●立憲民主党は“保守リベラル” 読売は左派リベラルの誤誘導
枝野幸男の保守リベラルは腹が座っている。安倍自民党にとって、最も目ざわりなのが、この小さな生まれたての政党である。安倍自民党政治は、“明治回帰右派で超金融緩和と放漫財政を行う超親米政党”である。
民進党が提案した、3党同一会派構想はあいかわらず自己陶酔型で利益誘導に目がくらんだ、最も悪しきジャパンの姿を投影した情けないものだが、まっとうな形で成立しないだろう。
そんな中、立憲民主党の孤高で頑迷にさえ見える枝野幸男の態度は潔く見える。今後、ジャパンの政治状況においては、この潔さが注目される可能性は大いにある。そして、有権者を裏切らない、ぶれない政党政治が期待できる態勢を構築することが、いま、非常に大切な時期だと思っている。
立憲民主党の弱点は、憲法の理念が、安倍政権になってから著しく、その理念の本質を歪められたので、憲法を信じる、否、権力から国民を守る“憲法”の存在を知らない、知っていても信じていない有権者層に、どのようにして、その政党理念や、政策理念を伝えられるかが勝負だろう。60代70代の支持率は相当のものだから、その支持を土台に、若い世代に本質的理念をどう伝えるかがポイントになるだろう。
以下の読売の社説でも書いてある通り、枝野が標榜する“保守リベラル政党“は、希望の党、日本維新の会という、いわば”右派隷米主義政党“にその座を譲っている。無論、読売の意図的作法だろうが、大手メディアなのだから虫は出来ない。この新聞の愛読者の5%でも引き抜けば、相当の力になるだろう。
≪ 民進・希望会派 分裂前に「先祖返り」するのか
基本政策を曖昧にした数合わせであり、分裂前の民進党に「先祖返り」するのではないか。そんな疑念が拭えない。
民進、希望両党の幹事長・国会対策委員長が会談し、衆参両院でそれぞれ統一会派を結成することで一致した。
合意文書では、将来の合流を視野に、「政権交代可能な政治体制の構築に全力を挙げる」としている。両党執行部は、週内に党内の了承手続きを終えたい考えだ。
統一会派は、支持率が低迷する民進党が提案し、同様の状況にある希望の党が応じた。所属議員全員が参加すれば、立憲民主党を上回って野党第1会派となり、存在感を示せるという思惑がある。
だが、安全保障政策や憲法を巡って双方の隔たりは小さくない。民進党には、護憲色の強い議員が一定数いる。党籍を有しつつ、先の衆院選に無所属で当選した衆院議員にも、「排除の論理」を取った希望の党への反発が強い。
統一会派は一般に、厳格な党議拘束がないなど、政党と比べて結束は緩やかである。それでも、有権者に違いは分かりにくい。巨大与党に向き合う手段だとしても、「野合批判」は免れまい。
立民党は、民進党の要請を一蹴した。理念・政策が異なるとして希望の党と袂を分かったばかりであり、当然だろう。
疑問なのは、民進、希望両党の合意文書に、安全保障関連法の扱いについて「違憲と指摘される部分の削除を含め、必要な見直しを行う」と明記されたことだ。
希望の党は、安保関連法を容認し、衆院選公約に「適切に運用する」と掲げた。本来、集団的自衛権行使の容認を「違憲」と主張する民進党との立場の相違は大きいはずだ。希望の党が安易に譲歩したとみられても仕方あるまい。
憲法改正に関しても、「(国民主権などの)3原則をより担保する観点からの憲法の議論を行う」との表現にとどまった。希望の党が前向きな9条改正論議への言及はない。希望の党は、衆院選公約反故にしてはならない。
今回の合意に対して、民進、希望両党内では反対論が上がっている。複数の離党者の名前が取り沙汰され、新たな党分裂や野党再編につながる可能性がある。
「寄り合い所帯」だった民進党の分裂で、左派リベラル色の強い立民党と、保守系の希望の党の違いが明確になったのは確かだ。
野党には、拙速な大同団結よりも、現実的な政策を練り上げる地道な努力こそが求められる。
≫(読売新聞社説:2018年01月16日 06時00分)
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★参考 大辞林(三省堂)
保守とは?
① 古くからの習慣・制度・考え方などを尊重し、急激な改革に反対すること。 ⇔ 革新
② 正常な状態を保ち守ること。 「 -点検」 「人の品行を-し/西国立志編 正直」
リベラルとは?
