もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

5 044 増田奏「住まいの解剖図鑑 心地よい住宅を設計する仕組み」(エクスナレッジ:2009)感想4

2015年12月28日 02時28分44秒 | 一日一冊読書開始
12月27日(日):

207ページ   所要時間 4:00   アマゾン977円

著者58歳(1951生まれ)。一級建築士。関東学院大学人間環境学部客員教授。

二度目。前回「4 075 増田奏「住まいの解剖図鑑 心地よい住宅を設計する仕組み」(エクスナレッジ:2009)感想5 テキスト」では、所要時間 2:00だったのに最高に楽しい読書にだった。今回は、倍の所要時間 4:00でかえって、今一つの印象だった。名著だとは思うが、前回ほどの高揚感はない。むしろ「あれこの程度だったっけ」という感じだった。夕食後に読み出し、睡魔に襲われながらだったのが大きい。いくら時間をかけても失敗読書では仕方がない。

まあ、それでも一冊ずつ積み上げていくしかない。

紹介文:住宅設計の現場には、家づくりの先人たちが積み重ねてきた知恵や工夫、心憎いまでの「ふつう」があります。それらのエッセンスを550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した『住宅版・解体新書』です。

【目次】はじめに
1 気持ちよさにはワケがある: 家づくりとは?=住宅の設計は、お弁当づくりに似ています。/ポーチ=ソトとウチのあいだで、誰でも気持ちのギアを入れ換えている。/玄関=入口で靴を脱ぐのは、なぜ?/階段=その部屋が狭いのは、階段の演出をミスしたせいかもしれません。/ドア=人は滑らかに移動したい。ドアはそれに従います。/リビング=翻訳するなら「座る部屋」。/和室=畳が敷いてあれば、和室でしょうか?/ダイニング=ダイニングテーブルは、見かけよりずっと大きい。/キッチン=設計のプロでも、機器の配列はアヤシイ。/キッチン+ダイニング(平面)=冷蔵庫は八方美人。誰かれかまわず呼び寄せる。/キッチン+ダイニング(断面)=「アイランド役」を、演じきるのは難しい。/ベッドルーム=ベッドの置き方を間違えると、真夜中にダイビングするはめになる。/収納=モノは生きている。とても出たがり・夜行性。/トイレ=手洗いは、お手洗いの中で。/浴室=日本のお湯は、みんなのものです。/洗面室と水廻り=洗濯機の居場所が決まらないと、洗面室の中身も決まらない。/給水・給湯・排水=握手するのなら、行き先くらい聞いてやれ。
2 箱のかたちにはイミがある: 屋根・軒=雨の日に傘を差すように。レインコートを着るように。/軒下=日傘のありがたさを知っているのは、ご婦人だけではありません。/庇=窓の上には、どんな帽子をかぶらせますか。/壁と開口=壁に穴をあけるのか、穴を壁でふさぐのか。/開口部=あなたの前には、七つの窓があいています。/断熱・通気=行くべきか、とどまるべきか、空気はいつも迷っている。/風通し=野暮だねぇ、エアコンで風鈴を鳴らすのかい。/音=吸ったり、遮ったり、響かせたり。/
敷地と道路=敷地は道路にぶら下がっている。/敷地の方位=敷地の向きを決めていたのは、道路でした。/建物の配置=「ルビンの壺」の気になる二人。/駐車スペース=クルマは見かけよりずっと大きい。
3 人にも寸法にもクセがある: 動線=いちいち降りなくても、両手を使えば枝づたいに渡れます。/共有と専有(プライバシー)=あなた、家族、たくさんのあなた。/共有と専有(装置)=私のモノは私のモノ、みんなのモノも私のモノ。/尺と坪=「三センチの虫にも十五ミリの魂」とは言いません。/グリッドとモジュール=パズルのルールは、簡単がいい。/基準線と壁厚=厚みがない本は立たない。壁厚がない家も建たない。/断面=バンズのないハンバーガーなんて、うまくない。
column: 畳の五カ条/家族のタイムテーブル/平凡な案から/方針・決心・変心/「ふつうじゃダメなのかい?」/平面のトポロジー/無目的という目的

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