もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

91冊目 玄侑宗久「御開帳綺譚」所収、同名作品(文春文庫;2002) 評価2

2011年12月05日 01時39分12秒 | 一日一冊読書開始
12月4日(日):

116ページ  所要時間2:00

21年ぶりに、ご本尊の薬師如来の御開帳を準備する住職無状のもとに、「あのお薬師さまは偽者だ」という二人の男が現れ、さらに謎の若い娘夕子が宿を求めてくる。ご本尊の真贋を巡って、記憶とは何かが問い直されていく。この著者の、仏教関係の解説書は、類書の中で分かりやすくて好きなのだが、芥川賞受賞作「中陰の花」も含めて、小説作品はいまひとつ波長が合わなくて戸惑ってしまう。良いのか悪いのか、分からない。
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