もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

111冊目  池上彰「そうだったのか!中国」(集英社;2010(2007))  評価5

2011年12月28日 07時29分31秒 | 一日一冊読書開始
12月27日(火):

435ページ  所要時間6:50

2度目。現時点で「現代中国」「中華人民共和国の成立と現状」の解説と諸問題の指摘に関する最も適切でわかりやすいテキスト(教科書)だと思う。「池上彰にハズレ無し!」は今回も健在!。<毛沢東の負の遺産>を直視できない中国共産党に未来は無い!。一党独裁支配は早晩、なんらかの限界・破綻に至るだろう。よく知れば知るほど、こんなに深刻な矛盾・格差・差別・汚職まみれで、民主的選挙もできない独裁政権がこれ以上長く続くわけがない!。中国共産党の独裁支配が長くて20年以内(10年以内かも…)に崩壊するのは間違いない、と思う。ただ、その後の大混乱で世界の平和・安定・秩序も決してただでは済まないだろう。それが本当に恐ろしい。 

それにしても、「毛沢東の真実の姿を知れば、英雄と崇められていただけにどうしても許せない!。日本の中国侵略とその罪業深さを誤魔化す気など毛頭ない。しかし、これまで毛沢東を“長征の英雄”などという今にして思えば盲信の戯言を吐いて称揚してきたインテリの人々は、たとえ竹のカーテンで実態を知りえなかったとはいえ、カリスマではあってもあのような罪業深き権力欲の権化たる独裁者を、多くの教え子や労働者・大衆に称揚し、尊敬するように指導してきたことに対する真摯な反省と責任の自覚と自己批判を徹底して行うべきだろう!。それができないのであれば、彼らのインテリとしてのあらゆる発言は、ただの無責任な言いっぱなしの妄言となるだろう。今こそ自己批判という行為が真の意味を持つ、と思うのだが、毛沢東を礼讃してきたインテリの方々は如何思われますか、と問いたい」というのが正直な感想だ。

目次:
第1章 「反日」運動はどうして起きたか
第2章 毛沢東の共産党が誕生した
第3章 毛沢東の中国が誕生した
第4章 「大躍進政策」で国民が餓死した
第5章 毛沢東、「文化大革命」で奪権を図った
第6章 チベットを侵略した
第7章 国民党は台湾に逃亡した
第8章 ソ連との核戦争を覚悟した
第9章 日本との国交が正常化された
第10章 小平が国家を建て直した
第11章 「一人っ子政策」に踏み切った
第12章 天安門事件が起きた
第13章 香港を「回収」した
第14章 江沢民から胡錦濤へ
第15章 巨大な格差社会・中国
第16章 進む軍備拡張
第17章 中国はどこへ行くのか
21世紀の中国の光と影

※体力的に限界で、過激な表現になってしまったかもしれないですが、書いてる内容は、確かなことです。不愉快を感じられた方々にはお詫びします。本書は、絶対に推薦します!。<必読の書>です!。
※もう寝ないといけません。限界です。朝になってしまいました。自分でも馬鹿じゃないか…、と思います。これ以上は無理です。また、書ければ書き直し・書き足します。
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