自由を重んじるさま。伝統や習慣にとらわれないさま。また、そのような立場の人。 「 -な考え方」
② 自由主義に基づくさま。自由主義の立場をとるさま。また、そのような人。
③ 穏やかに改革を行おうとするさま。また、そのような立場や人
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次に、希望の党と民進党の同一会派問題だ。話合いの主な目的は1月22日召集の通常国会の時点で同一会派を組むことで、野党第一党という立場を守りたいという永田町理論のなせる業なのだが、古臭い考え方で、有権者と乖離しているのだが、永田町に居ると、意外に判らないおバカな行いである。筆者のデータによると、希望の党(0.8%)、民進党(1.6%)というのが政党支持率なのだから、単純に足しても2.4%に過ぎない。立憲民主党は12%である。
立憲に、10%も離されている政党支持率は、足し算の2.4%も残念ながら割り込む可能性がある。頭数揃えに熱心なのは、しばらく国政選挙がないので、政党支持率での洗礼を受けないという事情によるもので、本会議において、安倍ヨイショ系な質問で、テレビに映りたい、そんなレベルの同一会派結成とみることが出来る。彼らにとっては、最期の国会、そう腹を決めている御仁も多いのだろう。まぁ迷惑な個人趣味な人びとである。
立憲民主党の基本政策は末尾に添付しておいたが、各項目で主張していることは、“まっとう”だ。ただどうしても、経済成長の位置づけがよく見えない。グローバル経済との関わりあいも良く判らない。税の徴収の公平性を唱っているが、所得の累進税問題は曖昧である。つまり、経済分野の主張が薄い。この分野の薄さは、利害損得至上主義世代への浸透には問題がある。経済成長しなくても充分“まっとうな”生活や社会が営める点を、支持者の薄い層に、啓蒙する必要があるのだろう。例えば“定常経済と生活スタイルの変更”そのような面もフォローして欲しいものである。
≪ 民進との統一会派が引き金に 希望の党「3分裂」の現実味
昨年末から話し合いが続いていた野党の「統一会派問題」は結局、「民進党」と「希望の党」が会派を組むことで決着しそうだ。14日に民進の増子幹事長と、希望の古川幹事長が大筋合意した。
民進、希望を合わせた勢力は衆院65人、参院45人。野党第1党の「立憲民主党」(衆院54人、参院6人)を大幅に上回ることになる。
しかし、早くも民進、希望それぞれの党内から不満が噴出している。「民進」に党籍を持つ野田佳彦氏や岡田克也氏は「裏切り者の細野豪志などと一緒にやれるか」という気持ちが強く、一方、「希望」の党内は細野豪志氏や長島昭久氏などのチャーターメンバーを中心に「なぜ一度別れた民進と一緒にやるのか」という気分が広がっているという。
ただでさえ、党内がバラバラの希望の党は、統一会派の結成をきっかけに3分裂する可能性が囁かれている。
■6月ごろには亀裂が決定的に
「現在、希望の党は3つのグループに分かれています。①親米タカ派のチャーターメンバーを中心とするグループ、②立憲民主の考え方に近い大串博志を中心とするグループ、③希望の党として建て直そうとしている玉木雄一郎氏を中心とする執行部です。国会がスタートすると、考え方の違いがハッキリしてくる可能性が高い。1月22日召集の通常国会は、改憲が一大テーマになりますからね。民進党と統一会派を組むとなると、さらに話が複雑になる。国会が終わる6月ごろ、希望の党は党内の亀裂が決定的になっていておかしくありません」(政界関係者)
この際、希望の党は、3つに分かれた方がいいのではないか。政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。 「巨大与党に対抗するために、野党がまとまることは必要ですが、国民は単なる数合わせにはウンザリしています。無理な数合わせよりも、希望の党は、チャーターメンバーは考え方の近い『維新』と合流し、大串グループは『立憲』と一緒になった方がいい。その上で、選挙協力をすればいいのではないか。その方がスッキリするし、国民も分かりやすいですよ」
無理を重ねて統一会派を結成しても、かえって国民の信頼を失うだけだ。
≫(日刊ゲンダイ)
≪ 統一会派、理解できない 枝野幸男・立憲民主代表
