もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

5 022 みなもと太郎「風雲児たち4 会津藩誕生」(潮出版社・希望コミックス102:1983)感想4+

2015年10月26日 02時23分14秒 | 一日一冊読書開始
10月25日(日):   

200ページ    所要時間 1:40      蔵書

著者36歳(1947生まれ)。漫画家。

風雲児たち」シリーズ(今、全何巻になってるのかわからない?)は、知る人ぞ知る関ケ原~幕末までを描いた歴史大河漫画の傑作である。俺は27巻ぐらいを蔵書として持っている。えへん、プイ!

今日は、中村彰彦「保科正之 徳川将軍家を支えた会津藩主」(中公新書:1995)を読んだついでに、気楽に風呂で読み始めた。そして、まず前著では、正之は父徳川秀忠に会っていないが、本書では会っている。前著では母、神尾氏の静は秀忠死後出家したが、本書では先に死んでいる。前著では正之は松平姓を固辞し、3代正容から松平姓と葵御紋を使い始めるが、本書では正之自身から松平姓を喜んで受けている。

細かな史実としては、やはり前著の記述が正しいと思うが、本書の中で保科正之の人柄、治世の肝心な部分がしっかりと紹介されていて、前著よりも本書が12年も先行していることを思えば、いやはや、みなもと太郎氏の「風雲児たち」恐るべしである。これだけ早くに先駆けて保科正之の全体像を世間に紹介した功績はなかなか大きいと言わざるを得ない、と言える!
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