3月13日(金):
※沖縄を凌辱し、原発を再稼働し、特定秘密保護法、集団的自衛権により平和国家を破壊し、戦後70年の日本の平和を支え続けてきた憲法を凌辱・破壊し、弱肉強食の新自由主義による弱者切り捨て、完全な官制バブルのアベノミクスを維持するために国民の血と汗の結晶である公的年金に手を出して株価を買い支え続け、世界中を周って途上国に消費税分の天文学的金をバラまきながら、日本人の人質を故意に見殺しにし、一番肝心なアメリカ、中国、韓国、ロシアからは全く相手にされていない、しかも先日ドイツのメルケル首相と並んだ時の知的レベルの低すぎる姿を晒して日本人の多くを惨めな思いにさせたのが安倍晋三政権である。
こんな全く信用できない安倍政権やマスゴミからの非難の嵐が大きければ大きいほど、「実は正しい行動ではないか」と思えてくる。
鳩山一郎(左)、鳩山由紀夫(中央)、鳩山邦夫(右)
鳩山由紀夫元首相のクリミア訪問を、政府官民を挙げて非難しているが、これは「本当にそんなに常識を逸脱したこと」なのか。タイミングの悪さなどはあるかもしれないが、俺にはどうしてもそんなに非難されることだとは思えない。逆に、それを「右向け右」で全否定し、抹殺しようとする風潮が恐ろしい。
今、クリミア半島に日本の元首相が訪問すれば、どれほど大きな批判・誹謗中傷にさらされるのかは、安倍政府による妨害も含めて明白だった。我々がやるべきことは、産経・読売に踊らされて「売国奴」「国賊」「宇宙人」などと意味なくぎゃーぎゃー喚き散らすことではなかろう。自らを高みにおいて蔑んで冷笑するのはいちばん簡単だ。しかし、そうやって遠くない昔、日本は15年戦争(1931~1945)に突入したのではないか! むしろ「何故そこまでしてそれをする意味があったのか」について真摯に目を向けるべきなのだろう。何事に対しても、敵か味方か、善か悪か、白か黒かでしか判断できないようでは、複雑な国際社会を生きてはいけない。安倍首相がいくら単純な愚か者であっても、国民が調子を合わせて馬鹿になる必要はないのだ。
(3月14日追記:昨夜の報道ステーションで若い憲法学者の「(鳩山元総理は)まず国際法から学ばれては、と思います」賢しらな冷笑発言に、したり顔で頷く古舘伊知郎を見ていて、ゾッとした。本当に醜悪で恥ずかしい映像だった。この二人のしたり顔の冷笑が、日本中の数百万人の視聴者に届いて、その批判精神と思考力を奪い、鳩山元首相への誤解・偏見だけを強めたことの罪深さに気付かないのだ。古舘伊知郎は、ある意味、安倍政権と同罪だ。もうやめた方がいい。昨夜のクリミアでの鳩山元首相の横に評論家の高野孟さんが同行していた映像を見ても、鳩山元総理の行動が単なる独り善がりでなく、一定の意味があることは、分かる人間には分かるはずだろう!)
鳩山元首相を非難・中傷する世論は、ネトウヨ化した現政権によって非常に人為的に生み出されているのを感じるのだ。そもそもこの大合唱に加わっている人々は、クリミア戦争(1853~1856)の歴史を知った上で喚いているのか?オスマン=トルコ帝国の一部であったクリミア半島にロシア帝国が手を出したことに危機感をもった当時の帝国主義列強である英仏が参戦して悲惨な戦いを展開した事件だ。ナイチンゲールが活躍したのもこの時だ。
ロシア軍将校として参加したトルストイが、「セバストポリ物語」を著して、これを読んだロシア人にとってクリミア半島は、「ロシアの生命線」と意識されるようになった。(「4 053 池上彰・増田ユリヤ「世界史で読み解く現代ニュース」(ポプラ新書:2014年10月) 感想3」)
ロシア革命後のソビエト連邦時代にクリミア半島はソ連領となり、1955年同じ連邦内のウクライナに移管されるが、これは事実上同じことだった。
しかし、ソ連邦崩壊後、ウクライナの一部としてクリミア半島がロシアから切り離されたのは意味が違う。多数のロシア人が住むクリミア半島が、歴史的に見てロシアにとって軍事戦略上きわめて重要な場所であるのは間違いない。
今回の鳩山元首相のクリミア半島訪問を世界史の中で眺めれば、必ずしも全否定されるべきものではない。アメリカやEUの陣営への帰属意識の高い安倍政権がこれを非難することは自然なことだが、野党も含めて、新聞マスコミがこぞって、やっぱり「宇宙人」「ルーピー」「売国奴」「国賊」とレッテルを貼り、あたかも狂人のように全否定してもよい存在だと非難し、ヒステリックに鳩山元首相を社会的に抹殺しようとしている風景の方が明らかに異常だ。この国では、「自由な言論、自由な政治活動の保障こそが最も大切だ」という常識は無くなってしまったのか?