3党の統一会派問題は終わった話だ。立憲民主党は衆院選直前に希望の党とは違うということで結党し、希望を超える支持をいただいた。希望と包括的に連携することは国民から理解されず、あり得ない。 一方で、(民進系会派の)無所属の会は希望と理念や政策が違うということで選挙を戦い、立憲と共通する部分は多い。民進党にも考えが共通する個人が少なからずいる。しかし、民進は衆院選前には希望への合流を決めたのに、合流しないと変更し、今度はまた統一会派で連携すると言う。理解できない。
立憲は理念・政策が共通する方には門戸を開いている。ただ、他党に手を突っ込んで引き抜くようなやり過ぎはいけない。あくまでも受け身だ。国会では(日本維新の会を除く)6野党がテーマごとに連携するスタンスだ。国民の理解を得られるように進めなければ、統一会派で国会での数が少しくらい増えたり減ったりしても何の影響もない。
旧民主党は無理に合併を重ねたため、党内調整に苦労し、国民の期待に応えられなかった。そのやり方でもう一度政権を目指すより、今度は違う枠組みを作る。今の立憲の姿勢は自民党に代わる政治を期待している多くの方から理解してもらえると確信している。
参院選(改選数1の)1人区の候補擁立は政党間協議の狭い話にしてはいけない。幅広い市民が推せる「非自民」候補は誰か、各党が独自に模索し結果的に1人に絞る努力をする。
参院の比例代表で統一名簿を作る考えは全くない。党の主張を明確にして戦った方が多くの票を集め、結果的に与党の議席を減らせる。党が違うのに一つになるのは選挙目当てとの批判を受けるし、各党が別々に比例を戦った場合の足し算よりも大幅に票が減る。一番の悪手だ。
≫【毎日新聞:聞き手・影山哲也】
★立憲民主党 基本政策 2017年12月28日
【国のかたち】
■立憲主義に基づき権力に歯止めをかけ、国民の権利を守る観点から、憲法及び関連法について議論します。その上で、国民にとって真に必要な改定すべき事項について検討します。
■民主主義に不可欠な情報アクセス権、報道の自由など表現の自由を守るとともに、人権としてのプライバシー権を確立します。
■情報公開制度の運用透明化や手続の簡素化などにより、国民の知る権利をより強く保障します。
■行政文書の記録のあり方と定義を見直し、公文書の対象拡大、保存期間(最長30年)満了後の原則公開など、公文書管理を強化します。
■特定秘密保護法を廃止し、政府による情報の恣意的・不適切な秘匿を防止した上で、適切な情報管理を実現します。
■「えん罪」をなくし、信頼される司法制度を確立するため、取り調べの可視化などを進めます。
■国民のプライバシーを侵害し監視社会につながるおそれの強い共謀罪を廃止します。水際対策など真に実効性のあるテロ対策を実施します。
■公務員の労働基本権を回復し、労働条件を交渉で決める仕組みを構築するとともに、職員団体などとの協議・合意を前提として、人件費削減を目指します。
■組織ぐるみの潜脱行為を防止するなど国家公務員の天下り規制を強化します。
■選挙制度、議員定数、衆議院と参議院のあり方などの不断の見直しにより、国民の声が反映される政治を実現します。
■国政選挙におけるクオータ制の導入を進め、ジェンダー平等を確立します。
■主権者教育を積極的に推進するとともに、現行各種選挙の被選挙権年齢を5歳引き下げます。
■企業団体献金禁止(パーティー券購入含む)と個人献金の促進策を法制化します。
■予算・決算の透明性を強化し、誰もが税金の使い道を確認・チェックできる仕組みを構築し、行政の無駄を徹底的に排除します。
■中長期の財政健全化目標を定め、その目標に基づく歳出・歳入両面から改革を行い、持続可能な財政構造を確立します。
■所得税・消費税・資産課税など税制全体を抜本的に見直し、税による再分配機能を強化します。
■「ヒト・モノ・カネ」の東京一極集中から脱し、地域の責任と創意工夫によって地域の自主性と自律性が発揮できる、「補完性の原理」と「近接性の原理」を重視した地域主権型社会を構築します。
■国の動向に左右されず予見可能性がある、地方交付税の財源調整と財源保障の機能を強化した持続可能性の高い地方財政制度を目指します。
■地域自主戦略交付金を改善し、地域独自の判断で投資事業の実施が可能な一括交付金を復活させます。
■自然環境・歴史文化資産など地域の資源を最大限活用し、地方自治体と市民などの協働・連携によって地域の創富力を高め、地域の活性化、絆の再生を図ります。
【外交・安全保障】
■我が国周辺の安全保障環境を直視し、専守防衛のための自衛力を着実に整備して国民の生命・財産、領土・領海・領空を守ります。領域警備法の制定、周辺事態対処の強化などにより、主権を守るため現実的な安全保障政策を推進します。
