もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

7 008 池上彰「この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 」(文芸春秋:2013)感想4+

2017年10月16日 01時52分36秒 | 一日一冊読書開始
10月15日(日):    副題:池上彰教授の東工大講義 日本編

253ページ     所要時間4:40     アマゾン461円(204+257)

著者62歳(1950生まれ)。長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者として、松江放送局、呉通信部を経て東京の報道局社会部へ。警視庁、気象庁、文部省、宮内庁などを担当。94年より11年間、NHK『週刊こどもニュース』でお父さん役をつとめ、わかりやすい解説が話題に。2005年3月にNHKを退社し、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。12年4月より東京工業大学リベラルアーツセンター教授。

戦後史の流れを大きく押さえながら、テーマを分かりやすく説明してくれている。池上さんのクオリティーを十分に維持されている内容である。

今サイト更新しながら、ネットで「奥田愛基氏 スピーチ 『BOTTOM UP DEMOCRACY』「新宿アルタ前大街宣」2017.10.9 」を観ていた。その中で、前原詐欺師の「名を捨てて実を取った」って言葉に対して、奥田愛基さんが「捨てられたのは(名ではなくずっと民進党の存在を野党第一党として信じてきた)俺たち(有権者)自身なんだ!そのことをわかってないで捨てられたことが本当に悔しい。」旨の発言が、すごく胸に響いた。前原詐欺師の本質が、まさに正鵠を射る形で指摘されていたのだ。昨日、前原は「民進党の再結集は有権者を愚弄であり、絶対にやってはならない」と言っていた。むかついたが無視していたが、奥田さんの言葉を聞いて、改めて指摘しておく。政治をただのパワーゲームとして観て、その中に有権者の姿を見すらしなかった。有権者からどう見られていたのかを考えすらしなかった、この男の方こそが、有権者を最大限に愚弄しているのだ。

【目次】1原子力ー事故からわかる「想定外」のなくし方/2復興ーどうやって敗戦の焼け跡から再生したのか?/3自衛隊と憲法ー「軍隊ではない」で通用するのか/4政治ー55年体制から連立政権ばかりになったわけ/5日米安保ー米軍は尖閣諸島を守ってくれるのか?/6エネルギーーエネルギーが変わるとき労働者は翻弄される/7韓国ー“普通の関係”になれない日韓の言い分/8教育ー学校では教えない「日教組」と「ゆとり教育」/9高度成長ー日本はなぜ不死鳥のように甦ったのか/10公害ー経済発展と人の命、どちらが大事ですか?/11沖縄ー米軍基地はどうして沖縄に多いのか/12全共闘ー1968年、なぜ学生は怒り狂ったのか/13国土計画ー日本列島改造は国民を幸せにしたか/14バブルーアベノミクスはバブルの歴史から学べるか/15政権交代ーなぜ日本の首相は次々と替わるのか

【内容情報】敗戦から高度成長に至ったわけ、学校では教えない「日教組」、アベノミクスとバブルの教訓まで。池上彰教授のわかりやすい戦後史講義を実況中継。池上さんの座右の銘は愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。どん底日本を変えるために、ほんとうの戦後史を学びたい人への一冊です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 171014 【憲法季評】規範な... | トップ | 171016 高橋純子編集委員【... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事