鳩山由紀夫元首相の祖父は1955年に自由民主党を作り、1956年に自らモスクワに行って日ソ共同宣言に調印、ソ連との国交回復し、日本の国連参加を実現した鳩山一郎首相である。<鳩山家>には、戦後のロシアと日本をつなぐ絆としての非常に重要な価値があるのだ。
その意味で、今回当然予想されるアメリカの不快感表明をおして、鳩山元首相がロシアの側に身をおいてクリミア半島併合に一定の理解を示す政治行動をとったことは、日本の外交の多様性・独自性を担保する上で非常に有効だったと言えると俺は思う。アメリカべったりの安倍政権は、日本外交のバランスをとってくれた元首相の民間外交に感謝こそすれ、これを吊るしあげるように非難するのは、自らの幼稚、拙劣さを棚に上げた、天に唾する行為だろう。国民が、安倍自民と読売・産経の尻馬に乗る必要はないのだ。
少なくとも「この道しかない」と政官民挙げて声高に叫び、少しでも「全体の和(そんなものがあるのか?)」を乱す存在を摘発し、レッテルを張って糾弾しようという寛容さを欠く雰囲気の中で自由な言論や政治活動が委縮・抑圧され、多様性を失ってしまい、余裕がなく息の詰まる日本の状況の方が異常であろう。
目の前の現象だけ見て「アメリカ様に怒られる。どうしよう。」とパニックになる前に、もっと世界史の奥行きに目を向けて、立体的に国際社会を見るべきだろう。その上での、今回の鳩山元総理へのバッシングであれば、俺は何も言うまい。でも、世間でわあわあ騒ぎたててる連中(ネトウヨ)も、その尻馬に乗って、鳩山元首相に非難の目を向けている多くの人々の頭の中にもクリミア戦争やヤルタ会談他の世界史が全く入っていないことに注目すべきだろう。
成蹊大卒の幼稚園児の安倍ならともかく、鳩山元首相は、「1969年に東京大学工学部計数工学科を卒業後、スタンフォード大学の博士課程でオペレーションズ・リサーチを専攻しPh.D.を取得(1976年 博士論文はシステムの信頼性解析に関するもの)。」なのだ。それだけでも国際的な視野の広さはどちらにあるのか明らかだろう。
ちなみに鳩山元首相の息子の紀一郎氏は、現在東京大学工学部の助手を務め、モスクワ大学の客員講師を務めたり、モスクワでロシア語の著作を出したりしている。明らかに、<鳩山家>はロシアの事情に詳しく、日本にとって国際外交上非常に重要な選択肢のロシアン=ルートを保障する存在であると言えるのだと思う。
※沖縄を凌辱し、原発を再稼働し、特定秘密保護法、集団的自衛権により平和国家を破壊し、戦後70年の日本の平和を支え続けてきた憲法を凌辱・破壊し、弱肉強食の新自由主義による弱者切り捨て、完全な官制バブルのアベノミクスを維持するために国民の血と汗の結晶である公的年金に手を出して株価を買い支え続け、世界中を周って途上国に消費税分の天文学的金をバラまきながら、日本人の人質を故意に見殺しにし、一番肝心なアメリカ、中国、韓国、ロシアからは全く相手にされていない、しかも先日ドイツのメルケル首相と並んだ時の知的レベルの低すぎる姿を晒して日本人の多くを惨めな思いにさせたのが安倍晋三政権である。
こんな全く信用できない安倍政権やマスゴミからの非難の嵐が大きければ大きいほど、「実は正しい行動ではないか」と思えてくる。
鳩山一郎(左)、鳩山由紀夫(中央)、鳩山邦夫(右)
鳩山由紀夫元首相のクリミア訪問を、政府官民を挙げて非難しているが、これは「本当にそんなに常識を逸脱したこと」なのか。タイミングの悪さなどはあるかもしれないが、俺にはどうしてもそんなに非難されることだとは思えない。逆に、それを「右向け右」で全否定し、抹殺しようとする風潮が恐ろしい。
今、クリミア半島に日本の元首相が訪問すれば、どれほど大きな批判・誹謗中傷にさらされるのかは、安倍政府による妨害も含めて明白だった。我々がやるべきことは、産経・読売に踊らされて「売国奴」「国賊」「宇宙人」などと意味なくぎゃーぎゃー喚き散らすことではなかろう。自らを高みにおいて蔑んで冷笑するのはいちばん簡単だ。しかし、そうやって遠くない昔、日本は15年戦争(1931~1945)に突入したのではないか! むしろ「何故そこまでしてそれをする意味があったのか」について真摯に目を向けるべきなのだろう。何事に対しても、敵か味方か、善か悪か、白か黒かでしか判断できないようでは、複雑な国際社会を生きてはいけない。安倍首相がいくら単純な愚か者であっても、国民が調子を合わせて馬鹿になる必要はないのだ。
(3月14日追記:昨夜の報道ステーションで若い憲法学者の「(鳩山元総理は)まず国際法から学ばれては、と思います」賢しらな冷笑発言に、したり顔で頷く古舘伊知郎を見ていて、ゾッとした。本当に醜悪で恥ずかしい映像だった。この二人のしたり顔の冷笑が、日本中の数百万人の視聴者に届いて、その批判精神と思考力を奪い、鳩山元首相への誤解・偏見だけを強めたことの罪深さに気付かないのだ。古舘伊知郎は、ある意味、安倍政権と同罪だ。もうやめた方がいい。昨夜のクリミアでの鳩山元首相の横に評論家の高野孟さんが同行していた映像を見ても、鳩山元総理の行動が単なる独り善がりでなく、一定の意味があることは、分かる人間には分かるはずだろう!)
