2月4日(火):
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5d/f4/99ace5a9a528648ea83c8d01667d14a5_s.jpg)
191ページ 所要時間 2:35 図書館
著者62歳(1950生まれ)。
ペコロスとは、小玉ねぎで坊主頭の著者を指す。夫の死後、80歳を超えて認知症を発症した母が、介護老人施設に入所し、著者は定期的に母の下を訪ね、その度に小さな騒動を経験し、一方で昔のことを思い出す。また、10人兄弟の長女として生まれた母の結婚前の姿などを想像する。現在と過去が認知症の母の頭の中で錯綜し、それを外から見て、長男の著者が優しく想像し作品化する。
「孝行をしたい時には親は無し。さりとて墓に布団は掛けられぬ」だったかな。読んでいて何度も、温かくて深い思いを抱かせられた。何度も泣けてきて仕方がなかった。
自分の母にも呆けるほど、もっと長生きをして欲しかった。もちろん、苦労はたくさんあるだろうが、それも含めて父母にはもっともっと生きていて欲しかった。素直に、そう思わせてくれる作品だ。
絵が優しく、施設での認知症の現実を描いているのに、ファンタジーで詩情あふれる物語りには、何度もうならせられた。“何度も”が多くなったが、いい作品集である。途中に挟まれている随想もとても良かった。
毎週週刊朝日の連載を立ち読みしていて、その度に涙ぐんでしまう。お母さんの老化は確実に進んでいる。そう遠くない時期にこの作品の第一弾は終わりを迎えるだろう。そのことが、さらにこの作品への思いを深めている。
映画化された作品の評判も随分高いみたいだが、やはり原作の素晴らしさによるのだと思う。TV放映されたら録画して何度も見ようと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2a/8a/6a7363839d3f7105b84883c8e1183008_s.jpg)
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191ページ 所要時間 2:35 図書館
著者62歳(1950生まれ)。
ペコロスとは、小玉ねぎで坊主頭の著者を指す。夫の死後、80歳を超えて認知症を発症した母が、介護老人施設に入所し、著者は定期的に母の下を訪ね、その度に小さな騒動を経験し、一方で昔のことを思い出す。また、10人兄弟の長女として生まれた母の結婚前の姿などを想像する。現在と過去が認知症の母の頭の中で錯綜し、それを外から見て、長男の著者が優しく想像し作品化する。
「孝行をしたい時には親は無し。さりとて墓に布団は掛けられぬ」だったかな。読んでいて何度も、温かくて深い思いを抱かせられた。何度も泣けてきて仕方がなかった。
自分の母にも呆けるほど、もっと長生きをして欲しかった。もちろん、苦労はたくさんあるだろうが、それも含めて父母にはもっともっと生きていて欲しかった。素直に、そう思わせてくれる作品だ。
絵が優しく、施設での認知症の現実を描いているのに、ファンタジーで詩情あふれる物語りには、何度もうならせられた。“何度も”が多くなったが、いい作品集である。途中に挟まれている随想もとても良かった。
毎週週刊朝日の連載を立ち読みしていて、その度に涙ぐんでしまう。お母さんの老化は確実に進んでいる。そう遠くない時期にこの作品の第一弾は終わりを迎えるだろう。そのことが、さらにこの作品への思いを深めている。
映画化された作品の評判も随分高いみたいだが、やはり原作の素晴らしさによるのだと思う。TV放映されたら録画して何度も見ようと思う。