。ある側面から観察すれば、孤高の超国家主義は絶対平和主義でもある。
ただですよ、オバマが軍事力ではなく、外交の力を通じて、自由と民主主義を守らなければならないのだそうだが、オバマ大統領の「外交」とは、「軍事力」以上に汚い手段と筆者には映る。武士の風上にも置けない男と思ったが、オバマはニグロでアメリカンの大統領だった。世界中のテロ作戦などと云う大見得を切り、やっていることは、プロパガンダと諜報と弱小国の暴力装置の利用と、そこが契約するアメリカ資本に抱えられた民間軍事請負会社の活躍では、「チフス菌ばら撒き戦術」とたいして変わらないことを、オバマは「外交」と呼ぶのだ。
わが国のアメリカンに叛いた多くの政治家や経済人、時には公職選挙の結果も、何をされているのか判らない気分だ。このような視点で、アメリカ教の美しさを知ることも、世界の趨勢の変わり目に生きている以上、双方の視点に耳を傾けないと、本当に禍根を日本人が残すことになる。勿論、これらの事実を知ったうえでもアメリカンが好きなら、それはそれで良い。ただし、後からこんなはずじゃなかったと嘆くべきではない。筆者も、アメリカンは汚さ過ぎ、アメリカンの言葉は全部嘘だとしても、強制移住させられるならニューヨークかロンドンが好ましい(笑)。なにせ、自由と資本主義な生活愉しんでいるから、総論でアメリカンはヤバイが、各論で中露に住むのは如何かな?これぞ、個人主義的身勝手の極みである。
以下は、筆者が知っている事実以外の多くの事実を含む、確率の高い情報がStrategic Culture FoundationサイトのコラムニストNikolai MALISHEVSKIによって書かれている。原題は“hat Are Polish Death Squads Fighting For in Ukraine?”である。筆者の訳では心もとないので、『マスコミに載らない海外記事』さん http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-5784.html の訳文をお借りして掲載しておく。
≪ ポーランド暗殺部隊が、ウクライナで戦っている目的は何か?
Nikolai MALISHEVSKI
2014年5月28日| 00:00
Strategic Culture Foundation
5月11日、飛行機が一機、キエフ空港に極秘裏に着陸した。空港の民間人スタッフでなく、軍関係者が出迎えた。NATOの軍服、覚醒剤アンフェタミン500箱と、毒物と記されたコンテナが、飛行機から下ろされた。ウクライナ保安庁キエフ本部の命令で、戦士、貨物と毒物コンテナは検査されずに、着色ガラス窓の自動車で空港から運び出された。貨物には、CIA職員リチャード・マイケルが付き添っていた。飛行機には右派セクターと、数年前に現ポーランド内務大臣B. シェンケヴィッチが設立したポーランドの民間軍事企業ASBS (バルトロメイ・シェンケヴィッチ・システム解析)オタゴOthagoの戦士が乗っていた。
入手可能なデータによれば(5)、このポーランド民間軍事企業は、東ウクライナでの懲罰作戦で、6人を失った(暫定軍事政権の為に働く外国人傭兵のそれ以外の死傷者は、アメリカ民間軍事企業アカデミと、その子会社民間軍事企業グレイストーン・リミテッドで、それぞれ50人、14人の戦士を失い、CIAとFBIは死傷者25人で、うち13人が死亡した)。
2013年9月に、外務大臣R. シコルスキーが、ワルシャワから23 kmのレギオノヴォにある警察訓練センターでの研修に86人の右派セクター・メンバーを招待して以来ポーランドは、ウクライナの暗殺部隊養成に積極的に関与してきた。大学交換留学制度を口実にやってきた戦士達は、大半が40歳代の男性だった。彼等は、集団抗議行動組織法、バリケード構築法、政府庁舎掌握法、市街戦戦術、狙撃用ライフルを含む射撃技術等々について、一ヶ月の研修を受けた。ポーランド週刊誌ニエNieが、民間人の服装をしたポーランド人教官と並んだ、ナチスの制服を着たウクライナ人ファシスト達が写ったレギオノヴォの写真を公開した。
ポーラント特殊部隊が、将来、懲罰作戦に参加する連中を訓練していた間に、ポーランド外務省は公式声明を出していた(2014年2月2日):‘右派 セクターによる強硬路線を我々は支持する... 右派セクターや、抗議行動参加者の他の戦闘的集団による過激な行動や、抗議行動参加者達による暴力行使は正当化される... 右派セクターは、最近の抗議行動における、全ての暴力的行動の全責任を負うと言っている。これは率直な姿勢で、我々はこれを尊重する。政治家達は、平和維持機能に失敗している。つまり、唯一、受け入れ可能な選択肢は、右派セクターの過激行動ということだ。他に選択肢はない’。
