もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

3 055 誉田龍一著、校條剛監修「小説を書きたい人の本」(成美堂出版;2013)感想3+

2014年01月10日 12時15分44秒 | 一日一冊読書開始
1月10日(金):

191ページ  所要時間 2:10       図書館

副題:「コツさえつかめば小説は誰でも書ける!」
著者50歳(1963生まれ)。作家。
監修者63歳(1950生まれ)。元小説新潮編集長

悪い本ではない。心掛けから基礎テクニックまで、当り前で真っ当な内容が読みやすく整理されている。好著と言ってよい。これで小説が書けるわけではないが、少なくとも意欲を奪うような内容にはなっていない。手元に置いておいて、折に触れて見直すのが良いかもしれない。

例文その他解説は、基本的にエンターテインメント小説を中心に書かれている。ただ、職業作家としてアイデア豊かにエンターテインメント作品を量産してプロになれる人は希少だろう。むしろ、個人的な体験などをもとに純文学作品を書く人の方が多いように思えるのだが、そうすると例文が今ひとつピンとこない。

まあ、個人的体験を中心に書くとなれば、自叙伝の書き方と重なるのでこれで良いのだろう。どんなふうに書かれても結局無い物ねだりは出てくるのだ。仕方がない。

目次:
人気作家にインタビュー 私の小説の書き方
 角田光代、辻村深月、誉田哲也
1章 小説を書く前に
 小説の執筆作業が有意義なものになるよう、執筆前に知っておきたいことを解説。
2章 実践!テーマ&構想をスキルアップ
 小説を一本書くための屋台骨となる「テーマ」「あらすじ」「プロット」を紹介
3章 実践!ストーリー作成をスキルアップ
 「おもしろい」小説をめざすために、執筆中に使える具体的なテクニックを紹介
4章 実践!描写をスキルアップ
 小説は、描写が重要です。描写の種類とテクニックを紹介
5章 実践!推敲をスキルアップ
 小説のクオリティをアップさせる「推敲(見直し)」のテクニックを紹介
6章 プロ作家になるには
 プロデビューのさまざまな方法と、新人賞の流れや対策を紹介
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