もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

140610 「王様は頭の悪いガキだ!」の声。「他国に人を殺しに行く」のは絶対ムリ筋!国民の目を恐れよ!

2014年06月10日 23時14分50秒 | <憲法の危機>は「戦後最大の危機」
6月10日(火): ※前原詐欺師と野田汚物と長島戦争屋は早く民主党を出ていけ!

 今朝の朝日朝刊の記事は、集団的自衛権問題が何の必然性も背景もない、「実は他国に人を殺しに行く」ことを可能にしたい安倍晋三の個人的こだわり(わがまま)に過ぎないことを国民みんなが気付き始めていることをよく示している。公明党の抵抗は、全国民が支持している。自民党は、国民の不信感の高まりをもっと畏怖すべきだろう。

(集団的自衛権 行方を問う) 未成熟な理屈で押す首相 ライター・北原みのり氏     朝日デジタル2014年6月10日05時00分

 だれが安倍さんを支持しているのか。取材した「愛国者」を名乗る奥さん方の評判は微妙です。ただ、「守らなきゃ」という息子を見るような感覚が支えているのかもしれない。

 この間、テレビのバラエティー番組に出演する安倍さんを見ていてびっくりしました。イチゴをフォークで、わざわざ半分に切って食べていたんです。この違和感って何だろうと考えたら、「安倍さんは子どもなんだ」と思い至った。

 安倍さんは、子どもっぽいファンタジーの世界で、まったく役にも立たないことを、子どもならではの大胆さでやろうとしている。ヤンキーのケンカさながらに「友達がやられたから、守らなきゃ」みたいに集団的自衛権を論じている。国の政策ってそんなレベルの話じゃないでしょう。

 でも、進め方がうまい。雲行きが怪しくなったら、北朝鮮の拉致被害者の話が出てくる。安倍さんの批判勢力は、もう手も足も出ない感じじゃないですか。「安倍さん、よくやってくれた」という空気をつくりたいのではないかと、うがった見方をしてしまう。色んなことが操作されているのかも、と信用できない。

 安倍政権の発足から秘密法の成立、集団的自衛権の行使。すべてがつながっているように見える。ヘイトスピーチのように感情的に疑い合う言葉しか出てこない世の中になるなか、実は他国に人を殺しに行くということがすごくリアルになっている。国家への冷静な批判を許さない空気も感じます。怖いなと思う。

 いま、オウム真理教元信徒、菊地直子被告の裁判を取材しています。集団的自衛権がもたらす未来は、「ポア」という宗教用語を使って殺人を繰り返し、最終的には破滅した教団と同じなのではないか。元信徒は異議をとなえず、「今から思えばおかしいが、当時は感覚的に正しいと思った」と言う。彼らにとっても、戦いはいつも「自衛」のためだった。そんな論理にだまされたくはない。

 安倍さんには「イチゴは一口で食べなさい。そして、大人の政治をしなさいと言いたいですね。

*北原みのり ライター。女性向けのアダルトグッズストア「ラブピースクラブ」代表。著書に「奥さまは愛国」など。43歳。        (聞き手・牛尾梓)

(集団的自衛権 行方を問う) 間違いなく「地球の裏」へ 漫画家・小林よしのり氏       2014年6月10日05時00分

 国家は怪物。いったん暴走したら怖いんだぞ。ワシの考えから言えば、この意識が日本人にはないんですよね。権力、お上に寄り添ってきたから。権力が暴れたときのことを考えられない。戦争中がそうじゃないですか。軍部が勝手に戦争を始めて、もう止められなかった。政党はとても信頼出来ず、軍の方がいいとなったわけでしょ。

 結局、国民は集団的自衛権とかそういう所まで踏み込むのは、恐怖があるわけですよ。個別の政策で世論調査すれば、集団的自衛権は反対の方が多いはず。でも、マスコミは安倍さんの経済政策は応援している。みんな集団的自衛権はどうかと思っても、経済政策はいいと報道している。

 野党も、強力な論理で国民を説得できない。集団的自衛権の危険性を徹底的に追及して、胸を打つような論理が展開出来ない。そうなると、集団的自衛権は数ある政策の一つでしかなくなる。国民はいい部分だけを見るし、支持率は落ちない。結局、みんな「なあなあ」で安倍さんを追認していく。

 ドイツ・ナチスの台頭を許したワイマール憲法下の全権委任法と一緒ですよ。みんなが安倍自民党を選んだわけではないのに、圧倒的な議席数で法律を作り放題。このまま行くと、安倍さんの独裁になってしまいますよ。

 自主防衛論者のワシからすれば、集団的自衛権の行使容認には反対だ。第一に個別的自衛権を強化して、憲法9条の範囲でこれ以上、どうしようも出来ないとなれば改憲するのが筋。今のやり方はおかしい。解釈改憲が行き過ぎている。

 イラク戦争の時、ワシは自衛隊の派遣に反対した。日本は戦争を支持したが、戦争に大義があったのか、派遣が正しかったかどうかの総括をしていない。そんな連中が「限定的」と言っても、絶対に地球の裏側まで武力行使に行きますよ。

 安倍さんの作りたい国って結局、イラク戦争みたいなことが始まれば、自衛隊員が棺(ひつぎ)で帰ってくるような国なんですよ。「何だそれ、美しくも何ともねーよ」と言いたい。

*小林よしのり 漫画家。「東大一直線」「おぼっちゃまくん」などのヒット作を持つ。「ゴーマニズム宣言」では社会や思想を論じる。60歳。            (聞き手・山本孝興)
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