同時にポーランド首相ドナルド・トゥスクは、ヤヌコーヴィチ大統領に、マイダン反政府勢力に対する‘不釣り合いな武力行使’をしないよう警告してい た。祖父ヨゼフ・トゥスクが、ヒトラーのドイツ国防軍で軍務についていたドナルド・トゥスク首相は、現在、キエフ暫定軍事政権に‘東部の反乱者’に対し、 ‘テロリストに対すると同様’厳しく対処するよう要求している。 5月中旬トゥスク首相は、ファシスト・ウクライナは‘欧州連合に対する挑戦’だと見なしているハンガリーのオルバーン首相に、主要な敵ロシアに対する戦いから関心をそらさぬ為、そのような声明をするのを差し控えるよう要求した。数週間前(2014年4月24日)、ポーランド首相は、ヨーロッパはウクライナ解体に備えねばならないと述べた。
‘ワルシャワの東方政策は、それがかなりの程度、アメリカとイギリスの諜報機関との緊密な協力の下、ポーランド諜報機関によって動かされている点が問題だ’、 とチェンストホヴァ地政学研究所所長レシェク・シクリスキーは主張している。4月始め、CIA長官ジョン・ブレナンがキエフを訪問した。彼の訪問のまさに翌日、キエフ政権のトップ、トゥルチノフは‘南東部における出来事に関連して、大規模対テロ作戦’を開始すると宣言した。アメリカ人傭兵のみならず、ポー ランド人傭兵もこの作戦に参加した。
CIA長官の次に、4月21-22日、アメリカ副大統領ジョセフ・バイデンがキエフを訪問した。ヴェホヴナ・ラーダで演説し、明らかにロシアを念頭におき、‘人道的脅威’を前にして、ワシントンはウクライナ政府を支持するとバイデンは述べた。東ウクライナで、アメリカ合州国が一体何を必要としているのかという疑問に対する答えは単純だ。暫定軍事政権が鎮圧しようと躍起になっている都市は皆ドニェプロ-ドネツク盆地にあり、この盆地には、シェール・ガスの膨大な埋蔵があるのだ。ロイヤル・ダッチ・シェルは、既にこうした地域の権利を主張している。‘彼等は前政権が署名したこうした契約で利益を上げたい立場にありますから、キエフのクーデター政権が、自国民に対し、軍事行動をしかけている動因は、この場合、経済利権だろうと思いますと、アメリカ外交の専門家ネボシャ・マリッチは主張している。
キエフを頻繁に訪問するようになったアメリカ副大統領の息子ロバート・ハンター・バイデンは最近、キプロスで登録され、ドニェプル-ドネツク盆地でのガス田開発許可証を持つウクライナ最大の民間ガス生産者ブリスマ・ホールディングスの役員に任命された。4月、アメリカ国務長官一家の友人で、ケリーの 義理の息子と大学ルームメートで、ジョン・ケリーの2004年大統領選挙活動中は上級顧問をしていたデヴォン・アーチャーも、同社の役員となった。
ユーゴスラビアやイラク戦争の昔から、アメリカ政府高官と身近な縁者連中は、アメリカ占領軍が侵略した全ての国々に、莫大な個人的利害関係を持って いるのだ。例えばケリーの前任国務長官マデレーヌ・オルブライトは‘独立コソボ’で事業をしており、バイデンの前任副大統領リチャード・チェイニーと彼の 家族も、もう一人のアメリカ国務長官コンドリーザ・ライスも、ハリバートンとシェブロンを通して、イラクのエネルギー資源を手に入れた。東ヨーロッパで、 アメリカ権益の為に働いている連中にも、同様の権益が見えている。例えば、ウクライナの元環境大臣ミコラ・ズロチェフスキーと、前ポーランド大統領アレク サンデル・クファシニェフスキは、ブリスマ・ホールディングス取締役会のメンバーだ。
ブリスマ・ホールディングスに開発権が与えられている有望なシェール・ガス田の一つは、ユジフカ・シェール埋蔵地帯だ。スラビャンスクや、隣接する 住民160,000人のクラマトルスクの一部の他に、シェルに与えられた地域は、クラスニー・ルチやスヴャトゴルスク市や、隣接するハリコフ州のバラクレヤやイジュームを含んでいる。しかも、シェール・ガス抽出契約には、シェルが、こうした土地を掘削予定だと言えば、ウクライナ政府は、法的所有者から土地を強制的に取り上げる義務があると書かれている。スラビャンスク周辺が、最初のシェール・ガス田掘削用の現場として選ばれている...
