もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

92冊目 ビジネスリサーチ「最新2010年版 業界地図が一目でわかる本」(三笠書房;2009)評価3

2011年12月06日 04時53分51秒 | 一日一冊読書開始
12月5日(月):

236ページ  所要時間2:10

1ページ30秒で、各ページに目を這わせた。眺めた感じなので意味をとるのは困難だが、各産業分野毎に丁寧に業界関係図がが掲載されているので、ちょうど新聞を眺めているように、その時々の当時の印象的な経済的事件や出来事を思い出し、頭に浮かべることができた。

リーマン・ショックの影響による、倒産やM&A、トヨタがGMを抜く勢い、よく知っている有名な企業の知られざる面白い一面、聞いたことも無い無数の企業が、大企業や独占金融資本の下にどのように系列化されているのか、など興味深く眺めることができた。

「本当に多種多様な分野に膨大な数の企業が存在し、それらは明滅しながら、大企業と独占金融資本によって系列化され、またあるものは独立を維持して存在しつつ、日本経済全体が大規模で複雑な<縁起>を構成し、壮大な<曼荼羅世界>が展開されている。経済全体が有機的な生き物であり、そこには「動的平衡」があり、「ホメオスタシス」が働き、「アポトーシス」もある。経済全体が生き物であるとは、よく言ったものだ!。」

「特に自動車産業は、系列の下請け部品製造・組み立て企業が圧倒的に多い!。まさに日本経済の基幹産業だ。」

「あと、企業の合従・連衡は、全く当たり前のことだが、日産・ルノーや、海外現地企業への製造拠点移転などが既に全く珍しくない現実を眼前にしてみれば、特にアジアの国々が互いの国同士で、真に、Win,Winの関係で協力し合っていくためには、勿論、保守の方々から、お叱りを受けることは十分に承知しているのだが、<領土問題>というのも、いつの間にか、些末な問題に思えてしまうのだ。」与那国島、小笠原諸島までも保有して200海里経済水域で、世界6位の広大な海洋国家を形成している日本が、韓国との間で竹島(独島)領有に拘って争い、優秀な隣人の韓国の人々と<東アジア共同体>をめざす関係を結べていない方が、私には随分と勿体無い気がするのだ。こんなことを言えば、右翼・保守の方々から厳しいお叱りを受けるのは、分かっていながら、正直な感覚としてそう思ってしまうとしか言えないのだ。韓国と真につながり協力できれば、日本にとっても、東アジア全体にとっても、本当に大きな恩恵がもたらされるのは、疑いの無い事実だと思てしまうのですが…。最近、石橋湛山のことが、気になってます。彼なら、どんなことを言うのだろう。    

◎目次:1危機からの脱出(抜け出る企業の戦略とは?)=商社・飲料・医療・環境・資源開発
2「人口減少」と「消費不振」(それでも増収増益になる企業がある!)=流通・食品・外食・給食・中食
3先細る内需で何を補うか(ここが「勝ち組」「負け組」の差)=運輸・建設・不動産・住宅・エネルギー
4多様化するニーズに応える企業戦略と業界勢力図=通信・サービス・情報
5「技術力」と「M&A戦略」で国際競争に挑む!=製造・素材
6世界の金融業界再編(日本勢力はどう切り抜けるか)=金融
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 91冊目 玄侑宗久「御開帳綺... | トップ | 93冊目 船橋洋一「あえて... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

一日一冊読書開始」カテゴリの最新記事