■主権と人権の重大な侵害である北朝鮮による拉致問題について、最後の一人の救出まで、解決に全力で取り組みます。
■健全な日米同盟を軸とし、アジア太平洋地域、とりわけ近隣諸国をはじめとする世界との共生を実現します。世界の平和と安定と繁栄を推進するために、積極的な平和創造外交を展開します。
■近隣諸国との人的交流を大幅に拡充し、国民各層の相互理解を深めます。
■在日米軍基地問題については、地元の基地負担軽減を進め、日米地位協定の改定を提起します。
■辺野古移設について再検証をし、沖縄県民の理解を得られる道をゼロベースで見直します。
■非核三原則をこれからも堅持します。
■防衛装備品移転三原則を規制強化の方向で見直します。
■国際連合など多国間協調の枠組みに基づき、国際社会の平和と繁栄に貢献します。国際連合をはじめとする国際機関の改革にリーダーシップを発揮します。
■核兵器廃絶、人道支援、経済連携、文化交流などを推進して、人間の安全保障を実現するとともに、自国のみならず他の国々とともに利益を享受する開かれた国益を追求します。
【共生社会】
■多様な個性や価値観が認められ、基本的人権が尊重される「共に生きる社会」を実現します。
■すべての人に居場所と出番のある社会を目指し、多様な主体が参加して「公」を担う「新しい公共」を推進します。
■障がいのある人も安心して暮らし、就労できる社会を実現するため障害者差別解消法の運用を強化します。
■手話を言語として法的に位置づける手話言語法を制定します。
■LGBT当事者を含むすべての人が、その性的指向や性自認によって差別されることのない社会をつくるため、LGBT差別解消法を制定します。加えて、同性パートナーシップを可能とする法制度に取り組みます。
■自治体での条例化を促すなど、ヘイトスピーチ対策への取り組みを強化します。
■性暴力被害者の心と体を守るために適切な支援ができる体制をつくります。
■希望する夫婦が別姓を選択できるよう、選択的夫婦別姓制度を実現し、ジェンダーギャップの解消を進めます。
■あらゆる自殺を防ぐため、国・地方・民間団体が連携する全国的な自殺対策を推進します。
【教育・子ども・子育て】
■社会全体ですべての子どもの育ちを支援し、子どもの貧困、特に親から引き継がれる貧困の連鎖を断ち切ります。
■子どもの権利条約の「生命・生存・発達の権利」を明確に保障し、子どもが健全に育つことのできる環境をつくります。
■一人ひとりの子どもがきめ細かい教育を受けられるよう、義務教育における少人数学級をさらに推進します。
■児童虐待を防止し、社会的養護を必要とする子どもたちの健やかな育ちを支援するため、総合的な体制を強化します。
■経済的な理由で進学を諦めることがないよう、大学授業料を減免し、給付型をはじめとする奨学金を拡充します。
■待機児童を解消し、すべての子どもたちに保育・教育の機会を保障します。
■生涯を通じた学びの機会を保障します。
■保育士・幼稚園教諭などの待遇を改善し、給与を引き上げ、社会的地位を高めます。
■日本の伝統的な文化芸術を継承し発展させるとともに、新たな文化芸術の創造を振興します。子どもたちが学校教育などで文化芸術に触れるさまざまな機会を増やします。
【暮らしの安心】
■地域の絆を強め、医療・介護・教育などが連携することによって、地域包括ケアシステムを拡充し、地域の「支え合いを支える」仕組みを構築します。
■安心して子育てができ、認知症などで介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らすことのできる「見守りのネットワーク」をつくり、社会保障の日本モデルを確立します。
■経済的に困窮している人や社会的に孤立している人に対する生活支援を拡充し、社会的包摂を進めます。 ■医療と介護の需要が増加する中、地域医療を支える観点から診療報酬の適正な改定を進めます。また、介護サービスの安定的な提供が可能となるよう、適正な介護報酬を確保します。
■介護職員などの待遇を改善し、給与を引き上げ、介護離職ゼロに向けて介護サービスの提供体制を強化します。介護職員などのキャリアや能力がより評価される制度を推進します。
■予防医療の充実などにより健康寿命を延ばし、居場所や生きがいのある社会をつくります。
■生涯健康な歯を持つことができるよう、口腔ケアをはじめ歯科医療の充実に取り組みます。
■持続可能で暮らしを下支えする、国民に信頼される年金制度を確立します。