右派セクター、ファシスト・オリガルヒ・イゴール・コロモイスキーの私的懲罰部隊や、アメリカとポーランドの民間軍事企業から派遣された傭兵に支援されて、ウクライナ軍が集中している場所が、懲罰作戦の主な理由の一つを直接示している。キエフ政権は、アメリカとポーランド・エリート支配者の事業権益の為に働いているのだ。懲罰部隊とドネツ盆地の住民との間の最も暴力的な衝突が起きたのは、スラビャンスクとクラマトルスク周辺で、イジュームが、懲罰作 戦に参加しているウクライナ軍の主要拠点だ。 下記が懲罰作戦でどの様な手法が用いられているかを物語っている。
-攻撃側損失には、攻撃用及び輸送ヘリコプター、装甲車両、122-mm榴弾砲、その一斉発射で14.5 ヘクタールの地域の全生命を壊滅できる‘グラド’ロケット発射装置がある
-迫撃砲による都市攻撃。その結果、自衛軍の戦士より民間人の方が多く死亡している
-狙撃兵達の活動は子供達さえ殺害している
-クラマトルスク空襲における国連マークのヘリコプター利用。ウクライナ軍の同僚達さえ、国連マークを着けた軍装備品を使用する国際規範に違反するのを拒否したので、これらヘリコプターを操縦していたのは、ポーランド人傭兵だ。
こうしたこと全てが、一体どのような種類の貨物が、アメリカ諜報機関監督の下、ポーランド人傭兵によって、急遽ウクライナに輸送されたのか、そして 一体なぜポーランド人のクファシニェフスキが、ウクライナ人ファシスト武装集団 (‘国家警備隊’) と、アメリカとポーランド人傭兵による闘士や民間人の殺害で、現在、その事業活動の為に道が開かれつつある企業の取締役会メンバーなのか、という疑問の答えとして考慮することが可能だ。キエフ暫定軍事政権と欧米の御主人連中は、そうした事に強いポーランドが手をくだした、最近シリアで、かつてイラクで起きた様な、現地住民に対して化学兵器を用いることまで含めて、あらゆる挑発をする用意があるように思われる。
記事原文のurl:www.strategic-culture.org/news/2014/05/28/what-are-polish-death-squads-fighting-for-in-ukraine.html
≫(Strategic Culture Foundation:Nikolai MALISHEVSKI。和訳:『マスコミに載らない海外記事』氏)
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その結果、ロシアは『ロシアの声』を通じて、以下のようなメッセージを発信して、アメリカによってつくられた、民間軍事請負業者が行う外交と云う、まさにアメリカンなWスタンダードとマネーに支配された、世界一の政権内部を暴いている。
≪ 地政学的要素としての米国の誇大妄想
米国のオバマ大統領は、ウエストポイント陸軍士官学校の卒業式で演説し、米国の指導的役割により、世界でロシアの孤立化を組織する事ができたと述べたが、専門家達は,そうした考えは誇大妄想的だと捉えている。
オバマ大統領の意見では、ロシア政府は国際的孤立の中にあるという。しかし、そうした見方に決して皆が賛成しているわけではない。
ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学国際調査研究所のレオニード・グーセフ研究員は、次のように述べている―
「孤立とは何を意味するのか?ロシアは中国と複数の合意を結んでいるし、多くの欧州諸国と関係を持っている。ドイツやイタリア、フランスとの、特に貿易、そして学生交流、その他の協力など、関係は決して失われていない。それゆえ、この言葉が発せられた場所を特に念頭に入れれば、ロシアの孤立化という発言は、単なるレトリックにすぎない。」
オバマ大統領の発言は、米国の未来の軍事エリートを前にしたもので、言うまでもなく、国内向けのものだ。政治学者で新聞「イズヴェスチヤ」の副編集長であるボリス・メジューエフ氏は、そう見ている―
「まず第一に、これは米国人向けになされた発言だ。なぜなら米国人以外誰も、オバマ大統領がロシアを孤立化したなどと信じる人々はいないからだ。皆、ロシア政府との関係について、いかなる深刻な断絶についても、それが経済的理由によるものであれ、まして政治的理由によるものであれ、そんなことを言ったり出来ないことをよく分かっている。」
またユーラシア・コミュニュケ―ション・センターのアレクセイ・ピリコ所長は
「米国人がしかるべく新たな脅威や挑戦に対応するのを妨げている基本的なファクターは、彼らの誇大妄想的考え方だ」とみなしている―
「米国は、すでに絶対的な世界のリーダーではないにもかかわらず (10 年から 15 年前には確かにそうだったが ) 、頑固にその役割を演じ続けている。この役割はもう、彼らの国益にも、その潜在力にも合致していない。これが生じているのは、米国のエリート達が、世界中を米国がリードする時代がもう永遠に去ってしまった事を理解していないからではない。方針を修正できない原因は、米国人の集団意識の中に冷戦時代の勝利や永遠の世界王者といったテーゼが、叩きこまれているところにある。それはすでに、米国の国家イデオロギーの一部になってしまった。それは、遅かれ早かれ変わるだろうが、それには単に時間の経過が必要だ。」
やって来ようとしている変化の間接的兆候になり得るのは「最も素晴らしい金槌を持っていても、あらゆる問題が釘に変わるわけでは決してない」という、オバマ氏の発言である。おそらく、オバマ大統領は、これによって武力による地政学的影響の限界を認めたのだろう。 ≫(ロシアの声:セルゲイ・ドゥージ)
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