鳩山元首相を非難・中傷する世論は、ネトウヨ化した現政権によって非常に人為的に生み出されているのを感じるのだ。そもそもこの大合唱に加わっている人々は、クリミア戦争(1853~1856)の歴史を知った上で喚いているのか?オスマン=トルコ帝国の一部であったクリミア半島にロシア帝国が手を出したことに危機感をもった当時の帝国主義列強である英仏が参戦して悲惨な戦いを展開した事件だ。ナイチンゲールが活躍したのもこの時だ。
ロシア軍将校として参加したトルストイが、「セバストポリ物語」を著して、これを読んだロシア人にとってクリミア半島は、「ロシアの生命線」と意識されるようになった。(「4 053 池上彰・増田ユリヤ「世界史で読み解く現代ニュース」(ポプラ新書:2014年10月) 感想3」)
ロシア革命後のソビエト連邦時代にクリミア半島はソ連領となり、1955年同じ連邦内のウクライナに移管されるが、これは事実上同じことだった。
しかし、ソ連邦崩壊後、ウクライナの一部としてクリミア半島がロシアから切り離されたのは意味が違う。多数のロシア人が住むクリミア半島が、歴史的に見てロシアにとって軍事戦略上きわめて重要な場所であるのは間違いない。
今回の鳩山元首相のクリミア半島訪問を世界史の中で眺めれば、必ずしも全否定されるべきものではない。アメリカやEUの陣営への帰属意識の高い安倍政権がこれを非難することは自然なことだが、野党も含めて、新聞マスコミがこぞって、やっぱり「宇宙人」「ルーピー」「売国奴」「国賊」とレッテルを貼り、あたかも狂人のように全否定してもよい存在だと非難し、ヒステリックに鳩山元首相を社会的に抹殺しようとしている風景の方が明らかに異常だ。この国では、「自由な言論、自由な政治活動の保障こそが最も大切だ」という常識は無くなってしまったのか?
鳩山由紀夫元首相の祖父は1955年に自由民主党を作り、1956年に自らモスクワに行って日ソ共同宣言に調印、ソ連との国交回復し、日本の国連参加を実現した鳩山一郎首相である。<鳩山家>には、戦後のロシアと日本をつなぐ絆としての非常に重要な価値があるのだ。
その意味で、今回当然予想されるアメリカの不快感表明をおして、鳩山元首相がロシアの側に身をおいてクリミア半島併合に一定の理解を示す政治行動をとったことは、日本の外交の多様性・独自性を担保する上で非常に有効だったと言えると俺は思う。アメリカべったりの安倍政権は、日本外交のバランスをとってくれた元首相の民間外交に感謝こそすれ、これを吊るしあげるように非難するのは、自らの幼稚、拙劣さを棚に上げた、天に唾する行為だろう。国民が、安倍自民と読売・産経の尻馬に乗る必要はないのだ。
少なくとも「この道しかない」と政官民挙げて声高に叫び、少しでも「全体の和(そんなものがあるのか?)」を乱す存在を摘発し、レッテルを張って糾弾しようという寛容さを欠く雰囲気の中で自由な言論や政治活動が委縮・抑圧され、多様性を失ってしまい、余裕がなく息の詰まる日本の状況の方が異常であろう。
目の前の現象だけ見て「アメリカ様に怒られる。どうしよう。」とパニックになる前に、もっと世界史の奥行きに目を向けて、立体的に国際社会を見るべきだろう。その上での、今回の鳩山元総理へのバッシングであれば、俺は何も言うまい。でも、世間でわあわあ騒ぎたててる連中(ネトウヨ)も、その尻馬に乗って、鳩山元首相に非難の目を向けている多くの人々の頭の中にもクリミア戦争やヤルタ会談他の世界史が全く入っていないことに注目すべきだろう。
成蹊大卒の幼稚園児の安倍ならともかく、鳩山元首相は、「1969年に東京大学工学部計数工学科を卒業後、スタンフォード大学の博士課程でオペレーションズ・リサーチを専攻しPh.D.を取得(1976年 博士論文はシステムの信頼性解析に関するもの)。」なのだ。それだけでも国際的な視野の広さはどちらにあるのか明らかだろう。
ちなみに鳩山元首相の息子の紀一郎氏は、現在東京大学工学部の助手を務め、モスクワ大学の客員講師を務めたり、モスクワでロシア語の著作を出したりしている。明らかに、<鳩山家>はロシアの事情に詳しく、日本にとって国際外交上非常に重要な選択肢のロシアン=ルートを保障する存在であると言えるのだと思う。