■長時間労働を規制し、過労死ゼロを目指します。誰もが「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」が可能な社会を実現します。
■ワーキングプアをなくし、安心して働き暮らすことのできる賃金を確保します。全国どこでも誰でも時給1,000円以上になるように最低賃金を引き上げます。
■望めば正社員になることのできる社会を目指します。
■同じ価値の仕事をすれば同じ賃金が支払われるよう、「同一価値労働同一賃金」を実現し、ILO第100号条約の遵守を徹底します。
【経済、産業、農林水産業】
■一人ひとりの持てる力が発揮され、幸福が実感できる経済を実現します。
■自由貿易体制の発展にリーダーシップを発揮し、多国間・二国間での経済連携については、日本の利益の最大化を図ります。
■国際的な人的・物的交流が円滑に行われるよう、経済社会活動の基礎となる法整備を進めます。
■人々の生活を豊かにする新産業や起業倍増に向けた人材育成を進めます。
■暮らしを支え、地域のけん引役である中堅・中小企業、小規模事業者が、意欲を持って努力と創意工夫を重ね、個性や可能性を存分に伸ばすことができる経済社会を実現します。
■基礎研究を強化し、イノベーション(技術革新)につながる環境を整備します。
■第4次産業革命やイノベーションなどを後押しする研究開発、生産性向上に結びつく支援を拡充し、「世界で活躍できる産業」が育つ環境を整備します。
■グリーン(環境・エネルギー分野)、ライフ(医療・介護分野)、地域資源を活かした地域活性化(緑の分権改革)による経済成長と雇用創出を実現します。
■ギャンブル依存症を拡大させるなどさまざまな社会コストが生じるカジノ解禁は認めません。
■農業者戸別所得補償制度を法制化します。
■農林水産物の付加価値を高める6次産業化を進め、農林水産業者の所得の向上と地域の雇用のさらなる創出を図ります。
■漁業資源管理の適正な強化・拡充により、漁業経営の安定を図ります。
■森林の適切な管理により、森林環境を保全し、木材の安定供給の強化、国産材の利用促進を図ります。合法伐採木材の流通と利用を促進します。
■生命を育む水循環・水資源を守り、次世代に引き継ぎます。循環する水全体、森・川・海を一体としてとらえ、流域すべてを視野に入れた健全な水循環を確保する政策を推進します。
■宇宙や海洋に関わる産業を活性化するとともに、海洋国家日本を維持・発展させるために、海洋・水産資源の確保と保全、日本人船員の育成を図ります。
■公共事業の選択と集中を図り、社会資本の円滑な維持管理・更新を進め、安全性と防災力を高めます。
■住民参加の下、地域公共交通を維持することにより、便利で安全な暮らしを実現します。
■消費者の権利を守るため、消費者行政強化と消費者保護に取り組みます。
■食品トレーサビリティの促進、遺伝子組み換え食品表示の厳格化などにより、安全・安心な農林水産物・食品の提供体制を確立します。
【エネルギー・環境、災害・震災復興】
■原発ゼロを一日も早く実現するため、原発ゼロ基本法を制定します。
■原発の新増設(建設中、計画中を含む)は中止します。
■原発の40年廃炉原則を徹底し、急迫かつ真の必要性が認められず、国の責任ある避難計画が策定されないままの原発再稼働は認めません。
■環境に優しいエネルギーの地産地消を推進し、地域活性化と雇用創出を図ります。
■パリ協定の目標の実現に向け、省エネルギーの徹底、再生可能エネルギーの最大限の導入、化石燃料(特に石炭)依存からの脱却などにより、2050年に80%以上の温室効果ガス削減を目指します。
■環境健康被害が生じないよう予防原則を徹底し、被害が生じた場合には速やかに被害者の補償・救済を図るとともに、被害の回復・軽減策及び原因究明に基づく防止対策を講じます。
■動物を飼養・管理する者の責任強化などにより、人と動物が幸せに暮らす社会を実現します。
■災害時に国民の命を守るため、ハードのみならずソフト対策を徹底的に見直すとともに、地域のコミュニティを活かした地域防災力を強化します。
■東日本大震災からの復興を加速し、地域の声を十分に踏まえ、新たな課題や行政需要にも対応できる体制を構築します。
■福島の復興なくして、日本の再生はありません。原子力政策を推進してきた国の社会的責任を認め、原子力災害からの復興及び創生を強力に推進します。健康や将来に対する不安を払拭できるよう、自主避難者も含め、健康調査の強化、母子・父子避難者への支援など、生活再建を進めます。 以上
≫(立憲民主党:公式HP抜粋)