FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

私たちの姿

2010年03月23日 | 雑感
暖かい春の陽気で雪解けが進むと喜べば、翌日には一転、大雪の日が来たりする。東京では桜の開花宣言があったらしいが、この辺りの予報は後1ヶ月後。朝のお天気お姉さんの一言が胸にしみる。気長に余裕を持って楽しむ気持ちを持ちたいですね・・・と。

政権交代から6ヶ月が経過し、参院選挙も控える時期になってきた。今朝は生方氏の小沢幹事長批判、それに対する解任騒動で支持率がまた降下とTV報道が騒いでいる。加えて自民党の町村議員を小選挙区で大差をつけて当選したとされる小林千代美議員(北海道5区)陣営から北教組幹部が二人、起訴された。

鳩山政権にとって苦難続きだが、この政権交代の意味を感じ取り、期待する人たちは何もふらふらすることはない・・・(とまるで日刊ゲンダイの論調になりそうだが)、長く続いた自民党政権後の負の遺産に苦しみながら、それでもなんとか改革をしようともがいているのではないか。

理想的にさわやかに?ことが進まないからといって、わずか半年で見守るのを止めてしまってどうするのか。革命といったら大げさかもしれないが、それほどの歴史的な政権交代だった。その後には当然、旧勢力からのゆり戻しがある。政権基盤が磐石にならないうちに、なんとか元に戻したい、引き摺り下ろしたいという力が働いている。

ちょっと自分の頭で考える人なら、どうしてこうも民主党議員ばかりなの?と疑問に思うはず。自民党議員の事件が全く出てこないのが不思議ではないか。インターネットを使って、グーグルで検索してみれば、政治と金の問題にせよ、検察批判が渦巻いているのがわかるはず。

新聞、TV報道はそうしたことには全く触れていないし、また小沢幹事長辞めろに矛先を向けている。今度の参院選には農協グループも自民支援せずと決定した。続々と自民党支持団体が抜け落ちていっているのだから、負ける要素がない。

先週金曜日には、1972年沖縄返還協定に際しての密約があったかどうかという問題で、元毎日新聞記者の西山太吉さんの国会証言映像を見たいと思ったのにさっぱり表れなかった。その日のNHKは多分意図的なものだろうが、国会中継もなし。

政治と金について自民党議員が代表質問する、どうでもいい国会中継は延々と映像で流しているのというのに。西山さんこそ密約があったと言う証拠を手に入れ、国家の嘘を暴こうとした勇気ある記者。朝日新聞の夕刊で悔しい思いがあるだろうという、証言に立った西山さんの記事を読むだけになった。

その沖縄の普天間問題では、肝心の交渉相手アメリカが相変わらず高圧的な態度を崩さない。鳩山首相は辺野古案しかないという強硬なアメリカに対して、なんとか別の道はないかと懸命に模索している。鳩山政権がこれほど苦悩しても、全国どこの自治体も沖縄に押し付けて引き受け手がない。

戦後日本人は日米安保条約のことも沖縄の米軍基地問題もずっとどこ吹く風で、豊かな消費生活に埋没してきた。一方では憲法9条を頼りに、具体的なことは切迫して考えて来なかったという側面もある。この問題で右往左往する鳩山政権は、鏡に映った私たち自身の姿ではないかと思う・・・。








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