昨日は大きなニュースがあった。嘉田由紀子、滋賀県知事が、脱原発勢力の結集をしようと、「脱原発、反消費税、反TPP」を掲げて新党「日本未来の党」を立ち上げた。
この動きに「国民の生活が第一」はすぐさま解党、合併という動きを見せ、「減税日本、反TPP、脱原発を実現する党」という舌をかみそうな!?党名の3人と「みどりの風」のうち、衆院議員3名、さらに社民党を離党した阿部知子さんも合流し、「生活」の参院議員も数えると60名を超す「脱原発政党」の一大勢力になる模様。
今回、小沢さんは大きな決断をした。裏で仕掛けたのは小沢さんだといかにも暗躍したような言われ方だが、とにもかくにも一つの勢力にまとめる力、これが小沢さんのすごいところ。党首がだれかよりは政策が実行される”実”を選んだ。
女性知事の嘉田さんは会見でもソフトな印象で、強面の小沢さんが前面に出るよりも選挙のイメージとして、よかったのでは。小沢さんに対しては、何年にもわたって悪いイメージが国民に刷り込まれてきた。小沢さんの強制起訴をした検察審査会の”いかさま”ぶりは、インターネットでは知られているが、そういう情報を知らない人にとっては無罪確定になっても、今までのイメージを払拭するのは容易ではないと、小沢さん自身が判断したのだろう。
「日本未来の党」の政策は脱原発ならぬ卒原発がもっとも大きなテーマで、もんじゅと六ヶ所村再処理工場の廃止というのは心強い。そのほか消費増税法の凍結、TPP反対、行政・司法の抜本改革とここまでは「国民の生活が第一」とおんなじに見えるが、女性が党首だけに、子供や女性の声なき声をきちんと政治に反映させます、とあって、とっつきやすい。
橋下日本維新の会は、任期を途中で放り出す無責任な石原暴走老人に乗っ取られ、脱原発の政策が後退した。このことを嘉田さんは新党結成する理由にあげていた。コロコロということが違って言い訳ばかりがうまい橋下大阪市長や、政権交代時のマニフェスト破りが臆面もなくまたマニフェストを訴える民主党、国防軍や憲法改正やら、教育にまで介入しようという危険極まりない自民党の安倍総裁。
彼らは憲法9条を変え、戦争をする国にしようとする極右という点で大差ない。若い人たちは徴兵制へ道を開くような彼らに同調しているのだろうか。戦争の実感がないからか。ホントにそれでいいのか。
嘉田さんはたしか、原発事故後初の選挙になるが、今回の選挙の結果は国家の品格にかかわると会見で仰っていた。チェルノブイリ事故に匹敵するような原発事故を経験しながら、まだ国民が原発維持を選ぶようなら、世界は日本をどう見るかという思いがあるのかもしれない。
原発維持へ向かうのか、脱原発へ舵を切るのか。高レベル放射性廃棄物、使用済み核燃料はどんどん積みあがっていくが、安全に処理する方法がないし、行き場もない。人口の少ない田舎に核のゴミを押し付ければいい、という問題ではないはず。ここは国民一人一人の判断にかかっている。1票の力を今こそ…