もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

10 013 司馬遼太郎「鬼謀の人(「新装版 王城の護衛者」中)」(1964)感想4

2021年03月14日 22時55分00秒 | 一日一冊読書開始
3月14日(日):    

85ページ     所要時間2:00     ブックオフ108円

著者41歳(1923-1996:72歳)。

主人公は大村益次郎。「花神」(新潮社:1972)の原型のような作品である。「花神」は大河ドラマ(1977)を観て、強烈な影響を受け、原作も読んでいる。ある意味、幕末を中心に日本史への目を開かせられて、俺の人生を決定するほどの影響を受けた作品だ。

その「花神」の原型のような作品が先に書かれていることも、その題名も知っていたが未だ読んでいなかった。偶然その気になり、風呂につかりながら読み、最後は机で読み終えた。確かに、「花神」の梗概をコンパクトに風味を失わずに書かれていた。大河ドラマ「花神」の中村梅之助の村田蔵六の姿が蘇った。

【内容情報】薩長両藩が暗躍し、攘夷派の浪士たちが横行する、無政府状態に近い幕末の京。新たに京都守護職を命じられた会津の青年藩主・松平容保は、藩兵千人を率い、王城の護衛者として治安回復に乗り出すが、複雑怪奇な政治の術数に翻弄され…。表題作の他に、「加茂の水」「鬼謀の人」「英雄児」「人斬り以蔵」を収録。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 210313 「どぶの目の愚劣の... | トップ | 10 014 篠原菊紀「子供が勉... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事